【2021年夏アニメOP・ED】 リスアニ!主題歌レビュー(随時更新)

2021.11.02

リスアニ!本誌で好評だったOP・EDレビューをリスアニ!WEBにて実施! 2021年夏アニメ主題歌のレビューを随時掲載していきますので、ぜひチェックしてください♪

※一部掲載のない作品もございます
(最終更新日:2021年11月2日)

目次

アイドリッシュセブン Third BEAT! 第1クール

●OP「THE POLiCY」IDOLiSH7
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:伊藤 賢

●ED「PLACES」TRIGGER
作詞:結城アイラ 作曲・編曲:陶山 隼

待望の3期のOP主題歌はIDOLiSH7の7人が歌う「THE POLiCY」。歌詞は、彼らの始まりの歌から歌詞を紡いできた真崎エリカが手がけ、作・編曲は過去に「Perfection Gimmick」の作・編曲も担った伊藤 賢が担当する。弾ける元気やポジティブ全開だったこれまでのOP主題歌とは違い、エモーショナルなサウンド感と展開のあるエレクトロダンスチューン。ユニゾンから彼らの絆の強さを感じさせ、芯に通る想いが歌い上げられる。

ED主題歌はTRIGGERが歌う「PLACES」。作詞はTRIGGERの世界観を彩り続ける結城アイラ、作・編曲は陶山 隼で、タイトル通りに彼らの在るべき場所への信念と想いの強さが隅々まで詰まっている。情熱的なガット弦の音とアーバンなダンスナンバーで受難多きTRIGGERの、それでも前を向く強さと消えることのない明日への希望を届ける。
(TEXT BY えびさわなち)

TVアニメ『アイドリッシュセブン』公式サイト

©BNOI/アイナナ製作委員会

ヴァニタスの手記(カルテ)

●OP「空と虚」ササノマリイ
作詞・作曲・編曲:ササノマリイ
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●ED「0 (zero)」LMYK
作詞・作曲:LMYK
Jimmy Jam & Terry Lewis and John Jackson for Flyte Tyme Productions
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19世期のフランスを舞台に、魔導書(グリモワール)「ヴァニタスの書」を巡る物語が紡がれる本作。

舞台描写にも注目が集まるこの作品のOPを担当するのは、人気ボカロPであり、ビートメイカー、プロデューサー、シンガーとしても活躍するササノマリイだ。作品の世界観にのっとったレトロなサウンドと、重ねられていくエレクトロニックなビートの絡み合いが心地良いトラックを作り出しており、その上を走る歌声は気怠さと愉快さの絶妙なバランス感を表現。まさに逸品と言える1曲だ。

一方のEDはシンガーソングライターであるLMYKを起用したメロウなナンバー。ドイツ人の父、日本人の母を持つ彼女の異国情緒溢れる歌声が曲全体を彩り、そこに合わさる独特なメロディとビート展開が曲全体を1つの芸術作品のレベルまで押し上げる。そして歌詞の中に描かれる孤独感はOPとは異なる切り口で、こちらも作品世界を豊かに表現。
(TEXT BY 一野大悟)

TVアニメ『ヴァニタスの手記』公式サイト

©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会

うらみちお兄さん

●OP「ABC体操」いけてるお兄さん(CV:宮野真守)、うたのお姉さん(CV:⽔樹奈々)
作詞:久世 岳 作曲・編曲:菊⾕知樹
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●ED「Dream on」宮野真守
作詞・作曲・編曲:sty
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神谷浩史に宮野真守、水樹奈々に杉田智和、中村悠一と、レジェンド級声優勢揃いのキャスティングに「どうかしている!!」と世の中をざわつかせているシュールなコメディアニメ『うらみちお兄さん』。

そのOPを歌うのは、“いけてるお兄さん”こと歌のお兄さんの蛇賀池照(だが いけてる)を演じる宮野真守と、“うたのお姉さん”こと多田野詩乃(ただのうたの)を演じる水樹奈々。劇中の子供向け番組「ママンとトゥギャザー」のテーマソングでもあり、必要最低限に体を動かせる躍動ポップチューンで、『妖怪ウォッチ』の「ゲラゲラポーのうた」などを手がけた菊谷知樹が作編曲、作詞は原作者の久世岳が担当している。打って変わってEDは宮野真守が歌う都会的でフロアユースなダンスチューンだ。
(TEXT BY えびさわなち)

TVアニメ『うらみちお兄さん』公式サイト

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X

●OP「アンダンテに恋をして!」angela
作詞:atsuko 作曲:atsuko/KATSU 編曲:KATSU

●ED「give me ♡ me」蒼井翔太
作詞:leonn 作曲:日比野裕史 編曲:日比野裕史×渡辺 徹

回避した破滅フラグが再び!?悪役令嬢・カタリナを巡るコミカルな恋のバトルも第2期に突入。物語を彩る主題歌アーティストも第1期から続投だ。

angelaが歌うOPは、彼らの遊び心とユーモアを詰め込んだ楽しさ溢れる1曲。“Aメロ+Bメロ+サビ”という構成にこだわらない自由な発想に加え、ベートーヴェンの交響曲第9番(通称:第九)のメロディを引用したり、ポルカのような欧州の民族音楽の要素を取り入れたり、彼らの引き出しの多さには今回も驚くばかりだ。

蒼井翔太によるEDは、彼が演じるジオルド・スティアートの視点を取り入れた疾走感あるダンサブルな楽曲。聴く人を魅了するハイトーンボイスなど彼の持ち味を色濃く出しつつ、これまであまりなかったアイドルソングの要素を盛り込んでいるのが面白い。意中の相手の愛を欲する歌詞も、第1期EDから変わらず情熱的だ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』公式サイト

©2021 山口悟・一迅社/はめふらX製作委員会・MBS

かげきしょうじょ!!

