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INTERVIEW

2023.10.06

『fhána Best Album「There Is The Light」』メジャーデビュー10周年――節目のタイミングでfhánaが提示する過去・現在・未来、これまでの歩みを彩った楽曲の思い出を振り返る

『fhána Best Album「There Is The Light」』メジャーデビュー10周年――節目のタイミングでfhánaが提示する過去・現在・未来、これまでの歩みを彩った楽曲の思い出を振り返る

ベスト盤のための新録曲、towana版「True End」が生まれた理由

――そして今回のベスト盤用に新録された「True End」は、インディーズ時代の作品『New World Line』に収録されていた多田 葵さん歌唱曲の、towanaさんによる歌唱バージョンとなります。改めてこの楽曲を取り上げたのは?

towana 4thアルバムの『Cipher』を作ったときに、私が久しぶりにライブで「Cipher.」を歌いたいと言ったことがきっかけで、アルバムの表題曲として私のボーカルで新録した経緯があったんですけど、今回はそのときの流れと似ていて。

佐藤 そうそう、結成日に合わせてFCイベント(“ふぁなみりーサミット 2023 Spring ~fhána結成12周年祝賀会!の集い~”)をやったんですよ。

towana そこでトークとアコースティック編成のミニライブをやったんですけど、そのセットリストを考えるときに「True End」がいいんじゃないかと私が提案して。

佐藤 それが前振りになって、ベスト盤にtowanaバージョンを新録で入れるとストーリーとしてもいいかなということで収録しました。プラスして、今回のベスト盤はランティスさんでのリリースの集大成という部分もあったので、そこに過去の楽曲をtowanaバージョンで収録して、しかもタイトルが「True End」だと、色々な意味で示唆的なものになると思って。

――towanaさんはなぜ「True End」を歌いたいと思ったのでしょうか。

towana fhánaの楽曲は電子音ありきじゃないですけど、アコースティックアレンジでやるとなると結構難しい部分があるんですよね。しかもそのFCイベントはドラムもなしで、kevinくんの鉄琴と佐藤さんのピアノだけで演奏するとなったときに、この楽曲ならいけそうかもと思って。なおかつ私も好きな楽曲だったので。

kevin ライブではたまにやっていたんですけど、ファンの方から音源化してほしいという声はちょくちょくいただいていたので、その意味でもこの楽曲を選んで良かったと思いますね。

佐藤 あとは「光舞う冬の日に」のtowanaバージョンを作れば、『New World Line』収録曲のtowanaバージョンはコンプリートになるんですよね。

towana もう少しで補完計画が完了します(笑)。この曲、バラードって言っていいのかな?

kevin いいと思う。ギターが割と大きく鳴っているけど、全体的なトーンとしては荘厳な雰囲気で。実際は全然違うんだけど、僕の中ではゴスペルっぽい印象がある。

towana 確かにコーラスの重なり感はそれっぽいかも。(原曲を歌った)多田さんのボーカルもゴスペルじゃないけどふわっとした響きがあるもんね。

kevin そうそう、包み込む系の。

――レコーディングのお話も聞きたいのですが、アレンジに関しては基本原曲と変わりないですよね。

佐藤 そのままですね。制作した当時のプロジェクトファイルが開いて良かったです(笑)。

towana wagaさん(yuxuki waga)のギターもデビュー前のエモい感じが出ていて。でも私の歌で録り直すとなると、多田さんの歌声がとても素敵で耳に沁みついてしまっていたので、結構苦労しました。真似するのはもちろん違うし、でも、私の好きな原曲の雰囲気を壊さないように、10年目のfhánaのtowanaの歌にする、という意識でレコーディングしました。佐藤さんにも「多田さんの原曲とは違う形になるけどいいですか?」と確認しながら歌いましたね。

佐藤 なので歌い方に関してはほぼ任せて、“towanaの歌”になっているかを1つ1つプレイバックして聴きながらレコーディングを進めました。

――towanaさんとしては、歌詞の内容やこれまでライブで歌ってきたことも踏まえて、どんなイメージで歌われたのでしょうか?

kevin この楽曲は歌詞も素晴らしくて、すごく普遍的なものがあって……私的には“海”みたいなイメージが浮かぶんですね。怖い海ではなく、穏やかで広いイメージ。開放感もあって広がる感じがこの曲の好きなところなので、それを自分の声で表現したくて。この歌詞は、林(英樹)さんに何かオーダーして書いてもらったんですか?

