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INTERVIEW

2022.12.17

“らしさ”を拡張し、さらなる挑戦にも繋がる意欲作。 青山吉能、3rdシングル「My Tale」リリースインタビュー

“らしさ”を拡張し、さらなる挑戦にも繋がる意欲作。 青山吉能、3rdシングル「My Tale」リリースインタビュー

思い切った挑戦は、楽曲だけでなく視覚面にも!

――そんなこの曲、ビジュアル面でも従来からガラッと変わったものになっています。

青山 今回は曲にアーティスティックな部分が強い分、スタイリストさんに「攻めちゃって大丈夫です!」という割と大まかなオーダーをしたんですよね。そうしたら、スタイリストさんが元々ファッション誌でも活躍されている方というのもあって、結構パンチの効いた衣装を持ってきてくださって。でも、その方に着せてもらうと、すごくサマになるんですよ。そこに、私がデビューのときから10年くらいお世話になり続けているメイクさんの力も借りて、すごくいいアートワークができました。

――まさに曲調にピッタリな、非常にかっこいいジャケットですね。

青山 良かった! 私、この撮影のためにマジで1ヵ月間、毎日腹筋したんです! 私はWake Up, Girls!のときも含めて、今まで衣装でおなかを見せたことがなかったんですよね。だから「ヤバい……腹筋を割らねば!」と思って。プロテインも箱買いしましたし、苦手な野菜も「このドレッシングがあれば大丈夫」というお気に入りのドレッシングを取り寄せて食べて……(笑)。なんとか仕上げました。

――ただ、MVでの衣装はそれとはまた違うもので。

青山 そうなんです(笑)。MVでは夜の街に映える、ジャケ写の青と対照になるような赤い衣装を着ました。これはたまたまなんですけど、歌詞で“遠く近く”とか“明確と曖昧”のように対照的な言葉がバッ!と使われているのと同じく、視覚的にも対照的な色で表現ができたのも良かったです。

――MV自体のコンセプトは、どのようなものなんですか?

青山 今回は「夜の街でぽつんと1人感」を表現していまして。サイバー感もありつつ、都会の中に1人で佇んでいるような映像になっています。

――青山さんからは、コンセプトの提案などはされたんですか?

青山 撮影チームのセンスに任せたほうがいいものになるだろうなと思って、基本的にはお任せしました。ただ、ボーカルがそこまで主張しなくていいという考えのもと作った曲だったので、MVでも“青山吉能感”をそこまで出したくはなくて。

――ということは、MVでも曲と同様に、世界を構築する一部として青山さんが存在しているという感じなんですね。

青山 そうですね。カメラマンさんもデザイナーさんも「Page」のときからずっと同じ方に担当していただいているのですが、同じ座組みとは思えないくらい方向性の違うものになって。私だけではなく、制作陣のみんなと一緒に今までとは違う冒険ができたことで、「チーム……!」という感じがしてすごく嬉しかったです。信頼関係があってこその挑戦と、その良さが詰まった作品になりました。

――お話を聞けば聞くほど、今回は本当に今までと違うことを思い切りやられた作品になったことがわかります。

青山 いやぁ、ここまで振り切れてよかったです。でも、そこまでやりきりたい気持ちになれたのは、「曲がここまでガラッと違う世界観なのに、青山吉能が日和ってどうするんだ!」と思えたからなので、曲の力に助けられた部分は大きいですね。あとは、私の音楽プロジェクトが今のところ主題歌やアニメが絡んでいない規模感だからこそ、やりたいことを自由に叶えられているというのもあるはずなので……今はこのスタイルでの活動が、自分にはいいような気がしています。

――今のところはこの1年間の活動のように、小回りの利く形で興味のあることをどんどんやっていきたい。

青山 そうですね。2022年は今の自分の気持ちに正直に、その時々の衝動に従うように「歌いたい!」という曲を作っていった1年間でした。ただ、あまりにも計画性がなさすぎるので(笑)、今度は長期的に音楽を作ることをやってみたいですね。1曲を2~3ヵ月ぐらいかけて煮詰めてみたい……というか、2023年はそれができる気がします。

――じっくり取り組むとなると、久々に作詞に挑戦というのも……?

青山 作詞かぁ……(遠い目)。私、作曲家さんがすごいことはわかっていたんですけど、自分で取り組んでみてより「作詞家さんマジですごいんだな!」と心から思ったんです! 「My Tale」でも意見だけはピーチクパーチク言わせていただけましたけど、いざ自分で書くとなると「な、何も浮かばない……」となるので(笑)。

――そうしたら、例えば作詞家さんと共作をされてみるのはどうでしょう?

青山 たしかに。まずはアイデアをお借りしながら私の考えもシェアして……みたいなことから始められたらいいかも。あとは、今後はアーティストとしても外の現場で歌えたらとも思っていて。なにしろ今まで、全部自分のさじ加減で決められるワンマンしかやったことがないので(笑)。

――確かに(笑)。

青山 対バンやフェスの場合は、歌える曲数が限られてくるので、そういった場に合わせた選曲の悩みも抱えてみたいですね。あと、今までの曲は衝動から生まれてきましたけど、ライブで歌うとなったら準備を重ねて構築されたものになるわけじゃないですか? そのときにどんな違いが出るのかを感じるのも、今後の楽しみの1つです。


●リリース情報
青山吉能 3rdデジタルシングル
「My Tale」
12月14日配信リリース

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関連リンク

青山吉能 レーベルサイト
https://www.teichiku.co.jp/artist/aoyama-yoshino/

青山吉能 公式Twitter
https://twitter.com/Yopipi555

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