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INTERVIEW

2026.10.20

【DayRe: 2nd YEAR特集】No Pause, Just Progress!!!!! vol.07 Interview 「君を詠む」 3ヵ月連続リリースを締め括る新曲で感じた表現の広がり

【DayRe: 2nd YEAR特集】No Pause, Just Progress!!!!! vol.07 Interview  「君を詠む」 3ヵ月連続リリースを締め括る新曲で感じた表現の広がり

DayRe:による7月からスタートした3ヵ月連続リリースが、9月にリリースされた「君を詠む」にて完結を迎えた。夏の様々な表情を映し出したシングル群と共に過ごしたDayRe: 2度目の夏を、メンバーはどう受け止めているのだろうか。また夏の終わりと共に秋の訪れを描いた「君を詠む」で広がった表現について、そして秋という季節に向けての熱い想いを、橘 美來、相川奏多、宮沢小春の3人に聞いた。

INTERVIEW&TEXT BY 澄川龍一

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季節の移り変わりをDayRe:と共に過ごした今年の夏

――いよいよ3ヵ月連続リリースの最後を飾る「君を詠む」がリリースされました。これまで7月に「夏、声になる」、8月に「キライキライスキ」と発表してきましたが、改めてこの連続リリースはどんな経験となりましたか?

橘 美來 3ヵ月連続リリースのなかでどんどん季節が移り変わっていくのを感じながらレコーディングをして、ファンの皆さんからの声にも季節を感じるものがあって、それこそ日々寄り添うDayRe:のコンセプトそのものを体現したような3ヵ月だったなと思っています。

相川奏多 それこそ「夏、声になる」の初披露が“アニサマ ”(Animelo Summer Live 2026 “Messenger”)さんのミニステージだったんですよね。本当に“ザ・夏”というイベントで、DayRe:にとっても初の夏っぽい曲を披露させていただいて。次の「キライキライスキ」は8月の“(LAWSON presents DayRe: Seasons Live)夏の欠片Ⅰ”で初披露と、すべてちょうどいいタイミングで披露させていただいたんですよね。そして、「君を詠む」を初披露した“夏の欠片Ⅱ”は、DayRe:と一緒に夏の欠片を集めるというコンセプトがきれいにまとまって、しかもちょっと秋の始まりも感じられるタイミングだったので、全体としていい流れで披露できたなと思っています。同じ夏というコンセプトでも、曲調も歌詞も伝えたいことも全然違うので、素敵な3曲をいただけたなと思っています。

宮沢小春 みんなも言っている通り3曲が全部違うテイストの楽曲で。すごく豪華な皆さんにご参加いただけていて、これまではEP全体でコンセプチュアルにぶつかっていたものが、1曲単体でそのコンセプトを届けるというのも多分久しぶりな気がする。

相川 確かに。

宮沢 この1曲で「今のDayRe:が届けたいものだよ」という感じで、自分的にもパフォーマンスをする時に、伝えたいものとそのテンション感を明確にポンとぶつけられるというのはやっていてすごく楽しかったというか。それが3ヵ月続いたんですけど、1曲ずつのレコーディングで1曲ずつの振り入れだったからこそ、より密に準備期間も含めて楽曲と向き合えたのがすごくよかったなと思います。

――制作もリリース順に行うことができたわけですか?

宮沢 そうですね。「夏声」から順番に録っていきました。

相川 でもレコーディングの時期は近かった気がしますね。

宮沢 あとはその合間に「ミカンセイオーディナリー」のレコーディングも入りました。7月頃がレコーディング月間でしたね。

――ではそんな「君を詠む」についてお伺いします。これまで夏をイメージした楽曲が続いたなかで、秋を感じさせる楽曲となりましたが、当初から秋というものを想定していたんでしょうか?

宮沢 最初聞いた時は「夏の終わり」みたいなイメージだった気が。

橘 うん、そう言ってたような……あれ、気のせい?

宮沢 私も夏の終わりで秋も感じるような曲という話だった気がするけど、聴いて「想像よりも秋だな」って思いましたね。

橘 歌詞にも“凩(こがらし) 吹く前に”と言っていますからね。

相川 でも今年の雰囲気にはちょうどいいのかな?と思いますね。

――さて、今回の作曲・編曲を担当したのは人気クリエイター・本多友紀さんになります。まず本多さんからの楽曲提供と聞いた時はいかがでしたか?

宮沢 実は、どなたが書いてくださったのかはレコーディングが終わったあとに知ることが多くて。さすがに前回の「キライキライスキ」は、以前からお世話になっているWicky.Recordsさんというのは事前に聞いていたんですけど、普段は事後で知るんですよ。

相川 なので最初に曲を聴く時は何も知らないんです。ただ最初に聴いて、サビのリズムが今までのDayRe:にあまりなかった要素かなって。

宮沢 うん。バンドっぽいリズムですよね。

相川 そうそう、ドラムの音もちょっと低い音をよく感じるなというのが最初の印象だったので、新鮮だなと思ったし歌うのがすごく楽しみでした。「なんか……好き」みたいな(笑)。デモの段階では歌割りがまだだったので、「どこを歌えるんだろう?」とワクワクしていた覚えがあります。

