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INTERVIEW

2026.07.08

【連載】テンカラット×ミュージックレイン 新人発掘・プロジェクト「OPALIS」「俳優・声優を目指すあなたへ……」 Part.Ⅱ テンカラット×ミュージックレイン スタッフインタビュー(前編)

【連載】テンカラット×ミュージックレイン 新人発掘・プロジェクト「OPALIS」「俳優・声優を目指すあなたへ……」 Part.Ⅱ テンカラット×ミュージックレイン スタッフインタビュー(前編)

今年春より、俳優をメインとする芸能事務所「テンカラット」と、声優・アーティストをメインとするプロデュースカンパニー「ミュージックレイン」がコラボレーションし、俳優、声優、アーティスト活動までハイブリッドに活躍する才能を発掘し、2社が共同でタレントを育成する「OPALIS」プロジェクトが始動。6月24日からは、全国規模の大型オーディション応募がスタート。そこでリスアニ!では、業界で今注目を集める「OPALIS」プロジェクトにフォーカスした連載をスタート。

第3回目は、「OPALIS」プロジェクトおよびオーディションに携わっているテンカラットとミュージックレインのメインスタッフへのインタビュー前編をお届けします。「OPALIS」オーディション開催の経緯、俳優・声優のマネジメントスタッフから見た表現の場の現状について、語ってもらいました。

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

なぜ今、テンカラット×ミュージックレインなのか?

――皆さんは日頃から、マネジメントの現場でお仕事をされているそうですが、「OPALIS」プロジェクトにおける役割を教えていただけますか。

テンカラット森本 「OPALIS」プロジェクトには、最初の立ち上げの段階から関わらせていただき、主に宣伝周りを担当しています。現在進行中の第2弾発掘企画オーディションにも、同様に携わっています。普段はテンカラット所属タレントのマネジメントを担当しています。

テンカラット長谷川 私もこの企画の立ち上げから関わらせていただいています。元々テンカラットでは新人育成のチームを管理しているので、このオーディションを経て合格した皆さんを育成する、という立場での参加になります。

ミュージックレイン鈴木 このプロジェクトのミュージックレイン側のコアメンバーとしてジョインしました。特にHPやSNSなどの立ち上げ・運営を担当しています。

ミュージックレイン須藤 「OPALIS」プロジェクトには立ち上げから携わっており、運営・制作も含めた統括的な立場で動いています。

――改めて、この2社がタッグを組むに至った経緯を伺わせてください。4月に行われたプロジェクト発足記者会見では、以前からテンカラットとミュージックレインとの関係性があって、今回のプロジェクトに繋がったというお話もありましたが。

テンカラット森本 はい。以前、テンカラット所属アーティストが音楽活動をした時のレーベルが、ミュージックレインさんだったんです。そこからのお付き合いになります。

ミュージックレイン須藤 実は、2社の間でそういう歴史があったということを、私たちも今回改めて知りました。

――その長いお付き合いのなかから、「OPALIS」プロジェクトのお話が立ち上がったのですね。

テンカラット森本 はい。近年、弊社所属の俳優たちにも、声優のお仕事の機会が増えてきていることもあり、若い俳優たちからも声優のお仕事にも挑戦してみたいという声が大きくなってきている、という背景がありました。ただ、テンカラットがそこにいきなり参入するとなると、ノウハウの部分で難しい。そこで、元々お付き合いのあったミュージックレインさんの、声優さんを育てるキャリアや実績、ノウハウの部分を踏まえて「タッグを組むには今がベストなタイミングじゃないか?」という話になったのだと、弊社代表から聞きいております。代表の考えとしても、1つのプロダクションで色々やるより、2社の強みを活かしたプロジェクトを組む方が、協業として、今後のエンタメ業界を盛り上げていけるのではないかという想いもあります。

両社の強みを活かし生まれる新たな可能性

――これまで両社は、別会社と一緒にオーディションを行った経験はあったのでしょうか。

テンカラット森本 オーディションを開催したことはありますが、他社と一緒に一からタレント育成をするという前例はないですね。

ミュージックレイン須藤 弊社もそうですね、ミュージックレインはソニー・ミュージックグループにいるので、グループ内で会社間を横断したプロジェクトは過去にいくつかありましたが、他社と一緒にオーディションというのはミュージックレインとしては初めてです。

ミュージックレイン鈴木 弊社では、これまで4年に1度くらいのタイミングで「ミュージックレイン スーパー声優オーディション」を開催し、声優、声優アーティストの発掘・育成を行ってきました。かねてから男性声優も発掘したいという想いがあったのですが、今までの所属声優が全員女性なこともあり、男性からの応募は母数がそもそも少ないという現実がありました。なので、男性俳優さんが多数所属しているテンカラットさんとの共同開催なら男性も応募しやすい。ミュージックレインとしても、1つ壁を突破するきっかけにできるのではないか?という期待がとてもあります。実際、5月に全国で開催した第1弾発掘企画「ワークショップ」にも、男性の参加者がたくさん来てくださっています。とても意義深いプロジェクトになっている実感がありますね。