佐藤 ある程度はね。確かにこの楽曲は、まだアニソンをやることも決まっていない時期に作ったので、歌詞が普遍的なんですよね。「CLANNAD」っぽさもあるけど、もっとスケールの大きな感じがあって。

towana そう、スケールが大きいから“海”が浮かんできて。クジラとか、母なる何かとか。fhánaの初期の頃の林さんの歌詞は哲学的ですよね。その昔から私が好きだったfhánaの世界観に入れた感じがして嬉しかったです。

10周年記念ライブで提示する、fhánaの過去・現在・未来を祝福する“光”

――今回のベスト盤のタイトル『There Is The Light』は、10月7日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われる10周年ライブ「fhána 10th Anniversary SPECIAL LIVE “There Is The Light”」と同じタイトルです。どんな意味を込めて付けたのでしょうか?

佐藤 fhánaの歌詞には“光”がよく出てくるんですよね。それこそ「white light」もそうですし、ライブで光に包まれているような祝福感、10周年を祝福するようなイメージから、「光あれ!」ということでこのタイトルにしました。最初は単純に“The Light”や“Light”にする案もあったのですが、文字のバランスやビジュアルのイメージも含めて考えたときに、これが一番しっくりきたんですよね。

――抽象的な聞き方になりますけど、皆さんは今、“光”と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

kevin 未来にワクワクしているか、という観念的な話で言うと、さっきもお話したように僕はすごくワクワクしています。この先に希望みたいなものを感じていて。

佐藤 “光”には科学的な意味もあるし、希望的な意味もあるけど、僕の中ではスピリチュアル的な何かを感じるんですよね。『チ。ー地球の運動についてー』というマンガがあるんですけど、それを読んだときに、fhánaみたいだなと思ったんですよ。中世ヨーロッパで弾圧を受けながらも地動説を唱えた人たちのお話なのですが、とあるキャラクターが処刑されるときに陽が昇ってきて光に包まれるシーンがあって。そのときに「white light」っぽいなあと感じたんです。そういう自分の好きな作品や世界観の話を林くんに共有しているので、そのエッセンスが歌詞に反映されるところはよくあります。

――そんな皆さんは10周年ライブ「fhána 10th Anniversary SPECIAL LIVE “There Is The Light”」で、どんな光を示してくれるのでしょうか?最後にライブへの意気込みをお聞かせください。

towana このライブは今までで一番メンバー全員でコミットしながら作っています。これまでは演出にせよ、セットリストにせよ、佐藤さんが中心になることが多かったけど、今回は今までになく3人全員で話し合って内容を詰めていて。詳しいことはお話できないので、「楽しい時間にしたいと思います!」くらいしか言えないのが悔しいんですけど(苦笑)、でも私は時間という絶対的なものをお客さんたちと共有したいんです。ライブって映像で観てもその場の空気感は味わえないし、同じ場所で、同じ空気を吸って、同じ光を浴びるのは、そのときにしかできないものだから。

kevin でも間違いなく忘れられない1日になると思うし、そうさせるので、本当に見に来てほしいですね。もちろんいつも通りのものは見せるし、絶対にそれ以上のものにするので。

towana 10年の年季みたいなものは感じられるものにしたい。私はこの10年間、ずっとライブが一番好きなんですよ。コロナの声が出せない期間を乗り越えて、今回大きなホールでライブができるということがすごく楽しみで。

