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INTERVIEW

2020.09.18

初のライブ映像作品「DIALOGUE+1st LIVE「ぼくたちのかくめい!オンライン」Blu-rayをリリース!DIALOGUE+インタビュー

8人の若手女性声優により結成された、声優アーティストユニットのDIALOGUE+が、初のライブ映像作品「DIALOGUE+1st LIVE「ぼくたちのかくめい!オンライン」Blu-ray」をリリースした。コロナ禍の影響による1stワンマンライブの延期に伴い、今年6月に実施されたオンラインライブの模様を収録した本作には、デビューから全力でジェッ飛ばしてきた彼女たちのステージングの魅力のみならず、無観客配信ライブならではの演出や仕掛けも記録されており、ライブ映像作品としてとても見応えのあるものになっている。映像特典として収録される新曲「夏の花火と君と青」のMVを含め、本作の見どころについて、メンバー8人にたっぷり語ってもらった。

“はじめての”配信ライブで確かめ合うことができた気持ち

――このたび映像ソフト化された“ぼくたちのかくめい!オンライン”は、当初予定されていた1stワンマンライブの延期に伴い、全世界配信ライブとして実施された公演です。新型コロナウイルスの影響もあり、準備期間を含め大変なことも多かったと思いますが、改めてご自身やグループにとってどんな経験になりましたか?


内山悠里菜
 私は“ぼくたちのかくめい!オンライン”の幕間映像の物語作りに携わらせていただいたのですが、その作業のためにメンバーみんなの活動に対する気持ちを聞いたら、どれも自分の気持ちと照らし合わせることができて、改めて「私はみんなのことが好きだな」って感じたんです。そこから私の中でメンバーとの距離が本当に近くなって、自粛期間の間も、メンバーがそばにいるように感じられたし、一人で歌や踊りの自主練をしているときも、ずっとメンバーのことを考えながらやるようになって。今まではメンバーが一緒にいるのが当たり前だったから、それが難しくなったときに、改めてみんなが私にとって大きな存在だということに気づきましたし、そういう気持ちを経て臨んだライブだったので、私にとって本当に宝物になりました。


稗田寧々
 私たち8人で行う初めてのフルのライブ、しかもそれがオンラインということで、お客さんの声援を目の前に感じられないなか、画面越しの皆さんに私たちの歌声や気持ちを伝えるには、今まで以上に頑張らないといけないこともあって、私は実はすごくプレッシャーを感じていたんです。自粛期間は歌やダンスの練習も思うようにはできなかったので、そこから準備するのも大変でしたし、時間もあまりないなかで「これはできるのかな?」という、不安や緊張の気持ちがすごく強くて。でも、そこを乗り越えられたことで、グループとしてもすごく成長に繋がりましたし、オンラインならではのカメラワークや映像演出を経験することでたくさん勉強することができたライブでした。


守屋亨香
 今年4月に発表したミニアルバム(『DREAMY-LOGUE』)の楽曲にプラスして、まだレコーディングもしていない、このライブのための新曲の振り入れなどもあったので、スケジュールもハードでしたし、自分の中でも焦りがすごくあったんです。でも、個人練習もいつもの倍以上やったりして挑んだし、8人全員がこのオンラインライブに向けてパフォーマンス力が上がったと思います。


緒方佑奈
 DIALOGUE+の楽曲だけで構成されたライブは今回が初めてで、今までよりも歌割りや覚えなくてはいけないダンスが増えたんです。そのなかで、「Domestic Force!!」や「上々だ」は激しい振りの曲になっていて。最初の段階では体力がもたなくて、歌いながら踊れないレベルでした。だから私にとっては試練のライブだったのですが、本番では、一人だと難しいところも8人みんなの力を合わせることで音として届けることができて、自分の壁を一枚超えることもできましたし、8人でよかったなと思えたライブでした。


鷹村彩花
 今回は自粛期間が明けた直後の配信ライブということで、一つのライブを開催するためにたくさんの方々の力が必要だということ、そしてライブが行えることのありがたさを改めて感じるきっかけになりました。それこそメンバーのみんなとも直接会うことができなかったり、当たり前の日常生活が送れない中でも、「やっぱりライブがしたいな」と改めて感じる日々だったので、オンラインという形でライブを行えたのはすごくうれしかったし、自分がすごく恵まれた環境にあることを改めて感じる経験になりました。


