待望の2ndアルバム『secretgarden』をリリースしたChouCho スペシャル・インタビュー!

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『氷菓』、『ガールズ & パンツァー』、『翠星のガルガンティア』など、数々の話題アニメの主題歌を歌うChouChoが待望の2ndアルバムをリリース。自身、メジャー初のソングライティングも手がけ、作詞に際しては深い部分から引き出した渾身の1枚。制作模様から1曲1曲に込められた思いまで、じっくりと語っていただいた。 

――少し前のお話になりますが11月に『ガールズ&パンツァー』の舞台としてお馴染みの茨城県大洗町の「あんこう祭」で、主題歌の「DreamRiser」を歌われましたね。ChouChoさんにとってこれはどんな思いでしたか?

ChouCho 去年はスケジュールの関係で行けなかったので、今年は絶対に行きたいと思っていました。念願叶って嬉しかったです。お祭り全体の来場者が10万人というあまりの人の多さにビックリしました。どこまでいっても人の波で(笑)。みなさんの大洗に対する愛にあふれている会場だなと思います。地元に根付いてアニメのファンと地元のみなさんが交流されているイベントというのは不思議な感じで、それに関われたのはすごく幸せな経験でした。

――『ガルパン』は今後もOVAとか劇場版が予定されています。

ChouCho まだ私が歌えるかは分かりませんが(笑)。機会があればまた大洗に行きたいし、今度はゆっくりお祭を回りたいなと思います(笑)。

 

メジャー初の作詞作曲はアンサー・ソングで

――さて、その「DreamRiser」も収録されている2ndアルバム『secretgarden』について、新曲を中心にうかがっていければと思います。1曲目からタイトルトラックですね。

ChouCho メジャーデビュー後、はじめて作詞作曲させていただきました。以前から思いついたときにメモ録音をしていて、これもその中から選んだ曲です。この曲は”秘密の花園”という物語(1911年に刊行されたフランシス・ホジソン・バーネットによる小説)をテーマに書いているんですけど、これは以前に作詞した「Cocoon」に対するアンサーなんです。繭の中に閉じこもっている男の子を秘密の花園へ連れ出して、一歩を踏み出す手助けをしてあげたいという女の子視点の歌詞を書きたいと思ったのがきっかけです。

――Chouchoさん作詞作曲のスタイルって、曲の段階から歌詞の中身も広がっていく感じでしょうか?

ChouCho いえいえ。まだ慣れていないので。この曲のサビも最初は全然違うメロディで、Dメロに当たる部分がサビだったんです。そこでもっとキャッチーな方がいいと思ってちょこちょこ変えながら徐々にこの曲ができあがりました。

――優しく呼びかけるように聞こえますね。

ChouCho そうですね。最初はもっと強めに歌っていたんですけど、優しく歌ったほうが心に響くんじゃないかとディレクションされて、やってみたらすごくハマって。ストレートな言葉で語りかけているので好きな部分ですね。

――ではそのアンサー元となった6曲目の「Cocoon」についてお聞かせください。これは繭という意味ですが、どんなモチーフから作られていったのでしょうか?

ChouCho やりたいことがあっても、その一歩を踏み出すのってなかなか難しいと思うんです。そういうときの壁、それは人と人の間にもあると思って、それで「Cocoon」=白い繭という表現を使いました。

――ChouChoさんにとっての壁はどんなものでしたか?

ChouCho 私の場合は、歌手になりたいという気持ちで、動きたいという気持ちはあるけれどもなかなか動けないということに、焦りとかモヤモヤしたものをすごく感じていました。歌はすごく好きなんだけど表現手段がわからなくて、バンドをやっていても聞いてくれる人は少なくて、でもプロになりたいという強い思いとのギャップに焦燥感を覚えていました。他にも、人との繋がりにおいて、自分はこういう言葉を使っているんだけど別の捉えられ方をされるとか、コミュニケーションの難しさを感じたこともありました。

――作詞の際に過去の自分を思い出して書くようなこともありましたか?

