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INTERVIEW

2020.05.27

halca、初のOPテーマ担当!TVアニメ『邪神ちゃんドロップキック’』OPテーマリリースインタビュー

halcaが数々のアニメのED主題歌などを収録した1stアルバム『Assortip』から3ヵ月ぶりとなるニューシングル「時としてバイオレンス」をリリースする。表題曲は、4月から放送されているTVアニメ『邪神ちゃんドロップキック’』のOPテーマとなっている。デビュー2年目にして「念願だった」というTVアニメのオープニングを担当する心境から、自分らしい歌い方を獲得した意外な変遷、等身大の女の子の恋愛模様を綴ったカップリングに込めた思い、そして、残念ながら中止になってしまった東名阪ツアーに対する現在の心境を聞いた。

「時としてバイオレンス」で、かなり歌の柔軟性が身に付いた

――1stアルバム後、初のリリースになります。

halca  初めてのアルバムをリリースできたことで、やっと第一段階の目標を達成できたなと感じていました。すごく気合いを入れて作ったアルバムの次のシングルなので、どうしたら皆さんに新しい自分を見てもらえるかなと思い、MVをはじめ、いろいろと工夫しました。なによりもまたシングルを出せることがすごく嬉しいです。

――表題曲はTVアニメ『邪神ちゃんドロップキック’』のOPテーマになってますね。

halca  私も観ていたんですけど、一期が放映されたときにすごく噂になっていて、テレビで放送していいギリギリのラインを攻めている、面白いアニメだなと思っていました。思いきり血が飛び出たり、邪神ちゃんがすごいギャンブラーだったり、友達を ATMって呼んでたりして(笑)。でも、可愛いから許せちゃうっていう。すごく気楽に笑えるし、元気がもらえるアニメなので、二期もいちファンとしてすごく楽しみにしていたんです! そんな面白い作品で、私にとって初めてのOPテーマを担当させていただけることがすごくすごく嬉しいです!

――嬉しさが伝わってきてます(笑)。最初に楽曲を受け取ったときはどう感じました?

halca  胸の高鳴りが一段ずつ上がっていくようなメロディがすごく好きです。歌っていても楽しいですし、レコーディングしたあとで、改めて曲を聴いても、「あ、楽しいな」と思ってしまうので(笑)、きっと、聴いてくださる方も楽しい気持ちになるんじゃないかなと思ってます。

――歌詞はどう捉えました?

halca  邪神★ガールズが歌ってた一期のOPテーマ「あの娘にドロップキック」もすごく好きだったんです。“あの娘にドロップキック”から始まって、“ザザース ザザース ナスナザース”っていう(花園)ゆりねちゃんが唱える呪文も入っていて。EDテーマ「Home Sweet Home!」は、1話で出てきたみんなですき焼きを食べるシーンが思い出せるような歌詞になっていて、アニメ本編とOPテーマとEDテーマの繋がりを感じました。今回の歌詞にも“ドロップキック”や “バイオレンス”という言葉も入っていて、邪神ちゃんの世界観にも合っていると思います。わたしを初めて邪神ちゃんのアニメを通じて知ってくださった方々にもちゃんと届く歌詞の世界になっていると思っています。

――ゆりねちゃんと邪神ちゃんの関係ですよね。

halca  そうですね。タイトルに“時として”ってあるんですけど、Twitterで「いや、いつもバイオレンスじゃん」ってツッコミをいただいて。「たしかに……!」って、クスってしてしまったんですけど、アニメを観ていると、穏やかな日常シーンも結構あって。邪神ちゃんが悪いことさえしなければ、ゆりねちゃんはお仕置きをしないんですよね。仲良しなときはちゃんと仲良しだし、悪いことをしたらお仕置きが待ってるよっていう二人の関係らしさが出てる歌詞だと思います。タイトルもぴったりだなって思います。

