『メガネブ!』のエンディング・テーマである「カラフルワールド」を歌う佐香 智久、スペシャル・インタビュー!

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「メガネブ!」のエンディング・テーマである「カラフルワールド」を歌う佐香 智久。これまでになく外へと開いた感覚のあるこの曲が出来たきっかけは……佐香の気持ちが外へと開いているから!?今年は舞台「タンブリング」への出演や渋谷公会堂での初のワンマンライブも成功させ、経験値をぐっと広げた感のある佐香。そんな彼へ、楽曲への想いを聞いた。

――アニメ「メガネブ!」のエンディング・テーマなだけに、メガネをかけたアーティスト写真があって、なんだかすごく新鮮な感じがしました。

佐香 実はこれ、かけてないんです。合成なんですよ。もちろん実際にかけて撮影したものもあるんですけど、この写真になっているのは合成して作っていただいた画像なんですね。そもそも僕はメガネとは縁のない視力なので。

――視力はいいんだ?

佐香 そうなんです。だから逆に憧れがありましたね。メガネをオシャレにかけられる人もいらっしゃるじゃないですか。伊達でかける方もいますし。メガネって+αな要素でもありますよね。その人を語る上での特徴になったり、選ぶメガネによっては個性にもなる。……僕はとにかくメガネが似合わないんですよ。

――「メガネブ!」のメンバーもそれぞれのキャラの「個性」になってるもんね。メガネが。

佐香 そうなんですよ。羨ましいなぁって。僕、本当に似合わないんです。メガネのインパクトに僕自身は負けちゃうのかもしれない(笑)。これまであまりかける機会がなかったので、今回の「メガネブ!」を機会にかけてみたんですが、なかなか楽しかったです。マスクと一緒で、自分の顔が隠れて、また違うイメージになれる感覚もあって。面白い経験だったなぁって思います。

――そんなメガネの話から、「メガネブ!」エンディング・テーマである「カラフルワールド」のお話を伺いたいのですが、この曲はタイアップが決まってからの書き下ろし?

佐香 はい。「メガネブ!」のエンディングになるよって聞いて、作った曲です。

――毎回、アニメと出会うごとにその作品に触れて、ご自身の中の違う引き出しを開けたり、これまで知らなかった引き出しを発見したりしていくわけですよね?

佐香 そうですね。でもその作業って楽しいんですよね。こういうお話がない限り「こんなテーマに基づいて曲を作ろう」という風に思う機会ってないですから。本来の曲作りであれば、自分の好きなものをモチーフに曲を作っていったり、今、こういうことを歌として届けたいっていうような、自分の中のテーマで作るっていうことはあったとしても。だから外からテーマをもらって、そのために曲を作っていくっていうのは僕自身も楽しいんです。今回も思ったよりも苦戦することなく、楽しみながら作ることが出来ましたね。

――「メガネブ!」に向けて、どんなイメージを持って臨んでいったんでしょうか?

佐香 お話を頂いたタイミングではまだ「メガネブ!」について何も知らなくて。それというのもこの作品自体はドラマCDはあっても、ほぼオリジナルアニメなので、情報がすごく少なかったんです。公式ホームページを見てもイメージの絵とかしかなくて。ただすごくカラフルだったんですね。色使いも強烈で華やかだったんです。それと「メガネに対しての愛が詰まった作品なんだ」ってキャッチフレーズのようなものがあって。それだけの情報だったので、自分でもどう想像を膨らませていけばいいか、ちょっと考えたりもしていましたね(苦笑)。それで、僕の中のメガネのイメージを掘り下げていってみようって思ったんです。

――メガネとは無縁の生活をしていた佐香くんのね(笑)。

佐香 そうなんです。それで「きっとメガネをかける人は、メガネをかけるからこそ色んなものが見えたりもするし、そのためにもなくてはならない存在なんだろうな」ってことを思ったんです。だから僕が手にできた「メガネブ!」のカラフルだな、というイメージと、メガネがあるから世界が見える、というイメージとを重ねていきました。その結果として、君がいるから世界が色づく、という曲を描いていく上でのテーマが出来ていったんです。それで出来上がったのが「カラフルワールド」だったんです。

――アニメのテーマソングでいくと「僕たちの歌」が「絶園のテンペスト」の主題歌エンディングテーマでした。あの曲はすごくミニマムな関係性や世界の歌を歌っていたように感じていたんですが、今回の「カラフルワールド」が非常に広い世界を歌っているように思えるのはやはりその佐香くんの持ったイメージやテーマがあるからこそ、かな?

