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INTERVIEW

2026.04.18

このタイアップは運命!?スピラ・スピカの幹葉がTVアニメ「黒猫と魔女の教室」EDテーマの「ちゅーんあっぷ☆」を解説!

このタイアップは運命!?スピラ・スピカの幹葉がTVアニメ「黒猫と魔女の教室」EDテーマの「ちゅーんあっぷ☆」を解説!

8月8日にデビューしたスピラ・スピカがデビュー8周年という節目に出会ったのが、ヒロインの名が“スピカ”のTVアニメ「黒猫と魔女の教室」。もはや運命を感じずにはいられない巡り合わせである。本作のために書き下ろしたEDテーマ「ちゅーんあっぷ☆」は、とびきりポップなサウンドに、呪文のような言葉・音が散りばめられたハッピーチューン。思わず口ずさんでしまう、その軽やかさの奥に込めた想いを幹葉に聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 逆井マリ

「絶対に歌いたい」その一心でつかんだED主題歌

──TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」(以下、「着せ恋」)のOPテーマ「アオとキラメキ」に続いてのアニメタイアップとなります。本作の主題歌の担当が決まって「冗談抜きで飛び跳ねました(笑)」というコメントを寄せられていましたが、改めてその気持ちを聞かせてください。

幹葉 ありがたいことに、「着せ恋」の時はアニメ側からお声がけいただけたので、すごくラッキーだったと言いますか。「着せ恋」の皆さんのおかげで歌うことができたのですが、今回はアニメ化の話を聞いてエントリー式だったんです。原作のマンガを読んで「主人公が“スピカ”で、スピラ・スピカが歌わないなんてない!」「絶対に歌いたい!」という気持ちが自分の中にあって。とあるライブのタイミングで、スタッフさんが楽屋で「ED主題歌に決まったよ!」と教えてくれて「やったー!」と飛び跳ねました!

──原作を読まれていた時はどのような印象がありましたか?

幹葉 星座がモチーフだったり、魔法学園ファンタジーだったり、最初はポンコツだけど成長していくストーリーだったりと、自分の好きな要素がこれでもか!というくらい詰まっていて。更には黒猫も登場するんですが、スピラ・スピカの過去の楽曲には、猫をモチーフとしたもの(「にゃらんごろん」)もあるので、原作を読んだ時から勝手に運命を感じていました! そして、その原作のキャッチフレーズに「とにかく楽しく、とびきりカワイイ!」といった言葉があって、もしスピラ・スピカが楽曲を担当できるなら、その要素を盛り盛りにした曲にしたいなと。

──それがコンセプトになったんですね。作曲・編曲はお馴染みの重永亮介さんです。

幹葉 そういった話を重永さんにさせてもらい、まずは原型となるワンコーラスを出していただいて。その後、話し合いつつブラッシュアップをしていきました。重永さんのこだわりで面白いのが、3回あるサビのキーがそれぞれ全部違うところで。タイトルの「ちゅーんあっぷ☆」という言葉には、「より良い方向へ調整していく」という意味があるので、それに合わせて、楽曲もサビごとに転調しながら、どんどん“チューンアップ”していく構造にしてくれて。その話を聞いて「もう最高!」となって!更に、呪文や魔法を感じるような効果音もたくさん入れ込んでくれています。

──ちょっとDJっぽい音も入っていますよね。

幹葉 そうなんです!私が「The Wakey Show ~ザ・ウェイキー・ショウ」でDJ・ウェイキーを始めたというのもあり、重永さんは「そこを彷彿とさせる音を入れたかった」と。ウェイキーきっかけでスピラ・スピカに辿り着いてくださった方が聴いた時に、「あっ!」と思ってもらえるような仕掛けにもなっています。そこまで考えて入れてくださっていたのが嬉しかったですね。今回も気合いを入れて一緒に作ってくれました。

──今回も幹葉さんが作詞をされています。歌詞のイメージはすぐに膨らみましたか?

幹葉 はい。スピラ・スピカは、先に楽曲があって、その後に私が歌詞を書いていく流れが多くて。ワンコーラスが届いた時から、サビは絶対に“ちゅ”にしようと思っていました。“ちゅちゅちゅる”と言っている部分は、曲をいただいた時点でかなりイメージが固まっていましたね。

──その部分にはタイトルの“ちゅーんあっぷ☆”という言葉も入っていますね。

幹葉 最初はとにかく“ちゅ”を入れたいということしか考えていなくて(笑)。重永さんが最初に作ってくださったメロディを口ずさんでいた時に「あ、ここにちゅーんあっぷ☆がハマるかも」と思って入れました。

──“ちゅ”はやはり作品のコンセプトから?

