活動15周年を迎えたChouChoが、食玩&ガシャポンで展開するバンダイオリジナルIP『リンクトラベラーズ』の第4弾PVのイメージソングを担当する。“王道西洋ファンタジー”というテーマで作られた「Defy the Silence」は、神秘的でメロディアスなナンバー。メジャーデビュー日である7月27日に配信リリースされる本作についてと、15年の振り返り、そして10月25日に開催される“ChouCho Presents GIRLS und PANZER Special Live”について語ってもらった。
NTERVIEW & TEXT BY 塚越淳一
――「Defy the Silence」は、ChouChoさんのメジャーデビュー日に配信されますが、基本的には『リンクトラベラーズ』のために書いた曲という認識でよろしいでしょうか?
ChouCho そうです。タイアップがあって書いた楽曲で、色々タイミングを調整していくうちに、デビュー日に近いことから、その日に合わせようということになりました。なので15周年の記念に書いたということではなく、作品のために書いた曲を、記念日に配信することになったという順ですね。でも、デビュー日にリリースできるというのはすごく嬉しいことです。
――特殊なタイアップのような気もしますが、お話を聞いた時はどんな印象を受けましたか?
ChouCho アニメともゲームとも違うので、これまでやったことがないタイアップだなと思いました。ただ、世界観はすごくしっかりしていて、音楽がすごく重要になるなと思ったので、それを任せていただけることが嬉しかったです。
――ガシャポンと食玩で展開されている物語ですが、世界観の説明を聞くところから始まったのですか?
ChouCho はい。担当の方が世界観の説明を詳細にしてくださって、第1弾から第3弾までのPVがあったので、それも拝見させていただきました。それぞれ全然違うストーリーが展開されているんですよね。第1弾はシリアスだったんですけど、第2弾がアイドルで、第3弾が和風テイストで、今回の第4弾のテーマが“王道西洋ファンタジー”だったので、その世界を一緒に描いていけるんだと、ワクワクしました。
――アニメ化できるのではないかと思えるような設定ですよね。
ChouCho 他のPVもアニメのオープニングにしか見えないですしね(笑)。こんな世界があるんだという衝撃がありました。
――“王道西洋ファンタジー”だからChouChoさんだったんですかね?
ChouCho 打ち合わせの時にイメージイラストが出来ていて、深い森の中に光が差し込むみたいなイラストだったんです。そこで私の歌声をイメージしてくれたのかな?と思いました。
――こういう世界観は得意なところなのですか?
ChouCho というより、この森に光が差し込むイラストからイメージできたところがあって、きっと上手く表現できるだろうな、曲を書けそうだなと思ったんです。打ち合わせをしている時、リファレンスの曲はあったけど、あまり細かく「こういう曲にしてほしい」という指示はなく、ほぼ任せてくださったので、この世界観に合う曲を作りたい!と思っていました。
――そういう時は、曲調がまず浮かぶのですか?
ChouCho そうですね。いつも曲はメロディから考えていくので、世界観をもとに、メロディを頭の中で作ったり、歌ったりしながら、より良いメロディを探していく感じです。そのあとにコードを当てて、音の雰囲気の枠組みを作ったあとにデモを聴いていただき、OKをいただいてから歌詞を書く作業に入っていきます。
――情景が浮かぶ歌詞でしたが、どういう視点で書こうと考えたのですか?
ChouCho 物語が、人間の知能をもったドールに支配された人間の世界、みたいな感じだったので、それに抗う人間の強い気持ちをベースに書きつつ、ドールの要素も歌詞に組み込みたいと思いました。また、打ち合わせの時に、主人公が秘密を抱えているところから、“秘密”というキーワードが出てきたので、それを歌詞に落とし込めたらいいなと思いました。ドールに抗いたい気持ちと、後ろめたい秘密をもっているというところから想像力を膨らませて、自分の中でストーリーを作っていくような気持ちで歌詞を書いていきました。
――明確に誰かの感情をずっと描いているというよりは、広く当てはまるように書いているのですか?
ChouCho 余白を残した感じですね。私が全部言い切らず、聴いてくださった作品を好きな方に、こういうことなんじゃないかと想像力を膨らませていただけるような書き方になっています。
――曲の構成も面白く、1コーラス目はサビ始まりでAメロ・Bメロ・サビ(Cメロ)でしたが、2コーラス目から少し変化させていましたね。
ChouCho 2番はBメロから展開させてDメロにいく形にしました。楽曲的に淡々と進んでいく感じだったので、この辺りでドラマチックな展開を入れたいと思って。そのDメロで、感情や心情を強く打ち出したので、“運命”という言葉を入れて、抗う強い気持ちを表現しました。
――タイトルの「Defy the Silence」はどんな理由でつけたのですか?
ChouCho 最後につけたんですけど、沈黙に抗っていくのがテーマだと思ったのでつけました。迷ったんですけど、今回はかっこいいタイトルにしたかったんです。
――ボーカルは神秘的な感じもありましたが、どんなことを意識しましたか?
ChouCho ファンタジーっぽい歌い方というのは意識しています。ドールが出てくる世界観なので、Bメロは感情をあえて見せないよう、淡々とした感じを意識したり。でも頭サビの部分は、静かなところに光がこぼれ落ちるような感じをイメージしましたし、Dメロも歌詞と同じく抗う気持ちを意識し、感情を出して歌ったり、メリハリを考えました。でも全体としては、ファンタジーな印象で歌う感じでした。
――世界観に合わせたボーカルというのを徹底しているんですね。
ChouCho そうですね。本当に楽曲に寄せて歌う感じです。
――アレンジは、いつもの村山☆潤さんになりますが、何か要望を出しましたか?
ChouCho キラキラした要素をシンセで足してもらいました。最初はもっとシンプルだったんですけど、頭サビのイントロ部分にキラキラを足してもらいたくて。それ以外の基本的なところは最初とあまり印象は変わっていないです。これは指定していないんですけど、ベースの感じがちょっとレトロなアニソンっぽくて、私的には良いなと思いました。
――ベースはかなり動いているし、目立っていますよね。
ChouCho サビのリズムのところとか、90年代アニメのような感じがあって、動いていてダンサブルなんですよ。なのでミックスの時により聴こえるように音量を上げた気がします(笑)。
――この楽曲に映像が付きましたが、頭サビのロングトーンが本当に神秘的で、映像とのリンクが素晴らしかったです。
ChouCho 映像には本当にビックリしました。曲に合わせて映像を作ってくださったんだなというのが伝わってきたので、すごく嬉しかったです。実際、この曲を提出した時、すごく気に入ってくださったそうなのですが、PVのクオリティがすごすぎて、このままアニメが始まるのかと思いました(笑)。キャラクターもかわいいし、ファンタジーのふんわりとした色合いも楽曲にハマっていて感動しました。
――こうやって音楽を介してクリエイター同士のやり取りが感じられるのはいいですね。
ChouCho そうですね。アニメの主題歌を担当する時もそうですが、毎回工夫をして作ってくださって、驚きと感動をもらっています。
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