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INTERVIEW

2020.01.21

ファーストアルバム『Opportunity』をリリース!DracoVirgoインタビュー

ファーストアルバム『Opportunity』をリリース!DracoVirgoインタビュー

2005年にアニメ『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』のOPテーマ「PRIDE」でメジャーデビューを果たした元HIGH and MIGHTY COLORのボーカリストだったMAAKIIIを中心に、同じく元「ハイカラ」ベースのmACKAz、ドラムスのSASSYと共に結成されたDracoVirgo。2017年夏から始動したこのバンドプロジェクトは、同年11月にFate/Grand Orderの「亜種特異点」シリーズの4作目「異端なるセイレム」での、毛蟹作品のfeaturingアーティストとして産声をあげる。その後、配信シングルのリリースやライブを通して自身の音楽を模索してきた彼らはついに完成した1stアルバム『Opportunity』でその全貌を見せる!DracoVirgoが轟かせる渾身の“今”についてメンバー3人に話を聞いた。

――かつてHIGH and MIGHTY COLORで一緒に活動をしていたMAAKIIIとmACKAzとSASSYが再び集結して結成されたDracoVirgo。この結成に至るにはどのようなことが起きたのでしょうか。

MAAKIII 「最近、どうしているのかな」と久しぶりに連絡をしたのがはじまりで。そのとき、わたし自身はソロでの活動をしながらバンドプロジェクトをやりたいな、と考えついていたときだったんです。ちょうどその当時、2人は前のバンドが解散することになったり、いろいろとあってわりと目立ってもいたので、連絡をしたんです。それがきっかけで何度か会って話をしていくうちに、自分の中にある「バンドスタイルで音楽をやりたい」という想いを話させてもらって、「一緒にどうかな」と。そんなときに、ハイカラの生みの親でもある山内さん(真治、現アニプレックスプロデューサー)から、山内さんが担当されている「Fate/Grand Order」の楽曲を作ってほしい、というお話をいただいて。

――それがDracoVirgoの最初の楽曲となる「清廉なるHeretics」ですね。「Fate/Grand Order Epic of Remnant」の「亜種特異点 Ⅳ 異端なるセイレム」のテーマ曲で毛蟹さんとのコラボ曲。

MAAKIII そうです。そのお話をいただいたことでDracoVirgoとして本格始動する前に3人で集まって、「FGO」のために音を出すことになったんです。そこからドラヴァゴとして活動していくための矢印が伸びだしたような気がして。そのコラボ曲のあとにmACKAzが持って来てくれたのがドラヴァゴの最初の曲となる「KAIBUTSU」だったんです。その曲をはじめ、楽曲がポロポロと生まれてくる中で、一緒に音を出したかったことからわたしがソロでやっていたときのアルバム『兎に角、ジェネシス!!!!!』をドラヴァゴのバージョンでやっていこう、と模索もしていって曲をどんどん増やしていったことで、今回2枚組のアルバム『Opportunity』が完成しました。

――そのドラヴァゴの楽曲を制作していくにあたっては、どんな印象がありましたか?

mACKAz 最初はまず、集まって音を出そう、ということから始まって、コンセプトみたいなものはまったくなかったんです。でもやりたいものはそれぞれにあって。「こういう音楽もいいよね」「あのバンドの音ってカッコいいと思わない?」みたいなところから始まっていったので。その都度、いいなと思う曲を制作する、というのを積み重ねてきた結果、ドラヴァゴのサウンドになっていった感じです。

――さきほどお話にあったように、今回はソロの時の楽曲をドラヴァゴバージョンとして作り上げたものを含めた2枚組のアルバムとなりました。アルバム制作、というかドラヴァゴの楽曲を作り上げていくのにはどれくらいの期間を要したんでしょうか。

