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INTERVIEW

2020.12.24

ニューシングルは『ダンまち』との強力タッグ!sajou no hana、「Evergreen」リリースインタビュー

ニューシングルは『ダンまち』との強力タッグ!sajou no hana、「Evergreen」リリースインタビュー

渡辺 翔、キタニタツヤ、sanaの才能溢れる3人が集結したバンド、sajou no hana。そのニューシングル「Evergreen」は、人気シリーズ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のTVアニメ第3期のEDテーマとなる表題曲、同作第8話の名シーンを感動的に演出した挿入歌「繭色」、そしてスマホゲーム「ダンまち~メモリア・フレーゼ~」の新主題歌「極夜」を収録した、『ダンまち』との強力タッグ作品だ。作品世界に寄り添いつつ、現代社会に生きる我々にとっても共感できるテーマを描いた本作について、三人にこだわりを聞いた。

sajou no hanaメンバーが語る『ダンまち』シリーズの魅力

――まずは皆さんが感じる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下、『ダンまち』)』シリーズ全体の魅力・印象についてお聞かせください。

渡辺 翔 全体的にはかわいらしい子がたくさん出てくる、明るいニュアンスの作品ですけど、意外と重たい過去を持っているキャラクターが多いのが印象的ですね。それこそリリ(ルカ・アーデ)や(サンジョウノ・)春姫のエピソードとか。もちろん冒険ものファンタジー作品という印象も強いですけど、かわいさの裏側にちゃんと深みがある、人間の暗い部分もしっかり描かれている作品だと思います。

キタニタツヤ これは今回の3期に限ったことかもしれないですけど、個人的には“共存” “共生”といったテーマを感じたんですよね。人間と異端児(ゼノス)、見た目や考え方が根本的に違う存在同士が、どうやって共存の道を歩んでいくのか?ということが描かれていて。それってもろ現代社会のメタファー的じゃないですか。時期的にも最近の世の中の流れに合うお話だから、例えファンタジー世界を描いたとしても、人間の根本的な問題はここにあるんだなっていう純粋な驚きがあって。でも、そういうテーマだからこそ、僕たちも作品に対して向き合いやすかったです。僕たちが普段やっている音楽、人間の内面について考えるのと近いところがあったので。

sana 私はやっぱり主人公のベル(・クラネル)くんの応援したくなるところが、『ダンまち』の一番の魅力だと思っていて。ベルくんは、自分の置かれた環境よりも、目の前にいる女の子を守ろうとする一途さや強さがあって、見ていて背中を押してもらえるというか、「頑張れ!」って気持ちになるんです。悩むことがあっても、自分の意志をちゃんと大事にしているところが素敵だと思います。

――sanaさんは『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ― オリオンの矢 ―』の挿入歌「月鏡」の歌唱を担当していましたよね。YouTubeにもセルフカバー動画をアップしていて。

sana 異世界ものの作品に関わるのは「月鏡」が初めてだったので、最初は「どんな曲になるのかな?」っていう楽しみ半分、心配が半分だったんです。それでいざ楽曲がきたら、ちょっと民族音楽っぽい、神聖な場所で流れるような音楽で、キーも高くて全部ファルセットで歌わなくてはいけなかったので、「これはどう歌ったらいいんだろう?」という不安を感じて。でも、楽曲を作ってくださった井内(啓二)さんに「自然体でいいですよ」とディレクションしていただけたので、自分が思う神聖な歌をリラックスして表現できました。井内さんは『ダンまち』の劇伴作家さんなので、映画館で「月鏡」が流れるシーンを観たときは、『ダンまち』の世界の空気に溶け込めた感覚が強くあって、すごく新鮮さを感じました。

