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INTERVIEW

2013.10.24

リスアニ!VOICE 春奈るな

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アニメ音楽に関わる人達の「声」をお届けするリスアニ!TVによる撮りおろしインタビュー、それが“LisAni!VOICE”。「リスアニ!TV」にて放送されたその「声」をリスアニ!WEBで掲載します。

春奈るな「アイヲウタエ」リリース時の「リスアニ!VOICE」を掲載!(「リスアニ!TV」2013年7月12日/7月19日放送分)

――まず、春奈るなさんが、影響を受けたアーティストや曲があれば教えてください。

春奈るな(以下、春奈) 私が影響を受けたのは、『(美少女戦士)セーラームーン(R)』のテーマソングになってる「乙女のポリシー」っていう曲ですね。たぶん初めて聴いたのは5歳頃だったと思うんですけど、この曲でアニソンの力を強く肌で感じました。かわいらしいんだけど、強さを感じる曲で。映像も頭の中に入ってきて、「この曲にはそういう力があるんだな」って、幼いながらに感じてましたね。

――やはり子供のときに聴いた曲って、印象深いものだとずっと忘れられないものになるんだと思います。

春奈 そうですよね。意外と、歌詞もきっちり頭に入ってて、今でもそらで歌えちゃうぐらいです。そういう当時の記憶ってすごいんだな、って思いますね。

――では、春奈さんがシンガーになりたいと思ったのは、いつ頃だったんですか?

春奈 実は、それも初めて「乙女のポリシー」を聴いたときなんです。そのときから「私もいつか、こういうアニメのシーンや世界観を連想させられるような歌手になりたいな」って思うようになっていて。

――じゃあ、今のシンガーとしてのルーツには、完全にアニソンがある。

春奈 そうですね。今まで受けてきたオーディションもみんなアニメ関連のものなので、やっぱりそこに賭けてきた想いは、自分にとってすごい深いものです。

――それぐらい春奈さんにとって、「乙女のポリシー」は偉大な曲だったということですね。ちなみに音楽に触れるきっかけって、子供の頃から多かったんですか?

春奈 結構多かったと思います。幼稚園から小学3年生ぐらいまでピアノを習ってたり、ボイストレーニングとかにも行ってました。あと、私の通っていた高校はコースが選べたので、音楽コースを選んだりして。やっぱりいろいろなところで、音楽には触れてきました。

――なるほど。ちなみにルーツは「乙女のポリシー」だったわけですけども、青春を彩ったアーティストとか曲はなんだったんでしょう?

春奈 ガンダムの曲たちです。ガンダムを通して命の尊さなどを学んだので、曲からも影響されたことは、すごくたくさんありました。「歌で救える命があるかもしれない」ということも考えるようになって、歌の偉大さをすごく教えられたし。それが「アニソンシンガーになりたい」という意志をより強くした、私にとっての気持ちの分岐点だったので、やっぱりガンダムの主題歌は自分の中ではすごく大事なものになってます。

――そのなかで、特に春奈さんにとって思い入れ深い曲をあえて挙げるとしたら?

春奈 See-Sawさんの「君は僕に似ている」です。本当に何度聴いても涙が出てしまうくらい切ないんですけど、その中に強さみたいなものが隠れてて。とても大事に思っている曲です。

――ガンダムで言うと、やっぱり『SEED』シリーズがお好きなんですか?

春奈 『SEED』がいちばん好きです。『W』も好きなんですけど。『SEED』の頃はまだ小学5年生ぐらいでしたね。子供ながらにいろいろアニメから聴いてきた音楽が積み重なって今に繋がっているっていう感じもするので、やっぱり感謝の気持ちはすごく強いです。

――お話をお伺いしていると、春奈さんのこれまでの人生にはアニメ音楽が欠かせないものだったように感じます。

春奈 そうですね。アニメとアニソンがないと、もはや生きていけないぐらい大好きなので。本当にそれが存在してくれていて、すごくうれしいです。

――そういった、小さい頃からずっとアニメとアニメ音楽が好きで過ごしてきた春奈さんが、遂に『Fate/Zero』のEDテーマ「空は高く風は歌う」でデビューすることになりました。その当時の心境を今振り返ると、どんな思い出になっていますか?

春奈 ひと言では表せないんですけど、「人に不可能なことってないのかもしれないな」って思いましたね。やっぱり歌手になるっていうことはすごく難しいことだと思うし、『Fate/Zero』っていうアニメのタイアップをいただいたことも奇跡に近いことだと思うんですけど、やっぱり自分の夢が叶ったので、「想い続けていればいつか絶対叶う」っていうことがこれからの人生の希望になった気がしています。

――それから1年が過ぎて、改めてこの1年をどう振り返ってらっしゃいますか?

