リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2026.07.23

水瀬いのり、自身初の野外イベントのために作ったポップチューン「Summer Challenger」に込めた想いに迫る!

水瀬いのり、自身初の野外イベントのために作ったポップチューン「Summer Challenger」に込めた想いに迫る!

大人お洒落な恋の歌、あの作品にみたび寄り添う“アイ”の歌

――ここからはカップリング曲のお話を。まず「ハートノフレーバー」はボッサ調の柔らかで涼し気なナンバー。作詞は「アイマイモコ」や「ハートノイロ」のHaggy Rockさん、作曲・編曲は「glow」「運命の赤い糸」を手がけてきた椿山日南子さんです。

水瀬 Haggyさんとはお久しぶりにご一緒できました。楽曲自体は以前にコンペで椿山さんからいただいていたものが母体としてあって、今回はボサノバ的なチルサウンドに挑戦したかったので、調整していただいて今の形になりました。「Summer Challenger」というシングルのカップリング曲を制作するにあたり、普段ならカップリングは自分の好きな温かいミディアムみたいな曲調を選びがちなのですが、今回はたくさん挑戦したいマインドになっていたので、せっかくなら新しい音楽性を提示して、ライブのセットリストもいい意味で統一性を崩すくらいにできればと思ったんです。「Summer Challenger」が日中の照り返すような日差しの曲だとすれば、「ハートノフレーバー」は夕暮れの風が吹いて涼しくなってきた雰囲気、もう一曲の「リフローレセンス」は夏の夜のギラギラ感と言いますかネオンだったり星が煌めく感じ。三者三様の夏を表現したシングルになります。

――お洒落で大人っぽい雰囲気もあって、そこは30代になった今だからこそのチャレンジでもあるのかなと。

水瀬 それもありました。「ハートノイロ」でお世話になったHaggyさんと、これまで恋の歌を提供していただくことが多かった椿山さんとご一緒するのであれば、「ハートノ」シリーズにしたいなと思っていたなかで、自分の今のマインド的に、ピュアでかわいらしい恋の歌というよりも、「恋なのかな?恋じゃないのかな?」みたいな、はっきりさせない良さのあるお洒落なラブソングを歌ってみたかったんです。リアルな恋愛模様というよりは、少し空想的というかファンタジー感のある、いい意味で流し聴きできる洋楽やBGM感覚の曲を歌ってみたくて。

――なるほど。確かにそういう心地良さがありますね。アレンジも生演奏を中心とした贅沢なアンサンブルに仕上がっていて。

水瀬 オフボーカルにしたものがカフェとかで流れていたら、声優さんの楽曲だとは絶対に気付かないんじゃないかって思います(笑)。歌い方も裏声を使ったり、まろやかに脱力感を意識して歌いました。2番以降の、ラップじゃないですけどポエトリーっぽくなる部分も初挑戦で、良いアクセントになってくれたと思います。それと実はアウトロに「ハートノイロ」のイントロのフレーズがピアノで入っているんです。

――えっ、それは気付かなかったです!

水瀬 ぜひもう一度聴いてみてください。歌詞に“十心十色”という言葉があるのですが、それが自分だけのハートの色に色付いて「ハートノイロ」になっていく、前日譚のような意味もあるのかなと私は勝手に受け取っていて。Haggyさんとこの曲の歌詞について相談した時も、最後のサビの“この想いは恋かな?”の箇所を、“恋だな”みたいにもっと確信や断定を表す言葉にするのはどうか提案してみたところ、Haggyさんは「ここは“恋かな?”とわからないまま終わりたい」とおっしゃって。すべてを言わないことの美しさがある曲だと思います。

――その恋なのか何なのかわからない心模様を、雲やアイスに例えた歌詞もかわいらしいですよね。

水瀬 アイスクリームや夏の雲の要素は私のオーダーで取り入れてもらいました。私は雲とか形がはっきりしていないものがネコに見えたり、数字が人の顔に見えることがよくあって、人からポカンとされることが多いんですが、例えば1人で帰り道に空を見上げた時に、他の人から見たらただの雲かもしれないけれど、それに勇気をもらって背中を押される人が主人公だったら良いなと思って。そこに夏の夕暮れやアイスといった、夏らしい季節の言葉を入れて恋の歌にしてほしいと、Haggyさんにざっくりとしたお願いをしました。

――ちなみに、水瀬さんはアイスのフレーバーは何が好きですか?

