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REPORT

2026.05.26

Ave Mujica、BAND-MAID、ReoNaが出演する“CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026”DAY1公演レポート!

Ave Mujica、BAND-MAID、ReoNaが出演する“CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026”DAY1公演レポート!

「日本の響きを世界へ」をテーマに掲げ、4月3日から5日までの3日間、横浜の街を舞台に開催された都市型フェス“CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026”。3会場と臨港パークでそれぞれコンセプトの異なるステージが同時に展開され、日本が誇る多彩なエンターテイメントが発信された。そのなかでもリスアニ!的に注目の公演が、KT Zepp Yokohamaで行われたフェスの新たな可能性を提案するキュレーションステージ「CENTRAL LAB.」。4月4日にはAve MujicaBAND-MAIDReoNa、4月5日には戸松 遥、花澤香菜が出演し、今までありそうでなかった絶妙な組み合わせのライブが実現した。本稿では4月4日公演のレポートをお届けする。

PHOTOGRAPHY BY ヨシダショーヘイ/MMT
TEXT BY 北野 創

ReoNaが届けた、あらゆる人の名も無き“絶望”に寄り添うお歌

会場のKT Zepp Yokohamaは、座席・スタンディングの両方の対応が可能なライブハウス型ホール。この日は1階席がオールスタンディングとなっていたが、完全に人で埋め尽くされて床が見えない程の密度。それもそのはず、出演アーティストのうちAve MujicaとBAND-MAIDはアリーナ単独公演を実現済み、ReoNaも2027年3月にぴあアリーナMMでの2デイズライブを行うことが決定している。つまりアリーナ規模の人気を誇る3組の対バンをライブハウスの距離感で味わうことができる、またとない機会なのだ。なおかつ3組とも、アニメタイアップやコンテンツにまつわる展開だけでなく、ライブの内容も込みで支持を広げてきた実力派。そんな注目の公演の一番手を飾ったのは、“絶望系アニソンシンガー”のReoNaだった。

暗く照明を落としたステージに静かに響き渡るピアノの音。そのピンと張りつめた音が静寂を招き、会場の空気感を一変させると、続いてチェンバロの音色がバロック音楽のように古式ゆかしいメロディを紡ぎ始める。そしてReoNaが登場。静かにお辞儀をすると、TVアニメ『シャドーハウス』のEDテーマ「ないない」でライブをスタートさせる。ウッドベースやクワイア音源がゴシックな世界観を演出するなか、ReoNaの没入感ある歌声とパフォーマンスに観客は魅入られていく。同曲に続いてピアノが奏で始めたのはベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」。ステージは深紅の月に照らされたかのように赤々と染まり、厳かな雰囲気に。その神秘的な導入を経て「生命線」(家庭用ゲーム『月姫 -A piece of blue glass moon-』主題歌)が放たれると、客席からはクラップが自然発生して会場のボルテージはさらに増していく。

改めて挨拶し、アコースティックギターを手にしたReoNaは、この日の出演アクトであるAve MujicaとBAND-MAIDの名前を挙げて「気がつけば、みんなガールズたちですね」と語り、客席のガールズたちにも呼びかける。「次にお届けするのは、そんなガールズたちに捧げる1曲」。そう告げて披露したのは「Girls Don’t Cry」。彼女が歌唱を担当するTVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の劇中アーティスト、神崎エルザの楽曲だ。先ほどまでの夜が似合う世界観から一変、風通しの良いメロディと歌声が爽やかに吹き抜けていく。この曲でも会場からは手拍子が巻き起こり、オーディエンスのボーイズたちもガールズ讃歌を共に楽しむ。

続いてReoNaは、故郷の奄美大島に息づく“結の精神”について語り始める。人と人が結び、寄り添い合って暮らす島。相互扶助の心がもたらす“人”の美しさ。「今日のこの3マンも結の心と共に」という言葉に継いで届けたのは、今年3月に発表したばかりの最新曲「結々の唄」だ。島唄のような節回しを仄かに感じさせるノスタルジックな旋律と温かな歌声が紡ぐのは“やっぱり人が好き”という気持ち。終盤では奄美三味線の音も加わり、ハートフルな時間を作り上げた。

ReoNaは再び愛用のアコギを手にすると、「名も無き絶望に寄り添えるお歌を歌い続けていきたい」と、“絶望系アニソンシンガー”としての矜持を改めて示し、エモーショナルなロックチューン「Debris」を熱唱。デブリのようにちっぽけな存在だとしても、誰にも顧みられることのない人生だったとしても、それでも“生きていこう”と力強く歌う姿が美しい。最後はアニソンシンガー・ReoNaを語るうえで欠かせない作品『ソードアート・オンライン』シリーズより、とりわけアッパーな「Weaker」(『ソードアート・オンライン -アノマリー・クエスト-』主題歌)と代表曲「ANIMA」(TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』2ndクールOPテーマ)を連続で畳みかけ、己の魂の色を示すような迫真のパフォーマンスでライブを締め括った。

