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INTERVIEW

2022.08.18

【インタビュー】斉藤朱夏、デビュー3周年記念ソング「イッパイアッテナ」は決意ソングならぬ怒り詰め込みソング!?

【インタビュー】斉藤朱夏、デビュー3周年記念ソング「イッパイアッテナ」は決意ソングならぬ怒り詰め込みソング!?

8月20日(土)の千葉公演を皮切りに全国10ヵ所14公演に及ぶライブハウスツアー“朱演2022 LIVE HOUSE TOUR『キミとはだしの青春』”を行う声優アーティストの斉藤朱夏が、ソロデビュー3周年を記念した通算3枚目のシングル「イッパイアッテナ」をリリースした。彼女自身が書いたプロットを基に制作された音盤の中には、上手くいかないコミュニケーションに対するイライラや怒りを抱えた“やんちゃな女の子”と高い壁に向かって“戦う女の子”。そして、大切な君が住む街に“会いにいく女の子”がいる。不機嫌そうな表情をしていてもチャーミングで、常に新たなことにチャレンジし続ける姿勢や言葉に共感を覚える人は多いのではないだろうか。

世の中、みんな、そして自分自身……言いたいことだらけ!

――1stアルバム『パッチワーク』からは1年ぶりのリリースとなりますが、通算3枚目のシングルはどんなものにしたいと考えてましたか。

斉藤朱夏 ソロデビュー3周年を迎えたのですが、私はまだまだ言いたいことがたくさんあって。だから、ある意味、「これからもたくさん色んなことを言っていくので、覚悟はいいですか?」という決意表明のようなシングルを作りたいなって思っていました。そのうえで、「怒りソングみたいなものを作りたい」というところから始まって、自分の頭の中にある“やんちゃな女の子”のイメージ像も届けたかったのと、“夏=斉藤朱夏の季節”が来るんだから、たくさん色んなことを言っちゃおうよ!という思いで作りましたね。

――朱夏さんが今、言いたいことって何ですか?

斉藤 すごーーーくたくさんあるんですよ、本当に(笑)。基本的には自分に腹立つことが多くて。みんなにも伝えたいことがあるけれど、第一に自分に言いたいことがあるっていうのが一番です。基本的に、怒っていることが多いんですよね。

――自分自身に腹が立ってます!ということですか?

斉藤 そうですね。なんで上手くいかないんだろう?みたいなことが多くて。その性格は小さい頃からあんま変わっていなくて。人に腹立つこともあるけれど、最終的には自分が悪かったなと思うことばかりで。「あのとき自分がこういう言い方をしていればよかったんだろうな」って。結局は、自分に一番言いたいことがある。

――今、「言い方」とありましたが、楽曲の中では“ちゃんと聞いてよ”だけじゃなく、“ちゃんと話してよ”とも言っていますよね。

斉藤 ここ最近特に、ちゃんと話してもらわないとわからないことって結構あるなと感じていて。「なんでそれ話してくれなかったの?」と思うことがたくさんあったんですよね。もしも、あのときちゃんと話してくれていたら、今こうなってなかったじゃん、みたいな。そんななかで、「やっぱり人って言わないと伝わらないんだな」と感じて。もちろん言わなくても伝わる関係性もあると思うんですけど……。

――ディスコミュニケーションに対する不平不満ですよね。

斉藤 コミュニケーションって本当に難しいですよね。私は割と明るくてコミュニケーション能力も高いと見られがちですが、実際は下手で。自分の中での壁というか、バリアみたいなものを張って、結局自分でコミュニケーションを絶ってしまっているんです。どこまで言えば伝わるのか。逆に、どこまでは言わないほうがいいのか……。そういうモヤモヤを殴り書きしたノートを(作詞作曲の)ハヤシケイ(LIVE LAB.)さんに渡したら、すごく明るくポップな曲を作ってくれました(笑)。

 