テンカラット長谷川 日頃、声優・アニメ業界が明らかに盛り上がっているのを、我々も肌で感じているので、ミュージックレインさんと一緒にこういう企画ができるというのは、弊社所属の俳優たちにとっても大きな刺激になります。そしてさらに新しい才能を見出すことで、喜ばしいきっかけが生まれるだろうと感じます。

――逆に、声優が顔出しで俳優活動をする機会も、近年増えていますね。

ミュージックレイン須藤 事例は増えていると思います。例えば宮野真守さんや津田健次郎さんのように、声優の枠を超え、俳優やタレントとしても活躍されている姿を見ていて、より幅広いフィールドに出ていく人がどんどん増えていってほしいし、さらに増えていくだろうと感じています。そういう事例も、こうして2社共同で発掘・育成に乗り出す強みに、繋がってくるのかなと思っています。

――ミュージックレイン所属声優はスフィアやTrySailのようにアーティスト活動にも精力的に取り組まれています。今回の「OPALIS」オーディションに合格した育成メンバーには、歌やダンスのレッスンも用意されているので、より幅広い活動が期待できますね。

テンカラット森本 そうですね。弊社所属俳優で、歌の活動をする例はほぼないのですが、まさにミュージックレインさんの所属声優さんは、歌もできる強みがあります。「OPALIS」というプロジェクトでは、俳優をしながら歌の活動もできるというオールラウンドな部分も強みだと思いますので期待しています。

俳優・声優、現場で今起きている変化とは

――先ほどから少しずつお話にも出てきていますが、今、表現者として表舞台に立つ人に求められるものは、以前に比べて多くなり、多種多様な作品・コンテンツに出ていく機会があります。実際に俳優、声優を巡るエンタメ業界は、どのような現状なのかが気になります。

テンカラット長谷川 俳優でいうと、先ほども話にあったように、声のお芝居をやりたいという若い俳優は、自然に増えています。やはりエンタメ作品としてアニメがすごく観られているので、それも必然だと思いますね。

――今の若い俳優志望者は、何を目指して入ってくる方が多いですか?

テンカラット長谷川 これは俳優に限らず、声優さんもそうかもしれませんが、歌やダンスもやっている子が多く、最初から何になりたいかがしっかり固まっている人は、意外と少ない印象ですね。やっていくうちに自分が何に向いているかを見つけて、目標が定まっていく人が割と多い気がします。うちはあくまで俳優事務所としての教育がベースなので、俳優をやりたいという方向になることが多いです。

――ミュージックレインさんの方はどうですか?若い志望者や業界の傾向は。

ミュージックレイン須藤 そもそも声優という仕事は、芝居を通した自己表現をすることに加え、画面の中のキャラクターを演じることや、マイクワークなど、お芝居の表現以外にもかなりテクニカルな部分が多い印象で、その分、声優という仕事への憧れがあり業界に入ってくる人が多く感じますです。そこは俳優志望者と違うところかなと思います。基本的にはアニメが好きで、声優を目指す方が大半ですが、最近は歌を歌いたいという方も増えている印象ですね。

ミュージックレイン鈴木 結果的にこの業界もここ10数年でかなり変わってきていて、声優がキャラクターソングを歌うことは当たり前になっています。声優アーティストとして活動しなくても、歌うことが常態化している傾向は強いですね。バンドもののアニメやアイドルを主役にしたアニメも増えましたから、結果的に歌がうたえることが役を取ることにつながることも増えているように感じます。また、昔と違って声優も表にどんどん出ていかなければならない仕事へと変わってきているので、トーク番組やバラエティ対応もできなければいけない。声優としてやれることの幅が増えている分、求められることも非常に増えているなと、特に声優については感じます。

――俳優さんの現場の変化はどうですか?

テンカラット長谷川 声優さんのように歌って踊ってというのはそこまで求められませんが、作品のプロモーションで、演技以外に挑戦する機会は増えているように思えます。また、自己プロモーション、自己プロデュースという意味で、特にSNSを活用してちゃんと自己発信できないと、それができる俳優に負けてしまうな、というのは、最近すごく感じますね。極端に私生活を見せずミステリアスな存在でいるか、思い切って自分を出していくか。マネジメントする側としても、中途半端にならないように意識しますね。

――出演される作品にも変化はありますか?

テンカラット長谷川 TVドラマや映画以外の配信プラットフォームが増えたことで、ショートドラマなど、作品の数は明らかにものすごく増えました。活動の場が増えた実感はありますが、それが必ずしも大きなチャンスになるとは限らないので、ちゃんと出る作品を選ばなくてはならない状況はありますね。何にでも出演しますというスタンスは、あまりよろしくない結果になることもあるという意識があるので、俳優それぞれのブランディング、どう見られたいかを考えて、どの作品に出るかを慎重に選ぶようにはなっています。

――声優さんにも同じことは言えますか?