――先ほどキタニさんからTVアニメ第3期のお話も出ましたが、改めて渡辺さんとsanaさんにも、今回のシリーズならではの魅力や新鮮に感じた部分をお聞かせください。

渡辺 今までのシリーズの場合、毎回ベルが誰かを助けようとすると、それに対してファミリア内で疑問の声が上がる流れがありましたけど、それが今回は、ファミリア内に収まらず、世界や世論にまで広がっていて。今まではファミリアという仲間内の話だったのが、その対象が世の中に変わったことで、果たしてベルはそれでも自分の信念を貫いていけるのか?というのが、『ダンまちIII』なのかなと思います。

sana 私もキタニさんがおっしゃっていたことと似ていて、今回の異端児たちのテーマは現代社会に通じるものがあるので、最初にお話を読んだときは結構残酷なテーマだなと感じました。誰も悪くないし、みんな自分が生き残ることに必死なだけで。その正しいものはないなかで、それでもベルくんが目の前の存在を助けようとする姿が、すごく希望に感じられるところが、3期の魅力だと思います。

ベルの想いを重ねつつ、自分らしく生きることをテーマにした「Evergreen」

――そんな3期のEDテーマ「Evergreen」を作るにあたって、アニメ制作サイドから何か要望はありましたか?

渡辺 今回は僕が曲を作ったんですけど、僕らはいつも、まず一度楽曲を提出したうえで(アニメ制作サイドと)擦り合わせしていくんですよ。今回は今までのシリーズに比べるとシリアスな部分が多いので、最初はシリアスめの楽曲を作ったんですけど、作品サイドから「アニメを観た人が最後に浄化されて終われるような曲をお願いします」とお話いただいたので、完全に作り直して。

――あれ? sajou no hanaは毎回、渡辺さんとキタニさんがバンド内コンペを行ってタイアップ曲を決めていましたが、今回キタニさんは曲を書かなかったのですか?

キタニ 今回は翔さんにお任せでした。

渡辺 なので僕が一人コンペで2曲書きました(笑)。とにかく最初とはまったく別の曲を書くことになったので悩みましたね。特に前のシリーズのEDテーマ(sora tob sakana「ささやかな祝祭」)も爽やかな楽曲だったので、それと同じような切り方にはしたくないなと思って。とはいえスピード感、清涼感がほしいという話だったので、テンポは速めだけど、あまり重さは感じさせない、シンプルなものを目指して曲を書きました。いわゆるシンセのガチャガチャした音はあまり入れず、エレキもそこまで歪ませない、クリーンな音で構成したいなと思って。

――全体のサウンドイメージから楽曲を具体化していったわけですね。

渡辺 なのでドラムとベースはハイテンポな感じの動き方をしてますけど、それ以外の楽器は実はバラードみたいな動きをしているんです。サビまではわりとゆったりしたテンポですし。

――言われてみたら、楽曲自体も同じメロを繰り返すような構造になっていますが、それもシンプルさを意識されてのことでしょうか?

渡辺 そこもかなり意識をしていました。いつもはDメロをつけるけど、今回はDメロなしでスッとラスサビにいく構成にしていて。アレンジはキタニくんにお任せしましたけど。

キタニ それが結構大変で。要は前作の「青嵐のあとで」みたいなタイプの真っ直ぐなギターロックであれば、後ろに歪んだギターがストロークで鳴っているだけで疾走感が出るし、サビで開けるようなイメージも作りやすいんです。でも、今回の「Evergreen」みたいなパターンになると、まず歪んだギターのバッキングで推進力を作ることがNGだし、ビートも全体的に静かな感じなので、ちょっとしたゴースト(ノート)で手数を増やして工夫しなくてはいけなくて。ベースもただのルート弾きだとめっちゃ遅く感じられるので、音の制限が色々あるなかで、疾走感を出しつつ、落ち着いた雰囲気からサビで一気に開けるような流れを作るのは大変でしたね。今まで自分がどれだけギターという楽器に頼っていたのかを痛感しました(笑)。でも結局、アコギのストロークが後ろに入ってるんですけどね。

渡辺 アコギのフレーズが入るだけで、爽快感が出るし、温かさも加わってくるもんね。

――曲調は爽やかな一方、歌詞は意外とネガティブな部分もありますよね。

渡辺 もちろん最終的には前向きなこと言ってるんですけど、マイナスからプラスに向かうところを描いているので。いわゆるベルの、周りに何を言われても自分を通せるところがモチーフではありますけど、とはいえ、そこまでプラスな人間は世の中にあまりいないし、出る杭は打たれる感覚で「もういいや」ってなる人のほうが多いと思うので、そういう部分をフィーチャーしました。メインテーマは「自分らしく生きれるか?」ということですね。それこそSNSとかの言葉を気にしすぎて、自分の行動を制限してしまうのはもったいないことだと思うので、もっと自分らしくいこうよっていう。ベルも今回、物語が後半になるにつれてそういう部分が多くなるので、そこを汲み取りたいなと思って書きました。

