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INTERVIEW

2026.04.20

【連載】「学園アイドルマスター」初星学園3rd Singleリリース記念キャスト連続インタビュー:第7回目 花岩香奈(葛城リーリヤ役)

【連載】「学園アイドルマスター」初星学園3rd Singleリリース記念キャスト連続インタビュー:第7回目 花岩香奈(葛城リーリヤ役)

「Atmosphere」のサビはあえて裏声を使わずに

――リーリヤの成長をより感じられたのが、「#STEP3」で登場した「Atmosphere」です。当初は1曲目をバラードにしようと思っていたそうですが、今回満を持してのバラードが来ました。曲をいただいた第一印象はいかがでしたか?

花岩 すごく良い曲ですし、ソロ曲としては初バラードということでテンションが上がりました。でも、実際に歌ってみたらバラードとは思えないほど大変な曲で、良い意味でバラードじゃない感じもありましたね。これまでは激しく活発なソロ曲が多く、ライブでも歌とダンスの両方でみせてきたのですが、この曲は歌1本でお届けしなければいけないと思って、また違うプレッシャーもありました。

――歌詞を読むと、まさにリーリヤの心情が描かれていて、それを吐露するような楽曲になっています。

花岩 そうなんです。決してプラスな感情だけでなく、焦りや不安、悩みといったすごく複雑な感情が入っていて、仮歌を聴いて泣きました。1番は清夏ちゃんをにおわせるような歌詞もありますし、ラスサビの“死んでも言えないくらい”はリーリヤが絶対に言わないような言葉じゃないですか。だから、どういうふうに歌えばいいんだろうと考えました。「#STEP3」での成長をみせるだけでなく、曲の中でも歌詞と共に歌い方に変化をつけていかなければいけない、本当に難しい曲なんです。

――最初の“一緒に なんて嘘だ”でグッと心を掴まれたというか、1番は聴いていて心が痛くなるほどで。

花岩 やっぱりリーリヤは清夏ちゃんに対して劣等感みたいなものを抱いているのかな……と本当に心が痛くなりました。でも、リーリヤは絶対に後ろを向かず前向きに頑張る子なので、私も後ろを向かずに歌いました。

――今話していたように、2番や終盤では気持ちの変化が感じられる歌い方ですね。

花岩 「#STEP3」では、リーリヤが様々な人の影響や刺激を受けて、自分の“アイドルとしての武器・強み”を見つけていくんです。それによってだんだん自信をつけていくように、曲のラストに向けて歌詞が伝えたいことをしっかり言い切れるように意識しました。

――具体的なフレーズでは、1番で“揺れる“Atmosphere””だったのが、2番では“変わる“Atmosphere””となり、最後はなにもつかない““Atmosphere””になるのも印象的です。

花岩 リーリヤの武器・強みが、まさに“Atmosphere”。空気感のようなものなのですが、“揺れる”でなんとなくわかってはいるけど言葉にはできない様子を表していて、“変わる”でちゃんと答えを見つけ出し、後半はそれを自覚して歌えているんだなってすごく感動しました。

――2番にはプロデューサーであるセンパイ(リーリヤはプロデューサーのことをセンパイと呼んでいる)に対する気持ちも入っているように思えますが、歌っていて意識したのでしょうか?

花岩 2番は、曲の構成が“Aメロ・Bメロ・サビ”という普通の感じではなく、Bメロの後から一気に曲調が変化していきます。自分の弱さと勇気を認めてくれたセンパイがいたからこそ、ここまで来られた――そのセンパイに対する一番の気持ちを込め、メロディの盛り上がりに合わせて叫ぶように歌いました。

――細部までこだわりが詰まっていますね。ただ、レコーディング全体としては、キーが高くて大変だったそうで。

花岩 そうなんです。特にサビがすごく大変でした。「Atmosphere」のサビは、今までのどのソロ曲よりもキーが高いんですよ。でも、それをすべて裏声(ファルセット)で歌ってしまうと、リーリヤの一生懸命さや泥くささがどうしても薄れてしまって。言い方は悪いですが、ちょっと逃げている、曲と正面から向き合っていない感じが出てしまうと思ったんです。成長はしても、リーリヤの根本にある一生懸命さ、がむしゃらさ、ひたむきさはそのままでありたい。だから、キーは高いですけど、なるべく裏声を使わずに表(地声)で、叫ぶように歌詞の1つ1つをのせてぶつけることを意識しました。「どうしても裏声になってしまうところも頑張ってください」とディレクションいただき、なんとか歌い切ることができました。

――裏声は元々得意だったのですか?

