INTERVIEW
2025.12.27
――カップリング曲についても聞かせてください。「とっておきAnswer」はアプリゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」のイベント「ともに歩む未来の道標」に合わせて発表された楽曲。伊藤彩沙さん演じる市ヶ谷有咲がバイトを通じて将来について考える内容でした。
愛美 最近のPoppin’Partyは、将来について悩んでいることが多いです。今回は有咲が悩んで、おたえがたくさんアドバイスをして……将来に対して想いを馳せるという意味では、ちょうどさっきのお話ともリンクしますよね。
大塚 もう1曲のカップリング曲「世界中の青空をあつめて」も含めて、今回のストーリーを通じて一貫して自分が思ったのは、おたえが“相談する側”ではなくて“される側”になっていることで、彼女が作中でその立場になることって結構新しいんですよ。おたえってキャラクター紹介にも「マイペースかつかなりの天然」と書かれているし、どちらかと言うと口下手な方だと思うんです。そんな彼女が、有咲のことを思って自分の考えをちゃんと言語化して説明できたことは大きな成長だと思いますし、そういう部分を描いていただけたのは嬉しかったですね。
愛美 確かに、おたえは真理を端的に話すから、みんなが一瞬理解できないことがよくあるけど、その行間をすごく丁寧に説明していたよね、今回のストーリーは。
――将来は何かひとつの道に進まなくてはいけないと悩む有咲に対して、楽器店とスタジオミュージシャンの仕事をどちらも続けていくと断言するたえが、答えはひとつじゃなくてもいいと気付かせてくれるっていう。
大塚 「ひとつじゃなくてもいい」というか「全部盛り」を選ぶ感じですよね、おたえは。別に大人になっても好きなことは全部やってもいいし、欲張ってもいいんじゃない?っていう。
――そうやって自分なりの答えを探していく気持ちが「とっておきAnswer」の歌詞には描かれていますが、楽曲的にはどんな印象を抱きましたか?
愛美 この曲はポピパの中でも“かわいい系”の曲ですね。“Do, Do, Do What You Love or Love”みたいに、ライブでみんなと楽しく歌えそうなフレーズもたくさん入っていて。なので私もキュートなアプローチで歌いました。香澄の心境で言うと、最近は「香澄ではない誰か」が他のメンバーの相談に乗って問題が解決していく流れが多いので、結構ラフな気持ちです。
――というのは?
愛美 一時期、香澄は“聖母”みたいな時期があって、香澄自体が色んな悩みを受け止めていくようなイメージで歌っていたんですけど、頼る場所が増えた安心感からのラフな香澄というのが存在していて。その気持ちで歌いました。また新たなフェーズに入った気がします。
西本 確かにすごくポピパらしい曲だなあって思います。かわいくてキャッチーで。そういえば最近ポピパのコーラスのレコーディング時間がどんどん短くなっていて、この曲はすごく早く終わったんですよね。5分か10分くらいでOKをいただいて。昔は牛込ちゃんの声で歌うのが難しく感じることもあったんですけど、今となっては、いつ声を出してもちゃんと牛込ちゃんの声で歌えるようになって。特にこういうかわいい曲は歌いやすいんですけど、そういうのをレコーディング時間の速さで実感しました。
大塚 でも、この曲、ハモラインが難しくない?私は5分では終わらなかった(笑)。
西本 私、それこそこの10年で主旋律よりもハモを歌う方が得意になったかも。最近は個人の活動で主旋律を歌う機会が増えているけど、なんか「私ハモリの方が好きかも?」って思うことがよくあって(笑)。
大塚 もしかしたらポピパでゴスペルやるのもあり?
西本 アハハ(笑)。
――もうひとつのカップリング曲「世界中の青空をあつめて」は、りみとたえにフォーカスした「ガルパ」のイベント「あの飛行機雲より高く、きみは」に合わせて追加されたナンバー。留学について思い悩んで落ち込むりみを見て、たえがりみに気持ちを届けたくて作詞した楽曲という設定です。
西本 牛込ちゃんは留学をすると言い出してから、その話が一体どこに落ち着くのかは私もまだ知らなくて。でも、牛込ちゃんの先の見えない不安な気持ちは私もわかるなと思って。牛込ちゃんが海外に留学したいと思ったきっかけが、「今よりももっと大きな自分に出会いたい」という漠然とした理由だったなかで、今回のストーリーでは、留学を目指す人の交流会でもっと明確な夢や目標を持っている人たちを目の当たりにして、「自分はこんな漠然とした理由でいいのかな?」って不安になるんですよね。そういう心の変化に、いつも真っ先に気付いてくれるのがおたえだと思うんです。それこそ、牛込ちゃんが留学のパンフレットを持っていたのをチラッと見ただけで「留学したいの?」って、何気なく道を示してくれたのもおたえだったので。今回の曲では、そんないつも影から見守ってくれていたおたえちゃんがソロパートを歌っているのが、個人的にすごくエモかったです。
大塚 そのソロパートの歌詞に“夢のカタチを見失っても 生まれた場所はここにあるよ”とあるんですけど、おたえとしても「Returns」で“生まれた場所”という言葉でポピパのことを書いていたうえで、この曲でプレゼントを送り返せたことが、むしろ嬉しかったんじゃないかなって思います。それにこの曲、メロディがすごくいいんですよね。シンプルな構成なんですけど、コードワーク的には複雑に聴こえるニュアンス感が意外と多いので、聴感上、感情が複雑に聴こえるような作りになっていて。そういうギミック的にも好きな曲です。
西本 今の話を聞いてふと思ったけど、確かにこの曲、おたえが作った曲っていう感じがするよね。曲の流れとか構成とかも含めて。それこそ「とっておきAnswer」は牛込ちゃんとかが書きそうな雰囲気の曲だけど、この曲は「Returns」味が強くて。
大塚 “sky”がモチーフになっているところも一緒だからね。やっぱり「バンドリ!」は制作陣がすごいんですよ。もちろん私たちも個々人でスキルアップしていきたい気持ちはありますけど、現場で一番大切にしているのは「キャラクターがどう生きているのか」というところなので、それがキャラクターコンテンツのあり方として素敵だなと思います。
――愛美さんはレコーディングでどんなことを意識しましたか?