●OP「星のオーケストラ」saji

●ED「星の旅人」渡辺さらさ(CV.千本木彩花)×奈良田 愛(CV.花守ゆみり)

TVアニメ『かげきしょうじょ!!』公式サイト

© 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会

カノジョも彼女

●OP「ふざけてないぜ」ネクライトーキー
作詞・作曲:朝日 編曲:ネクライトーキー

●ED「ピンキーフック」麻倉もも
作詞・作曲:渡辺 翔 編曲:倉内達矢

常識も倫理観もぶっ壊すネオスタンダードラブコメは、ストーリーはもちろん、作品の顔となる主題歌も強烈なインパクトを与えてくれる。

五人組ポップロックバンド・ネクライトーキーが贈るOPは、シンプルなギターリフとキュートな歌声が耳を惹く1曲で、時折見せるシニカルな歌詞をトリッキーかつポップサウンドで包み込むネクライ節は今作でも健在だ。遊び心を忘れない彼らの音楽は、まったく「ふざけてないぜ」。

声優界のラブソングの名手・麻倉ももによるEDは、脳内パニックな乙女の恋心をキャッチーに歌ったポップソングで、口ずさみたくなるセンス抜群の歌詞や表情豊かな歌声といった、聴くと楽しくなってくる要素が満載。ファンキーさとキラキラポップなサウンドが共存するユニークなアプローチは、ヒロインたちが魅力的すぎて選べない本作の世界観を表しているかのようだ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『カノジョも彼女』公式サイト

©ヒロユキ・講談社/カノジョも彼女製作委員会2021

ゲッターロボ アーク

●OP「Bloodlines~運命の血統~」JAM Project
作詞・作曲:影山ヒロノブ 編曲:寺田志保/栗山善親

●ED
「DRAGON 2021」JAM Project
作詞:影山ヒロノブ 作曲:須藤賢一

「HEATS 2021」JAM Project

作詞:工藤哲雄 作曲:羽場仁志 編曲:須藤賢⼀

「STORM 2021」JAM Project
作詞:工藤哲雄 作曲:千沢 仁  編曲:須藤賢⼀

これまでマンガやアニメで展開してきた「ゲッターロボ」シリーズの最新作の主題歌はOPとEDともにJAM Projectが担当。ロボットアニメの王道を行く“熱い”OPは、主人公が過去作主人公の子供であること、またこれまでのシリーズからの連続性からか「血統」がテーマに。勇壮さとおどろおどろしさを湛えたこれまでの「ゲッターロボ」シリーズ楽曲の系譜上にありながら、歌声とサウンドはしっかりと今の彼ららしいアップデートがなされた楽曲だ。なおカップリング曲の「戦友よ」も、ハードな作風の『ゲッターロボ アーク』を強く意識した曲のため作品ファンはこちらも必聴。

EDは1999年から2004年までにメンバーがOVA『ゲッターロボ』3作品に提供した3曲の新録が毎週入れ替わりで流れるという、シリーズ最終作『ゲッターロボ アーク』らしい総決算感のある内容。熱量は変わらず現代的かつ迫力を増したサウンドに進化した影山ヒロノブのソロ曲「HEATS 2021」、メンバー全員による「DRAGON 2021」もさることながら、もっとも新鮮に聴けるのは「STORM 2021」だろう。水木一郎と影山をフィーチャーした原曲を、奥井雅美という女性ボーカルも含めた五人で改めて歌唱し、さらに水木がライブで行なっていたタイトルコールを今回は遠藤正明が咆哮して音源に収録。間奏前には遠藤による“投げ込み”と福山芳樹のシャウトという現在のJAM Projectの強力な武器が併用され、大きな聴きどころとなっている。
(TXET BY はるのおと)

TVアニメ『ゲッターロボ アーク』公式サイト

ⓒ永井豪・石川賢/ダイナミック企画・真早乙女研究所

現実主義勇者の王国再建記

●OP「HELLO HORIZON」水瀬いのり
作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:白戸佑輔

●ED「カザニア」愛美
作詞・作曲・編曲:タルタノリキ

異世界に召喚された主人公が、持ち前の現実主義的な思考で王国を再建していくという本作。OPをリーシア・エルフリーデン役の水瀬いのり、EDをカルラ・バルガス役の愛美が担当している。

OPはピアノとストリングスによる異世界への旅立ちを感じさせるメロディと、水瀬の澄んだ歌声が印象的。異世界において“役目”を与えられ生きる意味を見つけていくという主人公に寄り添った歌詞になっている。