花岩 得意ではないです。そもそも、私は「学マス」でレコーディングする機会をいただくまで、音楽や歌に関しては素人で用語もまったくわからなかったんです。“表”とか“裏声”とか“ミックスボイス”とか、何もわからなかったので本当に難しかったです。リーリヤと一緒で歩くような速さですが、私も少しずつは成長できているのかなと感じます。

――清夏への気持ちの話がありましたが、清夏のソロ曲にも「カクシタワタシ」の“憧れた 無垢な白い花”や、「#STEP3」の楽曲「Love & Joy」の“いつかの夢 約束のため”など、リーリヤを意識したと思えるフレーズが出てきます。それについては、どう感じていましたか?

花岩 リーリヤのシナリオを読んだ時に、最初はリーリヤだけが清夏ちゃんとの約束にこだわっていて、清夏ちゃんを意識してアイドルになりたいと言っていると思っていたんです。でも、ダンスも歌もリーリヤより何歩も先にいっているのに、清夏ちゃんもリーリヤのことを意識してくれているのがわかって。清夏ちゃんの中にも常にリーリヤがいてくれることがすごく嬉しかったです。

――そして、「Atmosphere」はゲーム内のライブシーンやMVも素敵ですが、ご覧になった感想をお聞かせください。

花岩 すごくきれいですし、リーリヤの儚さも出ていて、神々しかったですね。しかも、ライブシーンでのマイクスタンドは杖を意識したデザインになっているんです。やっぱりセンパイはリーリヤが好きなもの、やる気がでるもの、リーリヤの乗せ方が一番上手だなって。杖も含めてリーリヤが大好きなものを詰め込んだステージを作ってくれたことが嬉しかったです。

――歌っている表情もいいですよね。途中からはキリッとして、最後に笑顔を浮かべるのも胸打たれました。

花岩 ただの笑顔じゃなくて、最後の方は挑戦的な笑みになるんです。眉毛もいつもは困り眉ですけど、ラスサビを歌っている時は、ここからどんどん突き進んでいく強さが眉毛や表情からも読み取れて、すごく素敵だなと思いました。MVもアニメと思えるほど素敵でしたし、その後半にも映っていますが、今回はおでこを出しているのも素敵ですよね。おでこを出したことによってまた違う一面が見られました。

――ちなみに、「#STEP3」のPVが公開された時“結界系アイドル”という単語も話題となりましたが、それを見て正直どう思いましたか?

花岩 「なんだこれは!?」と(笑)。リーリヤは本当にこういうのが好きなんだなと思いました。強みをみつけるにあたり、もっと一般的な言い方もあったはずですが、あえてリーリヤが好きなアニメとかを意識して“結界系アイドル”と名付けたんだろうなって。でも、1回聞いただけだとわからないですよね?(笑)。

――え?なんて言ったの??となりますよね。

花岩 PVが公開された時に、“結界系アイドル”なのか“撤回系アイドル”なのか、と言っている方もいて。私の滑舌が大丈夫だったのか心配になりました(笑)。

――“撤回系アイドル”だったら、ますます意味がわからないです(笑)。でも、サポートカードのコミュなどでリーリヤの趣味がピックアップされることも増え、コミカルな姿も見せてくれるようになりましたね。

花岩 そうなんです。リーリヤのシナリオを書いてくださっている雨宮(和希)先生が、リーリヤの幅を広げてくださるというか。コミカルなシーンなど色んな表情を書いてくださるので演じがいがありますし、とっても楽しいです。

リーリヤと清夏が隣に並んで歌うことができて、本当に嬉しかった

――その他の楽曲についてもお聞きします。ソロ曲では前回のインタビュー以降に「Fragile Heart」と「極光」が登場しました。“初 TOUR”で初披露した「Fragile Heart」は、どのような感じで歌いましたか?

花岩 「Fragile Heart」の“Fragile”には“壊れやすい、か弱い、儚い”といった意味があり、歌詞に込められた想いを大切なファン1人1人に届けるように歌いました。この曲を次にライブで披露する機会があれば、プロデューサーの皆さんにお願いしたいことがあって。曲の最後に「Even now, my heart still hurts a little. But I’ll say goodbye into the sky.」と英語のコーラスが入っているのですが、ライブでは(音源が流れて)私は歌わないパートなので、この部分を皆さんに歌ってほしいです。