宮原颯希
 今回がDIALOGUE+としては初のワンマンだったので、体力的に不安もありましたし、『DREAMY LOGUE』という作品にはいろんなジャンルや系統の楽曲が集まっているので、それを曲ごとに表情を変えながら、一つのライブで丸ごと通して伝えることは初めての挑戦だったんです。その表情の変化や感情表現という点では、私はもちろん、みんなも一皮むけることのできたライブになったと思います。


飯塚麻結
 今までのライブでは、曲間で一旦ステージ袖に捌けて、次の曲のことを考えたりする余裕があったのですが、今回は8人全員でずっとステージに立っている状態だったので、バミリ、動線、照明、カメラワークといったライブ全体のことを把握しつつ、同時にカメラの向こうのお客さんに届ける気持ちを考えなくてはいけなかったので、今までよりもマルチタスクで頑張れたと思います。それと今までよりもみんなのことを頼ったライブでもあって。今までは自分のことだけで頭がパンパンだったんですけど、今回は8人の連携も考えながらライブができました。


村上まなつ
 今回改めて8人だからこその良さや大切さをすごく実感しました。みんなそれぞれ得意なことが違っているので、一人だと苦手意識があって解決するのが難しいことも、お互い教え合いながら支え合うことができたと思います、それと今回はほぼMCがほぼなくて踊り続けるライブだったので、とても体力が必要でしたが、日々の練習を重ねる事で自然と体力がつきました。私の場合、余裕をもって起きても、朝に持ち物を準備するので、結局いつも出かけるのがギリギリになってしまい、自宅から最寄り駅まで走ることが多いんです。それで今までは駅に着くまでに必ず3回は休憩をしていたのですが、最近は1回の休憩で大丈夫になりました。 “ぼくたちのかくめい!オンライン”で体力もつき、人生に余裕ができました。おかげであと2分は家でゆっくりできます。

緒方 いやいや、そこは早く出ようよ(笑)。

――内山さんはライブ全体のストーリー作りにどのように関わられたのでしょうか?

内山 自粛期間の間に野島プロデューサー(ポニーキャニオンの野島鉄平)からお話があり、「このセットリストの順番で合い間に映像を入れたいから、そのストーリーを曲に合わせて考えてほしい」とご相談いただいたんです。そこから私は小説を書くようなイメージでノートに数ページ使って物語を書いて、最終的には私の考えたストーリーを組み入れつつ、まとめてくださりました。

稗田 私たちは、今まで活動してきたなかでのメンバーに対する思いだとか、デビュー時やライブといった、その時々に抱いていた気持ちについて、アンケートみたいな形でゆりにゃ(内山)にそれぞれ渡したんです。

内山 私はそれを参考にして書きました。例えば「Domestic Force!!」の前であれば、ここは壁にぶち当たる感じが合うと思ったので、ちょっと暗めで、みんながそういう壁に直面したときの気持ちを取り入れてセリフを考えたりして。

村上 だから(「Domestic Force!!」前の幕間映像の)一人ずつ一言しゃべるシーンでは、「私、これ言いそう」みたいなセリフがちゃんと当てはめられていて。

緒方 あそこはどのメンバーの思いも共感できたし、「私だけじゃなくて、みんなもこういうことを思っていたんだ」ということがわかって、ちょっと安心したかも。

宮原 普段はそういうネガティブな部分を8人で話すことがあまりないから、そこで初めてみんなの気持ちを知れたところはあったよね。

私のここを見て!メンバー8人が選ぶライブ映像の注目ポイント

――ここからは、皆さんが考える「私とメンバーのここに注目してほしい!」というポイントを、ライブのセットリスト順にアピールしていただければと思います。まずは文字通りの幕開け曲「かいかいせんげん!」に続き披露された、皆さんのデビュー曲「はじめてのかくめい!」はいかがでしたか?