現実と仮想が溶け合った独自の世界観で会場を狂乱に誘ったAve Mujica

転換タイムを経て、ステージに姿を現したのはAve Mujica。キャラクターを演じるキャストが自ら歌唱や演奏を行い、作品の世界観そのままのライブを実演する、次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』発のリアルバンドだ。メンバーは、ドロリス(Gt. & Vo./CV:佐々木 李子)、モーティス(Gt./CV:渡瀬 結月)、ティモリス(Ba./CV:岡田 夢以)、アモーリス(Dr./CV:米澤 茜)、オブリビオニス(Key./CV:高尾 奏音)の5人。重々しいイントロダクションを切り裂くように「KiLLKiSS」(TVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』OPテーマ)の起爆力あるパフォーマンスでスタートダッシュを決めると、続けてティモリスの獰猛にグルーヴするベースラインとドロリスの舌打ちが見せ場となっている「顔」へ。オブリビオニスがキーボードの前に出てきて鍵盤を逆側から弾く曲芸めいた演奏も不遜で不敵。だが、それが“神”を擁するバンド、Ave Mujicaの在り方であり、思わずひれ伏したくなるような魅力に繋がっているのだ。

そこから間髪入れず、苛烈なスピードメタル「‘S/’ The Way」(TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez デラックス決勝編』#11 EDテーマ)を投下して会場の熱気をさらに上昇させると、悪夢めいたイントロを挿んで「八芒星ダンス」に突入。鈍く重厚なサウンドとドロリスの陶酔に満ちた歌唱が観る者をAve Mujicaの世界へと引き込んでいく。そしてドロリスがステージ下手側にいるオブリビオニスの前にある台に腰掛け、2人にスポットが当たると「Angles」へ。哀切感の滲むピアノの旋律と歌声が2人だけの世界を作り上げると、やがてほかのメンバーたちも演奏に加わって、生と死、運命共同体であるバンドを分かち結び付ける、両方のアングルを描いた曲を合奏。儚くも美しいドラマが浮かび上がる。

モーティスのアルペジオとドロリスのフレーズが重なる後奏が余韻たっぷりに「Angles」を締め括ると、オブリビオニスの華麗なピアノが空気を塗り替えて、シャッフルリズムのグルーヴィーなナンバー「Symbol II : Air」で会場を興奮の坩堝に落とし込む。そこから激情渦巻く「Sophie」にスイッチしてクライマックスに向けて一気に加速。ドロリスの絶叫が合図となって、オーディエンスも堰を切ったように熱狂する。だが、それもまだ頂点ではなかった。流れるようにテクニカルなリフの応酬に雪崩れ込み、Ave Mujicaの燃え盛る炎を象徴する楽曲「Symbol I : △」へ。アモーリスのブラストビートのように激しい演奏が推進力となって、有無を言わさず突き進むバンドの熱量が会場を圧倒していく。ドロリスが「セイ!」と呼びかけるとオーディエンスは「oh~♪」と大合唱。最初から最後までMCは一切なし、観測者をも当事者にしてしまう圧巻のマスカレード(Ave Mujicaのライブの呼称)で世界を蹂躙し、まるで嵐のようにAve Mujicaはステージを去っていった。

ノンストップで全10曲を披露!BAND-MAIDの貫禄あるパフォーマンス

この日のライブのトリを飾ったのはBAND-MAID。メイドをコンセプトにした見た目とは裏腹のハードなロックサウンドと熱量の高いパフォーマンスで、日本のみならず海外からも注目を集める5人組ガールズバンドだ。ロッキンなオーバーチュアに導かれてステージに登場した5人は、KANAMI(Gt.)の鋭いギターリフを皮切りにアグレッシブな「What is justice?」(TVアニメ『桃源暗鬼』ED主題歌)をいきなり投入し、冒頭からフルスロットルで会場を盛り上げる。太い中低音と鮮烈なハイトーンを自在に使い分けるSAIKI(Vo.)の歌声も絶好調だ。そんな彼女が「さあセントラル、一緒に踊っちゃおうか?」と煽ると、今度は横揺れのスウィングするリズムが印象的な「glory」(TVアニメ『遊☆戯☆王VRAINS』EDテーマ)へ。オーディエンスは体を揺らすだけでなく合唱して、BAND-MAIDの音楽を浴びるように楽しむ。

続けざまに披露したのは代表曲のひとつ「Choose me」。直線的なハードロックであるがゆえにわかりやすく盛り上がれるだけでなく、SAIKIの艶味を帯びたボーカルが魅惑的で、観る者をBAND-MAIDの沼に溺れさせていく。そこから2025年リリースの最新EP『SCOOOOOP』収録曲「SUPER SUNSHINE」に繋げ、クラシカルなメイド姿の小鳩ミク(Gt & Vo.)が吠えるようなロングトーンを聴かせたかと思えば、MISA(Ba.)もソロパートで見せ場を作り、メンバー5人が一丸となって心に灯る炎を燃やす。さらに「ウーララララララ♪」というフレーズが印象深い「Protect You」(TVアニメ『グレンダイザーU』EDテーマ)で一体感を作り上げ、会場を沸かせる。