――ぜひ合唱が響くのを聴いてみたいですね。もう1曲の「極光」はとてもかっこ良くて、激アツな曲です。

花岩 激アツですよね。リーリヤが好きなロボットアニメのオープニングみたいな曲だなって思いました。でも、この曲もほんっっとうに難しかったです。サビで爆発するように歌わないといけないのですが、それを等身大のリーリヤのままで歌うのは、私の技術では不可能だと解釈しまして。「この曲はリーリヤがかっこいいを“演じている”ように歌ってください」とディレクションいただきましたので、かっこいいに全振りして“演じている”リーリヤで歌いました。一番難しかったのは、サビの“眩い極光”の部分です。ここの“眩い”は、“い”を2音であてていて、そのまま真っ直ぐ「まばゆいー」と歌うのではなく、「まばゆいいー↑」と2段階にわけてあげなきゃいけないのが難しくて……。しかも、何度も出てくるので、他のところを収録した後に、このフレーズだけ納得いくまで録り直したんです。

――そういえば、「極光」は春咲 暖さん(秦谷美鈴役)が大好きだとおっしゃっていました。

花岩 え~!嬉しいです!のんちゃん(春咲さん)はリーリヤを推してくれているんですよ。

――“初星音楽祭”での生バンドによる披露もかっこ良かったです。

花岩 “初星音楽祭”ではバンドメンバーが一緒にステージを作ってくださいました。後ろを守ってくださっていたから、安心して後ろを振り返らず前だけを見て歌い切ることができましたね。

――“演じている”リーリヤで歌ったとのことですが、いつか「学マス」で劇中劇が登場したら、演じているイメージでいけそうですね。

花岩 そうですね。「極光」はかっこいいを演じましたが、リーリヤは他の曲でも何かの言葉をテーマにして歌うことが多いので、劇中劇があったらぜひやらせてもらいたいです。

――そして、今回の3rdシングルには「標」と「ENDLESS DANCE」のソロバージョンも収録されています。それぞれどんなことを意識して歌いましたか?

花岩 「標」は初星学園の校歌ですが、学生時代に歌ってきた校歌とはまた違う、アップテンポでアイドルらしさがあります。なので、アイドル科の生徒としてアイドルらしさを込めて、ちょっとお洒落に歌いました。

――個性豊かなフェイクも聴きどころです。

花岩 これもすごく難しかったです。他の子のフェイクも十人十色なんですけど、リーリヤのフェイクは息が続かないレベルのロングトーンがあるんですよ。まだライブで披露したことはないので、いつか披露するのかと思うと燃えてきます!(笑)。

――「ENDLESS DANCE」はいかがでしたか?

花岩 この曲もそうなのですが、ソロ曲以外は「今誰が歌っているか」を短いフレーズで存分に出そうと意識しているんです。「ENDLESS DANCE」はかっこ良さの中にかわいさや妖艶な表情も見せられると思ったので、そういった歌詞1つ1つに合わせて、リーリヤのキャラクター性や表情の振り幅をたくさん込めました。

――ソロ以外では、やはりリーリヤと清夏のユニット・REVERSIによる「ときめきエモーション」が感慨深いです。楽曲の印象や、どのような想いで歌ったのかお聞かせください。

花岩 「2人の曲」「お互いのことを歌っている曲」ということがもうエモすぎますよね。ただ、最初の方はすれ違いといいますか、リーリヤだったら「清夏ちゃんに追いつかなきゃ」「足を引っ張らないようにしよう」といった焦りや不安……お互いの中でうごめいている、負の部分もある複雑な感情が描かれているんです。でも、清夏ちゃんのことは本当に大好きだから、いつか2人でステージに立ちたい。そういう色んな感情を込めて歌いました。

――1stライブで初披露した時はいかがでしたか?

花岩 リーリヤは清夏ちゃんの背中をずっと追いかけて、清夏ちゃんの隣に立つことを目標でやってきたので、隣に立って歌えたことが本当に嬉しかったです。ダンス込みで披露したのですが、ダンスも1番、2番、ラスサビと全部違う表情で作っていて。落ちサビの前に「やっと同じ目線で立てた」という感じで2人の目が合うシーンがあり、そこからは一気に2人であの日憧れたステージに駆け上がっていく様子を表現しました。

――ぜひBlu-rayで観返してもらいたいですね。他にも、シーズンイベント曲などたくさん歌ってきましたが、レコーディングで苦労したなど、特に印象に残っている楽曲を教えてください。

花岩 「仮装狂騒曲」ですね。普段はそれほど感じないですが、リーリヤは日本語を喋るときに頭の中で母国語が出てきてから変換するので、どうしてもゆったりと喋る子なんです。でも、「仮装狂騒曲」はかなりラップ調で早口じゃないですか。これをリーリヤでどう歌えばいいのか悩みました。ラップ自体も私にとっては新たなジャンルで難しかったです。最終的には「リーリヤがこの曲に振り回されているように歌ってほしい」とディレクションいただきました。私がそのまま歌えば振り回されるような感じになったので、結果としては良かったんですけど(笑)、すごく印象に残っています。

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