――作品のテーマ性に寄り添いつつ、アニメから離れたところでも共感できる部分がちゃんとある歌詞になっていますね。

渡辺 タイアップ曲でも、自分と重ねられる場所は絶対に作るようにしているので。個人的には気分を下げるだけの曲のほうが好みなんですけど、今回はそれだと申し訳ないので(笑)、背中を押すとまでは言わないけど、聴いてくれる人の横で「そうだね」って共感してあげる感じを意識しました。

――sanaさんは歌う際に、どんなことを心がけましたか?

渡辺 このメロディは伸び伸びと歌いづらいよね。

sana そうなんです(笑)。今回の楽曲のテーマは清涼感・透明感だと思うんですけど、メロディが複雑なのでスムーズに歌いこなすのに時間がかかってしまって。それとサビ前の一番印象的な“生きた”というフレーズの直後にサビに入るので、そこの歌い方は苦戦したところです。でも、全体的にはシンプルに、自然体を意識して歌いました。

――ひた向きさを感じさせつつ、清々しさもあって、素敵な歌だと思います。

sana ありがとうございます。皆さん私の歌声について透明感があると言ってくださるんですけど、いまだにこういう歌い方にはあまり自信がなくて(苦笑)。自分では「ちゃんと透明感が出てるのかな?」って不安なんです。

――元々はパワフルな歌い方のほうが得意ですものね。

sana そうなんですよ。

渡辺 『モブサイコ100』の第1期のオープニング曲(sanaが37名義で歌唱したMOB CHOIRの楽曲「99」)も、そういう感じの歌い方でしたからね。

――あと、「Evergreen」は前作の「青嵐のあとで」を踏まえた部分があるようにも感じたのですが。

渡辺 せっかく爽やかな曲が続くのであれば、やっぱり関連性は持たせたかったので、実は繋がっている部分があります。サブスクのジャケットも、「青嵐のあとで」は青バックでしたけど、今回の「Evergreen」は森バックで揃えていて。

キタニ MVも同じ世界観ですからね。

――MVにはsanaさんがメインで出演していますが、どんなコンセプトで撮られたのですか?

sana 「青嵐のあとで」のMVに登場した女子高生役の女の子に引き続き出演してもらっていて。その女子高生は、MVに出てくる私の昔の姿をイメージしたもので、「青嵐のあとで」のMVは昔の自分を回顧して思い出に浸っているような内容だったんですけど、今回のMVは私がその女子高生の女の子と電車の中で対面する設定になっています。昔の自分が思い描いていた大人の自分と今の自分には差があったり、思い通りにならないことがあると思うんですけど、そういう複雑な感情を感じていただきたいところで。でも、楽曲と同じく「自分らしく生きていく」ということをテーマにしていて、曲が進むにつれて、どんどん感情が解放されていく様子がMVで表現されているのかなと思います。

――ロケーション的にも田園風景が広がっていて、まさに「Evergreen」感がありますよね。

sana 『あの花(あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。)』の舞台と同じ秩父で撮影したんですよ。ちょっと懐かしさも感じてもらえるような感じで……自分はああいう場所で暮らしたことがないのでわからないですけど(笑)。

渡辺 都会っ子だもんね。僕が昔に住んでいたところも、あそこまで田舎ではなかったけど、30分ぐらい行くとあんな感じでした(笑)。

『ダンまちIII』屈指の名シーンを彩った挿入歌「繭色」

――カップリング曲についても詳しく伺わせてください。「繭色」は『ダンまちIII』第8話の挿入歌。一度は命を落としたウィーネがフェルズの蘇生魔法によって生き返る、一連の感動的なシーンで使われました。

キタニ あのシーンが流れたときは、エゴサが捗りました(笑)。みんなすごく感動してくれてて、嬉しかったですね。

渡辺 「繭色」の初稿をアニメ制作サイドに提出したときに、参考として声優さんの声が入っているラフなアニメの映像をいただいたんです。なので僕は「これがあるなら、もっとアニメに合わせた楽曲にできるな」と思って、その絵に合わせて楽曲の構成を思いっきり変えたんですよ。1番はBメロ手前まで、Bメロ以降から2番を使って、最後はラスサビを付けて終わる構成にしたり、蘇生魔法の詠唱で光がブワッとなるところでコーラスが流れるように合わせて。

――ということは、楽曲自体も、あの場面で流れることを想定して作ったのですか?

