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INTERVIEW

2023.01.25

パブリックイメージの“内田真礼像”から殻を破った今の姿――『冰剣の魔術師が世界を統べる』EDテーマ「ラウドへイラー」に込めた想いを語る

パブリックイメージの“内田真礼像”から殻を破った今の姿――『冰剣の魔術師が世界を統べる』EDテーマ「ラウドへイラー」に込めた想いを語る

2023年は、色んな仕事をがむしゃらに頑張る!

――カップリングの「CHASER GAME」は、ドラマ「チェイサーゲーム」のOPテーマでしたが、「ラウドヘイラー」と比較すると、だいぶかわいい曲だなと思いました。

内田 この曲は私の中でも、まさに内田真礼の音ってこれだよね!という印象があります。フェスに出たときに、みんなで歌ったりすると思うんですけど、そういうときに自分の声が一番引き立つ感じの曲。これはドラマの主題歌なので、内容はすごくドラマに寄っていて、“缶ビール”とか、今までにない歌詞が出てきたりしているんです。

――ドラマに寄っているけど、すごく共感性は高い歌詞ですよね。

内田 聴いていると元気が出てくる曲だと思います。あと、これは手振りのダンス動画を出したので、TikTokとかで踊ってくれている人がいて嬉しかったです。

――そして3曲目が「ダストテイル」で、作詞がmido(THE BINARY)さん、作曲・編曲がTeddyLoidさんでした。エレクトロロックな印象で、クラブなどでかけても盛り上がりそうな楽曲でした。

内田 私は初めての作家さんだったんですけど、すごく素敵ですよね!2コーラス目以降もすごくかっこいいんですよ。元々こういう音楽が好きで、やりたいねという話をしていたんです。バチバチにライブで映える曲だけど、バンドサウンドではない感じ。それこそクラブっぽいサウンドの曲があってもいいよねって。「c.o.s.m.o.s」のようなEDMっぽい曲もよくライブで歌っているので、そういう曲を目指して作っていったんです。

――新しさもありました。

内田 日本語で歌っているのか、英語で歌っているのかもわからないところがポイントだったりして、そこはもしかしたら今までの感じから脱却しよう!という気持ちはあったかもしれないです。これまではセリフとかも多かったし、歌詞を届けるぞ!という感が強かったんですよ。そうやって歌詞を届けることをしてきたけど、「ダストテイル」に関してはサビの最後くらいしか何を言っているかわからない、みたいな。届けたい部分だけ、グッと聴こえてきて、あとは音楽として気持ち良いものを届けるというのはこれまでの活動ではなかったので、それは新しくて楽しいなと思いました。

――歌詞を見たら、“諸行無常”と言っているんだ!みたいな。ただ、それでも声優さんというのもあって、聴こえてはきましたよ(笑)。

内田 ホントですか!レコーディングでは、「もっともっと緩く、歌詞が聞こえないくらいでいいです」と言われていたんですよ。「同じ感じで韻を踏んでほしいから、もう言えてなくていいです」って(笑)。でも、たしかに声優さんってパキパキしゃべるから、それは職業病に近いのかも。特にマイク前に立つとそうなっちゃうので、この曲はそこから脱却して、音楽を楽しむというフェーズに行くというのを目標にしていた楽曲になります。

――そうやって毎回刺激があるのがいいですね。

内田 新しいことをやれているので、今すごく良い感じで、充実している感覚があるんです。自分のやりたいことをやってオッケーなんだと思えているので。この曲のディレクションもmidoさんが細かくしてくださり、これまでの固定観念を打ち破ってくれて、「こういうことをやっていいんだ!」って、キャラソンでもやっていないようなことができたんですよね。「こういうの、あまりやったことがないと思うんですけど……」って言われると、「やります!覚えます!」ってなっちゃうタイプなので(笑)。

――あははは(笑)。内田さん、挑戦するの好きですよね。

内田 難しい曲とかはやり甲斐がありますから。「またこれか~」ってならないところは、冨田プロデューサーの手腕だと思うのですごいなと思います。だから「ダストテイル」は早くライブで歌いたい!

――さて、このシングルからスタートする2023年は、どんな1年にしたいですか。

内田 2022年は「恩返し」を目標にしていたんです。オフィシャルサイトのプロフィールにも「おんがえし」って書いていたんですけど、振り返ると色んな区切りがあった年でもあって。デビュー当時からお世話になっている方がチームを離れたり、私の中での大きな別れが続いたんですね。しかも私が何を言ったところで変わらない、抗えない現実みたいな。なのでこれは一度リセットしなさいっていうことなんだなと思いながら12月を終えたので、2023年は、また種まきの年になるのかな?2014年のデビュー時から目標は書いているんですけど「土をならす」とか「大地を整える」とか「花を咲かす」とか、そんなことをずっと言ってきて、やっと2022年の「おんがえし」まで来たんです。つまり木が1本育ったんですよね。それが2022年の後半、バシッ!って切られるようなことが起きたので(笑)、2023年は、そこからまた親戚付き合いみたいなことをしなければなっていう。

――でも、一度木ができたことは消えないですからね。

内田 そうそう。1本できたから、それを何かに変えていきたいですよね。船とか車とかにする。それまでやってきたことを自分の武器にして、新しいものを作ろうかなと。恩返ししたいと思える味方やファンの皆さんも私にはいると思えているし、みんなに感謝したいと思ったので、その1つとしてリバイバル公演も昨年したんです。今年はまた改めて攻めていって、色んな仕事をがむしゃらに頑張っていきたいです。

――声優としてのキャリアが10年以上になる人が、がむしゃらに頑張るって、若手にとっては大変ですよ(笑)。

内田 あははは(笑)。ここからまたスタートします!とか言ってますからね。まだスタートする気ですか!?ってなりますよね。でも、振り向いている時間はないから、これまでと変わらずにがむしゃらに頑張っていきます!


●リリース情報
内田真礼14thシングル
「ラウドへイラー」
2023年1月25日(水)リリース

■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら

【初回限定盤(CD+BD)】

品番:PCCG-02214
価格:¥2,750(税込)

■封入特典
フルカラーブックレット
特典Blu-ray
ラウドヘイラー Music Video
off shot
Making of Music Video

【通常盤】

品番:PCCG-02215
価格:¥1,650(税込)

■封入特典
描き下ろしアニメイラストアナザージャケット

<収録曲>
ラウドヘイラー
作詞・作曲:渡辺 翔 編曲:白戸佑輔
CHASER GAME
作詞:山本メーコ 作曲・編曲:y0c1e
ダストテイル
作詞:mido(THE BINARY) 作曲・編曲:TeddyLoid
ラウドヘイラー – TV Size Ver.-
ラウドヘイラー -Instrumental-
CHASER GAME -Instrumental-
ダストテイル -Instrumental-

関連リンク

内田真礼
公式サイト
http://uchidamaaya.jp/

YouTube Official Channel
https://www.youtube.com/channel/UCJFEXIRB6DP_2FQJzv7pbXg

公式Twitter
https://twitter.com/maaya_taso

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