緒方 これは映像に映ってるかわからないのですが、2番の最初のところで、やかん(鷹村)が銃を撃つような仕草をして、みんながびっくりする動きがあるんです。、そのときにやかんがいつもいい表情をするんですよ。私は並び的に(鷹村の)真横なので、いつもそれをそばで見て、「このはじける笑顔を知ってるのは私だけかもしれない」っていつも嬉しい気持ちになるんです(笑)。

鷹村 はずかしい……(照)。

緒方 本当にすっごくいい表情するの。いつかアップで映像をお届けしたいぐらい。

飯塚 いいなー、観たい。

緒方 メンバーの目線カメラとかほしいですね。VR的な。

稗田 DIALOGUE+体験だ(笑)。

――続いてはガーリーな振り付けが可愛らしかった「トーク!トーク!トーク!」。

飯塚 間奏で一瞬だけ、バレリーナというかオルゴールのお人形さんみたいに動く振りがあるんですけど、私はそこでお人形さんみたいになりたいなと思って、髪型をストレートのポニーテールにしたんです。なので、そこはぜひ注目して見てほしいです!

稗田 私は落ちサビでソロで歌うところがあるんですけど、この曲に関してはレコーディングでもめちゃくちゃ可愛く歌うことを意識していたので、ライブでも「可愛い私を見せなければ!」って考えるあまり、すごく緊張してしまって。しかも振り付け的にも超目立つところだったので、「絶対にここは決めなきゃいけない!」という気持ちがあったんです。多分ちゃんと決まっていたと思うので、そこを見ていただきたいです。

内山 私的には、ねーね(稗田)のその後の動きにも注目してほしくて。テクテクって移動するんですけど、そこの動きが、もうめっちゃベイビーキュートで……。私はあそこが本当に大好きなので、ぜひ見てほしいと思います。

稗田 ちょっと、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど(苦笑)。私、よく首が揺れちゃうんですけど、そこでは足を細かく動かして移動するのに合わせて、首も動いちゃってて。あそこは顕著に首が座ってないです(笑)。

――その次は、本公演で初披露された新曲「上々だ」。こぶしを振り上げたり、地べたに座って足上げアクションをしたり、いつになくワイルドな振り付けが映えるロックチューンです。

内山 この曲の1Aに私のソロパートがあるんですけど、練習ではいつもうまく決まらなくて、表情を変えてみたり、いろいろ考えながらすごく研究していたんです。でも本番では気持ちよくハマって、自分の中で「これかも!」って感じることができて。終わった後に田淵さん(音楽プロデューサーを務める田淵智也)にも「ばっちり」とおっしゃっていただいて、ようやく答えが見つけられたので見てほしいポイントです。

――そこから三森すずこさんが歌詞を提供した「パジャマdeパーティー」では、ワイワイ賑やかで愛らしい仕草をたくさん見ることができました。

緒方 私は1Aの“時計回りだよスタート”という歌詞の歌割りを担当しているんですけど、その“スタート”の歌い方を、普段のメロディからちょっと音を外して、ライブ仕様で歌ってみたんです。そこは自分で「こうやったら盛り上がるかな?」と考えて、でもどうしようかな?という気持ちでライブを始めたんですけど、いざ歌い始めたら自分の中で楽しくなっちゃって。「今なら歌えるかも……!」と思って言ったひと言なので、注目して見てほしいです。

稗田 全然聞いてなかったから私たちもビックリしました(笑)。テンションが上がって(緒方の声マネをしながら)「スタート~!」って語尾が上がる感じになっていて。

宮原 似てる!本物かと思った(笑)。

飯塚 私はまなつの1番のソロ、“あちゃちゃーな新ネタもいくつかございます”のところも好き。そこの振り付けはみんなが自由につけてるんですけど、右手をパフパフって動かしているのが、他にはない動きで、まなつらしくて。

村上 ありがとう。あれは一人二役でおしゃべりをしている動きにしてて、実は(右手が)「ございます」ってしゃべってるみたいな感じにしてたの。なので、ちゃんと計算して動いてます!

――そして件の幕間映像を挿み、照明演出や激しいダンス、それらをしっかりと堪能できる定点のカメラワークを含め、非常にかっこいいパフォーマンスとなった「Domestic Force!!」。

内山 落ちサビ前の“さらけ出すんだ”のところは、あまりよく見えないかもしれないですけど、実はあそこでハンドボールのジャンプをして歌ってるんです。最初は違う振りが付いていたんですけど、途中で私の特技のハンドボールのジャンプを入れることになって。

守屋 私は“おいでよ孤独”という歌割りのところを担当しているのですが、そこはCDの音源とライブ仕様で少し変えているんです。ライブだと生バンドの方々の演奏もすごいので、私も気持ちが盛り上がって、もっと力強くかっこよくしようと思って。振り付けもそこの部分は自由になっているので、私はみんなより態勢をズンと低くして、かっこよく歌うようにしました。

