リスアニ!VOICE 三澤紗千香

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アニメ音楽に関わる人達の「声」をお届けするリスアニ!TVによる撮りおろしインタビュー、それが“LisAni!VOICE”。「リスアニ!TV」にて放送されたその「声」をリスアニ!WEBで掲載します。

三澤紗千香「リンクス」リリース時の「リスアニ!VOICE」を掲載!(「リスアニ!TV」2013年8月23日/8月30日放送分)

――ニューシングルとしてこの夏「リンクス」をリリースされましたが、まずはそれにあたって、ご自身のなかでどういった曲やシングルを出したいと思われましたか?

三澤紗千香(以下、三澤) 実は最初は、また歌わせていただける機会があるとは思っていなかったので、出させていただくということで驚きしかなかったんです(笑)だから、自分で「どうしていこう」っていうのはだいぶあとからで、それまでは「また出させていただけるんですか?」みたいな気持ちでいっぱいでした。

――では、なぜ「リンクス」が表題曲に決まったんでしょう? その経緯を教えてください。

三澤 今回は、曲のデモ選びから参加させていただいたんです。いろいろな曲を聴かせていただいたなかで、「リンクス」の基となった曲には「これだ!」っていうビビッとくるものがあって。エンディングにもすごくぴったりだな、って思えたので「これがいいです」って言ったら、その場にいたスタッフさんもみんな「これだ」と言ってくれたので、この曲に決まりました。全員一致だったっていうところに、運命を感じましたね。

――その曲を手がけられたのが、千葉”naotyu-“(直樹)さんです。”naotyu-“さんとはデビュー当時からのお付き合いでもあるわけですが、、改めてレコーディングなど、ご一緒に仕事をしてみた感覚はいかがでしたか?

三澤 さっきお話した最初の曲選びの段階では、どの曲を誰が作ったかっていうのは聞かずに「この曲がいいです」って言ったんです。そしたら、曲を決めたあとに「『ユナイト』のときに編曲をしてくれた方なんだよ」っていうことを教えてもらって、そこでもまた運命的なものを感じましたね。デビュー曲もセカンドシングルも両方お世話になるということで、たぶんデビューのときの私の歌い方だったり音楽性だとかを千葉さんは知ってくださってると思ったので、セカンドシングルも安心して一緒に作ることができました。歌詞やメロディや曲の構成についても、初めての方じゃなかったのもあって結構話しやすくて、たくさん意見交換とか質問をさせていただいて。本当に作っていきやすかったですね。

――歌詞の面では、ご自身のなかで印象に残っているフレーズはありますか?

三澤 やっぱり『とある科学の超電磁砲S』のEDということで、『超電磁砲S』に出ている女の子たち4人の絆とかを表した曲にしたいなと思っていたので、まずは自分の曲を聴いたときに作品がすぐ浮かんでくれたらいいなと思って、作品のことを考えて歌いましたね。でもやっぱり自分の曲でもあるので、あわせて自分の内面や環境のことも考えて歌いたいなとも思って。歌詞の中に「出会えたことにありがとう」っていう部分があるんですけど、その言葉はすごく大事に歌いました。

――やっぱりそこがこの曲では大きなポイントになってるのかな、と思います。そこはレコーディングでも強く意識された部分なんでしょうか?

三澤 はい。1番と2番といちばん最後のサビでは、コーラスみたいに「ありがとう」っていう言葉が来るんですけども、Dメロでは「ありがとう」はコーラスじゃなくて自分の言葉で歌っているので、その部分は特に大事に歌いました。

――音楽活動を続けてきた三澤さんのモードが、今「ありがとう」とファンや周りの人たちに言いたい、という方向を向いてるんだな、と強く感じました。

三澤 デビューのときは、何もわからずにとりあえず突っ走るっていうことだけを頑張ってきたんですけど、1年経ってまた2枚目のシングルを出させていただけるっていうのは、いろんな方の支えがあって、いろんな方が愛してくださってるから歌えるんだ、っていう感謝の気持ちが強くて。なので、それを込めようと思って歌いました。

――そういったスタンスで歌われるなかで、今回EDテーマになっている『超電磁砲S』やそのキャラクターたちについては、ご自身のなかではどんな印象がありますか?