EDはソロの声優アーティストとして今年4月にリスタートを切った愛美の久々となるアニソン。愛美が演じるカルラが半竜人(ドラゴニュート)ということもあって、歌詞には“空”や“翼”というワードが織り込まれている。イントロなしでブレスから始まるなど、ハッとさせられる仕掛けが多い意欲的な曲となっている。
(TEXT BY 金子光晴)

TVアニメ『現実主義勇者の王国再建記』公式サイト

© どぜう丸・オーバーラップ/現国製作委員会

小林さんちのメイドラゴンS

●OP「愛のシュプリーム!」fhána
作詞:林 英樹 作曲・編曲:佐藤純一

●ED「めいど・うぃず・どらごんず❤︎」スーパーちょろゴンず [トール(CV.桑原由気)、カンナ(CV.長縄まりあ)、エルマ(CV.高田憂希)、ルコア(CV.髙橋ミナミ)、イルル(CV.嶺内ともみ)]
作詞:松井洋平 作曲・編曲:星銀乃丈

京都アニメーションのTVアニメシリーズであり、『小林さんちのメイドラゴン』から4年ぶりとなる待望の第2シーズンは、OP、EDともに、第1シーズンを踏襲。

fhánaの代表曲と言っても過言ではない「青空のラプソディ」のあとを受けるOPは、なんとラップ。スラップスティックなお話なんだからラップだっていい。「愛こそすべて」が象徴する称揚的な歌詞や、ちょっとマイナーなコードが作品テーマを表しつつ、リズミカルなtowanaとkevinの掛け合いがかわいく中毒性がとても高い。

第1シーズンのEDはトール、カンナ、エルマ、ルコア四人によるユニット、ちょろゴンずの曲だったが、今回イルルが加わりスーパーに。曲はアップテンポになり、彼女たちの心境にも変化が訪れたかと思ったが……相変わらず難しい異種間コミュニケーション。まぁ4年なんてドラゴンにとっては一瞬より短いし、わかり合えないからこその楽しさもあるのだけどね。
(TEXT BY 田中尚道)

TVアニメ『小林さんちのメイドラゴンS』公式サイト

©クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会

Sonny Boy

●主題歌「少年少女」銀杏BOYZ
作詞・作曲:峯田和伸 編曲:銀杏BOYZ

夏休みの学校が突如として異次元を漂流し始め、超能力を身に付けた36人の少年少女がサバイバル生活へと放り込まれるーー。

青春SFサバイバル群像劇『Sonny Boy』の主題歌「少年少女」を手がけたのは、本作のキャラクターデザインを担当した江口寿史とも交流がある銀杏BOYZ。切なさ、やりきれない思いを抱えたまま疾走するバンドサウンド、爽やかな透明感と心地良いドラマ性讃えたメロディライン、そして、“ここにいてもいいから”と語り掛けるリリック。『Sonny Boy』の登場キャラクターの心情とリンクしつつ、リスナーの存在を全肯定してくれるロックナンバーに仕上がっている。葛藤や悲しみに見舞われながら、運命に抗おうとする主人公たちへの思いを漲らせる峯田和伸の歌も最高だ。
(TEXT BY 森 朋之)

TVアニメ『Sonny Boy』公式サイト

©Sonny Boycommittee

SHAMAN KING

●第2弾ED「Adieu」堀江由衣
作詞・作曲・編曲:清 竜人
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シャーマンファイト本戦が始まり、さらに激しさを増していく葉たちの戦い。林原めぐみが歌ってきた歴代主題歌に新たな風を吹き込むのは、作中の重要人物を演じる人気声優だ。

約6年ぶりのアニメタイアップとなった堀江由衣が歌うEDは、彼女が演じるアイアンメイデン・ジャンヌをフィーチャーした疾走感たっぷりな1曲で、祈りにも似た高潔無比な歌詞はジャンヌの強い意志がしっかり反映されている。ドラマチックでメロディアスな清 竜人らしいサウンドと、堀江由衣の透明感のある歌声のマッチ具合はこの曲でも健在だ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『SHAMAN KING』公式サイト

©武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

ジャヒー様はくじけない!

●OP「Fightin★Pose」小倉 唯
作詞:小倉 唯、KIKUE 作曲:雨漏りP 編曲:藤田卓也

●ED「つまりはいつもくじけない!」NEGI☆U
作詞:永塚健登 作曲・編曲:松坂康司

貧乏暮らしに耐えながら魔界復興を目指す、不憫かわいいジャヒー様の日常が描かれる本作。

OPを歌うのは本作にこころ役で出演する小倉 唯。KIKUEとの共作で小倉自ら作詞を担当しているが、強がりながらも前向きなジャヒー様の性格がよく表現されている。ラップが入る変化の激しい曲調も楽しくOPを盛り上げてくれる。

EDを担当するNEGI☆Uは、VTuberグループ“ホロライブ”内の企画“hololive IDOL PROJECT”から生まれた新ユニット。ユニット名が“くじけない→ネバーギブアップ→ねぎゆー”という連想だったり、“Just hit→ジャヒー”という空耳が入っていたりと全面的に作品に寄り添っている。それぞれ個性がものすごく強い声質だが、三人合わさると絶妙のわちゃわちゃ感があって中毒性が高い1曲だ。
(TEXT BY 金子光晴)

TVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』公式サイト

©昆布わかめ/SQUARE ENIX・「ジャヒー様はくじけない!」製作委員会

終末のワルキューレ

●OP「KAMIGAMI-神噛-」マキシマム ザ ホルモン
作詞・作曲:マキシマムザ亮君

●ED「不可避」島爺
作詞・作曲:島爺  編曲:ナナホシ管弦楽団
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Netflixにて全世界独占配信中の『終末のワルキューレ』は、「“神代表VS人類代表”のタイマン13番勝負」を壮大かつダイナミックに描き出した作品。

アニメの世界観を際立たせる楽曲もきわめて強烈な個性を放っている。OPはマキシマム ザ ホルモンが手がけたアッパーチューン「KAMIGAMI-神噛-」。爆発的なギターサウンドが鳴り響いた次の瞬間、一気に疾走感を増し、“仇討ちチャンス ビビってはおるまい?”というフレーズをブッ立てる刺激的なナンバーだ。

そして EDは、歌い手として圧倒的な支持を得ている“永遠の82歳”島爺が担当。祈りにも似たメロディ、壮大なサウンドともに、運命から逃れられない人々への思いを描き出すロックバラードに仕上がっている。
(TEXT BY 森 朋之)

TVアニメ『終末のワルキューレ』公式サイト

Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会

白い砂のアクアトープ

●OP「たゆたえ、七色」ARCANA PROJECT
作詞:⽥淵智也 作曲:草野華余⼦ 編曲:堀江晶太 ストリングスアレンジ:宮野幸⼦

●ED「月海の揺り籠」Mia REGINA
作詞・作曲:草野華余⼦ 編曲:中⼭真⽃

本作はOP・EDともに草野華余子がプロデュースを担当。対称的な楽曲を通じて、トータルで物語の表と裏を描写した。

OPは作品の舞台・沖縄の海と空を想起させるサウンドに、挫折を経験した人へのエールを込めた歌。サビで8分の6拍子へ変化し聴き手を優しく包み込むと、サビ明けには疾走感を伴って、今度は前進するためのエネルギーを供給。作品に沿いつつ、未だままならない状況の中にいるたくさんの人を勇気づけてくれる、この夏だからこそ聴きたい応援歌にもなっているように感じた。

一方でEDは、深い海の底を思わせる雰囲気を有するバラード。メッセージの根幹はOPと共通しているものの、こちらは内省的な色合いが強い。神秘的かつ優しく歌い上げるMia REGINAのボーカルワークも新境地に達したことを感じさせる、実に見事なものだ。
(TEXT BY 須永兼次)

TVアニメ『白い砂のアクアトープ』公式サイト

©projectティンガーラ

SCARLET NEXUS

●OP「Red Criminal」THE ORAL CIGARETTES
作詞・作曲:山中拓也 編曲:THE ORAL CIGARETTES

●ED「Fire」Yamato(.S)
作詞・作曲:.S 編曲:Yamato(.S)

コンシューマゲームと同時展開のメディアミックス作品。ゲーム版のテーマソングとTVアニメのOPは、ともにTHE ORAL CIGARETTESが担当している。

脳を食らう異形の生命体・怪異が成層圏から落ちてくる世界で、超脳力を駆使してそれらと戦う主人公たち。OPの「Red Criminal」はプリミティブなロックで、ハードな世界によく似合う。ゲーム版のテーマソング「Dream In Drive」も別角度からこの作品を描いており、合わせて聴くことをお薦めする。

EDを担当するYamato(.S)は、Yamatoと.Sの二人を中心としたクリエイティブプロジェクト。災厄はびこる世界に対するパンクな曲ながら、オルタナティブなギターが紡ぐ開放的なサウンドは幸福感と余韻に繋がり、物語の締め括りにふさわしい。
(TEXT BY 田中尚道)

TVアニメ『SCARLET NEXUS』公式サイト

©BNEI/SUNRISE

精霊幻想記

●OP「New story」高野麻里佳
作詞:hisakuni 作曲・編曲:アッシュ井上
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●ED「Elder flower」大西亜玖璃
作詞・作曲・編曲:hisakuni
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前世と今世の因果を巡る異世界転生ファンタジーの主題歌は、どちらも2021年初春にアーティストデビューを果たした人気声優による初タイアップ楽曲だ。

高野麻里佳の透明感のある歌声と、壮大な物語を彷彿とさせる爽やかで広がりのあるサウンド。まだ見ぬ世界へ踏み出す主人公視点で描かれたOPは、過去の悲しみと未来への希望を内包したスケール感のある歌詞が魅力的な1曲。作品に寄り添いつつ、アーティスト・高野麻里佳の“新たな物語”を予感させているのも素晴らしい。

大西亜玖璃の歌うEDは、作品のシリアスな部分に焦点を当てたデジタルとシンフォニックを融合させたダンスチューン。これまでの彼女のパブリックイメージを覆すクールな歌声と、スラップ奏法を織り交ぜた特徴的なベースラインにただただ圧倒されることだろう。離れている相手を勇気づけたいと願うヒロイン視点の歌詞にも注目だ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『精霊幻想記』公式サイト

