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INTERVIEW

2022.10.18

【インタビュー】蒼井翔太、『ポプテピピック』とのカオスすぎる所縁を語る─驚きの連鎖から辿り着いた「PSYCHO:LOGY」

【インタビュー】蒼井翔太、『ポプテピピック』とのカオスすぎる所縁を語る─驚きの連鎖から辿り着いた「PSYCHO:LOGY」

“蒼井翔太役・蒼井翔太”として、TVアニメ『ポプテピピック』に実写の姿で登場しネットを騒がせてきた蒼井翔太が、2022年10月より放送スタートした『ポプテピピック TV アニメーション作品第二シリーズ』でついに主題歌も担当! このOPテーマ「PSYCHO:LOGY」が、初オンエアの10月9日よりデジタルシングルとして配信をスタートした。『ポプテピピック』のカオスな世界観を、ハードなサイバーサウンドとこだわりの歌詞世界で届ける楽曲に込めた想い、さらに第二シリーズ第1話で話題騒然となった「Endless Love」についても振り返ってもらった。

突如始まった本気の特撮ドラマ!?「Endless Love」の衝撃

――蒼井さんはこれまでも折に触れて『ポプテピピック』に実写で出演され、登場のたびに大変な話題を呼んできましたが、ご自身はこの作品のことを率直にどう受け止めているのでしょうか?

蒼井翔太 やはり……カオスだし、びっくりの連鎖ですよね。“蒼井翔太”というキャラクターが劇中のピンチに毎回突然駆けつけるという。救えるものにも限度があるんじゃないかなぁと思いつつ(笑)、でもこうして「蒼井翔太ならなんとかしてくれる」というふうに皆さんが願ってくれているのはありがたいことです。

――『ポプテピピック TV アニメーション作品第二シリーズ』でも第1話冒頭から大活躍で。突然始まった実写OP映像と「Endless Love」には本当に驚かされました! これはまるで……。

蒼井 今って日曜の朝だったっけ?みたいな(笑)。

――はい、まさに(笑)。「Endless Love」という楽曲は『ポプテピピック』に実写で登場する“蒼井翔太”のキャラクターソングの位置づけになるのかなと思いますが、映像の演出はまさに日曜朝の特撮ヒーロードラマのオープニング!という感じで、実に『ポプテピピック』らしいサプライズですよね。

蒼井 そうですね。第1期であれだけカオスな展開を見せてくれたのに、それより上があるのか!と。その発想には毎回驚かされるばかりです。あの映像は、実際に特撮映像を撮っているスタッフさんが手がけてくさだっていて。3月頃の肌寒い時期だったんですが、本物の特撮作品と同じように本当に朝早くからの撮影でした。

――このオープニングの監督は、これまでに特撮作品を多数手がけられている坂本浩一さんだそうですね。

蒼井 そうなんです。すごくユーモアのある監督さんで、笑顔の絶えない現場でした。撮影で印象的だったのが変身シーンで……ヒーローらしく「かっこよく、強そうに見せる」というポーズは難しいんですよ。僕が普段目指している「きれいに見せる」ダンスとも違う方向性なので、このポージングは監督さんから一つ一つアドバイスをいただいて完成させました。

――なるほど! ちなみに、今までにこういった特撮ドラマの演技にご興味はあったんですか?

蒼井 ずっと憧れてましたよ! どちらかというと悪役のほうを演じたい、と思っていたんですが、まさか自分がヒーロー側になれるとは(笑)。スーツはもちろん特注ですし、変身ベルトや小物も全部手作りですごく凝ってるんですよ。ぜひ映像でも細かく見ていただきたいですし、「ポプテピピック展」で展示される予定とのことなのでぜひお近くでじっくり見ていただけたら嬉しいです! 楽曲としての「Endless Love」も、とても力の湧いてくる王道のヒーローソングになっていますので、楽しく聴いていただけたらと思います。

――あのOP映像を観てしまうと、この先も時空を操る“蒼井翔太”の物語は展開がありそうに思えますが?

蒼井 僕にもさっぱりわかりません!! なにせカオスな作品なので!(笑)。

「PSYCHO:LOGY」で提示するサイバーデジタルサウンド

――そんなカオスな『ポプテピピック TV アニメーション作品第二シリーズ』で、蒼井さんがついにアーティスト・蒼井翔太としてOP主題歌も担当することになりました。10月8日深夜オンエアの第2話から、OP主題歌「PSYCHO:LOGY」が流れていますね。

蒼井 OP主題歌のお話をいただいた時も、やっぱり驚きでしたね(笑)。僕としては、第1期ですみぺ(上坂すみれ)殿が歌っていた「POP TEAM EPIC」が『ポプテピピック』の世界観をすごく表現されていたので、それを引き継ぎたいという想いがとても強かったです。なので、曲を書いてくださる作家さんにも、こう……カオスを詰め込みながらもちょっとギャップがあったり、何か一波乱ありそうなハードさを出していただけるような曲をお願いしたんです。

――蒼井さんからのオーダーとして。

蒼井 そうですね。アニメ側のスタッフさんからは「とにかく自由に、何にも縛られずにやってください」と言っていただけましたし、僕の中でもイメージはすぐに湧いてきたんです。作品をリスペクトし、この楽曲で始まるんだ!という感覚を皆さんにも楽しんで味わっていただきたいなと。そこでまずは曲調として、聴けば聴くほど病みつきになるハードでサイバーデジタルなサウンドに。

――これまでも蒼井翔太サウンドにはデジタルロック、デジタルミクスチャー色が強いナンバーはたくさんありましたが、今回の「PSYCHO:LOGY」はそれ以上にハードコアですね。

蒼井 そうなんです。さらに今回は1曲の中でいくつも違った歌い方をするというチャレンジを加えました。そこでも『ポプテピピック』らしいカオスさを表現して、皆さんの耳に残る曲になってくれたらいいなと。

――新曲のたび、常に新しいことにチャレンジするのは、蒼井さんのポリシーですからね。

蒼井 そうですね。さらに今回は『ポプテピピック』というぶっ飛んだ作品の主題歌なので、僕の作品としても、いい意味でぶっ飛んだ楽曲にしたかったんです。

――クレジットを拝見すると、作詞にはleonnさん、小松レナさん、松田莉奈さん、Mio Aoyamaさん、BOUNCEBACKさん、日比野裕史(Blue Bird’s Nest)さん。そして作曲にはBOUNCEBACK(Blue Bird’s Nest)さん、アレンジャーには日比野裕史×ats-、清水武仁&渡辺徹(Blue Bird’s Nest)という皆さんが並んでいます。蒼井さんファンにはお馴染みのクリエイターも含め、今回はチームの総力戦のような感覚がありますね。

蒼井 確かにそうですね。レコーディングの時も、この皆さん全員が集まってくださったので、スタジオが大変なことになっていました(笑)。本当にありがたいですね。

次ページ:カオスな世界観に、自分自身の人生観も重ねて

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