春奈 アニメと歌のことが、より好きになった1年でしたね。やっぱり、自分の歌を聴いてくれる人がこんなにいっぱいいるんだって思ったら、歌の力のすごさというものも感じたし、自分の曲を盛り上げてくれるアニメも「すごい大きな存在なんだな」っていうことも、音楽活動を通して改めて感じることができて。本当にありがたい1年だったな、って思います。

――いわゆる「聴く側」だった時期とは視線がガラッと変わって、今度は送り出す側になって経験できたことや感じたことが、この1年には詰まっているわけですね。

春奈 はい。以前は、音楽を聴くのでも歌うのでも、自分のため。悪く言えば自己満足だったんですけど、ひとりのアーティストとして歌うようになってからは、そのアニメや楽曲が好きな人の存在も思い浮かべて「人のために歌おう」「人のために音楽を聴こう」っていう気持ちに変わりました。

――では、今の春奈るなさんにとっての、目標や夢ってなんですか?

春奈 これから先、いろんな曲をいろんな形で伝えていける、ひとつの枠にとらわれずに「春奈るなはいろんな曲を歌えるんだな」って思ってもらえるような、いろんな顔を持ったアーティストになりたいな、って思っているし、それをたくさんの人に見ていただけたらいいな、とも思ってます。例えば、「アイヲウタエ」はロック・ポップな曲になってるんですけど、メロディアスな曲調の多かったこれまでのシングルからはガラッと雰囲気の変わったものになっているので、まずここで違った一面を感じていただければいいな、って思っています。

――その目標を達成するために、今いちばん乗り越えなきゃいけないと感じていることってありますか?

春奈 まずはライブのパフォーマンスですね。今までの曲とは違った見せ方が必要になってくると思うので、アッパーな曲でみんなをちゃんと盛り上げられるようになりたいな、とは思うようになりました。あとは、挑戦し続けること。昔は新たな挑戦をするときに「この曲は歌えないかも」って怖気づいてしまったこともあったし、今回「アイヲウタエ」に挑戦するときにも不安はありました。でもやっぱりレコーディングをしてみて、「自分はこういう歌も歌えるようになったんだな」って気づくことができたので、自分の進化に繋がる一曲になったなって思うし、チャレンジ精神の大事さもこの曲を通して教えてもらったので、それを続けていければと思います。

――では、その聴いてくださる皆さんに、春奈さんは音楽活動を通じて、届けたいメッセージってどんなものがあったりしますか?

春奈 歌詞のなかの想いをいちばんに伝えたいですね。私は、聴く側の皆さんの感情を大事にしてほしいなって思っていて。例えば、私の曲の中には悲しい曲もやっぱりあるんですけど、私はそういう曲を聴いて悲しくなってほしいんです。負の感情も大事にしてほしいというか。悲しみがあるから「楽しい」ということがより楽しく感じられる、っていうことに気づいてくれればいいな、って思いながらいろんな曲を歌っています。やっぱり歌手って、その歌詞に込められた想いを伝える唯一のメッセンジャーなので、それをしっかり伝えられるような存在になれたら、と思ってます。

――今までのシングルを振り返ると、それぞれの曲が与える印象が全然違っているので、一つひとつの作品を通じてその目標が少しずつ達成されてきてるのかな?とも思います。

春奈 やっぱり歌わせていただく曲ごとに雰囲気がガラッと違ったりもするので、曲ごとに合わせた自分なりの歌の見せ方が、徐々に形にできてるんじゃないかな? っていう手応えは、すごく感じてます。それをもっといい形にして、どんな変化球が来ても打ち返せるようなアーティストになりたいですね。より表現力を磨いていったり、腹筋や肺活量をつけて、ニュアンスもつけられるようになって。そういうものも自分の中に取り込んでいければいいな、と思います。

――では最後にお聞きします。春奈さんにとって、アニメ音楽とは?

春奈 私にとってのアニメ音楽は、「人生のパートナー」です。やっぱりアニメ音楽は、私が辛いときとか悲しいときとか、どんなときでも一緒にいてくれて支えになってくれるような、心のパートナーなんです。あと、今は仕事のパートナーでもあるので、ずっと一緒にいられる存在なんじゃないかな? って思っています。


 

【リリースインフォメーション】

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春奈るな
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