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INTERVIEW

2022.11.26

『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』主題歌・挿入歌アルバム発売!MindaRyn、TRUE、STEREO DIVE FOUNDATIONが『転スラ』への想いを語る

TRUE「歌詞にたくさんの仕掛けを施しました」

――『転スラ』にはこれまで「Another colony」「僕の中の君へ」「Storyteller」「黎明」で関わられていますが、特に印象深い曲はどれでしょうか? 1ファンとしては、ライブの定番曲となっている「Another colony」がお気に入りなのかなと推察しますが、いかがでしょう。

TRUE ご名答!やはり「Another colony」です。この曲に込めた「負けちゃいけない」というメッセージは、コロナ禍を経てより強いものになりました。作品を超えて、また新たな形で楽曲が育っていくというのは嬉しいものです。ファンの皆さんには本当に感謝しています。

――「浄歌」のサウンドについて、どんな印象を持たれましたか?

TRUE ポップスというよりまるで劇伴音楽のようだなという印象でした。「浄歌」は荘厳で幻想的なミディアムバラードです。壮大で美しく憂いを帯びたメロディがとても加藤裕介さんらしくて素敵だなと思いました。アレンジもとても秀逸で、妖艶なメロディと硬くメタリックなサウンドのコントラストが、作品に奥行きと彩りを与えてくれます。早く劇場でお聴きいただきたいです。

――「浄歌」の歌詞について、どんなことをイメージして作られたか教えてください。

TRUE 湖で身体を浄化するトワを描いたシーン。こちらで使用される挿入歌とのことでしたので、いただいたビデオコンテに合わせて制作しました。劇伴音楽のような特殊な作り方をしたことも相まって、これまで転スラと一緒に制作してきたどの楽曲よりも、作品との親和性が高いものが完成したと思います。また歌詞の中に沢山の仕掛けを施しています。1サビの最後に「トワ」と、フルサイズでは「アグリーティアラ」を入れ込んでいます。また以前TVシリーズで制作した挿入歌「黎明」のタイトルも登場させてみました。最後までご覧いただいたのちに、改めて「浄歌」をお聴きいただくとより奥行きを感じていただけると思います。

©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

――歌う際はどういったところに気を付けましたか?

TRUE 壮大な楽曲は歌声もダイナミックになりがちかと思うのですが、なるべく力を抜いて、目の前にいる人に向かって話をするように、一言ずつ置いて歌うことを意識しました。また、リズムを正確に歌うことよりも、情感たっぷりに歌うよう心がけました。ミックスでも「生感」を意識して音作りをしていますので、私自身の心の揺らぎを感じていただけたら嬉しいです!

――「浄歌」について「(ほかの『転スラ』挿入歌と比べ)圧倒的に歌声が情感豊か。コロナ禍に入ってからここ数年、ボーカリストとしてすごくスキルアップ出来たと思う」とツイートされていましたが、具体的にどういった点にそれを感じたでしょうか?

TRUE 発声の仕方。より脱力した状態で豊かな声を出せるようにレッスンを重ねました。レッスンの成果だけでなく、コロナ禍を経て様々なことを経験したからこそだと思います。”伝えるための歌”を歌えるアーティストでいたいです。

――現在の『転スラ』という作品の印象を教えてください。

TRUE TVシリーズの放送が始まった頃より、より沢山の人に楽しんでいただけていると実感しています。先日サウジアラビアに遠征したのですが、現地でもとても人気で皆「Another colony」をとても大きな声で一緒に歌ってくださいました。テンペストに仲間が増えていくように、作品ファンが増えていく。その輪の中にいられることが本当に幸せです。

次ページ:R・O・N(STEREO DIVE FOUNDATION)「映像と歌詞がリンクするミラクルが起きた」

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