佐藤 最近ようやくセットリストをFIXさせたんですよ。3人で案出しをしたときは、今までの楽曲を全部洗い出して、そこから「絶対やるべき曲」を選別したんですけど、それだけでも40曲近くあったんですよね。さすがにその曲数は難しいけど、普通に間引いていくのではなくライブならではの良さを見せたいと思って厳選した結果、多分これしかない!という流れができました。5周年のライブも3部構成にして楽曲をたくさんやったのですが、今回もそういうアイデアがあります。fhánaの過去・現在・未来を祝福した、これまでの10年の過去と現在地、そして未来を提示するスペシャルライブになると思います。

kevin 今回のバンドは、前回のツアーでご一緒したのとほぼ同じメンバーなので、ツアーからさらに洗練されたものを見せられるのではと思っていて。

佐藤 前回のツアーは、ある種、今回のライブに向けての助走のつもりで組んだ部分もあるんですよ。新体制の状態でいきなり大きなライブをやるのも怖いので、新体制のお披露目的な意味も込めて組んだのが前回のツアーで。それを踏まえてより完成度の高いライブが見せられると思います。セトリを今見せたいくらいで。

towana だ~っ!ダメでしょ!

kevin すごい声が出た(笑)。


●リリース情報
fhána
『There Is The Light』
発売中

■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら

【通常版】

品番:LACA-9997 ~ LACA-9998
価格:¥4,400(税込)

【初回限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:LACA-39997 ~ LACA-39998
価格:¥7,700(税込)

<収録曲>
▼disc – 1
1.Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~
2.虹を編めたら
3.ケセラセラ
4.星をあつめて
5.lyrical sentence
6.reaching for the cities
7.little secret magic
8.ワンダーステラ
9.What a Wonderful World Line
10.calling
11.Pathos
12.Air
13.Hello!My World!!
14.青空のラプソディ
15.君という特異点 [singular you]
16.僕を見つけて

▼ disc – 2
1.World Atlas
2.コメットルシファー ~The Seed and the Sower~
3.tiny lamp
4.いつかの、いくつかのきみとのせかい
5.わたしのための物語 ~My Uncompleted Story~
6.ムーンリバー
7.star chart
8.星屑のインターリュード
9.Relief
10.愛のシュプリーム!
11.divine intervention
12.Cipher.
13.Choir Caravan with fhánamily
14.Ethos
15.white light
16.True End (feat. towana)

<BD index>
M01 ケセラセラ
M02 tiny lamp
M03 divine intervention
M04 いつかの、いくつかのきみとのせかい
M05 星屑のインターリュード
M06 Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~
M07 ワンダーステラ
M08 コメットルシファー ~The Seed and the Sower~
M09 虹を編めたら
M10 What a Wonderful World Line
M11 calling
M12 青空のラプソディ
M13 ムーンリバー
M14 Relief
M15 Hello!My World!!
M16 わたしのための物語 ~My Uncompleted Story~
M17 World Atlas
M18 僕を見つけて
M19 星をあつめて
M20 Pathos
M21 nameless color
M22 Ethos
M23 Ethos Choir Caravan with fhánamily
M24 愛のシュプリーム!
M25 Cipher.
M26 Air

●ライブ情報
fhána 10th Anniversary SPECIAL LIVE “There Is The Light”

開催日:2023年10月7日(土)
会場:東京LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
開場:17:00 開演:18:00

チケット:
・通常チケット:指定席¥6,500(税込)
・ポストカードお渡し会付きチケット:指定席¥7,500(税込) ※会場でメンバーから記念のポストカードをお渡しします。
・グッズ(Tシャツ M/L/XL)付きチケット:指定席¥8,900(税込)※当日会場でお渡しします。
・ポストカードお渡し会+グッズ付きチケット:指定席¥9,900(税込)

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公式X
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