リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

NEWS

2021.03.30

市川染五郎×杉咲花×イシグロキョウヘイ監督 劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』新公開日が2021年7月22日(祝・木)に決定!AnimeJapan 2021イベントレポートも到着!

市川染五郎×杉咲花×イシグロキョウヘイ監督 劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』新公開日が2021年7月22日(祝・木)に決定!AnimeJapan 2021イベントレポートも到着!

劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』(松竹配給)の新公開日が2021年7月22日(祝・木)に決定したことが、AnimeJapan 2021で発表された。

本イベントでは、今年新設された「AJスタジオ」にイシグロキョウヘイ監督と脚本を担当された佐藤大氏が登壇し、『サイダーのように言葉が湧き上がる』を通して「【プリプロダクション】作品の骨格を作る脚本」を解説した。

このたび、AnimeJapan 2021でのイベントのレポートが到着したので紹介する。

<AnimeJapan 2021 イベントレポート>

出演者:イシグロキョウヘイ(監督・脚本・演出)、佐藤大(脚本)
司会:藤津亮太

3月27日に行われたAnimeJapan 2021「AJスタジオ」にイシグロキョウヘイ監督と、脚本を担当された佐藤大氏が登壇し、『サイダーのように言葉が湧き上がる』の新公開日が2021年7月22日(祝・木)に決定したことが発表された。

本イベントでは「【プリプロダクション】作品の骨格を作る脚本」をテーマに、本作を通してじっくり解説。

脚本のスタートについて、「企画自体はフライングドッグから音楽もののオリジナルアニメのお話をいただいて、1年半くらい自分1人で回していたのですが上手くいかず、僕の方から佐藤大さんにお声がけしました」とイシグロ監督。佐藤大さんは「元々イシグロ監督から最初に頂いたときはSFものだったんです(笑)。でも監督から現代劇ベースに変更したいと相談され、共同執筆という形でお互いに意見を出し合って、それを融合しながら作り上げていきました」と明かした。

本作の印象的な要素である≪ショッピングモール≫≪アナログレコード≫≪俳句≫の3つのキーワードについては、「毎週打ち合わせをしていく中で、1キロ圏内の限定的な場所で展開されるストーリーにしたいと思い、地方の風景が感じられるショッピングモールを舞台にしました。また、ありきたりな音楽ものにはしたくなかったので、音楽に関わる記憶を辿る話にしたいと思い、実際にレコードの現物を脚本打ち合わせの場に持って来たりして、互いに出てくるキーワードをピックアップしていきながらプロット化していきました」とイシグロ監督。「少年が主人公の作品を作るとき、どうしてもモノローグに頼りがちになってしまうんです。でも今回はそこに頼らず、モノローグに匹敵するような心情のピンを打つものとして、最初にラップを思いつきました。ラップで練っていく中で、いとうせいこうさんの『俳句はラップの始祖だと思う』という言葉に感銘を受け、ラップから俳句へと繋がっていきました」と佐藤氏。

イシグロ監督からは、「こうやって、要素と要素が一方通行ではなく、回り道したり近道したりして脚本の中でだんだんと繋がっていきます。脚本は佐藤大さんが大元を担当して、自分は4パートのシナリオうち、1パートを担当しました。お互いが壁役になるとすごく意見が出しやすくて、一人で作業しているときには考えられないくらいのスピードでシナリオのアイディアが浮かんでくるんです。お互いアイディアをポンポン出し合って作り上げていったので、正直どっちが先に出したアイディアなのか分からないものも沢山あります(笑) それが共同脚本の面白いところです。」と語った。

最後に、アニメ業界を目指す皆さんへメッセージが送られた。

佐藤大氏「アニメ以外に好きなことを隠し玉として1つ持っておくこと!僕にとっては「音楽」です。まさにこの作品でもそうでした」

イシグロ監督「最終目標がアニメの監督だからとにかくアニメの勉強をしなきゃ!ということは全くないです。それよりも感性を磨いてほしい。技術は後からいくらでも付いてきますから。自分の中の好きを先鋭化することが大事です」

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP