BATON＝RELAYのリレーインタビュー：第4回目・日原あゆみ（Daylight／村山 萌役）

スマホ向けゲームを中心に、声優事務所・リレープロダクションに新人声優として所属する16人のメインキャラクターと、それを演じる16人のキャストが織り成す、新世代声優ヒロインプロジェクト『BATON＝RELAY』。漫画家の若木民喜がキャラクターデザインを担当、作詞家のzoppをはじめ豪華クリエイターが楽曲を手がけるなど、声優を題材にした作品として注目を集める本作より、1stEP「Start me up／かけだしのモノローグ」、2ndEP「ミライ＝バトン」が6月17日に同時リリースされた。

リスアニ！では、本誌「リスアニ！Vol.40」の特集記事に続き、キャストインタビューをリスアニ！WEBでリレー掲載。ゲームに登場する4つのユニット、April4、Banbina!!!!、Canaria、Daylightから、それぞれを代表して一人ずつに話を聞いていく。ラストはDaylightより、読書家で「非現実」なことを好む女の子・村山萌役の日原あゆみが登場。16人の新人声優たちの絆が描く本作と楽曲の魅力について、語ってもらった。

――『BATON=RELAY』のゲームアプリが配信スタートして3ヵ月ほどになりますが、実際にプレイして、どんなところに魅力を感じますか？　日原さんのおすすめポイントを教えてください。

日原あゆみ　やっぱり、ゲーム内アニメのオーディションやお仕事で、16人の声優全員分のボイスが聞けるのが面白いなと思いました。「このキャラクターには誰の声が合うだろうか」と悩みながらキャスティングするのがとても楽しいです！　私としては、仲間たちの演技を聞いて勉強にもなりますし！（笑）。あとは、ミーティングで関係性レベルを上げて開放することができる関係性ストーリーもオススメです！　気になったヒロインのことをより知ることができるし、なかにはかなりギャップのある子がいたりして……素敵な出会いがあるはずです！　メインストーリーもゲーム内アニメも楽曲も全て本当に素晴らしいものになっているので、たくさんの方に楽しんでいただきたいなと思います！

――日原さんが演じるキャラクター・村山萌は、どんな女の子ですか？

日原　萌ちゃんは、一見クールでドライなのかな？と思ってしまうのですが、そうではなくて。自分の理想をしっかり持ち、心に情熱を秘めた子。そして、リレープロダクションのみんなに尊敬の気持ちを持った素敵な子だと思っています。彼女は良くも悪くも頑固なところがあるのですが、リレプロのみんなのことをよく見ていて、「やれやれ」と呆れ気味になっているかと思えば、相手のいいところを理解しながら接しているんです。演じていて、愛おしいなぁと思ってしまいます（笑）。

――自分自身と似ている部分、あるいは自分にはなくて憧れを感じる部分はありますか？

日原　私は、少し優柔不断なところがあるので、萌ちゃんように、自分の考えをはっきりと持って、恐れることなく前に進んでいく人になりたいなと思います。萌ちゃん尊敬です！　クールな印象とは対照的に、笑ったり、戸惑ったり、怒ったり、照れたり……実は感情豊かな子なので、ぜひストーリーを読み進めて実感していただきたいです！　必ず萌ちゃんが好きになります!!（笑）。

――もし、ご自身が担当するキャラクター以外でお気に入りの子を選ぶとすれば？

日原　とても難しい……（笑）。実は各チームに推しがいて、みんな同じくらい好きで……。今回はその中の一人、高橋京子ちゃんを挙げようと思います！　京子ちゃんは「お姫さま」になりたいという夢を叶えるために、きっとたくさんの努力をしてきた子で、女の子の鑑のようだなと思うんです。素直じゃないけど、間違いなくまっすぐで、健気で素敵な女の子だと思います！　あと、豪快に噛んじゃうところとあの髪型も可愛い……！（笑）。

――今回のCDに収録される、メンバー16人全員による最初の歌「Start me up」は、どんな曲だと感じていますか？

日原　「Start me up」は、私たち16人と、『BATON=RELAY』を応援してくださるディレクターさんとを繋げる架け橋のような曲だと感じています。「あなたがいれば、前に進んでいける」「私たちと一緒に歩んでいってくれませんか？」というディレクターへの想いをまっすぐに伝えている曲だと思っています。ですので、ぜひこの想いを受け取っていただけたら嬉しいです！　そして、時が経っても、振り返ってこの曲を聴いたときに、16人と繋がっているんだと感じてもらえるような曲だと思うので、16人とディレクターの始まりの曲として大切に思っていただけたら、私たちも幸せです！