ChouCho そうですね。それは「secretgarden」でもあって、「そこにいたあなたは あの頃のわたしみたい」というフレーズがありますし、過去の事や自分の中にあることから書くことが多くて、それと曲のテーマとを関連付けて書いています。中学生の頃から作詞ノートを書いていたんですけど、そのきっかけは転校して親友と離れ離れになってしまったときに、すごくつらかったんですけど、自分の気持ちを文字にして吐き出すとスッキリできたんですね。だから、言葉を形にしたものを見返しても自分の中で終わったこととして捉えられるんです。読み返してもつらかったと思うこともないし、作詞にも役立っていますし、基本的にポジティブなんです(笑)。

――初回盤には「secretgarden」のミュージック・ビデオも付属しますが、どんな内容ですか?

ChouCho 閉じこもっている男の子に対する呼びかけを表現するのに対象が必要ということで、外国人の男の子に出てもらいました。彼がヤンチャで可愛くて、撮影中にトランペットを吹いたりして和みました。ファンタジー的な要素もありつつ、呼びかけるシーンではストレートに表現しています。

 

音に包まれて、自然と涙が出る楽曲

 

――「ばらのナミダ」はどのように作詞されていきましたか?

ChouCho この曲はデモ音源をいただいたときに、ポップでキャッチーな感じの印象を受けたんですけど、歌詞をそのままストレートに明るくしたくはないなと思ったんです。『secretgarden』というアルバムタイトルは決めていたので、花に関する歌詞にしようと思って、以前に読んだ”星の王子さま”から赤いバラをモチーフとしました。物語は離れ離れになることを描いた作品で、私にとっては最愛の祖母との別れがそれでした。歌手になるといった私をすごく応援してくれて、学生バンドを組んでいた時はライブハウスにまで見に来てくれたこともありました。私がプロになる前に亡くなってしまったので、その姿を見せることはできませんでしたが、今のこの姿を見たら喜んでくれるんじゃないかなという気持ちで書いています。

――歌詞の「自分自身に苛立ってたんだ」というのは当時の葛藤などが込められていて。

ChouCho そうですね。その時のモヤモヤした気持ちを書いています。「この姿 君に見せたかったよ」はストレートに祖母への気持ちを書いています。聴いて下さる方もこれまでにいろんな形の出会いや別れを経験していると思いますが、それぞれの受け取り方をしていただければと思います。

――歌い方もしっとりとしていますね。

ChouCho その辺りは意識して、出だしはキーも低いのでそういう格好良いのが合うんじゃないかなと思ってそういう歌い方にしました。アレンジはPOPな感じなんですけど歌い方敢えてそういう形にしています。

――「暮れ色のキャンバス」は過去作のリレコーディングでしたが、収録はいかがでしたか?

ChouCho シングルの時よりもより深い声が出せたらいいなと思って歌いました。区切らずに通して歌ったテイクを何本か録って、そこからチョイスしたのでライブ感が強いサウンドになっていると思います。歌入れは、ほぼ一発録りでした。この曲の素朴な温かさが伝わるんじゃないかなと。

――「kagami」はアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の挿入歌として使用されました。

ChouCho 作品の中の重要シーンでかかると聞いていたんですけど、私自身リアルタイムで見ていて感涙してしまって(笑)。最初はすごく静かな曲なんですけど、途中からものすごくメロディが盛り上がってドラマチックだなと思いました。歌詞は切なさが全面に出ていてすごく悲しいことになっちゃうんじゃないかと想像してしまいました。でもそこには前向きさがあって、最後の「傍にいてね」に向かって進んでいて、そこに強さがある曲だなと思いました。歌うときも、主人公のイリヤのピュアさとか可愛さを意識しつつ、情感を込めて展開がメリハリが付くように気をつけましたね。

