3人組グループ・LEGITが魅せたパフォーマンスと熱意――TVアニメ『UniteUp!』3Dアニメーションによるリアルなライブ演出と楽曲に迫る

ダンスパフォーマンスに歌に、”ホンモノ”の力を見せつける『UniteUp!』による3人組ユニット・LEGIT。プロフェッショナルとしての矜持や自信が漲る楽曲は聴くものを圧倒するパワーが溢れており、彼らの”FIRE”が着けた熱は色褪せることがない。そのLEGITの1stEP『FIRE EP』が4月5日にリリースされた。3Dアニメーションによるリアルなパフォーマンスと、音楽エンターテインメントを知り尽くすソニーミュージックが魅せるライブ演出とでファンを増やしたLEGITの楽曲を詰め込むこの1枚に宿るのは、彼らの熱意と決意。

TEXT BY えびさわなち

パワー感あるパフォーマンスとサウンドが魅力のLEGIT

まもなくアニメの最終話を迎えるTVアニメ『UniteUp!』。その物語を振り返っていくなかで語らないわけにはいかないのが、第3話でのLEGITによる「ON MY WAY」のライブシーンだろう。第1話で”伝説のアイドル”であるAnelaのライブシーンの回想はあったものの、PROTOSTARの3人との出会いやアイドル事務所に所属し、ここから始まっていく予感を感じさせてきたストーリーの中で、先輩アイドルであるLEGITのライブはPROTOSTARだけでなく、視聴者をも圧倒したのだから。

主人公ユニット・PROTOSTARの先輩アイドルであるLEGITは、元々Anelaが所属していたgroovyプロダクションでそれぞれソロのアイドルとして活動していた。Anelaのバックダンサーも努めていた高尾大毅（CV：助川真蔵）、二条瑛士郎（CV：森蔭晨之介）、東郷楓雅（CV：坂田隆一郎）が、Anelaの独立を受けて3人組ユニットとして結成し、2人が設立したsMiLeaプロダクションの門を叩いたことで、デビューすることに。ソロ時代の楽曲については『UniteUp!』公式YouTubeチャンネルで聴くことができる。ソロ当時からダンサブルな楽曲を歌っていた3つの個性が、LEGITとなったことで強力なパワーと強烈な個性を放つユニットへと変貌していったことは、このライブシーンからも感じさせられた。

LEGITを演じる当の本人たちにも「ダンスをする様子や、お客さんやステージ後ろのグラフィックまでも全部がリアルすぎて驚いた」（助川）と言わしめるほどの躍動感溢れるライブシーンだった。そもそもアグレッシブでホットなサウンドにソウルフルなボーカルが重なるダンスミュージックは、ライブステージでパフォーマンスする彼らの姿や息遣いまでもイメージさせるようなナンバーでもあり、そこに会場に足を運んだことがある視聴者なら「duo（MUSIC EXCHANGE／渋谷のライブハウス）だ！」とその空気を彷彿とさせ、例え視聴者にとって未知の会場だったとしても「これがLEGITのライブなのか！」と説得力のあるライブ描写も相まって視聴者のハートを打ち抜いたはずだ。満員の会場――彼らのパフォーマンスを映し出すカメラワークから、駆け巡るドローンの導線も想像できるほどのリアルライブ感！アイドルグループながら本格的なメロディとヒップホップ的な空気を感じさせるところがあり、それはSnow Manをはじめ、Kis-My-Ft2、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEなどの楽曲を手がけ、この「ON MY WAY」をプロデュースするKENTZの手腕も大きな要素のように感じる。この曲によって“沈まない太陽”であり“止められない”LEGITの存在感を、まさに「ここにあり！」と高らかに宣言した第3話だった。

後輩・PROTOSTARの“成長”を繋ぐ先輩・LEGITの炎

そんな「ON MY WAY」を収録したLEGIT初のEP『FIRE EP』。タイトル曲となった「FIRE」は、「ON MY WAY」に同じくKENTZのプロデュースによる楽曲である。第4話でLEGITの3人の出演するCMソングに決まった楽曲で、そのバックダンサーをPROTOSTARが務めるというストーリー内での1曲。薬用デオドラント製品のCMなだけに、激しいダンスの練習の様子からもアッパーな楽曲になることが予測できたが、エンディングで流れたのは砂漠やオリエンタルな印象のあるトラックに掛け合うようなボーカルと独特の旋律感のあるメロディが刺さるダンスナンバー。砂漠の民のような衣装からも、ライブでの姿を想像したくなる1曲だ。

