INTERVIEW
2026.09.01
DayRe:の2年目の活動を追いかけながら彼女たちの魅力を伝えていく特集の3回目。7月から3ヵ月連続で新曲がリリース中だが、7月にリリースされた「夏、声になる」に続く第2弾楽曲は、同じく夏をテーマにしながら切ない初恋を歌った「キライキライスキ」となった。また本作は、橘 美來、相川奏多、宮沢小春、夏目ここな、日向もかの5人がDayRe:となる以前から参加していた『IDOLY PRIDE』のユニット・月のテンペストで楽曲を作ってきた利根川貴之によるものという、ファンにとっても待望の楽曲となる。終わりゆく夏に向けたこの曲に5人はそれぞれどう向き合ったのか、話を聞いた。
INTERVIEW&TEXT BY 澄川龍一
▼【DayRe: 2nd YEAR特集】No Pause, Just Progress!!!!!連載ページはこちら
――DayRe:の3ヵ月連続リリース楽曲、7月の「夏、声になる」に続く第2弾は、こちらも夏の切なさを感じさせる「キライキライスキ」となりました。
日向もか はい、利根川(貴之)さんありがとうございます!という曲ですね。私たちは月のテンペストとして、利根川さんとは長くお付き合いをさせていただいていますので。
相川奏多 全曲利根川さんですからね。
――皆さんが演じられた『IDOLY PRIDE』のユニット・月のテンペストは、最初から利根川さんと坂 和也さんが楽曲を手掛けられていますよね。
日向 DayRe:としてデビューする前からの、私たちの歌声も知ってくださっている方なんですよね。それが今回は、キャラクターを通さずにDayRe:として利根川さんの楽曲を歌わせていただいたんですけど、イントロから既に”利根川さん”ですし、そこからDayRe:に当てて書いてくれた曲というのは嬉しいですよね。
――そんな利根川さんがDayRe:に、また夏をテーマにした甘酸っぱいテイストの楽曲を書かれたわけですよね。
日向 “Last Summer Days”って歌っているし、夏の終わりを感じさせるものですよね。タイトルが「キライキライスキ」で、サビでも“キライキライだいっきらい スキ”って歌っているんですよ。たぶん大好きで、好きすぎるんだけど……っていう複雑な恋なのかな?って思っちゃう。
宮沢小春 私は純粋な恋だと思った。
日向 純な恋を知った人が嫌い嫌い大嫌いって言います?純な恋だったらもう好き好き大好き好きじゃないですか。
宮沢 初めての恋だからそうなっちゃうんじゃない?「これは恋なの?」みたいな。「好き」って認めるのが怖かったりとか、それこそ前半では“このぬくもり 信じていいの?”って歌っているし、主人公は恋という初めての感情がまだ怖いのかな?って。
日向 なるほど……。
宮沢 そこからサビで“足りないのは 私だったな”ってぽろっと本音が見えたりとか。で、最後で本音がだだ漏れで、“無茶苦茶な私がいた”って突然客観視する自分がいて。そういう心の揺れ動きみたいなのが出ているのかなって私は思っていました。
――確かに歌詞を読んでいくと、恋に対するアンビバレンツな心情が見て取れて様々な解釈ができますね。
日向 こういうふうに私たちの中でも受け取り方が違うので、皆さんにそういうところも楽しんでいただける曲だなと思います。
相川 うん、そうだね。私は、初めて聴いたときに「きたこれ!」と思いましたね。私も好きだし、みんなも好きでしょ?って思いましたし、あとはやっぱり長く関わらせていただいている作家さんとなので、安心感もありました。
――やはりこれまでの関係性が活きたところはあるわけですね。
相川 まさに、レコーディングもそうで、今回DayRe:では珍しく歌割りを決めずに、1人1人が全部のパートを歌ったんですよ。それがまた逆に、気持ちが楽になりました。「ここが自分のパートだ」って決まっていると意気込んじゃうところもあるんですよ。それが全部を歌うとなるとフラットな気持ちにもなって、気持ち良く歌えたなというのもありました。
