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INTERVIEW

2025.03.01

デビュー10周年イヤーを経たGARNiDELiAの“今”を詰め込んで――オールタイムベスト『GRND THE BEST PROGRESS』をtokuとMARiAが語る

デビュー10周年イヤーを経たGARNiDELiAの“今”を詰め込んで――オールタイムベスト『GRND THE BEST PROGRESS』をtokuとMARiAが語る

日本のみならず、中国をはじめとしたアジア圏などワールドワイドに活躍するGARNiDELiA。デビュー10周年イヤーを華々しく祝い、ますます成熟する彼らが2月26日にオールタイムベスト『GRND THE BEST PROGRESS』をリリースした。今回のベスト盤では収録曲の大半で再レコーディングやリアレンジを実施。GARNiDELiAの“今”の音楽を存分に浴びることができる1枚となっている。ベスト盤制作に込めた想い、そしてデビューからの10年間における楽曲の変化についてたっぷりと語ってもらった。

INTERVIEW BY 北野 創
TEXT BY 河瀬タツヤ

「GARNiDELiA in 中国」 = 異世界モノ!?

――昨年8月から行われたデビュー10周年記念のワールドライブツアー“GARNiDELiA 10th anniversary stellacage tour 2024 -Link The World-”の全26公演が12月末で完走となりました。振り返ってみていかがでしたか?

toku 過去最大の公演数だったけど、今思えば一瞬で過ぎ去った感じですね。

MARiA ずっとライブをしていましたね。なかでも中国では各都市でライブをやらせてもらったんですけど、すごい時には3デイズ→移動日→また3デイズみたいな感じでツアーを周っていて、結果的に16日間で11公演やったりして。ライブに出続けて駆け抜けた1年だったなと思います。

――2016年に発表された動画「【みうめ・メイリア・217】極楽浄土[Gokuraku Jodo] OFFiCiAL」、お2人が言うところの「踊っちゃってみた」動画の大ヒットを切っ掛けにGARNiDELiA、そしてMARiAさんは中国で国民的な人気を獲得していますが、日本にいるとその肌感覚がわからなかったりもします。ご本人としてはどのような印象なのでしょう?

MARiA パラレルワールドみたいな感覚ですね。なんだかすごく不思議。

toku 異世界モノかなって。

MARiA すごく特殊なアーティストの形態になったというか(笑)、日本人であの会場数の中国ツアーをやったのは多分私たちが初めてだと思います。中国でライブツアーをやると、会場は上海・北京・広州が一般的だけど、今回は奥地の方も含めて中国全域に行かせてもらいましたし。

――それだけお2人の音楽が届いているということですよね。

toku そうですね、ありがたいことに。

MARiA 中国で1番有名な日本人だと言われているんですけど、向こうで歩いているとそれは本当だなと実感することも多いです。

toku すぐ声を掛けられちゃう。

MARiA (MARiAが写った)大きな看板がバーンってあるし。だから異世界モノですね(笑)。

ファンと育てた“今のGARNiDELiA”だからこそ出せる音

――そんな10周年ツアーを終えて、2月26日にオールタイムベスト『GRND THE BEST PROGRESS」が発売されます。過去にもベストアルバム『GARNiDELiA BEST」や、「踊っちゃってみた」動画で使用された楽曲を収録したベスト『響喜乱舞」がリリースされていますが、今回は18曲中14曲を新たにレコーディングし直したベスト盤です。これはどういった経緯でリリースすることになったのでしょうか?

toku 今回の収録曲はライブでずっとやってきている曲たちで、当時のMARiAの歌い方が今と違ったりもするのでリレコーディングしてみたかったというのが1つ。あと、CDでもサブスクでも新作として出すとトップに表示され、過去の曲を遡って聴きやすくなるという狙いもあります。そうやって今から僕たちを知ってくれる人に対してお薦めの1枚を作りたいという思いからスタートしました。

MARiA ベストって原曲をそのまま入れることもできるんだけど、この10年の間にたくましく育った、今の私たちにしか出せない最高の音をみんなに届けたかったので、ほぼ全部の曲を録り直すことにしました。その結果、多分私たちの10年間の歴史を感じてもらえる音になっているはずだし、同じ曲だけど不思議に感じてもらえる1枚になっているかなと思います。

――選曲はどのように考えたのでしょうか?

toku 基本的にはシングルで出した曲、サブスクで再生回数が多い曲、ファンの中で人気が高い曲という基準で選んでいます。ベストと言うからには僕らのメインの楽曲が入っていないといけないので。

MARiA これを聴いてもらえればGARNiDELiAがどんな人たちかわかるという感じですね。

――tokuさんは今回リアレンジするにあたって全体的に意識したことはありますか?当時と今では音作りのアプローチも変化していると思いますが。

toku 僕らがニコニコ動画でやっていた2000年代後半は音圧上げ上げなノリで作っていたんですけど、今は音圧を抑えたり隙間がたくさんあったりしたほうが良いという風潮なので、ミックスだけでもやり直したいという思いがありました。だから曲はほぼ変わっていないけど音像感は割と変えているので、当時のミックスと比べると薄味な感じがするんじゃないかな。

――確かに原曲がガッと迫ってくる感じだとしたら、今回はスッと入ってくる印象を受けました。

toku 僕の現在の音楽だとこれが答えですけど、自分も音楽も日々進化していくじゃないですか。低音1つとっても、昔はサブロー(※超低音域のこと)は入れなくてもいいと思っていたけど、今のヘッドホンは結構低音も出る。他にも作り直したいなと思う部分がたくさん出てきちゃうので、戦いですね(笑)。

――MARiAさんは歌の面において、当時と今の自分の違いをどう捉えていますか?

MARiA GARNiDELiAの曲だけでなく、ゲスト参加やソロの作品、中国のテレビで歌う楽曲のカバーなど、ものすごく色んなものを吸収してきた10年だったので「こんな歌い方ができるようになったんだ」と気付くことも多くて。デビュー当時は「こんな感じの声が出せたらいいのに」と悔しい思いもしてきたけど、今は自由自在に自分の声帯を操ることができるので、人はいくつになっても成長できるんだと実感しています。だから最近はレコーディングが超楽しいです!昔は気持ちのスイッチが入るまでに時間がかかるタイプだったけど、今はブースに入って1回声出ししたらすぐに録れる。それはこの2年間、気持ちの状態にかかわらず「ステージに立ったらすぐ本番」という環境でのライブで鍛えられたからだと思っています。昔よりも気持ちのオンオフがすごく早くなりましたね。

toku 昔は吸入器を使ったりしていたよね。

MARiA そうだったね。ボーカリストにとって1番大事なのはメンタルコントロールだと思うんです。私はここ数年、中国に限らず海外公演で色んなトラブルを経験したので、今はマイクの音が出なくなろうが、イヤモニが聴こえなくなろうが、何も怖くないですね。だからそれが現在の自分の歌にもステージングにも必ず表れていると思います。

toku 10年間でやり方がすごくシンプルになったし、もうスポーツだよね。

MARiA そう、私は自分たちをアスリートだと思ってますよ(笑)。切り替えができるようになったのが自分の中で1番大きいかな。今では自分の歌が好きだと思えるようになったし、歌が楽しいとブースの中でも思えるようになりました。

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