愛美 この曲はBメロの“Contrail Ways”の最後の“s”をつけて歌うか歌わないか、結構協議しました。デモの仮歌は“s”が反映されていなくて、“Way”と歌っていたんですけど、結果「ここは“s”をつけましょう」ということになって。それで私も「あっ!飛行機雲ってひとつじゃなくていいし、いろんな道があっていいんだ!」と思って、ハッとしましたね。牛込ちゃんだけじゃなく他メンバーの進路も表現しているんだなって。誰がどの道に進んでも同じ空でつながっているんだなって。
大塚 確かに。それでいて“留学”とか決定的なワードが歌詞に入っているわけじゃなくて、誰にでも刺さる形でまとまっているのが素敵ですよね。誰でもハッと共感できるような曲になっていて。
愛美 「ガルパ」のストーリー的には、おたえからりみりんへの歌だけど、Poppin’Partyのメンバーに向けての曲でもあるし、飛行機雲は色んな方向に伸びていて、色んな空でみんなに輝いてほしい。そういう応援ソングにも受け取れると思います!
――ちなみにこの曲のタイトル、作詞した中村さんの小説の題名と同じなんですよね。
西本 えー、そうなんだ!
愛美 そういえば、ファンの人がそんな反応をしていた気がする!
大塚 何か繋がりがあるのかな?その小説も読まなくちゃ。
西本 本屋さんに寄って帰ろう。気になる。
――2026年の予定としては、1月3日に単独公演“Poppin’Party New Year LIVE「Happy BanG Year!!」”を開催。2月28日には「バンドリ!」のバンドが集結する“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”、さらに5月3日にはRoseliaとの合同ライブの開催も決定しています。最後に2026年に向けての抱負と意気込みをいただけますでしょうか。
西本 ポピパは『ぽぴどり(劇場版『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』)』の時に元日から舞台挨拶でみんなと会えた年もあって、何気に新年が似合うイメージもあるので、10周年を経て、年明け早々からまたみんなに会えるのがまず嬉しくて。BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」はバンドリ!キャストが勢揃いして盛りだくさんなライブになると思いますし、Roseliaさんとの合同ライブも、お互いに刺激し合っていいライブになったらいいなと思っています。ポピパはまだ「とっておきAnswer」を探している段階ではありますけど、それを見つけるために、2026年も、足を止めずがむしゃらに突っ走っていく1年にできればと思います。
大塚 とにかく「10周年を超えたポピパはすごいぞ!」というのをカギ括弧に入れて見出しにしていただければと(笑)。リスアニ!の読者の方には、もちろんポピパの名前を知ってくださっている方はたくさんいると思うんですけど、今のポピパの魅力をもっと伝えていきたくて。客観的に見てもポピパはすごく魅力の溢れるグループだと思うので、ぜひライブで演奏やパフォーマンス、演出を含めて体感していただけたら嬉しいですし、私もこれからずっと続けていくために頑張っていきたいです!
愛美 「バンドリ!」は2月28日のBanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」までが10周年イヤーなので、10周年をお祝いするムードの中で自分はどんな気持ちになるのかなと思っていて。きっとすごい景色が待っていると思うんです。ポピパとしての10周年は日本武道館で特別なライブができたので、「バンドリ!」としての10周年も特別な瞬間にしたいですし、まずはそこを終えてからが2026年だと思いたいです。
西本 どういうこと?(笑)。
大塚 逆にそれが終わるまで明けないんだ(笑)。1月3日のライブは「プレあけおめ」で、2月28日に「今年も大変お世話になりました」で締めるっていう。
愛美 バンドリーマーの皆さんは2回あけおめができますね!2026年もよろしくお願いします!
●リリース情報
Poppin’Party 21st Single
「Drive Your Heart」
2025年12月24日(水)発売
【Blu-ray付生産限定盤】

品番:BRMM-10994
価格:¥8,800(税込)
【通常盤】

品番:BRMM-10995
価格:1,760円(税込)
<CD>
1.Drive Your Heart
2.とっておきAnswer
3.世界中の青空をあつめて
4.Drive Your Heart -instrumental-
5.とっておきAnswer -instrumental-
6.世界中の青空をあつめて -instrumental-
<Blu-ray>※Blu-ray付生産限定盤のみ
Poppin’Partyトークイベント「ポピパの新学期!」
1部公演
2部公演
【初回生産分限定封入特典】
・Poppin’Party×Roselia 合同ライブ 最速先行抽選申込券
・オリジナルキャラクターカード1枚(全5種)
・カードファイト!! ヴァンガード PRカード1枚(全1種)
「BanG Dream!」公式サイト
https://bang-dream.com
「BanG Dream!」公式X
https://x.com/bang_dream_info
YouTube「バンドリちゃんねる☆」
https://www.youtube.com/@bang_dream_official
公式Instagram
https://www.instagram.com/bang_dream_official_/
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