――「Eternal waltz」はニルギリスの岩田アッチュさんによる提供の曲として注目されています。

ChouCho 民族調の曲でこのアルバムの中でも雰囲気が変わる部分かなと思うんですけど、タイトルからも歌詞からもウェディング感が出ていてすごく温かくて幸せな感じがする一曲です。アルバムジャケットに合わせるようにお願いしたわけではないのですが、バラのアーチとか花が咲いている青空の下の庭でかかる幸せなワルツというイメージが、すごくシンクロしていますね。すごくステキな曲で、デモ音源を聴いた時はすごくアッチュさんらしい歌い方をされていたので、マネにならないように意識して自分の歌い方を出せるように練習しました。サビのメロディが難しくて、そのうえどんどん盛り上げていくので息切れしそうになっちゃって最後の方とか大変でした(笑)。

――「earthlit」はどんなモチーフでしょうか?

ChouCho これは地球の光という意味です。「starlog」と同じく、作詞:松井洋平さん、作曲:川本新さんのコンビで、対になっていますのでアルバムでも曲順を並べています。すごく壮大な曲で、デモを聴いたときにイントロからすごく引きこまれ、音に包まれて自然と涙が出るほどでした。歌詞の内容が自然や地球、世界といった大きなテーマなので、作り込みすぎず自然な感じで呼吸をするような歌い方を心がけ、力を入れずに風や波の一部になったような感じで歌いました。アニメの主題歌の時は主人公の年齢とかキャラクターを考えながら歌うことがあるんですけど、この曲ではそういうのをまったく意識せず、素の自分という感じですね。

 

自分と向き合い「信じること」をテーマに

 

――改めて、2ndアルバムを振り返っていかがでしたか?

ChouCho 1stアルバムは自己紹介的な一枚だったんですけど、2ndアルバムだし、テーマとかメッセージ性が強いものを作れたらいいなという思いがありました。今回、作詞作曲をさせてもらった曲があったり、シングル曲もあったりして一見バラバラな感じもするんですけど、共通のテーマとしては「信じること」があるのかなと思っています。そう考えると、自然とアルバム像が見えてきて。

――「信じる」というのは?

ChouCho 人を信じること。自分を信じること。そして自分の夢を信じること。そんなことを考えて作りました。デビューしてから今までいろんな曲を歌わせていただいて、いろんな歌詞と向き合ったり、自分で書き溜めてきたものの中に言いたいことってなんだろうと深く自分と向き合ったとき、「信じること」が自分の中に強くあるテーマだなと気づきました。信じることは難しいんですけど、私も信じることで歌手になるという夢をかなえることができたので、みなさんも自分を信じてほしいなと思います。作詞や作曲についてもまだまだ勉強中で、自分が作った曲がアレンジされてステキな音源に仕上がってしかもPVまで作っていただけるのは本当に嬉しい事なので今後もぜひ続けていきたいですね。

――少し先のお話ですが、春にはライブツアーも予定されていますね。

ChouCho 大阪は学生時代からバンドでライブをやっていた土地で、その頃はお客さんがメチャメチャ少なかったので、今回のツアーでは2日間やりますので、ぜひ沢山の人に見てもらいたいなという思いがあります。

――アルバム2枚分の曲があるとライブでの選曲もお困りになる頃では?

ChouCho 自分でいうのも何ですが、めちゃくちゃいい曲ばかりいただいているので選曲に困っています(笑)。ワンマンだといっぱい歌えるので、がんばります。前回のワンマンライブははじめてだったこともあり、毎日が発見と勉強の繰り返しでした。でもそこでひと公演ずつ自分でも分かるくらい成長しているのが実感できました。今回のツアーは2回めということでスタート地点が前よりも上にあるので、よりよいものが作れるんじゃないかという確信があります。今から楽しくてしょうがないのでぜひ生で聞いていただきたいですね。今回もいっぱい成長したいと思います!