稗田 そこのきょん(守屋)は本当にかっこよかった。普段が可愛らしいからギャップがすごいよね。

守屋 私は性格的には可愛いというよりサバサバ系なので、普段は見せられる機会のない、かっこいいところも、ライブで見せられたらなと思っています。

飯塚 普段はロックなんですよ。

緒方 携帯の見た目も結構いかついですからね。

守屋 (携帯のデコレーションを見せて)ラメと髑髏を自分で貼っちゃいました。

稗田 いつもはKISSとかスリップノットとか、メタルバンドのTシャツを着てることが多いし。

宮原 プロレスも好きだもんね。ギャップがすごい。

――続くラップ調の新曲「また立ち上がる」では、会場の客席に座ってパフォーマンスする、無観客ライブを逆手に取った演出と凝ったカメラワークも素晴らしかったです。

飯塚 「Domestic Force!!」を全力で歌った後に、急いで着替えて、客席に行ってっていう、一番あわわってしてて汗だくな状態だったので、最初は改めて見るのが恥ずかしかったんですけど、こんなに汗だくでも楽しそうに歌っている自分たちを見たら、すごくライブらしさを感じたし、「やったれ!」みたいな気持ちが表情のかっこよさにも繋がったんじゃないかなと思っていて。サビの“誰よりも強く”の顔がおすすめです。

鷹村 私はこの曲で初めてラップをやったので、動画サイトとかでいろんなラップの映像を見て、動きとか抑揚とかアクセントのつけ方を自分なりに研究したんです。そしたら結構うまくできてたみたいで、終わった後にプロデューサーさんから「ラッパーがいた」ってお褒めの言葉をいただいて。なので、その「たかむラップ」を聴いていただきたいなと思います(笑)。

宮原 私の「みやはラップ」も聴いてください!(笑)。

――たしかに鷹村さんのラップは、悪ガキ感があって雰囲気が出ていましたし、個人的には稗田さんのラップも良かったです。

鷹村 私のソロパートの歌詞がさばさばした感じだったので、可愛いに振るよりは、私らしさで言うならば、ちょっと子供っぽい感じがいいかなと思って。キャップを後ろにかぶってそうなイメージでラップしました。

稗田 私もカラオケでCreepy Nutsを歌えるようになりたくて、ラップを練習中なんです。R-指定さんのラップが超かっこいいので、私も出来ればかっこいいかなと思って。

――そこからMVと同じようなカメラワークの演出で始まった「好きだよ、好き。」は、8人のアカペラによるイントロを含め、グッとくるパフォーマンスでした。

村上 画面いっぱいにゆりにゃの笑顔が映されて「好き」って言われるところは、「私も好きー!」ってなって完全に落ちました(笑)。今までもそうだったけど、ここでさらにゆりにゃの魅力にハマりましたね。もう上がってこれない!ご報告です(笑)。

――幕間映像とバンドによるソロ回しを経ての自己紹介曲「ダイアローグ+インビテーション!」はいかがでしたか?

宮原 ここでお揃いのワンピースに早着替えしたんですけど、私、あのワンピース衣装がめちゃくちゃ気に入っていて。曲の最初にみんなでポーズを取るんですけど、私一人だけ、どや顔で「超かわいくない?」って、姿勢をめっちゃ低めにしてポーズしているので、注目していただきたいです。ちょっとでもアピールしようと思って、どうやったら目立つかを考えたら、姿勢がどんどんどんどん低くなっちゃったんですけど(笑)。

飯塚 さっぴ(宮原)は全編通して、表情も動きも全部、感情が爆発してるよね。感情に合わせた表現が一番できてると思うから、私はさっぴの爆発が好きです。

宮原 ありがとう。でも、私は別に計算してやってなくて。多分、普段から音楽を聴きながらMVごっこをよくするので、それが恥じらいもなく出てるんだと思います。音楽と自分に酔いがちなんだと思います(笑)。

――続けてノンストップで披露したのが、超ハイテンションな「大冒険をよろしく」。慌ただしく移り変わるフォーメーションを含め、エネルギッシュなパフォーマンスになりました。

稗田 この曲では私が“よっしゃ!”と言うところがあるんですけど、田淵さんからは「稗田さん、そこは勝ちに行ってくれ」と言われていて。本番ではバシッと決めることができて、いろんな人からも「あれは勝ってた」と言われてすごく嬉しかったので、ぜひその最高の“よっしゃ!”を感じていただきたいです!

――そのアワタダインフレーションから一転、8人で見つめ合ってお互いの気持ちを確かめるように歌い始めたのが「ぼくらは素敵だ」。終盤では桜吹雪が舞い散る演出もあり、これは泣けました。

稗田 「ぼくらは素敵だ」の見どころは麻結の美しい涙です。涙の流し方がとっても美しいんですよ。

緒方 女優のようにポロッと涙を流すよね。

稗田 Blu-rayのティザー映像でも使われてるんですけど、本当に美しい一粒が流れていて。でも、ちゃんと歌っているし、表情もちゃんとしてるところがプロだなと思いました。

村上 まゆはメンバーの中で一番泣き虫なので、感極まるとすぐ泣いちゃうんです。

飯塚 本当は桜の花びらが降ってきたところで、もう泣きそうだったんですけど、まなつさんのソロに私がハモリを入れるパートがあったので、そこだけはちゃんと歌いたいと思って。だいぶこらえたんですけど、そのあとに泣いてしまいました。

村上 ありがとう! 素敵なハモリだった。

緒方 この曲では、ゆりにゃが“約束だよ”というところを歌ってくれるんですけど、そこをゆりにゃが言ってくれるからこそ、「私たち8人で一緒じゃなきゃね」って一つの気持ちになれるのかなと思っていて。メンバー内でもゆりにゃが泣くとみんなも泣いちゃうところがあって、やっぱりどこか精神的な支柱というか、真ん中に立ってくれていることを感じるところでした。聴きながら泣きそうになったもん。

内山 照れちゃう……みんなの顔見れなくなっちゃう。恥ずかしい(笑)。

――そしてメンバー一人ひとりの挨拶を挿み、自粛期間中に制作されたシングル曲「あたりまえだから」へ。こちらは2本のマイクに分かれて、固定カメラに向けて歌う、リモート風の映像演出も印象的でした。

村上 「あたりまえだから」は最初が佑奈さんの顔のアップから始まるんですけど、そのときの佑奈さんの表情がすごく素敵なんですよ。“大好きだよ~♪”って歌う姿が聖母みたいで、きっと観てる人も「自分と佑奈さんの二人だけの空間だ!」って思うぐらいの引き込まれ具合だと思います!

稗田 聖母・佑奈ですから。

鷹村 でも、最近はなんかいじられキャラになってるよね。

宮原 最初はお母さんとかお姉さんみたいだなって思ってたけど、最近はそうでもないなって。

緒方 ちょっと待って! 「そうでもない」ってどういうこと?(笑)。

稗田 しっかりはしてるけど、抜けてるところも結構ある。

村上 びっくりしたときの声が特徴的で、「アパパパパパパ~っ」て言うんですよ(笑)。

緒方 ちょっと! 恥ずかしいんだけど、それ(笑)。

宮原 突然「あわ~」って赤ちゃんみたいなしゃべり方をするんですよ。きっと気を許してくれ始めたんだなって思います。

鷹村 今はお母さん3割、赤ちゃん7割ぐらいです。

緒方 それもう、赤ちゃんじゃん!(笑)。

――で、ライブの最後は、この日2度目の「はじめてのかくめい!」を、フロアにまで飛び出して元気いっぱいに披露。あちこちにスタンバイしたカメラのスイッチングに合わせて移動しながらパフォーマンスする、楽しい締め括りになりました。

村上 2番に私のソロがあるんですけど、そこの私のカメラへのアピールが上手くいったんですよ!次に来るカメラを頭に入れたうえでの位置取りをしていて、カメラが切り替わった瞬間に、私はそっちを向くんですが、その計算された振り向きを、ぜひ見てほしいです!

稗田 きょんの移動の仕方も、髪型がツインテールというのもあって、なんかぴょこぴょこしててすっごくかわいくて。

宮原 ちっちゃい子が走ってくるみたいな感じだったよね。

守屋 うれしい。

飯塚 2回目の「はじめてのかくめい!」は、最後の最後でもう体力がないはずなのに、一番楽しかったよね。

鷹村 楽しかった!