幹葉 はい。スピカちゃんが黒猫にチューをすると……という物語の要素がすごく印象的だったので、自然と出てきました。それと、猫を飼っている友達がみんな“CIAOちゅ~る”をよくあげていて、それも少し思い浮かべています(笑)。

──その後に“カラダ中を ランアンドラン リンルンレンロン♫”という言葉があって、呪文のようだなと。

幹葉 そこもアニメをなぞっていて。チューをすることによって魔力が体中に行き渡って変わっていく、みたいな感覚を、何か面白い言い方で表現できないかなと思ったんです。それで、“体中を走る”というイメージから“ランアンドラン”が出てきて。「キャッチーでかわいいかも!」と思って、その後更に“リンルンレンロン♫”をつけてみました。まさに呪文のような響きにできたらと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです!

──“キセキを描いてく ア・ピアチェーレ”といったフレーズも印象的でした。

幹葉 これも一見呪文のような響きですよね(笑)。ア・ピアチェーレは、自由に演奏していいという音楽用語です。登場人物たちがみんな星座にちなんだキャラクターなので、光をたどっていった先にキセキが星座になって、それが彼ら自身に繋がっていく……みたいな要素も入れられたらいいなと思いながら書いていました。

今のスピラ・スピカならではの応援歌

──とびきり明るくてピュアな光を放つ楽曲でありながらも、それだけではない切なさも感じられます。

幹葉 主人公のスピカちゃんをはじめ、「黒猫と魔女の教室」に登場するキャラクターたちは、上手くいかないことも多くて、挫折のような場面もたくさん描かれているんです。だからこそ、とにかく楽しくて、とびきりかわいい曲ではあるけれど、悲しい気持ちやマイナスな感情もちゃんとこの曲の中に入れておきたいなと思っていて。

──そうした表現は、幹葉さんご自身の考え方とも繋がっているのでしょうか。

幹葉 そうですね。ポジティブな気持ちを発信したいとは思っているんですけど、難しいなと思うことも多くて。ポジティブな言葉は、受け取る人によってはすごく良い形で届くけれど、どうしようもなく辛い時には、ちょっと辛く当たってしまうこともあると思うんです。でもスピラ・スピカとしては、やっぱり希望を感じられるような曲を届けたい。だからこの曲も、パッと聴くと明るいんですけど、ちゃんと嫌なことやしんどさも含んだうえで、それでも前に進んでいけるようなものにしたいと思っていました。

──そこが今のスピラ・スピカらしいなと思いました。ただ「頑張れ」と言うんじゃなくて、“ヤなことも あはは 笑えたらオーライ”“うまくいくよ バディ!”っていう。

幹葉 やっぱり生きていると色々なことがあると思うんです。でも、それをただ嫌なこととして受け止めるだけじゃなくて、ちょっとでも笑えたらいいし、笑える要素がなかったとしても、一緒に笑ってくれる仲間や、一緒に乗り越えてくれる存在がいたらいいなって。この曲の中では“バディ”という言い方をしているんですけど、もちろん、スピラ・スピカのこと、この曲そのものを自分のバディだと思ってくれても嬉しいです。そうやって、少しでも手を引けるような存在になれたらと思っています。それと、この作品のキャラクターたちは、生まれ持った星座ごとに使える魔法が違うのですが……。

──魔法特性というものですね。

幹葉 はい。おとめ座のスピカちゃんは“植物魔法”を使うんです。自分の名前が“幹葉”なので、「ちょっと繋がってるかも!!」と嬉しくなってしまって(笑)。それで、無理やりかもしれないんですけど、“ブロッサム リズム 高らかに”という言葉を入れました。ちなみに私は双子座なんですけど、双子座は“光の魔法”なんですよ。スピラ・スピカとしても“希望の光”を届けていきたいと思っているので、そういうところも含めて、やっぱりどこか運命的だなと感じています。先日、作者の金田陽介先生に会うことができて、その時に金田先生も「運命」と言ってくださり、本当に嬉しかったです!

──それは嬉しいですね。お互いに運命を感じているという。

幹葉 少し話が逸れてしまうのですが、マンガを読んでいて「そうなんだ!」と思う発見があって。クロードが惑星のスピカについて説明しているシーンがあるんです。スピカって、実は2つの星がすごい速さで回転していて、それが1つに見えている星らしいんです。私はてっきり1つの星だと思っていたので、すごく驚いて。しかも、その2つの星が合わさることで、太陽の2万個分くらいの光を放つと言われているそうなんです。物語の中でも、「1つの光だと弱くても、2つになることでとんでもない力を発揮する」といった話があって、それが本当に素敵だなと思っていました。

──まさに今回の“バディ”というテーマにも繋がりますね!

幹葉 そうなんです!この曲を聴いてくれた方にとって、この曲やスピラ・スピカが“バディ”のような存在になれたらいいな、という思いもそこから沸いてきて。1人じゃ頑張れない時も、この曲やスピラ・スピカの存在があることで、「もうちょっと頑張ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいな、と思いながら作っていました。

次のページ:RAB ESPICEとの“バディ”で届けるMV

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