三澤 劇場版の『とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-』で『超電磁砲S』のキャラクターたちも出てきていたので、自分の中ではとっても仲がよくなっていると勝手に考えていて。仲良くしているシーンもあれば戦うシーンもあったり、一人ひとり悩んだり苦しいこともあるけど、やっぱりいろんな人との出会いがあって、今の彼女たちがあるんだと思っています。なので、美琴たちが出会えたことっていうのもやっぱり奇跡だと思ってますし、そのみんなで一緒に前に向かっていくっていうのを「出会えたことにありがとう」っていう言葉と重ねて、EDで聴いてちょっとでも共感してもらえたらいいな、と思って。「来週も見よう」っていうふうに思ってもらえたらいいな、と思って歌いました。

――では、今度はルーツについてお話をお聞かせください。まず、三澤さんは元々影響を受けたアーティストであったり、ずっと聴いてたり印象に残っている曲はありますか?

三澤 私が声優を目指したのは、坂本真綾さんの『30minutes night flight』っていうコンセプト・アルバムを聴いて「声優っていう職業は歌も個人名義で歌ったりするんだな」というのを知ったことがきっかけです。それで坂本真綾さんを調べていくと、舞台に出てらっしゃったり、ライブをしていらっしゃったり、洋画の吹き替えもやってらっしゃったりと、すごく楽しそうな職業だなって思って、それから声優を目指し始めたんです。「声優になって、いつか自分の名義で歌を歌えたらいいな」とも思っていました。私は真綾さんの曲でたくさん救ってもらったし、「曲だけでこんなふうに感情が動くんだな」っていうのをすごく感じたので、いつか真綾さんのようなアーティストになっていけたらいいなと思います。

――他に、例えばアニメやアニソンは、元々お好きだったんでしょうか?

三澤 元々、中学生ぐらいの頃からアニメを見ていて音楽も聴いていたんですけれども、声優さんが歌うっていうよりもアニメのキャラが歌っていたりアーティストさんが歌っているっていうイメージがあったので、自分のなかに「声優さんが歌う」っていうのがなかなかなかったんです。今は歌わせていただいているので、昔とはちょっと見方が変わったんですけどね。ただやっぱり、作品に参加していると、いろんな想いを曲でも歌詞でも感じてもらえるんじゃないかな? とは思っていて。今までの曲は劇中歌だったり、自分がヒロインをやらせていただいたアニメのEDだったりしたんですが、今回は自分が出演しているわけではないので、最初は「どう臨めばいいんだろう?」って結構迷いました。

――まさに今回は、三澤さんが俯瞰した目線で美琴たちキャラを包むようなEDになってるんじゃないかな? と感じます。この「リンクス」を発表したうえで、さらに今後三澤さんが活動をしていくうえでの目標や願望ってありますか?

三澤 今、自分になにかすごく自信があるわけではないんですけれども、私がうたった歌で「元気が出た」とか「勇気が出た」とか「明日からも頑張れます」って言ってくださる方がいるので、その方々のために頑張っていけたらいいな、と思っています。

――どんどんと三澤さんのなかで「こうなっていきたい」っていうのが徐々に見えてくるのが、まさに今の時期なんじゃないかな? と思うんですが。

三澤 でも、まだわからない部分が多いというか。歌わせていただく機会を頂く度に、また大きい山がどんどん来るんですよ。最初「ユナイト」のときは初めてでびっくりして。次の「ポラリス」のときは映画の劇中歌というまたひとつ新しいハードルがあり。その次はアーティストとして作品を盛り上げるっていうかたちで。これまで歌ってきた3つの作品は、すべて違うタイプなので、学ぶことが多かったんです。まだ慣れたりとかはできてないんですけども、次の歌う機会はいったいどうなっているのかな?っていうふうには思いますね。そして、ライブやイベントで歌うときに、皆さんが「あのときのあのアニメの曲だ」って喜んでくださっているのもすごくうれしく感じているので、そのアニメ作品も背負いながら、たくさんの人に自分の歌声とメッセージが皆さんの心に届けられるように、今までと変わらずこれからも大切に1曲1曲を歌っていこうと思います。

――では最後の質問です。三澤さんにとって、アニメ音楽とは何でしょうか?

三澤 私にとってアニメ音楽とは「私自身」だと思っています。アニメが好きだし、歌うこともずっと昔から大好きな私にとっては、アニメ音楽ってそのふたつの融合体のようなものなんです。だから、その大好きなものふたつにこれからも携わって、声優としてもアーティストとしてもアニメを盛り上げられたら、それがいちばん自分がなりたかった自分なんじゃないかな? と思いまして、いろんな関わり方でアニメとアニメ音楽を盛り上げていけたらいいな、とも思っているので、そうした活動を通してたくさんの人にそのアニメ作品の良さとアニメ音楽の良さを知ってもらえたらいいな、と思っています。

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