水瀬 ええー!何だろう?コーヒーとか紅茶、チョコとかの茶色い系が好きです。他にも抹茶とか、爽やかでかわいらしい感じよりは、そういうフレーバーを選びがちですね。

――大人っぽいじゃないですか。

水瀬 私、味覚は結構大人みたいで、エイヒレとかも好きなんです。お酒のおつまみになるような食べ物が好きで、昨日もザーサイを食べました(笑)。舌だけは酒飲みってよく言われます。お酒は全然飲めないんですけど。

――話を戻して、もう1曲のカップリング曲「リフローレセンス」は、スマートパチンコ機『eフィーバーデッドマウント・デスプレイ魂神9000』搭載楽曲。作詞・作曲は志村真白さん、編曲は栁舘周平さんで、TVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』のタイアップ曲を手がけたお二人になります。

水瀬 それぞれ「アイオライト」「スクラップアート」を作ってくださったお二人が合体して、ラスボスみたいになって帰ってきた感じです(笑)。『デッドマウント・デスプレイ』には崎宮ミサキの声優としても関わらせていただいているので、新規ボイスの収録もあったなかで、アーティストとしてまたひとつ新しいアプローチで関われることがすごく楽しみでした。詞曲の真白さん作ってくださった枠組みのなかで、栁舘さんが凄まじいアレンジ力を発揮して、本当に「アイオライト」と「スクラップアート」の融合体のような仕上がりになっていて。なおかつ、「リフローレセンス」のタイトルには“再び咲く”という意味が込められているのですが、ただ融合しただけでなく、そこに新しい光が生まれているのがすごいなと思いました。この曲はワンコーラスだけではすべてをぶつけられてはいないので、ぜひフルサイズで聴いてほしいです。最後に行けば行くほど1本の映画を観たような感覚になると思うので。

――ドラマチックで激しい楽曲ですね。

水瀬 デジタリックな音や武骨な楽器隊がいて、ドラムも喧嘩みたいに鳴っていて(笑)。ここまでロックというか、ロックという表現が正しいのかはわからないですけど、皆が思い思いの音を掻き立てている中で歌うのはあまりない経験でした。それが『デッドマウント・デスプレイ』のキャラクターたちの、みんな変わり者だけど信念があるかっこ良さと重なりますし、最後までみんな暴れまくって大団円を迎えるのが、歌っていてすごく気持ちが乗りました。

――歌詞も今までの楽曲との繋がりを感じます。例えば過去2曲にも入っていた“アイ”というフレーズがこの曲にも入っていて。

水瀬 そうなんです。真白さんとお話した時も、「アイオライト」の歌詞で“アイ”という言葉を使った時は、ここまで繋がっていくワードになるとは思っていなかったとおっしゃっていて。それをYD(栁舘)が「スクラップアート」で引用したことでバトンが繋がって、この曲では2人揃って“アイ”というフレーズを奏でるっていう。それが美しすぎて、これはお二人の歌だよって思いながら歌っています。いつか3人で歌いたいですね。

――それは聴いてみたいですが、栁舘さんは歌える人なんですか?

水瀬 どうだろう?でも、何でもできるので歌える気がします(笑)。真白さんもすごくお洒落な方で、髪の色がハイトーンでお洋服も含めてすごくキャラクターっぽいんですよ。でもお話しするとすごくかわいくて。おそらく私より年下であろうと思いながら接しているので、ついついお姉ちゃん気分になりながら話してしまいます。

――歌う際に、今までの2曲を踏まえて意識したことはありますか?

