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INTERVIEW

2021.10.07

【インタビュー】『名探偵コナン』のOP&EDテーマなどが収録された1stアルバム『ALL AT ONCE』をリリースする、若き実力派ボーカリスト二人からなるユニット・all at once――。結成から現在までの話を二人に聞く。

【インタビュー】『名探偵コナン』のOP&EDテーマなどが収録された1stアルバム『ALL AT ONCE』をリリースする、若き実力派ボーカリスト二人からなるユニット・all at once――。結成から現在までの話を二人に聞く。

ITSUKIとNARITOという、それぞれ個性を持った若き実力派ボーカリスト二人からなるユニット・all at onceがデビューしたのは2020年。その年にリリースされた「星合」「JUST BELIEVE YOU」といったTVアニメ『名探偵コナン』の楽曲が話題となり、そのほかドラマ主題歌やCM楽曲などで注目を集めている期待のニューカマーである。
そんな彼らが満を辞して1stアルバムをリリース。自身の名前を冠した『ALL AT ONCE』という名刺代わりの1枚とともに、結成から現在までの二人を改めて振り返ってみた。

理論派と感覚派、異なる個性が織りなすハーモニー

――まずはall at once結成の経緯をお伺いします。お二人は同じ専門学校で出会ったんですよね?

ITSUKI そうですね、お互い同じ専門学校に通っていて、その専門学校で二人で出ないといけないイベントがあったんですよ。そこで僕が一緒に出てくれる人を探していて、たまたまNARITOが目の前を通りかかってですね、そのときに声をかけたのがファーストコンタクトですね。

――そのとき初めて出会ったんですか?

ITSUKI はい、そこで初めましてです。いきなり「一緒のイベントに出てください」って(笑)。

――そのときNARITOさんはどう思われましたか?

NARITO 当たり前ですけど、めちゃくちゃ怖くて(笑)。シンプルに「誰だこの人?」って。

ITSUKI そうだよね(笑)。

NARITO でもせっかくの機会で僕も経験したことがなかったので、二人で出るというのならぜひ一緒にやろうってふたつ返事で。

――それまでは、音楽活動はソロでやっていこうと考えていた?

ITSUKI 僕はそうですね。元々R&Bやファンク、ブラックミュージックが好きで、音楽も一人でやっていくんだろうなって考えていたんです。でもNARITOと初めて声を合わせたときに、一人でやっていくよりも二人で組んだほうが大きなステージに立てるって直感で思ったんですよ。それで一緒にやっていこうって活動を始めました。

NARITO 僕は先のことを考えて一人でやっていこうとは正直考えていなくて。ただ、結果的に音楽というもので飯を食えるようになったらいいなっていう目標がざっくりあったんです。一人でやっていくことにこだわりはなかったので、ITSUKIから「本格的に二人でやろうよ」って言われたときは、結構即答で「やろうよ」って言いましたね。

ITSUKI 僕はどちらかというと感覚というより理論づいて動いているんですけど、そのときだけは本当に感覚で、NARITOと一緒に歌うのがいいってなったんですよ。なんていうんですかね、根拠があるかというとまったくないんですけど(笑)、二人でやっていくのが絶対に良いって思ったんですよね。

――プロフィールによるとITSUKIさんは理論派、NARITOさんは感覚派と性格も逆なんですよね。

ITSUKI 完全に真逆ですね。楽曲の向き合い方も真逆ですし、普段の生活からも真逆ですから。お互いが持ってない音楽の価値観をそれぞれが持っているので、僕がNARITOに「どんな感覚で歌っているの?」とか「どんな感覚でこの楽曲を捉えている?」って聞くこともありますし、逆にNARITOが僕に細かく言うこともありますし、そういう意味では二人でいるのは楽ですね。良い感じに歯車がはまっている感じはします。

――感覚派のNARITOさんから見て、理論派のITSUKIさんはどう感じますか?

NARITO 時々「めんどくせえな」って思ったりすることはありますよ(笑)。それでもITSUKIとしては、こういう結果がこの先にあるからこうしたほうがいいよってちゃんと説明してくれるので、それを踏まえたうえでやってみようってなりますね。僕もITSUKIにはちゃんと意見を伝えることもありますけど、やっぱり性格の違いは出ますね。たまに「ん?」って思うことはあります(笑)。

――そうしたお二人がall at onceを結成して、その後2020年に初の配信シングル「12cm」をリリースします。当時の心境はいかがでしたか?

ITSUKI オリジナルも含めて自分たちの歌というものが出来上がっていくことが嬉しかったですし、たくさんの人に聴いていただく機会が一気に増えたのももちろん嬉しかったという部分はありました。一方で、本格始動と同時に訪れたコロナ禍でそれまではできていたライブ活動が急にできなくなったのは、自分たちの中でもどかしさが今もまだ少しある状況ですね。

――お二人の中でこういうアーティストになりたい、と思っていることはありますか?

NARITO 今回リリースされるアルバムを聴いてくださるとわかると思うんですけど、僕らはジャンルに囚われないアーティストというか、1つのジャンルにこだわりすぎないアーティストになりたいと思っていて。ジャンルでもアップテンポからミディアム、バラード、ファンクとか色んな楽曲が込められていると思うんですけど、そういうマルチなアーティストになりたいと昔から思っていますね。

ITSUKI お互い全然違うジャンルの音楽を聴いているのを共有しあって、色んなジャンルを聴いています。

――all at onceは個々の歌唱やハーモニーが印象に残りますが、楽曲における歌い分けはどのようにして決めていくのですか?

ITSUKI パート分けは楽曲によってですね。僕がNARITOよりも音楽のキャリアが長いのもあるので、だいたいは理論的に詰めていくことが多いですね。NARITOの音域で彼の声が合うところに入れていますし、僕自身もコーラスをすることが多いので、ここにNARITOのボーカルを置くことで、僕のコーラスも立つかなって考えながらレコーディングに臨んでいます。

――お二人の声が気持ち良くなるというところで楽曲に応じて変えていくと。

ITSUKI あとは、NARITOの感覚にも響いてくるところなので、NARITOが歌っていて気持ちいい、気持ち良くないというのが左右するところですね。なので、細かく決めていくことは大事なのかなって思っています。

――また、all at onceにはプロデューサーの亀田誠治さんが参加されています。お二人にとって亀田さんはどんな存在ですか?

ITSUKI 一番最初に会ったときは、緊張しすぎて記憶にないんですよ(笑)。僕たちからしたら憧れの人で、テレビとかでもよくお見かけする方なので、二人とも緊張しすぎて何を話していたのかまったく覚えていなくて。ふわっとした記憶の中では、とにかく亀田さんが優しかった(笑)。そこはずっと残っていますね。

NARITO 初めましてのときは僕らも正装というか、ジャケットスタイルでお会いしたんですけど、「すごいカチッとした格好で来たね、もっとラフでいいよ」って言ってくださって。そこで心の優しい方なんだなって感じて。楽曲を通して僕たちにしてくださるアドバイスもそうですが、「気持ち良く二人らしくのびのびと歌って」と言ってくださるので、そういった言葉に助けていただいている部分は大きいですね。

ITSUKI 会えば会うほど亀田さんのお人柄だったり優しさが、本当に温かさに包まれている方だなって毎回感じて。亀田さんと会うときは今もまだ少し緊張するんですけど、それを亀田さんが汲み取ってくださって、「楽曲でこうしたいというところがあれば言ってね」とか「好きなお菓子食べていいよ」とか(笑)、亀田さんから言ってくださるので、そこに毎回救われていますね。

次ページ:『コナン』テーマソング抜擢から芽生えたプロ意識

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