©北山結莉・ホビージャパン/『精霊幻想記』製作委員会

探偵はもう、死んでいる。

●OP「ここで生きてる」めありー×jon-YAKITORY
作詞・作曲・編曲:jon-YAKITORY
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●ED「鼓動」カグラナナ
作詞・作曲・編曲:40mP
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二語十による傑作ライトノベルを原作に描かれる、ジャンルの垣根を超えたエンタメ作品。

そのOPを務めるのは、歌い手・めありーとボカロPであるjon-YAKITORYのタッグだ。女性ボーカルとストリングスがハーモニーを織り成す、BPM160台のサウンドは、2010年代に定着したアニメソングの王道のスタイルを彷彿させるもの。そこに乗せられためありーの歌声が、亡き人への想いを綴る。思わずエモーショナルな気持ちになる一曲だ。

EDはイラストレーターとしても活動するバーチャルアーティスト・カグラナナ。スタートから心音がビートを刻み、そこに優しいピアノサウンドと歌声が乗ることで、タイトルの「鼓動」をしっかりと表現する。その心音がドラム音に切り替わると、遊びのあるリズムが曲全体を牽引し、洗練されたウワモノがそれを引き立てていく。音数を絞った無駄のないアレンジによって、温もりのある楽曲が生みだされている。
(TEXT BY 一野大悟)

TVアニメ『探偵はもう、死んでいる。』公式サイト

©2021 二語十・うみぼうず/KADOKAWA/たんもし製作委員会

チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜

●OP「ココロハヤル」熊田茜音
作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:菊池達也
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●ED「マイニチカシマシファーマシー」ノエラ&ミナ with 桐尾礼治(CV:松田利冴&熊田茜音 with 福島 潤)
作詞・作曲・編曲:園田健太郎

異世界に設立したドラッグストアでの和やかなスローライフを描く今作は、主題歌でも100%ポジティブな要素が満載だ。

ミナ役としても出演する声優アーティスト・熊田茜音の歌うOPは、タイトルどおり“はやる気持ち“を抑えきれない、疾走感溢れるストレートなポップロック。菊池達也のオーガニックポップなサウンド、作品の世界観にマッチした唐沢美帆の前向きな歌詞、走り出したくなるような熊田の歌声、すべてが渾然一体となり、爽やかな印象を与えてくれる。

メインキャラクターたちが歌うEDは、彼女たちが働くドラッグストアの1日を賑やかに表現したピースフルな1曲。特にサビの軽快なテンポ感と、言葉のはめ方が絶妙な耳馴染みの良いフレーズは、まるでドラッグストアの店内BGMを聴いているかのようだ。あなたも口ずさみたくなってくるに違いない。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜』公式サイト

© 2020 ケンノジ/一二三書房,チート薬師製作委員会. All Rights Reserved.

月が導く異世界道中

●OP「ギャンブル」syudou
作詞・作曲・編曲:syudou
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●ED「ビューティフル・ドリーマー」Ezoshika Gourmet Club
作詞・作曲:池澤 英 編曲:Ezoshika Gourmet Club
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勇者として異世界に召喚されたにも関わらず、“顔が不細工”という理由で、召喚主の女神によって最果ての荒野に飛ばされる高校生・深澄 真を主人公にしたTVアニメ『月が導く異世界道中』。

理不尽すぎる設定の本作のOPを創作したのは、Adoの歌唱による「うっせぇわ」などで知られるsyudou。冒頭からトップスピードで突っ走るビート、とことん攻撃的なサウンドとともに放たれる“未来 未来に手を振り連打”というフレーズは、聴く者を覚醒させるパワーに溢れている。

EDを手がけたのは、90~00年代のオルタナティブロックをルーツに持ったバンド・Ezoshika Gourmet Club。ストレンジかつポップなバンドサウンドと、解放的なボーカル、“駆け抜けたい”という欲望に溢れた歌詞のバランスが気持ち良い。
(TEXT BY 森 朋之)

TVアニメ『月が導く異世界道中』公式サイト

©あずみ圭・アルファポリス/月が導く異世界道中製作委員会

出会って5秒でバトル

●OP「No Continue」鬼頭明里
作詞・作曲・編曲:ANCHOR

●ED「負けイベ実況プレイ」15才と大森靖子
作詞・作曲・編曲:ANCHOR

ゲームと金平糖が大好きな普通の高校生が、ある日突然戦闘の能力を与えられ、無理やりバトルの場に投げ込まれてしまう。現実とゲームの世界が逆転する斬新な設定、頭脳を駆使したバトルシーンで話題を集めている『出会って5秒でバトル』は、OP、EDを飾る楽曲もきわめて刺激的。

鬼頭明里がソロアーティストとして初めてアニメのOPを歌う「No Continue」は、始まって10数秒で興奮度マックスまでブチ上がるヘビーロック。鋭さと健気さを共存させたボーカルも最高だ。本作のために結成されたユニット「15才と大森靖子」によるED「負けイベ実況プレイ」は、無理ゲーに参加させられた主人公たちと同期した歌詞、圧倒的な情報量をぶち込んだサウンドが1つになったアッパーチューンだ。
(TEXT BY 森 朋之)