水瀬 この曲は主人公の(四乃山)ポルカくんの気持ちも乗せつつ、実はミサキちゃん寄りなところもあって。壮絶な過去を持つミサキちゃんをポルカくんが救い出してくれて、「もう一人じゃないんだね」と思える曲になっているので、今までの2曲は“僕”という意識で、ポルカくん目線みたいなところもあったのですが、今回はヒロイン的な目線だったりとか、ポルカくんと出会うことで見えたミサキちゃんの“もう一度咲く”ところが形になればいいなと思いながら歌唱しました。キャラクターの成長が詰まった曲を野外ライブで披露できるのが楽しみですし、“Wow wow wow”のところはぜひ一緒に歌ってもらえると嬉しいです。

――先ほどおっしゃっていたように、全3曲、どれも夏の色んな景色に当てはめて楽しめるシングルになりましたね。そんな本作を携えての初の野外ライブ、改めてどんな2日間にしたいですか?

水瀬 一番は健康第一で、誰1人苦しんだり急病人になることなく終えることができればと思います。もしかしたら私が酸欠や夏バテで倒れるかもしれないですけど(笑)。きっと野外ライブは初めての方も多いと思うので、少し不安に思っている人もいると思うのですが、富士急ハイランドとのコラボレーションもありますし、私のライブにもキッチンカー的なものが来て飲食を楽しめるスペースも用意する予定で、お祭り気分で参加してもらえたらと思っていて。それ以外にも、まだお話できないお楽しみがたくさんあるのですが、いつものライブよりも皆さんを待たせる時間を短くする予定で、その意味ではオープンエアー仕様なライブになると思いますし、皆さんにとっては新感覚になると思います。何よりこの10年間、バンドの皆さんとライブで自分の音楽を届けることを真摯に頑張ってきたからこその野外ライブなので、匂いや空の広さ、風の温度といった、映像では体感できない五感で味わうライブを皆さんと一緒に体験できることを楽しみにしています。ぜひ“超”の練習をしておいてください(笑)。

――ネタバレにならない範囲で伺いたいのですが……2日間とも行ったほうがいいですか?

水瀬 はい!2日間とも来たほうが良いと思います!(笑)。もちろんどちらか1日しか来られない方もいらっしゃると思うのですが、やっぱり2日間だけの特別なステージなので、両日とも同じことをするのではなく、なるべくたくさんの自分の楽曲を野外で昇華させてあげたいなと思っているので。そのぶん、バンドメンバーの皆さんはいつも以上に笑顔が少ないパフォーマンスになってしまう可能性はありますけど(笑)。でも、多分、私が誰よりも夏に貧弱なので、そんな私が先頭に立っているからこそ、みんなで命を大事に楽しみましょう!


●リリース情報
「Summer Challenger」

7月22日発売

定価:¥1,540(税込)
品番:KICM-2174

<収録曲>
01.Summer Challenger
作詞・作曲:ヤマモトショウ 編曲:宮野弦士
02.ハートノフレーバー
作詞:Haggy Rock 作曲・編曲:椿山日南子
03.リフローレセンス
作詞・作曲:志村真白 編曲:栁舘周平
※スマートパチンコ機『eフィーバーデッドマウント・デスプレイ 魂神9000』搭載楽曲

●ライブ情報
水瀬いのり 初の野外ライブ
「Inori Minase OPEN AIR LIVE 2026 Summer Challenger」
山梨県 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
2026年9月12日(土)・13日(日)

詳細はこちら
https://www.inoriminase.com/live/

オフィシャルバスツアー詳細はこちら
https://www.fujikyu-travel.co.jp/free2/special/inoriminase.html

●イベント情報
水瀬いのり アーティスト活動10周年を記念したPOP UP SHOP
「Inori Minase 10th ANNIVERSARY POP UP Travel Record」
開催場所:有楽町マルイ8階
開催期間:2026年7月10日(金)~26(日)

詳細はこちら
https://www.0101.co.jp/405/info/index.html?contents_id=1131

関連リンク

水瀬いのりオフィシャルサイト
https://www.inoriminase.com/

水瀬いのりオフィシャルX
https://x.com/inoriminase

水瀬いのりオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCYBwKaLwCGY7k3auR_FLanA/

水瀬いのりオフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@inoriminase_official

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP