INTERVIEW
2026.06.18
──ここまで歌詞や言葉のお話を伺ってきましたが、シユイさんは以前、手紙を書くことが好きだとお話しされていて。日記も手書きで書かれていると伺って、そのお話がとても印象に残っています。書くことと歌うことは、シユイさんの中で繋がっているところもあるのでしょうか。
シユイ 歌うことに関しては、少しアスリートっぽい考え方があるんです。歌が上手くなる、上達するということに対して、かなりトレーニング的に向き合っているところがあって。だから書くことと歌うことは違うものだと思っていたのですが、そう聞かれると、近いところもあるような気がしてきました。書くことのほうが、歌うことよりも自由ではあるのですが……歌は歌詞もメロディも決まっていて、通る道がある程度決まっている感覚があるんです。でも、書くことにはその決まったルートがない。正しくないことも含めて、最終的にきれいな「かたち」になれば良いなと思いながら書いています。何度も読み返しながら、文章全体がもつ輪郭や感覚のアウトラインを見ているんです。書くこととは違う部分もあるけれど、結局は“美しいかたち”を見ているところは近いのかもしれません。
──シユイさんのデザイン的な感覚や美学は、衣装のデザインやビジュアル面にも繋がっているように感じます。先日「リーチライト」を初披露したアニメイトシアターのライブでも、ご自身でアレンジされた衣装が印象的でした。
シユイ 今までは衣装を作っていただいて、私はデザインだけすることが多かったんですが、自分でも針と糸を使ってやってみたいなという気持ちが出てきました。最近は少し時間の使い方も変わってきたので、今までやりたかったけれど、時間や色々な制約でできなかったことにも、積極的に挑戦して、新しい扉を開いていきたいです。
──「リーチライト」のジャケットでは、『杖と剣のウィストリア』でキャラクターデザイン・総作画監督を務める小野早香さんが、シユイさんの描き下ろしイラストを手掛けられています。完成したビジュアルをご覧になって、どのような印象でしたか?
シユイ 最初にデータで見た時も「素敵だな」と思ったんですけど、実物を見た時に飾りたくなるような魅力があるなと思いました。楽曲とアニメの世界観を、1枚で表現してくださっているなと感じましたし、シユイとしての自分らしさも感じられて。エルファリアが自信に満ちた表情でこちらを見ている一方で、私のイラストは少し下から見上げているような構図になっているんですよね。自信なさげにも見えるけれど、だからこそ「一緒に行こうよ」と言っているようにも感じられて。「リーチライト」にすごくぴったりなイラストだなと思いました。本当にありがたいです。
──少し話が逸れてしまいますが、第16話の特殊EDの映像も素敵でした。
シユイ 映画のようでしたよね。監督たちが「すごく力を込めています」とおっしゃっていました。実は監督をはじめ、アニメチームの方たちや、OP主題歌「BELIEVERS」を担当されているASH DA HEROのWANI(ds)さんが先日のライブに来てくださっていたんです。その時に、そうしたお話も伺うことができて嬉しかったです。
──「リーチライト」もですが、シユイさんの楽曲は誰かが前に進もうとする瞬間に寄り添うものが多いように感じています。アニメ主題歌を歌う際に、大切にしていることはありますか?
シユイ アニメ主題歌は、原作がある作品も多いですし、原作のファンの皆さんや、作者の方々、アニメスタッフの皆さんがたくさんの思いを込めて作っているものに、音楽や歌を添えることだと思っています。だからこそ、作品のイメージや、作品に込められた思いと乖離しないように、精密に向き合っていかないといけないなと思います。
──前回のインタビューでは、これから多彩な“青”を見せていきたいとお話しされていました。今後はどのような色を見せていきたいですか。
シユイ 「リーチライト」は、夜明けの感じが曲の性質としてあると思っています。高校生くらいの頃に、朝焼けの写真をすごく撮っていた時期があったんです。その時に、絵の具をよく使って(絵を描いて)いたんですけど、朝焼けの空って意外とピンクやオレンジ、黄色のような暖色が青の下に入っているなと気がついて。だからこの曲も、すごく爽やかな青というより、色々な温かい色が混ざっているようなイメージがあります。今後は……そうですね。やりたいことや、その時々に挑戦することによって、見せたい青も変わっていくと思います。ただ、青に限らず、というところも大事にしたいです。自分は固定観念にとらわれてしまうところもあるので、色々なことに手を伸ばして、取り入れていきたい。その結果、少し違うものができたとしても、それも許容して、1つの波として捉えられたら良いなと思います。
──今後、シユイさんの音楽にどんな色が混ざっていくのかも楽しみです。そして、7月5日にはワンマンライブも控えています。
シユイ 今回は初めての2部制なんです。第1部は『思惟的錯覚 -各位-』、第2部は『思惟的錯覚 -拝眉-』とそれぞれでタイトルも違いますし、セットリストもかなり違うものになると思います。同じ曲を昼と夜で歌う場合でも、順番や置き方が変わることで、表情が変わるようにしたいなと。まだ詳しいことは言えないのですが、昼と夜でそれぞれ違う未発表の新曲も披露する予定です。
──どちらか一方ではなく、両方観ることで見えてくるものがありそうです。
シユイ どちらも来ていただくのをお薦めしたいです。きっと両方観ないと後悔するはずです……!ライブに来てくださった方に、その場で色々なお話をお伝えできたらと思っているので、その時間も楽しみにしていてほしいです。
●リリース情報
TVアニメ『杖と剣のウィストリア』Season2 ED主題歌
シユイ
「リーチライト」
発売中
【期間生産限定盤(CD+Blu-ray)】


品番:AICL-4894~5
価格:¥3,300 (税込)
<CD>
M1 リーチライト
作詞:水野あつ 作曲:水野あつ、雪乃イト 編曲:雪乃イト
M2 リーチライト (Instrumental)
M3 リーチライト(TV Size)
<Blu-ray>
TVアニメ『杖と剣のウィストリア』Season2
ノンクレジットエンディングムービー
●ライブ情報
「LAWSON presents シユイ one-man Live 思惟的錯覚」
2026年7月5日(日) 東京・新宿ReNY
第1部『思惟的錯覚 -各位-』 OPEN 14:30 / START 15:00
第2部『思惟的錯覚 -拝眉-』 OPEN 18:00 / START 18:30
チケット情報
全自由 ¥7,700(税込/ドリンク代別/整理番号付き)
チケット一般発売中
ローソンチケット:http://l-tike.com/shiyui/
チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/shiyui/
イープラス:http://eplus.jp/shiyui/
●作品情報
「杖と剣のウィストリア」シーズン2

【シーズン2 スタッフ】
原作:大森藤ノ
漫画:青井 聖
総監督:𠮷原達矢
監督:中野英明
シリーズ構成:木村 暢
キャラクターデザイン・総作画監督:小野早香
音楽:林 ゆうき
アニメーション制作:BN Pictures×アクタス
【シーズン2 キャスト】
ウィル:天﨑滉平
エルファリア:関根明良
コレット:天野聡美
シオン:水中雅章
ユリウス:柿原徹也
リアーナ:Lynn
イグノール:河西健吾
ワークナー:関 智一
エドワルド:遊佐浩二
キャリオット:福山 潤
ゼオ:古川 慎
エルノール:雨宮 天
アロン:大塚芳忠
フィン:田村睦心
Ⓒ大森藤ノ・青井 聖・講談社/「杖と剣のウィストリア」製作委員会
TVアニメ『杖と剣のウィストリア』シリーズ 公式サイト
https://wistoria-anime.com/
シユイオフィシャルサイト
https://www.shiyui.jp
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