――「Start me up」にまつわる印象的なエピソードがあればお聞かせください。

日原　実はこの曲は、私が初めてレコーディングを経験した曲で、楽しみと緊張とちょっぴりの不安とで不思議なドキドキを感じながらレコーディングに臨んだことをよく覚えています。その日は、その時の自分の精一杯をぶつけ、反省をたくさん持ち帰り、「これからもっと頑張らないと！」と今後に向けて奮起した記憶があります。「Start me up」は、私の背中を押してくれる最強ソングです！

――では、プロローグ曲第2弾「かけだしのモノローグ」はどんな楽曲だと感じますか？　日原さんのお気に入りポイントなどを教えてください。

日原　「かけだしのモノローグ」は、16人とディレクターとの約束の曲なのかなと思います。「Start me up」は、まっすぐな想いをディレクターに届けようとしている曲なのに対し、この曲は、16人がディレクターや仲間たちとの約束を果たそうという想いと共に、「私だけのストーリーを積み重ねるんだ」と強い決意をしている曲だと感じています。あと、私はなぜだかこの曲を聴いているとピンク色が頭に浮かびます。うまく表せないですが、純粋で、まっすぐで、眩しい……そんなヒロインたちの魅力が詰まった素敵な曲になっていると思います！

――「かけだしのモノローグ」にはどんな思い出がありますか？

日原　この曲を聴くと、私が初めて皆さんの前でこの曲を披露した、“BATON=RELAY WORKSHOP Vol.4”（2019年12月に開催されたライブ＆トークイベント）のことを思い出します。その時、「Start me up」と比較すると「かけだしのモノローグ」はまだまだ練習量が足りておらず……。私を含めダンス初心者が多いなかで、どう踊れば、どう練習していけば、みなさんの心に届くようなパフォーマンスができるかをたくさん考えた記憶があります。曲の輝きに負けないように、みんなで必死に練習した思い出深い曲ですね……！（笑）。

――ゲームアプリの主題歌「ミライ＝バトン」も16人全員による歌唱曲です。

日原　この曲を初めて聴いたとき、はじめのワンフレーズで「あ、好きだ!!」とすぐに思いました。前向きなメロディーに乗せて、“バトンリレー”の歌詞の登場。それに加えて、抑えきれない未来へのワクワクがサビで目一杯に表現されていて、聴いていて晴れやかな気持ちになるのがこの曲の魅力だなと思います。キラキラで爽やかなメロディと大切なメッセージが詰まったこの曲、本当に大好きです。

――やはり皆さんにとって特別な楽曲なんですね。

日原　この曲を16人で初めて踊ったときに、これは大きな舞台で披露したら泣くかもしれないと思いました。この曲は、未来に、そしてあなたに想いを繋げる曲なので、これを披露して、聴いてくださる方に想いを繋げることができたら、何かが込み上げてきそうで……！　みなさんに披露できる日が来るのを、心から楽しみにしています！

――これらの楽曲や作品で描かれているテーマは、若手声優として頑張っているキャストの皆さんにも共感できるものだと思います。自分のこれまでの活動や心情と重なる部分はありますか？

日原　『BATON=RELAY』のストーリーはすごくリアルで、読み進めていくなかで、心が痛くなるような場面もあります。でも16人のヒロインたちは、仲間からヒントを得たり、そばで見守ってくれる存在によって前に進んでいきます。私もこの世界に飛び込んで、理想とはまだまだ程遠いことを自覚することばかりです。でも、彼女たちと同じように、周りの仲間や見守ってくださる人、応援してくださる人の存在が大きいからこそ、ここで立ち止まってはいけないと思えます。楽曲から感じる、時々垣間見える不安や、前に進もうとする気持ち、未来へのワクワクした気持ちも、共感できることだらけです！

――今回のCDには、日原さんが参加するユニット・Daylightの楽曲も2曲収録されています。こちらのお気に入りポイント、レコーディング時にこだわった部分などを教えてください。

日原　まず、「Daylight Sinfonia」は、メロディも歌詞もクールで綺麗で、DチームことDaylightの独特な雰囲気がそのまま表現されている曲です。個人的には、（戸田）有理（CV：鳴海夏音）が歌う“夜明けの果てに待つ景色を歌おう”“朝と夜を繋ぐ奇跡を歌おう”という部分がお気に入りです。有理が歌うと説得力がすごい！　かっこいい！（笑）。

