斉藤朱夏、“君”との関係性を詰め込んだ5周年記念ミニアルバム『555』リリース！

――「こころ」は“まあいいかあーもういっか最初からどうせ独りだし”から始まりますね。

斉藤　これも作詞を担当してくださった703号室さんにプロットを書いて渡しました。 “怒ってるんじゃなくて悲しいの”っていう言葉だけは絶対に入れてほしいっていうことを伝えて。「だらけ。」は真っ直ぐに怒ってるんですよね。本当にむかつく！みたいな感情だったんですけど。

――この曲でも“嘘つき”って言っているから、何かがあったんだなとは思いますよね。

斉藤　本当にむかつく！何だよ！と思っていた時期ですね（笑）。でも、色んなことに悩んで考えていたときに、私は、この状況を怒ってんじゃなくて、悲しいんだって思ったんですよね。

――「離れないで」を挟んで、タイトルが3文字になっているのは？

斉藤　気づいてくれたんですね、嬉しい！これはたまたま3曲目に「離れないで」がきていて。今回のミニアルバムは1つの物語として繋がるように、収録曲となる5曲を作っていったんです。怒ってて、悲しくなって、でも、離れたくなくて。そのあとで、笑って、仲直りして、最終的には味方だよねっていう物語調になっている。「離れない」がたまたま3曲目に入って、「だらけ。」と「ぷぷぷ」と「みかたっ」も3文字で決まってたので、M2だけどうしようって悩んでいて。これ全部、3文字にしたいなっていうので、謎のこだわりで「こころ」にしました。

――そして、「パパパ」「ぴぴぴ」シリーズの第3弾が。

斉藤　ファン待望の「ぷぷぷ」です。もはや義務感みたいなところもあるんですけど（笑）、このタイミングで「ぷぷぷ」を作りたかったっていうのもあって。楽曲はAqoursでいつもお世話になってる（光増）ハジメさん。

――ラップから始まりますね。

斉藤　私自身、ヒップホップ好きだし、ラップはちょこちょここれからも入れていきたいなと思っていて。作詞の、宮嶋（淳子）さんにはTVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』でお世話になっていたので、この楽曲はすごく安心をしながら、お2人に任せたって感じではありますね。歌詞のプロットも描きつつも、宮嶋さんにも、ここにはこういう言葉を絶対入れてほしいですとか、こういう物語なんですっていうのを丁寧に言って。あとはもう基本的にはおまかせで書いてもらいました。

――カップルや仲のいい友達同士の喧嘩と仲直りが描かれてます。

斉藤　そうです。だいぶお付き合いが長い2人のめちゃめちゃくだらない喧嘩から始まった物語っていう。しょうもない喧嘩から始まって、結局はアイス食べて仲直りしようっていう。もうアイス食べて仲直りっていうのはもう絶対に入れてほしいって言って。

――なんで？

斉藤　かわいくないですか？喧嘩したらアイスを食べて仲直りするっていうルール。多分、お互いがアイスを買ってくるんですよ。少女マンガ好きとしては、めっちゃかわいいなと思いながら、色んな妄想がどんどんどんどん出てきちゃって。自分の中で物語を構成しながら考えて歌っていたんですけど、この曲は歌っていてシンプルに楽しかったですね。「だらけ。」で怒って、「こころ」で悲しくなって、「離れないで」では部屋の中で1人ぼっちで願っていて。やっとここで仲直り！できたので、一番楽しく歌えた楽曲だなって思います。

――最後のピアノバラード「みかたっ」は決意表明が込められていますね。

斉藤　色んなインタビューで「日本武道館に行きたい」っていう言葉を言うようになって。それまでは言ってこなかったんですね。言ったら、叶えないといけないので、叶えられなかったときのことを考えると、なかなか口に出すのは勇気がいる言葉だった。でも、自分の中で覚悟ができたんです。この先の5年も絶対に歌い続けたいなって思ったし、武道館っていう言葉を言ってからのリスナーの気持ちの構え方も変わったんですよね。ツアーの初日の川崎公演のときに、初日なのに千秋楽みたいな勢いできてくれて。「この人たち、ちょっとすごいな」って思っちゃって。自分が言った言葉に対して、これだけの熱量で返してくれるんだみんなは、って思ったときに、自分ももっと気合を入れていかないとダメだなと思って。色んな仲間をもっともっとたくさん増やして、大きな船に乗って、自分たちが向かうべきところに進んでいかないといけないなと思っているので、このタイミングで決意表明を楽曲でする。プラス、その先の10年も歌い続けるのにふさわしい楽曲だなって思ったので、この楽曲は歌詞のプロットをそのまま書いてもらいました。

――“くつひもを結び直して”はご本人にしか書けないですよね。

斉藤　“くつひも”っていうワードを絶対に5周年のタイミングで楽曲に落とし込むっていうのを自分の中で決めていて。自分の中で、アーティスト・斉藤朱夏の物語をとても大事にしているんですよ。ライブの構成もそうですし、自分の人生の歩み方もそう。私は“くつひも”から始まって、“ヒーローになりたかった”っていう言葉を言って。そこからずっと歌い続けて、まだヒーローになれているかわかんないですけど、靴紐は結び直すことはできるし、自分のだけじゃなくて、“君”っていう存在の靴紐も結び直せるようになった。それだけ、ちょっとずつ変化していっているんですよね、私の中で。