――テンポはかなり早いし、言葉数も多いポップパンクになっています。

斉藤 デモを聞いた瞬間、「ん?」「待って、めちゃくちゃ言葉詰まってる!?」って(笑)。で、まずはどうやって歌えば自分の気持ちがちゃんと伝わるか、ということを考えました。とにかくたくさん聴き込んで、1つ1つの言葉をしっかり見て、自分の中で作戦会議をたくさんしました。でも、とにかく速いので、1回つまずくと置いていかれるんですよね。なので、歩いているとき、皿洗いをしているとき、日常生活の中で常に口ずさんで、口に慣らすということをやっていました。「イッパイアッテナ」というタイトルのとおり、本当にイッパイ考えました(笑)。この曲に詰まっている言葉1つ1つにちゃんと向き合わないと、自分の気持ちが真っ直ぐに連動しないなと思ったので、とにかく聞きまくって口ずさんでいましたね。

――そこに詰まっている“言葉=気持ち”の根底にあるのは怒りですよね。

斉藤 基本、怒りです。あはははは。私って、怒ってばかりでずっとプンスカしてるんですよ(笑)。よくケラケラ笑っていますけど、本当は怒ってるんだよ?みたいなこともあって。今までは怒りというものを楽曲にしてこなかったし、私自身は、怒りの感情を抑える傾向があったんですね。「ま、いいや」って、自分の中で消滅させるというか、解決してしまうことが多くて。でも、アーティストとして色んな表現を出したいなという欲がどんどん出てきて、“怒り”という感情に焦点を当てて作ってみました。ただ、怒りすぎると怖くなってしまうので、怒りながらポップに歌うってなんだろう?というのは考えました。

――歌うことで怒りは昇華されましたか?

斉藤 すごーく発散できました!何もかもどうでもよくなって、なんで怒ってるんだろう?みたいな気持ちになって。きっと、すごく些細なことだったんですよね。色んな言葉で怒ってみたあと、結局は、「お腹空いたしケーキでも食べよっか」って。ケイさんには、「この人(=斉藤)、やばい人だよね」って言いましたもん。

――どうですか?そんな自分は(笑)。

斉藤 「この人、何?」って感じますけど(笑)、自由気ままだなと思いましたし、すごく良く言えば、素直な人ですよね。楽曲を通して改めて、「自分自身ってこういう人なんだ」ということがより知れたという発見もありました。“自分”が一番出た楽曲だったので、歌っていてすっきりしましたね。最終的にはダブルピースしてますし(笑)、それくらい発散できた楽曲だし、自分の中での新しい軸みたいなのができましたね。

――アーティスト写真やジャケット写真では“やんちゃな女の子”を表現していますが、MVも評判もいいですよね。

斉藤 皆さんが喜んでくれて、すごく嬉しいです。やんちゃな女の子って、わがままさがあるけど、すごくかわいらしさもあるじゃないですか。そういうものを表現したくて、MVでは色んなもので遊んでいて。

――レコードとか、洋服とか、椅子とか。

斉藤 基本はフル尺で撮っているので、動きのレパートリーがどんどんなくなってしまうんですね。でも、それはしちゃいけないなと思って、今自分の中にある動きの引き出しを全部開けました(笑)。10年以上やっているダンスが活かされましたし、ずっと自由に動いていました。お菓子やマイクを当てられたのは予想外だったんですけど(笑)、色んなカットがあるので、飽きずに楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

――発明家みたいなヘルメットとメガネ姿も良かったです。

斉藤 あはははは。あれはほんとに、動ける部分が少なかったんですけど、面白くしたら勝ちだと思っていたので、とにかく変な動きをしてました。上半身だけでできる変な動きをして。それが、合間合間に入って、緩急がついたなというイメージがあって。内容的にはわがままで怒ってるやんちゃな女の子なんですけど、楽しいMVができたなと思いますね。

次ページ:斉藤朱夏が壁をつくり、越え続ける理由

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