卓越したダンスパフォーマンス力を誇るLEGIT。幼い頃からダンスコンテンストなどでも名を轟かせ、踊ることに対して妥協のない大毅はもちろん、キレのあるダンスで魅せる瑛士郎、体格の良さと動きのしなやかさが目を引く楓雅のステージングはダイナミックなスタイルで見るものの視線を奪うが、第4話のED映像でPROTOSTARと共に完成したCM映像を観るLEGITの3人の体格はまさにダンスで鍛え上げられた肉体と呼べるものだったことも書き記しておきたい。ダンスを始めたばかりのPROTOSTARがかわいく見えるほどだった。ちなみに第5話の冒頭、事務所で自分たちが特集された番組を見るAnelaの2人がつけていたテレビでもこのCMが流れていたので、ぜひチェックを！

そんな「FIRE」と共に『FIRE EP』に収録されている「THE DAY」はギターのリフで始まるものの、やはりオリエンタルな雰囲気のあるサウンド感で巧みに絡み合うボーカルにPROTOSTARとは違った先輩としての風格や余裕を感じさせる。サウンドメイクはBE:FIRSTの楽曲なども手がけるDATSのMONJOEによるものなだけに、スケール感のあるサウンドとダイナミックなビートが魅力的な1曲。これもまたLEGITの圧倒的なパワーを知らしめる一端となっている。

LEGIT

続いて収録されているのは彼らのデビュー曲「Twenty Four」だ。3人の個性を出すべく3色のボーカルが非常に伝わりやすく構成されている印象。アッパーなサウンドによって若さや勢いを表現し、軽やかな英語を交えたリリックはメロディックで、名刺代わりの1曲としては間口の広いナンバーになっている。「3人が集まって新たなチャレンジをするという意味も含めた想いの詰まった曲」（坂田）「この曲は力が抜けていて、彼ららしい1曲」（森蔭）とメンバーも語る。

そんなEPを締め括るのはLEGITのセンターを務める大毅がソロで歌う「call」。メロウな1曲は、ユニットとなってからの彼の想いや、瑛士郎、楓雅の想いまでも内包しているように感じる。”ホンモノ”のパフォーマンスでテッペンを獲るという覚悟。このシーンで声を上げていこうという切実な決意が宿る1曲だ。

響き出せば、いつもの時間を都会的に彩ってくれるLEGITのダンスミュージック。3人のステージパフォーマンスへの熱い想いが宿るからこそ、聴くものの胸も熱くなるそんな楽曲を詰め込んだ『FIRE EP』を聴きながら、『UniteUp!』の未来へと想いを馳せたい。この1枚はきっと、未来の彼らの活動にも繋がっていく。

●リリース情報
LEGIT
『FIRE EP』
発売中

▼購入リンク
https://legit.lnk.to/fireep_pkg

【初回生産限定盤（CD+DVD{2枚組}）】

品番：SECL-2844～5
価格：￥2,200（税込）
仕様：CDサイズデジパック仕様

【通常盤（CD）】

品番：SECL-2846
価格：￥1,650（税込）

■収録内容
【CD】 ※初回生産限定盤・通常盤共通
1.FIRE
2.ON MY WAY
3.THE DAY
4.Twenty Four
5. call

【DVD】 ※初回生産限定盤のみ
・Twenty Four (Music Video)
・call (Music Video)
・TVアニメ「UniteUp!」第4話ノンクレジットエンディング映像

●作品情報
TVアニメ『UniteUp!』
好評放送中！

＜あらすじ＞
「俺が、アイドル…？」
歌が大好きな高校生・清瀬明良。
彼の歌は歌い手”KIKUNOYU”として動画配信サイトに公開されていた。
ある日、その歌声を聴いた芸能事務所”sMiLeaプロダクション”にスカウトされる。
そこは、突如引退した伝説のアイドル”Anela”がアイドル育成のために立ち上げた事務所だった。
同じくスカウトされた直江万里、五十鈴川千紘とともにグループを結成することになった明良。
歌い手出身の3人は、同じ事務所の所属アイドル”LEGIT”、”JAXX/JAXX”に刺激を受けながら、それぞれの想いを胸にアイドルデビューを目指す──。

【スタッフ】
監督：牛嶋新一郎
シリーズ構成：山崎莉乃
キャラクターデザイン：まじろ
サブキャラクターデザイン：瀬川健寿
総作画監督：まじろ・浜友里恵・野々下いおり・瀬川健寿・PSD Delivery
アクションディレクター：石上ひろ美
デザインワークス：浜友里恵・髙木恵湖・野々下いおり・久原陽子・水谷汐里・石上ひろ美
美術設定：佐南友理
美術監督：三宅昌和
色彩設計：中島和子
撮影監督：長瀬由起子
3DCG：株式会社5
3Dディレクター：本多真
編集：三嶋章紀
音楽：林ゆうき
制作：CloverWorks