佐香 そうですね。「僕たちの歌」は主観で捉えた世界観でもあったし、じーっと自分の中で考えていくような曲ではあったんですよね。逆に今回の「カラフルワールド」はちょっとずるい自分がいたり、それでもまっすぐな自分もいたりして。それこそ色んなメガネがあるように色んな自分もいて、だけどどんなメガネをかけようとも、かけている自分の芯はブレないんだよ、というような感じが客観的に出ていたらいいかなぁって思っていますね。

――歌詞を書くときに意識していることって?

佐香 作詞という作業に関して言えば、あまり考えすぎずに素直な気持ちで書けたらいいなぁって思っているのと、今回は「メガネブ!」のエンディング曲でもあるので、メガネにかけた言葉だったり、サビの頭のフレーズもグルグルメガネが回っていくイメージだったりはします。

――今回、エンディング曲と共に流れる絵が印象的だったりもしますよね。そこに関して、見た感想は?

佐香 今回は、いい意味で、「メガネブ!」の世界とはちょっと違っているなってことは感じたんですね。絵がアニメ絵ではなく実写なので、そのイメージも相俟ってだとは思うんですが、すごくいいエンディングになったなって思いました。僕自身、エンディングテーマが明るい感じで終わるのって好きなんですね。もちろんマイナーちっくで、暗かったり、落ち着いた感じで終わる曲もいいなって思うんですけど、だけど明るいイメージで終わるのって好きで、そういう意味では今回の曲は「メガネブ!」の終わりを明るく彩ることが出来てよかったなぁって思います。

――余韻を楽しむ、というよりも、ちょっと現実の生活とクロスオーバーする、というか。「メガネブ!」の世界が本当に日常にありそうな感じがしてくるエンディングですよね。

佐香 そうですね。アニメのエンディングテーマは登場人物の心情を捉えているように見せる場合もありますしね。今回は本当に登場人物たちがいるんじゃないかなって思えるようなエンディングになってるなぁって感じましたし、色んな意味の持てる楽曲になったなっていうのも思うんです。これまでって、僕自身が原作を知っていて書き下ろしたことが多かったので、逆に広い意味で「メガネブ!」全体のテーマっぽくなったなぁって思いながら見ていますね。

――今回のアレンジもすごくカラフルだしね。

佐香 毎回、アレンジャーさんからアレンジされた楽曲が上がってきて思うのは、アコースティックギターの音って落ち着くなぁって思うんです。多分、アコースティックギターの音がなかったら僕の声って全然違うイメージになるんですよね。アコギの音があると明るさも増すし、ハッピーさも増すんですよね。特に今回は四つ打ちの曲でもあるので、その雰囲気と相まって、ポップでハッピーな曲になったなぁって感じますね。

――そして今回はカップリングの2曲に佐香くんらしい遊びゴコロやらしさが詰まっているような気がしました。

佐香 そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。

――まずは『星が綴る物語』ですが。

佐香 こういう曲もすごく好きなんです。自分の心の中にはこんなことを想うことだってあるし、そういう自分の感情をアウトプットできる場所や機会があることはすごく嬉しいことだなって思います。

――切ないし、言葉がダイレクトだし。どんな気持ちで作っていたのかな、と。

佐香 あまり考えすぎずに。ナチュラルに。一番最初に出てきた言葉を大切にして作っていきましたね。こういう曲があって、歌詞を載せたんです。でも実は曲と一緒に言葉やメロディが出てくることの方が多いんです。でもこの曲は、曲とメロディがあって、そこに歌いたい気持ちを重ねましたね。

――そしてもう1曲は『ウソと真実』。割と、動と静でいうと、佐香くんの動の部分が出てますよね。非常にエモーショナルで、こういう面もあるのか…と驚いたくらいです。

佐香 そうなんですね。自分でもよくわからなかったんですが、でも作ったことで自分でも「こういう面もあるんだなぁ」って発見のあった曲ですね。きっと普段からここに込めたメッセージのような自分もいるんです。ただそれが表側、とか裏側っていうことではなくて、そもそも自分の中にはこういう感情や想いっていうのは普通にあるので、それを素直に出しただけですね。