渡辺 「よければ使ってみてください」という感じではあったので、あの場面に劇伴と僕らの挿入歌のどちらが入るのかは、作った時点ではわからなかったんですけど、ガチガチにハマる曲を作ろうと思って。sajouらしさもありつつ、新しいアプローチにも挑戦した曲です。

――使われたシーンの印象も相まって、歌詞からも、異端児であるがゆえに人間から迫害されるウィーネの心情を感じました。

渡辺 毎回、アニメの世界観を汲み取りつつ、観ている人にも自分のことに思えるような歌詞になるよう気を付けているんですけど、今回で言うと、異端児と人間の関係性の話をそのまま歌詞にしても、普通の人は自分のことに捉えることができないので、別のものに置き換えたいなと思ったんです。それで「異端児と人間」を「蛾と蝶」に置き換えたんです。「蛾」は嫌われ者だけど「蝶」とは近い存在で、でも、その定義はそもそも人間が決めたことに過ぎないわけじゃないですか。異端児と人間も同じようにコミュニケーションを取れるけど、その違いは人間が勝手に決めたもので。基本的には、蛾である自分、異端児である自分、ほかとは違う存在の自分を認めてくれる人は必ずいるし、そういう人がいる限り自分自身も変わっていける、という歌詞になっています。

――この曲もアレンジはキタニさんで、エレクトロニカ系の幻想的なサウンドに仕上がっています。

キタニ こういうサウンドは、sajouにも今までに1~2曲ぐらいはありましたけど、久々だったし、しかもそれを作ってきたのが翔さんだったので新鮮でした。翔さんのデモに入っていたシンセや音素材をそのまま使っているところも結構あって、ビートやドラムとベースの絡み方はかなり変えましたけど、ウワモノに関してはそんなに変わってないです。歌のハモリやコーラスで曲の展開を作る仕込みも、デモの時点で出来上がっていたので、そこもあまりいじらず。でも、この曲も、エンジニアリング的な問題で音数に限界があるなか、一気に壮大になっていく感じを出すのが難しくて、「Evergreen」と同じく大変な作業でした。いろんな音を使ったので、めちゃめちゃ疲れたし、今聴き返しても、何をやったのか全然覚えてないです(笑)。

渡辺 こういう曲は、歌が入らないと、どうなっていくのかが見えづらいので、アレンジだけ詰めていっても「果たしてどうなんだ?」っていう感じなんですよね(笑)。多分やり過ぎの一歩手前で止めておかないと、歌が入ったときにバランスが難しくて。

キタニ なのでちょっと不安な状態で提出したんですけど、sanaさんの歌が入って「あー、良かった」ってなりましたね。

sana この曲は全然リズムが取れなくて……ずっと苦戦していた思い出があります(笑)。あと、翔さんの提案で、ちょっと民族音楽的なニュアンスの歌い方も取り入れてみました。歌詞的には、救われてるのか救われていないのか、よくわからない感じで……。

渡辺 -50を-10ぐらいまで戻したっていう感じだもんね(笑)。「Evergreen」ほどのプラスには届いてないっていう。

sana その違和感というか、不安定な感じが魅力の曲だと思います。

sajouのロックな一面が味わえるスマホゲーム「ダンまち~メモリア・フレーゼ~」新主題歌「極夜」

――もう1曲の「極夜」は、スマホゲーム「ダンまち~メモリア・フレーゼ」の新主題歌。こちらはキタニさんが作詞・作曲・編曲をトータルで手がけています。

キタニ これはゲームのタイトル画面で流れる曲なんですけど、作る前に参考として、ベルとウィーネが向き合っている、TVアニメの3期のキービジュアルをいただいたんです。それに対して、本編はシリアスで重い内容を含んでいるけど、そこにではなく「希望」のほうに焦点を当ててほしい、というオーダーをいただいて。そこから、大騒動になるかもしれないけど共存を目指していくベルの基本方針に焦点を当てて、考えていきました。手を差し伸べるということは、そこに希望を見出しているからだと思うので、それを歌詞の中心的なメッセージに据えて。真っ暗闇のなかでも、どこかに希望を見出して、その希望を原動力に他者と向き合っていこう、という歌にしたいなと思って作った曲です。