日向 そこは全然違ったよね。
相川 そもそも曲調的にもすごく好きなものだったので、聴いていると私たちが歌っているライブが想像できる。ライブが楽しそうだなって真っ先に思った曲ですね。
――このインタビュー自体は8月の“Seasons Live ~夏の欠片Ⅰ~”前に収録していますが、ダンサブルなサウンドにステージも映えそうな印象ですよね。
夏目ここな 本当に色々な音が入っている曲ですよね。最初は静かなところから入ってそこからリズムが加わって、サビで盛り上がって、そのあとラップがあって……みたいな。またリズムもちょっとラテン系で、特に最後のほうで“私がいた”って静かに歌ったあとにドラムがドバンドバンドバン!て入ってサビにいくのがかっこいいです。そして、最後は小春のかわいいふわっとした声で終わるというのがすごく面白いですよね。さっき話していた一筋縄ではいかない恋みたいなものが、後ろの音ですごくわかるように出来ている気がしますね。それだけにどこを誰が歌うんだろう?というのも気になって。
――全員が全部のパートを歌っただけに、そのときはパート分けを知らなかったんですよね。
夏目 そういう背景もありすごくワクワクしていました。こういった感覚も久しぶりでしたね。
――確かに歌詞もそうですが、キャッチーではあるんだけど様々な音や構成で感情を表現していくというか、より心情を複雑にしていくという印象がありますよね。
宮沢 感情をぐちゃぐちゃにしていく感じはありますよね。
橘 美來 うん。でもそこに利根川さんが書いたという安心の音楽が流れているのがいいですよね。最初私は、歌詞を入れずにぼーっと聴くことが多くて、そこから歌詞を読んでからもう1回音を入れていくんですけど、今回は一番スッと入ってきました。今までは月のテンペストの長瀬琴乃ちゃんとして利根川さんの曲を歌わせていただいていたのもあったのか、「なんか歌える」みたいな感覚があったんですよね。もしかしたら曲との相性が良かったというのもあったかもしれないですけど、今までの積み重ねもあるのかなと思って嬉しくなりました。そのなかで今回は琴乃ちゃんとしてではなくDayRe:として歌うので、今までと違うアプローチもできたらなと思いながら歌いました。
――なるほど。
橘 あとはやっぱり、解釈は私も難しかったです。そこで思ったのは、“キライキライだいっきらい スキ”っていうフレーズは自分の感情でもあるんですけど、相手の気持ちがどれなんだろう?みたいな意味もあるのかなとか思って歌っていました。もしかしたら相手も初めての恋とかでドキドキしちゃって、お互い素直に言えないのかな?とか、本当に私のこと好きなのかな?好きであってほしい!みたいなところもあるのかなって。私、両片思い大好きで、最終的にはこの曲も両片思いだったらいいなって勝手に思っていたんですけど(笑)。これ多分、帰り道の電車で手握っているじゃないですか。これが初めて手を繋いだとしたらエモくないですか?
宮沢 エモい!(笑)。
橘 しかもあれですよ。たぶん電車に乗る前から握ってるんですよ。その前が花火のシーンだから、花火大会からずっと握ってて。
日向 ああー!(笑)。
夏目 はいはいはい(笑)。
橘 だから2人は恋をしているんです。この手を握ったことによって。だから黙り込んじゃったんだよね?そうだよね?
日向 そういうことだよ(笑)。こうやって妄想するのもいいよね。
相川 いいよね。
――確かに花火のシーンから続いていると見るとまたエモいですよね。
橘 そうですね……えっ、ちょっと待って。月のテンペストで「恋と花火」ってあるじゃん。
――こちらも利根川さんの歌詞ですね。
宮沢 どんな歌詞だったっけ……”初めて右手握って進む距離”。
全員 ひゃーっ!(笑)。
SHARE