INTERVIEW
2026.07.01
パンクロック、ラップ、昭和歌謡、ダンス・ポップ、和風ロック。ジャンルも感情も制限なく詰め込まれた4thアルバム『LIMITLESS』は、“限界を自分で作らない”と決め、“新章”へと突入した蒼井翔太の現在地だ。新曲たちに込めた想いと、同時リリースされた『LIVE Blu-ray「蒼井翔太 LIVE Orchestra 2026 Moments」』の見どころをたっぷりと語ってもらった。
INTERVEIW & TEXT BY 阿部美香
――まずは待望の4thアルバム『LIMITLESS』のお話から伺わせてください。2024年12月のミニアルバム『Collage』を挟みましたが、3rd アルバム『DETONATOR』のリリースが2023年11月だったので、フルアルバムはかなり久々になりますね。
蒼井翔太 期間だけを見るとそうなのですが、あっという間に感じていて。この3年間、色んな活動をしてきましたから、そこまで長く感じていないんですよね。色々な作品や舞台・イベントなどにも携わらせてもらった濃い3年間でした。自分自身はそうなんですけど、アルバムとしてたっぷりと聴きたいと待ってくれてる方々からすると、やっと!と思っていただけてるかも知れないですね。
――確かにそうですね。さらに言うと、前回リスアニ!でデジタルシングル「薺(なずな)」についてお話しいただいたとき、2026年は“蒼井翔太の新章”が始まるんだと強調されていたのが印象的だったんですが、『LIMITLESS』を聴かせていただいて、まさにこのアルバムが新章のスタートなんだなという実感がもてました。
蒼井 本当ですか、嬉しいです、ありがとうございます。
――すごく“攻めた”感じがするのですが、そこに至った蒼井さんの心境を聞かせてもらえますか?
蒼井 「薺」のインタビューでもお話ししたんですけど、僕の中では今年1月にやらせてもらったオーケストラコンサート“蒼井翔太 LIVE Orchestra 2026 Moments”はすごく大きな夢の1つでした。ファンのみんなからしても夢の1つで、お互いの夢を、ここで大きく叶えることができたんです。だからこそ、その奇跡のその先というか……今後、蒼井翔太として音楽活動をしていくなかで、すごく考えたことがありました。
――どういったことですか?
蒼井 もちろん、これまで10何年も皆さんと一緒に過ごしてきて、強くしてきた絆や大切な時間がたくさんあります。でもやっぱり、どんどんみんなの愛も大きくなっていることをオーケストラライブでも感じたし、これまでもみんなに「ありがとう」と、言葉にも歌にも乗せて伝えてきました。だけど、今の僕の「ありがとう」じゃ、みんなに負けてしまうかもしれない。このまま歩み続けることもできるんだけど、もっと歌やパフォーマンスに乗せて僕の思いを届けるためには、思いをさらに大きくしていきたいと思ったんです。それには何が必要なんだろう?って自分で考えたときに、歌の鍛錬やパフォーマンスの向上はもちろん、もっともっと幅を広げていきたいなと思ったんですね。
――楽曲としても。
蒼井 はい。歌詞や曲もそうだし、表現の幅という意味でも。だからこそ、自分の中での“遠慮”というものをいい意味で手放して、もっと自由に、羽ばたく鳥のように、自分で限界を作らないで、もっと先……自由な表現を思ったままに届けたくて。そしてみんなの人生に、一瞬でもいいからもっと寄り添いたい。そういう思いで『LIMITLESS』というタイトルをつけましたし、「これこそが蒼井翔太だよね!」と再び思っていただけるような楽曲たちを集めました。僕のポリシーに“変わらず変わる”というのがあるんですけど、言葉の表現だったり、楽曲に込めた世界観の“攻め”の部分は、『LIMITLESS』に今まで以上に強く詰め込んだつもりです。
――確かに、オーケストラライブでニューアルバムの制作を発表されたときにも、「限界を超えます」とおっしゃっていたので、アルバムタイトルを拝見して、まさに!と思いました。
蒼井 はい、その言葉通りでしたね(笑)。
――これまでも蒼井さんは、“変わらず変わる”の“変わる”を、新しいことへのチャレンジで体現されてきましたけど、今回はそれ以上の“限界を超える”をテーマにしたんですね。
蒼井 そうですね。今まではやっぱり、いい意味でバランスを保とうとする部分があったんです。今歌おうとしていることが、他の活動に影響するかもしれない。だからちょっと柔らかめに表現しようかな?というようなことが。それも時にはすごくいいんですけど、音楽アーティストである自分を考えると、そういう制限をかけて加減が入ると、どの方面にも失礼に当たるなと。僕は、本当に心から思ったことしか口に出しちゃいけないと思っているから。だから、それをしっかりと自分の体で、次のステージからは音楽に乗せて体現していく。その考え方が、今の僕の中ではしっかりと決まっています。
――そういう思いをもったのも、この3年間の濃い活動があったからですか?
蒼井 影響していると思います。色んな方面の方と出会ったからこそ見えてくることもあったし、ここは遠慮しなくてもいいんだなというところも、徐々に見えてきてました。年齢的にもキャリア的にも、人生の折り返し地点に立とうとしている今なので、だからこそ!という気持ちも大きかったです。といっても、遠慮せずに表現することが、みんなの不安を煽ったり、怖がらせるようなことじゃなく、楽しくワクワクさせるための自己表現、正直な心の表現であるべきで。それが僕の次のステージなんじゃないかと思うんです。
――まるで別物ではないと。
蒼井 そうですそうです。すべてをシフトチェンジして変わるのではなくて、すべての皆様を置いていくことはなく、やっていきたいです。安心して蒼井翔太の音楽を聴いてもらいつつ、どんどん変わっていく僕の姿を楽しんでいただけたら。
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