――だからこそ「極夜」というタイトルなんですね。

キタニ そうですね。ずっと太陽が昇らない状態、昼間なのに夜みたいな状態っていう。

――それをミディアムテンポの力強いロックで表現しているのがいいなあと思いました。

キタニ 暗く歌う感じにはしたくなかったので。僕は最初にサビのコード進行を考えることが多いんですけど、今回は暗いところから明るいところに向かうコード進行がいいなと思って作りました。

――sanaさんの歌もとてもパワフルです。sanaさん的には歌いやすい部分もあったのでは?

sana 今までsajouの曲でここまでロングトーンを聴かせる曲はあまりなかったんですけど、そこは個人的に自信がある部分だったので、全力でぶつかって録ることができました。歌詞も聴くだけで情景が浮かぶような、スケール感を感じさせるもので、寂しさを感じさせつつ、開放感も同時に感じさせるような曲だったので、すごく気持ちよく歌うことができました。

渡辺 レコーディングでもサビ頭のロングトーンにはこだわってたもんね。そこはメロディが動かないぶん、歌に対して依存する部分が大きくなるんですけど、いいテイクがいつも以上にたくさん録れました。ミディアム系の曲は少し表現をしくじるだけでダレ感が出ますけど、この曲にはそれも全然なくて。

sana 歌を解放させすぎても、曲として違うものになってしまうし、盛り上がるんだけど、そこまで盛り上げすぎない、絶妙なラインを意識しました。

――今回のシングル、3曲とも『ダンまち』絡みの楽曲ではありますけど、どれも違った表情があって面白い作品になりましたね。

渡辺 たしかに。最初から示し合わせて作ったわけではないけど、結果的にすごくバランスがいいシングルになりました。3曲ともそれぞれのテーマに向けて作っているのに、バランスが崩れていないのは、根底に『ダンまち』という作品があったおかげだと思います。

――では、最後に読者に向けてのメッセージをいただけますでしょうか。

キタニ こないだTwitterでつぶやいたことではあるんですけど、この3曲は『ダンまち』という立派なコンテンツの力を借りながら、僕らの今年の集大成的な3曲になった実感があるので、ぜひ聴いてください!

渡辺 今までいろんな作品に携わって、エンディングや挿入歌を担当してきたなかで、僕らのことを良いと思ってくれる方の声が増えてきている実感があって。今後もその期待を裏切ることはないので、ずっと気にして聴いてもらえたらと思います。

sana sajouの活動も3年目に入って、いろいろなアニメに主題歌や挿入歌で関わらせていただいて、皆さんの知らないところでもじんわりと存在出来ているんじゃないかなと思っていて。なので、来年はもっと自分たちの存在を知っていただけると嬉しいなと思っています。

渡辺 僕らにオープニングをやらせてくれっていうことだよね。

sana そんなこと言ってないですよ(笑)。

渡辺 「sajouにオープンングをやってほしい!」っていう声がリスアニ!読者の方から高まったら、ワンチャンあるかもしれないので(笑)。もし担当できるのなら絶対に良いものを作るので、応援していただけたらと思います!

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
「Evergreen」
12月23日(水)発売


品番:1000770970
価格:¥1,500+税

01. Evergreen(TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」エンディングテーマ)
作詞:渡辺翔 作曲:渡辺翔 編曲:キタニタツヤ
02. 繭色(TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」挿入歌)
作詞:渡辺翔、キタニタツヤ 作曲:渡辺翔 編曲:キタニタツヤ
03. 極夜(「ダンまち~メモリア・フレーゼ」主題歌)
作詞:キタニタツヤ 作曲:キタニタツヤ 編曲:キタニタツヤ

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