橘 最初に聴いたデモはここまで壮大ではなかった気がします。最初はもうちょっと大人しめのサウンドだったので、人に伝えたりするのが苦手な大人しい子が、ふっと言葉を出す、みたいなイメージで私は受け取りました。歌詞に色々と素敵な言葉が混ざっていて。私が一番好きなのが、”いざ目が合えば 言の葉は舞い ひゅるり 足もとへ落ちるのに”というところで。ここで主人公の人柄が伝わるというか、ちょっと奥手な感じだけど語彙はたくさんある。きっと本をたくさん読んでいるから言葉がいっぱい生まれるけど、それを口には出せなくて、どんどん言葉が重くなって落ちてく……みたいな。そういう妄想が膨らむんですよ。タイトルの「君を詠む」も……いいですよね。

相川 刺さってるなあ(笑)。

橘 “読む”じゃなくて “詠む”というのが、すごく考えていそうですよね。「俳句を詠む」とかでも使われるので、恋の歌を詠んで伝えるみたいなイメージがこの子にはあるのかなとか、文学的な女の子のディテールが細かく組み込まれているので、そこにワクワクしながら聴きました。

宮沢 私も最初に「奥手女子の恋愛の曲」と聞いていたので、そこからこんなに壮大になると思わなかったのでびっくりしました。自分の気持ちが出そうで出せなくてとか、そういう葛藤みたいなものがあるちょっと奥手な女の子。でも心の中ではこんなにも激情があるよねというのが音楽からすごく伝わってきて、私も好きでした。歌うのが楽しみだったし、周りにもずっと「いいですね、この曲」という話をしていました。

――内気さは感じつつも、サウンドも言葉も雄弁といいますか。

宮沢 “相応しいか よりもずっと 「君がいい」 本当は”という歌詞もね。ここだよね。

相川 そう、ここなんですよ(笑)。

――そんな歌詞を書かれたのが、これまで「プロトノイズ」や「ヒトリ狼」を書かれた山崎あおいさん。これまでの作風とは違う文学性が漂いますよね。

宮沢 前に書いていただいた「ヒトリ狼」が、どちらかというと結構強めで孤高の存在というイメージだったんですよね。そこから今回はちょっと繊細で文学的な歌詞ですけど、思い返せば山崎さんの歌詞は結構文学的だったんですよね。

橘 情景が浮かびやすいというか。「プロトノイズ」も「ヒトリ狼」もテイストや温度感みたいなものは違えどやっぱり詩的で、細かいディテールが組み込まれている感じがしていたので、それがこの秋の文学少女に落とし込まれている歌詞で好きだなと。

――そして改めて、レコーディング後ではありますが作曲・編曲を担当した本多さんの名前を聞いた印象はいかがでしたか?

橘 実は恥ずかしながら、お名前を存じ上げていなくて……。それで実際に何を書かれたんだろう?って調べてみたら「……めっちゃお世話になってる!」って。「この曲もこの曲も、この曲も好き!なんでこんなに幅広い楽曲を作れるの!?」と思って(笑)。

――これはあるあるですよね。名前より楽曲が先行しているというか。

橘 はい、もう「お世話になってます!」ってリピートし続けていた曲がずらりと並んでいて(笑)。レコーディング後だったので、「なんてこった、これを知らずに私は歌っていたのか……」と肝が冷えました。私が特に好きだった楽曲はかわいいポップな印象があったんですけど、改めて本多さんの色々な楽曲を聴いたときに、全部の曲の空間が広い印象があったんですね。

――空間ですか。

橘 「君を詠む」もそうなんですけど、色んな温度感が伝わってくる。空間が広くて、空が開けていてとか、そういう情景が音からも伝わってくるなというのをすごく感じて、「好きだな」と改めて思いました。だから本多さんの曲が歌えて本当に嬉しいし、いつか私が好きなポップな曲もDayRe:に書いていただけないかなって、ちょっと欲深い気分が見え隠れしたりもしています……本多さん!

相川 本多さんはここにはいないよ(笑)。

橘 もしこれを読んでくださったら……いや、読まなくてもいいんです(笑)。お願いします!

相川 私も聴いていた曲を手掛けていらっしゃる方ですごくびっくりしました。今回の曲もそうなんですけど、本多さんの曲って雰囲気がガラッと変わるパートが素敵だなという印象があって。今回で言うと、例えばBメロの“深い影は”というところとか落ちサビの“いろなき風”のところとか、ガラッと雰囲気が変わる感じがあって、そういう音楽としての耳の楽しさが組み込まれていて、「やっぱり好き」ってなって嬉しいです。

宮沢 正直に言うと私は2人ほどには本多さんの曲には詳しくなくて、ただお名前は存じていましたし、その反響もすごかったんですよね。この曲を本多さんが書いたことが発表されてから、SNSでも皆さんから「ありがとう!」という声が多くて。あと実は、曲をいただく前にスタッフさんから「次の曲はこんな曲をイメージしている」というサンプル曲をいただいたんですけど、それも本多さんの曲だったんですよね。その時から空間が広いというのを私も感じていましたし、その中に音が色々入っているんですよね。この「君を詠む」もそうですし、これからもお世話になれるように頑張りたいなと思いました。

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