――一人で走るのではなく、“走ろう”と呼びかけてる相手もいますよね。一緒に走っている感がある。

斉藤　私は自分が決めた道を自分1人で突っ走ってしまうことが多く。でも、そうじゃなくて、次の5年は、よりみんなと寄り添って一緒に走れたらいいなと思っていて。自分1人ではなかなか突っ走れないときもある。しくじるときも、空回りするときもたくさんあるからこそ、次の5年はみんなともっと寄り添って走りたいなってすごく思っていますし、この曲を歌って届ける意味っていうのは、本当に私たち、武道館に行こうねっていう約束ですね。これを歌うことによって、もっと仲間が増えたらいいし、もちろん離れてほしくないし、一緒にその景色を見たい人たちがたくさんいる。その人たちと一緒に大きいステージに立つのが一番いいなって思っているし、あえて、いま、味方っていう言葉が言える強さもある。君たちの味方であるからこそ、私にすべてを投げてほしいっていう気持ちがあって。嬉しい言葉も嫌な言葉も、全部投げて欲しいなっていう。すべてを受け止める自信があるといいますか。

――本音で言い合える存在だってことですよね。この5曲が揃ってミニアルバムのタイトルはどう決めましたか？先につけたのかなって思っていたんですが。

斉藤　いや、実はあとなんですよね。5周年ということで、「5」という数字がとても大事だなって。それでふと「555」のエンジェルナンバーってどういう意味なんだろうって検索してみたら、変化とか人生の転機を意味するって書いてあって。そんな偶然ってあるんだと思って。色んな体制が変わって、自分の中でも変化があって、これから先を変えていきたいっていう気持ちもあったので、今にとてもふさわしいタイトルだなと思ってつけました。みんなにとっても、そういうきっかけとなるアルバムになればいいなと思いますね。

――そして、8月にはソロデビュー5周年を記念した初の野外ライブが決まっています。

斉藤　野外ライブ、ずっとやりたかったんですよ。それもずっと夢として掲げて言ってきたことだったので、やっぱり言霊ってあるんだなって思いましたし、みんなでお祝いができるライブになればいいなって思ってます。“天使と悪魔のささやき”っていうタイトルをつけたので、天使ゾーンと悪魔ゾーンを作って、とんでもないライブにしてやろうと考え中です（笑）。今ですらかなり厳しいセトリを作っているんですけど、これ以上？と思いながら。でも、それをやることの意味があるなって思うし、野外ライブだからこそできることをたくさんやりたいなって思ってますね。シンプルに今、わくわくしています！

●リリース情報
斉藤朱夏 5周年記念ミニアルバム
『555』
発売中

【初回生産限定盤（CD＋BD＋付属品）】

品番：VVCL-2514～6
価格：￥5,000（税込）
仕様：特製スリーブケース
付属品：オリジナルフォトカード5種

【通常盤（CD）】

品番：VVCL-2517
価格：￥3,300（税込）

＜CD＞
01.だらけ。
02.こころ
03.離れないで
04.ぷぷぷ
05.みかたっ
06.だらけ。 -Instrumental-
07.こころ -Instrumental-
08.離れないで -Instrumental-
09.ぷぷぷ -Instrumental-
10.みかたっ -Instrumental-

＜BD＞
01.だらけ。 -Music Video-
02.離れないで -Music Video-

●ライブ情報
5th ANNIVERSARY朱演2024「天使と悪魔のささやき」
2024年8月17日（土）、8月18日（日）
場所：東武動物公園イベントステージ HOLA！（埼玉）
開場15:30/開演16:00（両公演とも）

席種・チケット料金
指定　￥9,400（税込）
※東武動物公園入園料込み/アトラクション乗り放題

※動物公園の入園時にチケットをもぎり、リストバンドをお渡します。
リストバンド着用でライブエリアに入場可能。
公演当日の動物公園の営業時間は公演日が近づいてからのご案内になります。
※開場開演時間は、ライブエリアへのものとなります。
※未就学児入場不可
※営利目的での転売行為一切禁止/転売チケットでの入場不可
※雨天決行/荒天中止
※リストバンドをお渡しの際に、IDを確認させていただく場合がございます

5th ANNIVERSARY朱演2024 LIVE HOUSE TOUR「とびらの先～海/空～」

フルバンド編成ライブ
2024年7月7日(日) BOTTOM LINE(愛知)
開場17:00/開演18:00
2024年7月14日(日) 新宿BLAZE(東京)
開場14:45/開演15:30
2024年7月14日(日) 新宿BLAZE(東京)
開場18:15/開演/19:00

・6/29(土)大阪公演～7/14(日)東京公演　　※フルバンド編成
立見￥7,500（税込・ドリンク代別）

一般発売（先着）
チケットお申し込みはこちら
e+
https://eplus.jp/saitoshuka/

ローチケ
https://l-tike.com/saitoshuka/

チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/saitoshuka24/

※詳細はお申し込みサイトにてご確認ください。