Text by 日詰明嘉

 

【プロフィール】
ちょうちょ/4歳からエレクトーンを始め、音楽の基礎を学び、高校2年生の時初めてのバンドを結成。2007年頃からアニソンバンド「ロータス★ロータス」のボーカルとして大阪でライヴ活動を開始。2011年、TV アニメ『神様のメモ帳』OP主題歌「カワルミライ」でメジャーデビュー。2013 年には5月に TV アニメ『翠星のガルガンティア』ED主題歌「空とキミのメッセージ」、7月には TVアニメ『プリズマ☆イリヤ』OP主題歌ニューシングル「starlog」をリリースし、8月には”Animelo Summer Live 2013 -FLAG NINE-”に初出演を果たした。

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【リリースインフォメーション】
2nd Album 『secretgarden』 12月25日発売

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01. secretgarden
02. DreamRiser (TV アニメ『ガールズ & パンツァー』OP 主題歌 )
03. 空とキミのメッセージ (TV アニメ『翠星のガルガンティア』ED 主題歌 )
04. ばらのナミダ
05. 光 (PS3 専用ソフト『フェアリーフェンサー エフ』ED 主題歌 )
06. Cocoon
07. 暮れ色のキャンバス ~ secretgarden mix ~
08. kagami (TV アニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』挿入歌 )
09. Eternal waltz
10. かみつれを手に
11. earthlit ( テレビ朝日系『ポータル ANN ニュース & スポーツ』12 月度エンディングテーマ )
12. starlog(TV アニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』OP 主題歌 )

【初回限定盤 (CD+DVD)】LACA-35366 / 3,333 円 ( 税抜 )
secretgarden (Music Clip), starlog (Music Clip)、空とキミのメッセージ (Music Clip)

【通常盤】LACA-15366 / 2,857 円 ( 税抜 )

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【ライブインフォメーション】

ChouCho Live Tour 2014 ~secretgarden~

2014年4月5日 (土) 大阪阿倍野 ROCKTOWN
開場 17:30 / 開演 18:00

2014年4月6日 (日) 大阪阿倍野 ROCKTOWN
開場 15:30 / 開演 16:00

2014年4月20日 (日) 渋谷 CLUB QUATTRO
開場 17:00 / 開演 18:00

チケット料金 : 5,985 円 (オールスタンディング / 税込)
※整理番号付き ※3歳以上有料 ※入場時 1ドリンク代別 500 円

チケット一般発売日 : 2014年2月23日 (日) AM 10:00~

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【イベントインフォメーション】
ChouCho 2nd アルバム『secretgarden』発売記念イベント

開催場所/開催日/入場順抽選予定時間/整列・開場時間/開演時間
アニメイト大阪日本橋 5Fイベントホール/2014年1月18日(土)/-/13:30/14:00
アニメイト横浜/2014年1月19日(日)/13:00/13:30/14:00

〇内容
ミニライブ&特典お渡し会

〇参加券入手方法
下記対象商品を、参加券配布対象のアニメイトにて、ご予約(全額内金)もしくは、ご購入下さいましたお客様に、先着でイベント参加券をお渡しいたします。
※内金は現金のみの受付となります。クレジットカード、アニメイトポイントはご利用できません。

【対象商品】
■2013年12月25日(水)発売
・CD『secretgarden』初回限定盤 [LACA-35366] 3,333円+税

〇注意事項
※対象商品のご予約は受付開始いたしております。
※参加券の数には限りがございます。店舗での予約状況により、情報掲載時には配布が終了しております場合もございますので、お手数ですが店舗までご確認下さい。
※参加券は、店頭にて先着順でのお渡しとなります。
※お取り置きのご要望には応じられませんので、予めご了承ください。

〇参加券配布店舗
アニメイト大阪日本橋 / 大阪日本橋・天王寺・梅田・三宮・京都
アニメイト横浜 / 津田沼・秋葉原・横浜・新宿

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