――もう1曲の「月光アイ歌」もクールで疾走感のあるナンバーですが、こちらはいかがですか？

日原　「月光アイ歌」は、とにかく歌っていると自然と感情がこもるし、体も動いてしまう魔法のような曲です……！　この曲は、落ちサビからラスサビに向かうところがとても気持ちよくてお気に入りです…！　両楽曲共に、レコーディングのとき、声に意識を向けるというよりかは、萌として、萌ちゃんと気持ちを一致させることに集中しました。萌ちゃんなら、今の自分にできる表現を最大にして表現するだろうと思ったので、飾らずにまっすぐ歌うことを意識しました。Daylightの曲は、きっと多くの方に盛り上がっていただける曲だと思うので、ぜひたくさん聴いていただきたいです！

――それでは、自分たちの曲以外で好きなユニット曲を選ぶとすれば？

日原　CチームことCanariaの「TADAIMA」ですかね！　Canariaは本当に歌唱力の高いメンバーが集まっていて。その圧倒的な歌唱力と、この曲の壮大さ・儚さ・切なさのようなものがとても合っているんです！　後ろでそっと聴こえてくる綺麗な歌声にうっとりしてしまいます……。この4人だからこそ表現できるものなんだろうなと思います。個人的に、この曲は寝る前に聴くと、深い眠りを誘ってくれるような気がします……（笑）。

――今後『BATON=RELAY』を通じてチャレンジしたいこと、みんなで実現したい夢や目標はありますか？

日原　『BATON=RELAY』のイベントを日本全国いろんな場所でできたらいいなと思います。過去のイベントで、応援してくださる方と直接お話しする機会があり、そのときに、遠方から来てくださる方もいらっしゃったので、私たちのほうから会いに行きたいな……と！　それから、ライブで、メンバーをシャッフルして、いろいろな楽曲を披露する……なんてこともしてみたいです！

――では最後に、今後の活動に向けての意気込みをどうぞ。

日原　より大きな舞台に立つために、まだまだ努力しなければならないことがたくさんあると感じています。今応援してくださっているディレクターさんにも、これから出会うディレクターさんにも、私たちの成長を見届けたいと思っていただけるように、16人で力を合わせて頑張っていこうと思いますので、どうかこれからもバトンリレーをよろしくお願いします！

INTERVIEW & TEXT BY 北野創（リスアニ！）

●リリース情報
BATON=RELAY 1st EP
『Start me up／かけだしのモノローグ』
発売中

品番：VVCL-1469
価格：￥2,200＋税

＜CD＞
01. Start me up
作詞：zopp　作曲：渡辺翔　編曲：前口渉
02. かけだしのモノローグ
作詞：zopp　作曲：小内喜文　編曲：前口渉
03. 四月のDreams come true
作詞：zopp　作曲・編曲：Atelier LadyBird
04. ビバフィーバーバンビーナ
作詞：zopp　作曲・編曲：奈須野新平、福田淳平
06. 金糸雀
作詞：zopp　作曲・編曲：馬渕直純
07. Daylight Sinfonia
作詞：zopp　作曲・編曲：岩見直明
08. Start me up -Instrumental-
09. かけだしのモノローグ -Instrumental-
10. 四月のDreams come true -Instrumental-
11. ビバフィーバーバンビーナ -Instrumental-
12. 金糸雀 -Instrumental-
13. Daylight Sinfonia -Instrumental-

BATON=RELAY 2nd EP
『ミライ＝バトン』
発売中

品番：VVCL-1485
価格：￥2,200＋税

＜CD＞
01. ミライ＝バトン
作詞：zopp　作曲・編曲：秋浦智裕（onetrap）
02. MAJI de MAGIA
作詞：zopp　作曲・編曲：石黑剛
03. 四つ葉のクローバー～10000分の1の君～
作詞：zopp　作曲・編曲：佐々倉有吾
04. TADAIMA
作詞：zopp　作曲・編曲：長橋健一（onetrap）
05. 月光アイ歌
作詞：zopp　作曲：渡辺翔　編曲：前口渉
06 君は君だ
作詞：zopp　作曲・編曲：前口渉
07. ミライ＝バトン -Instrumental-
08. MAJI de MAGIA -Instrumental-
09. 四つ葉のクローバー～10000分の1の君～ -Instrumental-
10. TADAIMA -Instrumental-
11. 月光アイ歌 -Instrumental-
12. 君は君だ -Instrumental-