稗田 あれもオンラインならではの演出になりました。

デート気分が楽しめる!? 新曲「夏の花火と君と青」のMV

――セットリストの流れや幕間の映像で描かれるストーリーも含めて、みなさんの絆が深まっていることを感じさせる、素晴らしいライブだったと思います。さて、今回のBlu-rayには、映像特典として新曲「夏の花火と君と青」のMVも収録されています。撮影はいかがでしたか?

稗田 千葉の勝浦で2日間に分けて撮影しました。1日目は、内山、稗田、守屋が朝から現場入りして撮影、途中から残りの5人が合流して、ダンスシーンとか全員揃ってのシーンを撮って、2日目に私たち3人以外がソロショットを撮影したんですけど、1日目だけ雨が降ってしまったんですよ。

村上 そうなんですよ!2日目は晴れてしまって(笑) なので(小道具の)傘を日傘として使ったり、工夫しました。

緒方 今までのMVは8人で映るシーンが多かったのが、今回はデートシーンみたいなソロカットが多いのが新しいと思います。画面越しの君と1対1みたいな感じで。

鷹村 DIALOGUE+としては初めての本格的なラブソングなので、ソロカットを撮られているときも、好きな人の前に立っている気持ちを常に意識するようにして。

――皆さん浴衣姿で、夏らしい甘酸っぱい映像に仕上がっています。最後に、それぞれが思うこだわりのシーンを挙げていただけますか?

村上 私は後半で、海に向かって叫ぶ、朝ドラみたいなシーンがあって。そこで初めて笑顔ではない、悔しさや悲しい気持ちをイメージした顔で頑張ったので、そこの表情はぜひ見てほしいです。

飯塚 私はベンチに座りながら、「隣座って」って仕草をするシーンがあるんですけど、そこは「この世の全員恋に落ちろ!」という気持ちでやりました(笑)。それと2番に水族館のシーンがあるんですけど、動きにいろいろ指定があって、妙に緊張してしまったんです。でも、自分の撮影が終わったさっぴとまなつが水族館に遊びに来てて、横で2人がきゃあきゃあはしゃいでくれていたので、逆に緊張がほぐれて、デートを楽しんでる感じが出たと思います。

宮原 よかった~、邪魔じゃなかったんだね。

飯塚 でも、途中で音が聞こえないから「うるさい!」って怒りました。

村上 一回怒られました(笑)。

宮原 私はダンスシーンに関しては表情を決めて作ったんですけど、デートシーンではあえて表現を作り込まず、自分の素の姿を見せられたらいいなと思って撮影しました。一緒に歩いている風のところとか、私が海を見ているときに、相手がやって来て、うちわでパタパタあおいであげるところとか。

稗田 あそこ、めっちゃ好き。「暑いのか?」みたいな感じで、なんかさっぴっぽいんだよね。

宮原 そうそう! もしデートの表現を作り込もうとしたら、きっとニコって笑ってパタパタしたと思うけど、私ならデートでそんなことはしないだろうなと思って。「お、来たな、涼しいか?」みたいなラフな気持ちでやったので、そこで私らしさが伝われば嬉しいです。

鷹村 私はつり橋のシーンで、振り返って「えへ」ってデートを楽しんでいる感じなんですけど、実際は揺れがすごくてめちゃくちゃ怖くて、内心は「やばい、落ちる!」ってすごくビクビクしてたんです(笑)。でも、それを感じさせない、無邪気な姿が撮れたと思うので、結構頑張りました。あと、落ちサビのあぜ道で振り向いて切なげな表情をするところが見どころでして。そのとき、撮影が止まるぐらい風が強かったんですけど、映像で見ると、雲の流れと稲の揺れがちょうどいい感じになっていて、「時の流れは早い」っていう、女の子の心情をうまく表してくれるような景色になっているんです。天候も味方してくれたので、ぜひ注目してください!