TVアニメ『出会って5秒でバトル』公式サイト

© 2021 みやこかしわ,はらわたさいぞう,小学館/出会って5秒でバトル製作委員会

D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION(ディーサイドトロイメライ)

●主題歌「獣の理」東京事変
作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治 編曲:東京事変

サムザップ×ドリコム×ブシロードによるメディアミックスプロジェクトの音楽を彩るのは、2020年に“再生”し音楽ファンに激震を起こしたロックバンドだ。

ゲーム版含めプロジェクト全体の主題歌となっているのが、東京事変が手がけた「獣の理」。時に文学的とも称される椎名林檎が綴った歌詞は一見難解だが、現実に侵食する悪夢 “ウィアード”と戦う主人公たちの話を紐解いていくと、その一端が見えてくることだろう。サウンド面にも注目すると、歌うように軽やかに流れていくお洒落なピアノの旋律は何度聴いても飽きることがなく、椎名の艶のあるハスキーボイスは、まるでもう1つの楽器のように洗練されている。熟成された大人の音楽とは、まさにこの曲のことを言うのかもしれない。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION』公式サイト

©D_CIDE TRAUMEREI PROJECT/DCTM製作委員会

天官賜福

●OP「慈雨のくちづけ」シド
作詞:マオ 作曲:御恵明希 編曲:シド
配信リンクはこちら

●ED「フリイジア」雨宮天
作詞:上坂梨沙 作曲:SHIKI 編曲:立山秋航
配信リンクはこちら

総再生回数3億回を突破した古代中国ファンタジーアニメがついに日本上陸。日本語吹き替え版の主題歌を担当するのは、これまで数々のアニメ主題歌を担当してきた実力派アーティストたちだ。

ロックバンド・シドの歌うOPは、中国の広大な大地を思わせる幽玄な音色が印象的なラブソング。悠久の時を経て紡がれる真っ直ぐな想いが、シドのボーカル・マオの柔らかく優しい歌声を通してたおやかに表現されている。どのキャラクターの視点で歌われているのかは、ぜひとも実際に作品を観て確認してほしい。

声優・アーティストとして人気の雨宮天が歌うEDは、中国音楽のエッセンスを取り入れたゆるやかで壮大なサウンドと聴く人の心を浄化させる伸びやかな歌声が心地良い、純度の高いバラードナンバー。Bメロのテンポ変化からサビで音の厚みが増す一連の流れは、メリハリが利いていて聴く人をまったく飽きさせない。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『天官賜福』公式サイト

©bilibili

転生したらスライムだった件 第2期 第2部

●OP「Like Flames」MindaRyn
作詞・作曲:SACHIKO 編曲:小山 寿
配信リンクはこちら

●ED「Reincarnate」寺島拓篤
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:R・O・N

“なろう”アニメでも屈指の人気作『転スラ』第2期 第2部は、対照的な主題歌2曲が彩る。

新進気鋭のタイ人アニソンシンガー・MindaRynが歌うOPは、英詞に日本語が交じる切れ味鋭いロックチューン。力強い歌声が、これまで以上の激戦に臨むことになりそうな主人公・リムルの悲壮な決意を強く感じさせる。

EDはシリーズ3度目の主題歌担当となった寺島拓篤によるバラード。開放感のある展開のなかで、長い旅路に寄り添う者の心情が綴られる。サウンド面では、イントロのピアノからの歌への入りなど本楽曲の作曲・編曲を手掛けたR・O・Nによる第2期 第1部であるED「STORYSEEKER」とリンクする要素が多数。“Reincarnate(=転生)”というテーマにふさわしい、ニクい仕掛けだ。
(TXET BY はるのおと)

TVアニメ『転生したらスライムだった件』公式サイト

©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

ピーチボーイリバーサイド

●OP「Dark spiral journey」Q-MHz feat. 鈴華ゆう子
作詞・作曲・編曲:Q-MHz

●ED「夜を越える足音」ミテイノハナシ
作詞・作曲:Aru. 編曲:The Cheshire

童話「桃太郎」をベースに、西洋風のファンタジー世界を舞台とした独特の世界観で描かれる新感覚冒険譚。

作品世界を反映したOPのアッパーなサウンドは、近年多くのアニメソングを担当しているプロデュースチーム・Q-MHzによるものだ。そこに歌を添えるのは、和楽器バンドのボーカルを務める鈴華ゆう子。何層にも重なり合った楽器構成とそこに乗る鈴華の歌声は聴く者に息つく暇を与えない、強さ溢れる1曲だと言えるだろう。

一方のEDも力強さで引けを取らない。担当するのはネット発のシンガーソングライター・ミテイノハナシ。疾走感溢れるロックサウンドと、その上にのる柔らかなボーカルが優しいハーモニーを紡ぎ出す。一歩踏み出す人の背中をそっと押す歌詞メッセージは、この冒険譚のEDとしてこれ以上ないほどにマッチしているのだ。
(TEXT BY 一野大悟)