KANAMIのワイルドなギターリフで幕を開けた「Shambles」(アニメ『ケンガンアシュラ Season2』ED主題歌)では、AKANE(Dr.)の力強いドラムとMISAのベースが野太いグルーヴを形成し、ストーナーロックばりの酩酊感を醸成。続く「Dilly-Dally」では「クラップできるかな?みんなの腕、壊していくよー!」(SAIKI)と呼びかけると、客席から盛大な手拍子が巻き起こる。小鳩のソロ歌唱パート、演奏メンバー全員のソロ回しと、各々の見せ場もたっぷりだ。そして明滅する照明が楽曲のドラマチックな側面を強調した「Present Perfect」。この曲と「Dilly-Dally」は最新EP『SCOOOOOP』からのナンバーで、常に進化し続けているバンドの今をしっかりとアピールした。

そこからエクストリーム一歩手前の高速アンサンブルで一気にギアをぶっちぎったのが「Ready to Rock」。BAND-MAIDメンバーが劇中曲の演奏も担当したTVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』のOPテーマだ。サビの“Oh, Wow! Oh! Oh! Oh!”というフレーズでは当然のように会場中が大合唱し、天井知らずの盛り上がりを見せる。そしてSAIKIがお立ち台に上がって「次がラスト!もっと声出せるかー!」と発破をかけると、お給仕(BAND-MAIDのライブの呼称)の定番曲「NO GOD」に突入。時にメンバー同士で向き合ったり、顔を寄せ合ったりしながら、怒涛のパフォーマンスで一気に駆け抜けていく。最後は小鳩が「いってらっしゃいませ、ご主人様お嬢様、BAND-MAIDでしたっぽ!バイバイっぽー!」とお決まりの挨拶をしてフィニッシュ。全10曲をノンストップで披露して、スリーマンライブを結んだ。

それぞれ音楽性や活動するフィールドは違えど、感情を激しく揺さぶるライブを行うという意味において共振性の高さを示した3組。今回は競演という形ではあったが、いつか共演やコラボレーションする姿を見てみたいと思わせる公演だったように思う。

CENTRAL LAB.(KT Zepp Yokohama) DAY1
2026年4月4日(土)
<SETLIST>

ReoNa
M01. ないない
M02. 生命線
M03. Girls Don’t Cry
M04. 結々の唄
M05. Debris
M06. Weaker
M07. ANIMA

Ave Mujica
M01. KiLLKiSS
M02. 顔
M03. ‘S/’ The Way
M04. 八芒星ダンス
M05. Angles
M06. SymbolⅡ:Air
M07. Sophie
M08. SymbolⅠ:△

BAND-MAID
M01. What is justice?
M02. glory
M03. Choose me
M04. SUPER SUNSHINE
M05. Protect You
M06. Shambles
M07. Dilly Dally -session-
M08. Present Perfect
M09. Ready to Rock
M10. NO GOD


●イベント概要
※出演アーティスト表記は五十音順

CENTRAL STAGE 会場:K アリーナ横浜
2026/4/3(金) 16:30 開場 18:00 開演
出演:=LOVE / 乃木坂46 / FRUITS ZIPPER / モーニング娘。’26
※乃木坂46 は16 名前後のメンバーでの出演
Opening Act:乃木坂46 6 期生

2026/4/4(土) 15:00 開場 16:30 開演
出演:amazarashi / ORANGE RANGE / 結束バンド / 凛として時雨
Opening Act:汐れいら

2026/4/5(日) 15:00 開場 16:30 開演
出演:ちゃんみな / HANA / 優里
Opening Act:紫 今

Echoes Baa 2026 会場:横浜赤レンガ倉庫 赤レンガパーク特設会場
2026/4/4(土) 11:00 開場 12:30 開演
出演:新しい学校のリーダーズ / Awich / キタニタツヤ /CHiCO with HoneyWorks /
NOMELON NOLEMON / Balming Tiger / YOASOBI
Echoes Baa Selected Artist:jo0ji

2026/4/5(日) 11:00 開場 12:30 開演
出演:Aooo / asmi / CANDY TUNE / CUTIE STREET / 羊文学 / 星街すいせい / MAISONdes
Echoes Baa Opening Act:華乃

CENTRAL LAB. 会場:KT Zepp Yokohama
2026/4/4(土) 15:00 開場 16:00 開演
出演:Ave Mujica / BAND-MAID / ReoNa

2026/4/5(日) 15:00 開場 16:00 開演
出演:戸松遥 / 花澤香菜

「CENTRAL FILED」会場:臨港パーク 入場無料

CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026
2026年4月3日(金)、4日(土)、5日(日)
会場:
Kアリーナ横浜 (〒220-8507 神奈川県横浜市西区みなとみらい6丁目2−14)
横浜赤レンガ倉庫 (〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港1丁目1)
KT Zepp Yokohama (〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目3−6)
臨港パーク (〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1)
主催:CENTRAL実行委員会
制作:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
特別協賛:サントリーグループ
協賛:ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、三菱商事都市開発株式会社、東急株式会社
協力:イープラス
技術協力:ソニー株式会社、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
※NUROは、「CENTRAL」の通信環境をサポートしています。

関連リンク

イベント公式ホームページ
https://central-fest.com/

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