ミュージックレイン須藤 似た感覚はあると思いますが、声優の場合は新人がいきなり大きな作品に大抜擢されるということは本当に稀です。実力をつけて、スタッフさんに自分を知っていただく努力を重ねながらしっかりとコミュニケーションを取り、がむしゃらに色んな現場に行くことも大切です。声優の活躍の場も、アニメだけでなく洋画の吹き替えやフルボイスのゲームなど多方面に広がっていますが、広がった分、突き抜けることが逆に難しくなってきているという印象もあります。今の時代、ジャンルごとのヒット作は多くても、お茶の間全体に届く作品は一握りなので、そこは俳優も声優も共通の悩みかもしれませんね。

〈次回へ続く〉
最終回となる第4回では、オーディション参加者に向けたメッセージを語ってもらいます。



■OPALISとは……
俳優/声優の発掘だけではなく、育成・開花までを一気通貫するプロジェクトとして、田中麗奈、井浦新、高良健吾、中条あやみら実力派俳優から人気モデルまで多彩なタレントが所属する芸能プロダクションであるテンカラットと、戸松遥、豊崎愛生、雨宮天といった女性声優を輩出し、長年にわたり声優アーティストやユニットをヒットに導いてきたプロデュースカンパニー、ミュージックレインの2社がタッグを組んで発足する発掘・育成プロジェクト。
オフィシャルサイト:https://opalis.jp/

第2弾発掘プロジェクト:オーディション
【募集期間】
2026年7月24日(金)17:00まで
【応募資格】
満12歳(中学生以上)~25歳 ※2026年7月24日(金)時点において
性別不問
国籍不問(但し、日本国内在住の方に限ります)
特定のプロダクション、マネジメント、レコード会社、音楽出版社等との契約が無い方

【開催日程】
〈1次審査:WEB書類審査〉
〈2次審査:対面審査〉
1. 8月7日(金)仙台
2. 8月8日(土)・9日(日)東京
3. 8月11日(祝火)札幌
4. 8月22日(土)大阪
5. 8月23日(日)福岡
6. 8月29日(土)沖縄
7. 8月30日(日)名古屋
〈最終審査に向けたレッスン〉
1. 9月12日(土)・13日(日)
2. 9月26日(土)・27日(日)
3. 10月3日(土)・4日(日)
4. 10月11日(日)・12日(祝月)
5. 10月24日(土)
※日程は変更になる可能性がございます
※レッスンは東京都内で開催予定です
〈最終審査〉
10月25日(日)東京

【ゲスト審査】
今泉力哉(いまいずみりきや)
1981年福島県生まれ。映画監督。2010年『たまの映画』で商業監督デビュー。主な作品に『愛がなんだ』(19)、『あの頃。』(21)、『街の上で』(21)、『ちひろさん』(23)、ドラマ「1122 いいふうふ」(24・Prime Video)など。今年の1月期に放送されたTVドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(26・日テレ系)も話題に。また、SEKAI NO OWARI「琥珀」やBE:FIRST「空」、LAUSBUB「sign」などのMVも手掛けている。最新作はドラマ「クロエマ」(Prime Videoにて6月12日より世界独占配信中)。

門脇康平(かどわきこうへい)
映画監督。アニメーション作家。東京藝術大学デザイン学科卒業後、アニメ制作会社に就職する。その後独立し、主に舞台映像などの制作を経てアニメーション作家になる。2026年公開劇場用アニメ『我々は宇宙人』では企画・脚本・監督を務め、第79回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品、アヌシー国際アニメーション映画祭2026では長編コンペティション部門選出が決まるなど、国内外問わず注目を集めている。

株式会社テンカラット
俳優・モデル・アーティストのマネジメントを中心とした芸能プロダクション事業。
個々の魅力を最大化するプロデュース、およびテレビ・映画・広告・出版を横断するネットワークを活かしたタレント活動の展開新人の発掘・育成を通じた次世代スターの創出。さらに、商品企画・マーケティングなどビジネス領域への展開を通じ、エンターテインメントを軸とした新たな価値創出を推進。
オフィシャルサイト:https://tencarat.co.jp/

株式会社ミュージックレイン
アーティストマネジメント事業、音楽レーベル事業を中心としたプロデュースカンパニー。声優をベースに音楽活動を行なう声優アーティストのオーディション「スーパー声優オーディション」や、アニソン&ボカロ&歌い手限定オーディション「歌い手活動ウタカツ!オーディション」を通じ、多彩なアーティストを輩出しています。
オフィシャルサイト:https://musicrayn.com/

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