TVアニメ『ピーチボーイリバーサイド』公式サイト

©クール教信者・ヨハネ/講談社/「ピーチボーイリバーサイド」製作委員会

ひぐらしのなく頃に卒

●OP「Analogy」彩音
作詞:彩音 作曲:志倉千代丸 編曲:悠木真一

●ED「Missing Promise」鈴木このみ
作詞:hotaru 作曲・編曲:半田 翼

繰り返される惨劇――。完全新作としてファンに衝撃を与えた『ひぐらしのなく頃に 業』から半年。続編となる今作でも、雛見沢の狂気は続いていく。

これまでに多くの『ひぐらし』楽曲を担当した彩音が歌うOPは、作品の世界観を反映した、不穏で激しいサウンドと追い立てられるような疾走感が持ち味の1曲だ。『解』『礼』『祭』『絆』『業』といった『ひぐらし』の歴代タイトルの漢字を埋め込んだ歌詞にも注目してもらいたい。

EDを歌う実力派アニソンシンガー・鈴木このみは、この楽曲が『ひぐらし』との初タッグ。『卒』のキーパーソン・北条沙都子と古手梨花のすれ違いながらも互いを想う気持ちが、流麗なサウンドを通してしっとりと表現されている。温かみを感じられる鈴木の幻想的な歌声は、普段のパワフルボイスとはまた違った印象を与えてくれることだろう。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)

TVアニメ『ひぐらしのなく頃に卒』公式サイト

ⓒ2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン

●OP「Baddest」 樋口 楓
作詞:RUCCA 作曲・編曲:光増ハジメ(FirstCall)
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●ED「Subversive」高槻かなこ
作詞:高槻かなこ 作曲・編曲:睦月周平 コーラスアレンジ:渡部沙智子
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世界と己の命運をかけたデスゲーム第二章は、OP、EDともに、理不尽な世界とプレイヤーたちの心情にフォーカスが絞られていく。

OPを担当するのはにじさんじ所属のVTuberの樋口楓。全滅すなわちプレイヤーの消滅というハードな世界を歌うのだから、ハードロックなのは妥当of妥当。リフレイン多用のメロディ、韻を踏んだ歌詞は、OPとしてのかっこよさがあるのだが、内容は“自己>世界”となかなかに利己的で、ピカレスクかつニヒルな世界観にマッチする。

高槻かなこ、睦月周平のコンビは第1シーズンのOP「Anti world」と同じ布陣。抑圧的な世界なら壊すなり書き換えるなりすればいいという少年漫画的な熱さはなく、ちょっとメロウに、世界の解釈なんて自分次第なんだと嘯くあたり実に本作らしい。
(TEXT BY 田中尚道)

TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』公式サイト

©山川直輝・奈央晃徳・講談社/100万の命の上に俺は立っている製作委員会

平穏世代の韋駄天達

●OP「聖者の行進」キタニタツヤ
作詞・作曲:キタニタツヤ

●ED「雷火」ナナヲアカリ
作詞:てにをは 作曲・編曲:TAKU INOUE

アニメーション制作はMAPPAで、毎話そのクオリティにはアニメ開始から圧倒されるばかりだ。キタニタツヤのOP「聖者の行進」は刺激強めの踊れるロックナンバー。作品のグロさやエロさやかわいさなどといった要素をぶち込んでおり、デジタルと生音の融合がOPアニメーションの世界にも反映されている感じがして、映像と音のコラボとしても見ごたえがある。

EDはナナヲアカリの「雷火」。スピーディで最先端なサウンドがとてもクールだ。EDアニメーションもシュールで、魔族のピサラが普通のかわいい女の子として登場し、最後にイースリイとすれ違うのだが、本編にはそんなキュンとするシーンはありません(笑)。
(TEXT BY 塚越淳一)

TVアニメ『平穏世代の韋駄天達』公式サイト

©天原・クール教信者・白泉社/「平穏世代の韋駄天達」製作委員会

ぼくたちのリメイク

●OP「ここから先は歌にならない」Poppin’Party
作詞:中村 航 作曲:藤田淳平(Elements Garden) 編曲:日高勇輝(Elements Garden)

●ED「可能性」Argonavis
作詞・作曲:北澤ゆうほ(the peggies) 編曲:渡辺拓也

OPはPoppin’Party、EDはArgonavis、どちらも「BanG Dream!(バンドリ!)」発のバンドが作品を超える形で担当している。

“時間が過去に巻き戻って、クリエイターとしての人生をやり直す”というのが本作のテーマだが、OP曲は過去ではなくあえて「未来」を歌うことで世界観を表現。ポピパの楽曲としても屈指のエモい青春ソングといえる。

ED曲は人生をやり直すというクリエイティブな「可能性」を主題にしつつ、ラブソングとしても聴ける1曲。両曲ともアニソンでありながらバンドリ!・アルゴナビスの曲でもあるという二重構造になっているわけだが、どちらもタイアップ先の世界観とバンドリ!・アルゴナビスの世界観を1曲に両立させているのは見事といえる。
(TEXT BY 金子光晴)