――アレンジの妙、みたいなもので激しくなったのか。それとも曲が出来た時から、こういう激しくかき鳴らすような世界観だったのか……。

佐香 ギター1本で弾き語りで曲を作ったときから、このままの世界観でした。かき鳴らして、思うままに言葉をぶつけるようなそんな曲でしたね。

――イメージが変わるというか。ドッキリさせられる曲でしたよね。

佐香 僕、アニメやドラマでもそうなんですが、救いようのない悪いキャラっていうのがすごく好きなんですよ。だから主人公よりも敵が好きだし、普段からそういうことを想っているからこそ出てきたのかなって思うし、僕の音楽の中でもスパイスになる曲なんじゃないかな、と思いますね。

――このシングル1枚でもすごくバラエティに富んだ、広がりある曲が入ってますね。このレンジの広さが出てくるようになったきっかけはあった?世界が広がるような。

佐香 色んなところへ出かけていくようになりましたね。自分の足で。それこそ外に出ることもそうだし。あまり行かないような場所にも行くようになりましたね。札幌以外にも…小樽に行ってみたりしましたし。

――行動的になったんだ?

佐香 自分の足で出かけるようになりました。普段からアンテナを広げるようにもなりましたし。だからこそ今回の「カラフルワールド」みたいな曲も出来た気がします。これまでは自分の中の選択肢やボキャブラリーもまだまだ足りていなかったとも思いますし。外に出て色々と感じるようになったことで変わったような気がします。

――今年は舞台「タンブリング」への出演もありました。何かそこで新たに得たものもあったのかな?

佐香 「タンブリング」は大きかったですね。同年代の人と同じ現場で仕事するってことはなかったので、そういう意味でもちょっとオトナになれた気がしました。あそこでの経験はデカかったですね。今までの自分じゃダメというか。新しいチャンネルでの自分を出すっていう機会でした。もうひとつの自分を構築するっていう作業が必要になりましたし。ダブルキャストで中村誠治郎さんがいらっしゃったんですが、その誠治郎さんが強烈なテンションで演じていらしたので、初挑戦の僕としてはハードルとなり、そしてすごく勉強をさせてくれる人でもあったので、すごくいい機会になりました。声を出して表現をするというのもそうなんですが、舞台でお客さんと繋がる瞬間に笑いが起きたり、ふと涙を浮かべてくれたりするのは本当にすごいことだし、僕が歌うライブとは似ているなって思ったし、舞台上で表現したものが伝わる瞬間というのを改めて感じることが出来ましたね。また機会があったらいいなぁって思います。

――そんな経験を経ていく上でまた「カラフルワールド」がよりカラフルになっていくんでしょうね。そんな佐香くんの今後の目標は?

佐香 目標を立てたところでなるようにしかならないなって思うんです。今年は舞台に立てると思ってなかったし、渋公でライブできると思ってなかったのが出来たので、来年はもっともっとアクティヴになっていきたいなって思いますね。海外とかも行ってみたいですし。内に内に向けるより、外へ外へ向けたいですね。アクティヴになった佐香 智久を見てみてもらいたいです。

Text by えびさわなち


【リリースインフォメーション】
カラフルワールド
int-131204-001-c001SME Records
初回限定盤CD+DVD 1500円
通常盤CD 1250円
※初回限定盤DVDには「カラフルワールド」Video Clip 智久Only Ver.を収録。
通常盤の初回盤は、描き下ろしアニメスリーブケース付

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【プロフィール】
さこう・ともひさ/1991年12月26日、北海道生まれ。2010年に〝少年T〟名義でウェブを舞台に音楽活動を始め、着実にファンを獲得。その後、’12年3月にシングル「愛言葉」でメジャーデビューを果たし、ことしの2月に1stアルバム『はじめまして。』をリリース。詳しくは公式サイトまで

【ライブ情報】
★2013年12月13日(金)、16(月) クリスマスワンマンライブ『ジングルベルが鳴る前に2013』
@札幌 CUBE GARDEN(12/13) 18:30 OPEN/19:00 START
@東京 Shibuya O-EAST(12/16) 18:00 OPEN/19:00 START

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