――曲調はちょっとスカコアっぽい、速いテンポのポップロックになっていますよね。レコーディングにはどんな気持ちで臨みました?

halca  久しぶりに聴いてみたら、「あれ?こんなに早かったっけ?」って思いました。実はこの曲は去年の今頃にレコーディングしていて。

――え!1年前なんですね!?

halca  はい。4thシングル「放課後のリバティ」の前ですね。皆さんが聴いてくださっている順番としては、「センチメンタルクライシス」→「放課後のリバティ」→『Assotorip』→「時としてバイオレンス」なんですけど、「放課後のリバティ」をリリースしたときに、ファンの方から「あれ?こんなに歌い方の癖が強かったけ?」っていうメッセージをいただいたことがあって。自分の中では、「その間に『時としてバイオレンス』があるんだよ!」と思いながらニヤニヤしていました。「時としてバイオレンス」で、かなり歌の柔軟性が身に付いたというか。それまでも「自由に好きに歌っていいんだよ」っていうアドバイスをいただいていたんですけど、「時としてバイオレンス」のときは、そう言われなくても、テンションを上げて好きなように歌いました。そういったことを経ての「放課後のリバティ」だったんですね。

――「放課後のリバティ」はかなり伸び伸び歌ってましたもんね。

halca  皆さんはきっとびっくりしたのかなって思っています。当時は、本当に「時としてバイオレンス」のことを言いたくて言いたくて仕方なかったです。「センチメンタルクライシス」から「放課後のリバティ」はすごくギャップがあるし、何があったんだ?って感じたと思うんですけど、実はその間には、「時としてバイオレンス」という曲があって、そこでまた殻が1つ破れたんですっていうことを、今になってやっと言えるのがすごく嬉しいです。

――そうやって聞くと、「時としてバイオレンス」から今のhalcaさんらしい歌い方になってますよね。ドロッピーで弾ける感じというか。“らしさ”を獲得した最初の曲だったんですね。

halca  はい。以前は、お家で一人でカラオケとかしていても、オリジナルのアーティストの方の歌い方を意識しちゃっていたんですけど、「時としてバイオレンス」からは、誰の曲を歌ってても、自分らしく歌えるようになったと思います。

――当時、どう歌おうと思ったかは覚えてます?

halca  どんな気持ちだったかな……。最初は「邪神ちゃんの曲だよ」とは教えてもらっていたんですけど、オープニングなのかエンディングなのかは、まだ決まっていなかったんです。でも、曲を聞いて、すごくオープニングっぽいなと思っていて。「これは、もしかしてついにオープニングなんじゃないか?」って一人で勝手にテンション上がりながら、レコーディングをしていました。何回歌ってみても、この疾走感はどう考えてもオープニングしかないでしょ!って思って(笑)。そう思うと、どんどん自信が湧いてきて、オープニングだったら、サビ前はもっと駆け上がったほうがわくわくするだろうとか思いながら、すごく楽しく歌っていました。妄想力がすごいので、歌っている時も、邪神ちゃんたちが動いている姿を思い浮かべながら歌いました。私の勝手なイメージなんですが、異次元みたいなカラフルな世界で、キャラクターがポーズをとって去っていくような映像を思い浮かべながら歌っていました。

――(笑)実際のOP映像を観てどう感じました?

halca  二人がお花畑で手を取り合って、ふわふわしたような感じでかわいく始まっていて、最初は観るアニメを間違えたかな?って思うくらいほのぼのしているんですけど(笑)、“キミとのEveryday”の瞬間に、邪神ちゃんの目がキリッと変わって。そのギャップが邪神ちゃんらしいし、ぬるぬる動いている感じも、アニメのスタッフの皆さんのこだわりが伝わってきました。本当に念願のオープニングなので嬉しかったです。何回観ても、邪神ちゃんの「ザ・萌え」な絵も本当に大好きで、一人ひとりのキャラの個性もほかにないくらい濃いし、無難じゃないところが好きです!

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