TVアニメ『ぼくたちのリメイク』公式サイト

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会

魔法科高校の優等生

●OP「101」三月のパンタシア
作詞・作曲・編曲:じん

●ED「ダブル・スタンダード」フィロソフィーのダンス
作詞:SHOW 作曲・編曲:野井洋児

『魔法科高校の劣等生』のスピンオフ作品。優等生である司馬深雪が主人公だが、OP、EDは一筋縄ではいかない、なかなかにトリッキーな編成。

ここのところスローでエモいポップスが多かった三月のパンタシアの久しぶりのロック。しかも速い。譜割りが独特で、歌詞を追うのも大変なのだが、スパンスパンとリズミカルに切れる歌詞は、疾走感となって心地良い。

優等生だけどブラコンの深雪なら背反する想いを抱くのは当然である。それを「アンビバレント」としないで「ダブル・スタンダード」としたあたり、肝が据わっているというか、アウフヘーベンしちゃったというか。メロディは70年代後半から80年代のフュージョン風で、一周まわって新しい。
(TEXT BY 田中尚道)

TVアニメ『魔法科高校の優等生』公式サイト

ⓒ2021 佐島 勤/森 夕/KADOKAWA/魔法科高校の優等生製作委員会

迷宮ブラックカンパニー

●OP「染み」HOWL BE QUIET
作詞・作曲:竹縄航太 編曲:渡辺拓也&HOWL BE QUIET
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●ED「ワールドイズマイン」ハンブレッダーズ
作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ 編曲:ハンブレッダーズ、うき
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セレブニートになった二ノ宮キンジが亜人たちの住まう異世界に飛ばされ、突如ブラック企業で肉体労働に明け暮れることになる、という本作。HOWL BE QUIETによるOP「染み」は、泥臭さというよりイントロからお洒落さすら感じるファンキーなロック。ギターのカッティングの心地良さとハイトーンボイスがクセになる。

EDは三人組のロックバンド、ハンブレッダーズによる「ワールドイズマイン」。キャッチーなギターリフが印象的なロックチューンで、EDアニメーションもとてもキャッチーな仕上がり。ギターロックバンド好きにはたまらないストレートなサウンドと爽やかなボーカルには、懐かしさすら感じる。
(TEXT BY 塚越淳一)

TVアニメ『迷宮ブラックカンパニー』公式サイト

©2021 安村洋平/マッグガーデン/ライザッハ鉱業デトモルト支部

女神寮の寮母くん。

●OP「Naughty Love」女神寮生[早乙女あてな(CV:猫田あしゅ)、和知みねる(CV:ないる)、戦咲きりや(CV:倉坂くるる)、フレイ(CV:ふれいあ)、八月朔日せれね(CV:夜道 雪)]
作詞・作曲・編曲:橘 亮祐、篠崎あやと
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●ED「ゼッタイ!キミ宣言♡」女神寮生+α[早乙女あてな(CV:猫田あしゅ)、和知みねる(CV:ないる)、戦咲きりや(CV:倉坂くるる)、フレイ(CV:ふれいあ)、八月朔日せれね(CV:夜道 雪)、香炉野すてあ(CV:五木あきら)]
作詞・作曲・編曲:塚田耕平(Dream Monster)
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アニメのキャストのほかに、公式2.5次元キャストも設定されている本作。OP、EDは彼女たち2.5次元キャストが担当。

キャラクターを演じる声優がテーマソングを歌うというのは過去にも数多の例があるが、2.5次元キャストが担当するというのは珍しい。OPは各キャラクターの個性を見せるよりも全体のまとまりを重視しており、少年を愛でるお姉さんたちの歌声は、癒しと呼ぶにはいささかエロい。

一方EDは、ピアノメインのスウィンギングでポップなメロディに、各キャラクターのパートも明確ないわゆるキャラソン。OPが引いた視点で女神寮を俯瞰しているとするなら、EDは各キャラのパートが明確で個々の部屋を覗いている風情。ヒロインたちが主人公への想いを歌うハーレムソングは意外と最近なかったかも?
(TEXT BY 田中尚道)

TVアニメ『女神寮の寮母くん。』公式サイト

©2021Ikumi Hino/女神寮

ラブライブ!スーパースター!!

●OP「START!! True dreams」Liella!
作詞:畑 亜貴 作曲:小幡康裕 編曲:山下洋介

●ED「未来は風のように」Liella!
作詞:畑 亜貴 作曲:山田智和 編曲:久保田真悟(Jazzin’park) 弦編曲:兼松 衆

Liella!によるOP「START!! True dreams」は、歴代のシリーズ同様に何かの始まりを感じさせてくれるワクワクとドキドキに満ちた疾走感のあるポップチューン。そして、畑 亜貴による歌詞は、夢に向かって前向きで真っ直ぐだ。TVシリーズのOPというのは、今後長く歌い続けていくことになるものなのだが、きっと、いつ歌っても原点を思い出させてくれる曲になるだろう。

心地良いテンポのED「未来は風のように」。こちらは夢に向かう力強さが感じられる歌詞だが、メロディやアレンジがとても切なく、その想いの強さがじんわりと深く伝わってくる。作画によるEDアニメーションも繊細で素晴らしく、最後の横並びダンスはシリーズの伝統も感じられてほっこりした。
(TEXT BY 塚越淳一)

TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』公式サイト

©プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

 

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