緒方 私は自己紹介の挨拶に「鳥居で私と会いましょう」と入れているんですけど、撮影前に「緒方さんには実は裏テーマがあります」と言われて、何かな?と思っていたら、ソロカットは全部鳥居の近くで撮影してくださったんです。だから夢が叶った!と思って、すごく嬉しかったです。個人的にも「私は今、神聖な場所で撮ってるんだわ……」と思ってにやけそうでした(笑)。

守屋 私は落ちサビで、デートの終わり際に「もうこれで最後かも」みたいにもどかしい気持ちを表すシーンがあるんですけど、実はその撮影の時、外だったので蚊に刺されまくってしまっていて。それを我慢しながら考えないようにして、可愛く頑張りました(笑)。

内山 ソロでは基本的に笑っている顔が多いですけど、今回は、いつもの私の笑いを含ませつつ、恋してる乙女の気持ちも入れたのがすごく思い出に残っていて。階段からケンケンパするところがあるんですけど、そのとき、すごい雨が降っていて、ケンケンパというよりベチョベチョパっていう感じだったんです(笑)。でも私、実は水たまりを踏むのが大好きなので、浴衣が足に張り付いたりしましたけど、すごく楽しい気持ちで飛んでました。

稗田 私は防波堤の上をとぼとぼ歩いてるシーンがあるんですけど、恋愛系の曲はバッドエンドに解釈したがるタイプなので(笑)、「デートは楽しかったけど、結局何も進展しないまま終わってしまった。そしてこのまま二人は結ばれることはない」という気持ちで撮影して。監督もそこがすごく良かったと言ってくださったし、大雨のなか、奇跡的に雨が止んで、傘を差さずにとぼとぼできたシーンなので、私のとぼとぼショボン感がぜひ伝わればいいなと思います。(YouTubeで公開されている)ショートバージョンにはないシーンなので、観たい方はBlu-rayをぜひ!(笑)。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
DIALOGUE+1st LIVE「ぼくたちのかくめい!オンライン」Blu-ray
9月16日発売

【初回限定盤(Blu-ray+CD)】

品番:PCXP.50789
価格:¥6,500+税

初回限定特典:「ぼくたちのかくめい!オンライン」ライブCD

映像特典
・キャスト打ち上げ放送
・定点ダンス映像「トーク!トーク!トーク!」「パジャマdeパーティー」「Domestic Force!!」
・「夏の花火と君と青」Music Video(作詞: 本間翔太、田淵智也 作曲: 瀬名航 編曲: 瀬名航、伊藤翼)

<収録セットリスト>
1.かいかいせんげん!
2.はじめてのかくめい!
3.トーク!トーク!トーク!
4.SCENE B-2:上々だ
5.パジャマdeパーティー
6.Domestic Force!!
7.SCENE C-2:また立ち上がる
8.好きだよ、好き。
バンドTIME
9.ダイアローグ+インビテーション!
10.大冒険をよろしく
11.ぼくらは素敵だ
12.あたりまえだから
13.はじめてのかくめい!

DIALOGUE+1st LIVE「ぼくたちのかくめい!オンライン」開催概要
2020年6月20日(土)

プロデュース:田淵智也
ボーカル:DIALOGUE+
ベース&バンドマスター:黒須克彦
ギター:新井弘毅
ドラム:鈴木浩之
キーボード:今井隼
マニピュレーター:篠崎恭一

<DIALOGUE+メンバー>
内山悠里菜(うちやまゆりな)
稗田寧々(ひえだねね)
守屋亨香(もりやきょうか)
緒方佑奈(おがたゆうな)
鷹村彩花(たかむらあやか)
宮原颯希(みやはらさつき)
飯塚麻結(いいづかまゆ)
村上まなつ(むらかみまなつ)

●イベント情報
DIALOGUE+JAM Vol.2
10月10日(土)新宿文化センター大ホール

昼の部
開場・開演時間…開場11:30 / 開演13:00 / 終演14:30予定

夜の部 ※配信あり
開場・開演時間…現地開場16:00 / 配信開場17:20 / 開演17:30 / 終演19:00予定

打ち上げ放送
開場・開演時間…配信開場20:50 / 開演21:00 / 終演23:00予定

出演:DIALOGUE+
ゲスト出演(夜の部のみ):三森すずこ、鬼頭明里

プロデュース:田淵智也
ギター&バンドマスター:堀崎翔
ベース:二村学
ドラム:鈴木浩之
キーボード:今井隼

一般発売(受付:チケットぴあ/ZAIKO)
対象券種
・夜の部ライブ配信チケット 3,500円(税込)
・打ち上げ放送配信チケット 2,000円(税込)

販売期間:9/19(土) 12:00~10/13(火) 12:00
・チケットぴあ
・ZAIKO

アーカイブ視聴可能期間(ライブ本編/打ち上げ放送共通となります):10/13(火)23:59まで

DIALOGUE+ LINEスタンプ販売中
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