MAAKIII 2年半ですね。最初は『兎に角、ジェネシス!!!!!』のドラヴァゴバージョンを、DJ Massさんに声をかけて一緒にやりつつ、ライブをどんどんやって力をつけていきたいなというのもあったので、とにかくわたしたちも久々に音を出して、どんなものかと探りながら模索しながらの活動であり制作だったんです。はじまりとしてはバンドのきっかけになった「FGO」の曲と「KAIBUTSU」、そして「阿弥陀の糸」が楽曲としてあって、ライブではそこにソロでやっていた曲を織り交ぜて。ライブのない間は曲制作する、というのがルーティーンになっていたんですね。でもあまり苦しんで作った感覚はなく、偶然の産物で生まれて来るものを「意外と面白いね」って構築していった2年半でした。

――「KAIBUTSU」がバンドを導いたところはありそうですね。

MAAKIII それはありました。「FGO」を通して、わたしたちに求められているものがなにか、というのも理解できましたし、自分たちは意外とそういったテーマに当てはめて作ることも楽しめるとわかって。「清廉なるHeretics」から自分たちはどう活動を広げていくか、と考えていたときにmACKAzが書いてきたのが「KAIBUTSU」で、この曲からエモーショナルに「やっていくぞ」という意識が高まったので。この曲で勢いがついた気がします。

――だとしたら「FGO」とのコラボは本当に大きなきっかけだったんですね。

MAAKIII 大きかったです。やっぱりハイカラの生みの親の山内さんはドラヴァゴも作ってしまうんだなって。「山内さんはすごい!」と思いました。

SASSY この「KAIBUTSU」に至るまでにも俺もmACKAzもいっぱい曲を作っていたんですけど、どれも100点を取れるデモではなかったんです。迷っていた中でこういうチャンスをいただいて、その曲のレコーディングが自分たちにとって一発目のレコーディングだったんですが、その感触がすごく良くて。この感覚に繋がるものを、と思っていたときにmACKAzが「KAIBUTSU」をあげてくれた。聴いた瞬間に「これでいこう!」となりましたね。満場一致で。

MAAKIII モノリスが広がった感じというか。そこからワーッ!と広がりました。

――たとえばこの「FGO」であったり、先日はアニメ『ありふれた職業で世界最強』のEDテーマ「ハジメノウタ」もありました。モチーフがあっての楽曲制作はいかがでしたか?

MAAKIII この「ハジメノウタ」は作品の情報をいただいて、さらにアニメ制作サイドからのリクエストもいただいたうえで書き上げた曲なんですが、そのリクエストにある言葉やフレーズにもすごく力があったんです。自分の考えの外からもらう刺激と、それに応えたいという想いで、音楽でのコミュニケーションを取れることに燃えました。原作に寄り添いたいと思って、楽曲を作る数日は作品にどっぷり浸かっていたんですが、そうすると主人公の南雲ハジメやユエが憑依してくるんですよね。戦いのストーリーがありつつも、出会って、恋心が芽生えて、愛が形成されていく。サバイバルの渦中にあるけれど、彼らふたりにはオフタイムだってあるよね、と思ったんです。それってわたしたちもそうで。一日の間を仕事して頑張っているけど、帰宅して、一日の終わりにお風呂に浸かっている、そんな瞬間ってとても大切だな、と感じたんです。リセットしたりその日のことを振り返って反省をしたり、好きな人を想ったり。そうして自分の髪を乾かしていたら、ドライヤーの風の音の奥から「おはよう、おやすみ」ってフレーズが出てきたんです。そのフレーズが、翌朝目が覚めてもまだ鳴っていて。「これはイケる」とスタジオにすぐに入って、デモを作って、2人に聴いてもらいました。そうしたら反応が良くて。うれしかったです。

SASSY MAAKIIIの作り方って、作品に合っていますよね。物語にはそうして作った方がフィットしやすいんだなって感じました。俺もmACKAzも作ってはいたんですけど、外側からの感じとしてオーダーに近づけることは出来るんですけど、内側からすごく浸透力のあるものをMAAKIIIは最初から出せていたので、聴いた瞬間から「この曲だな」と感じました。アニメと合せて聴いても、めちゃくちゃユエの想いだったし。ハイカラでの経験も無意識のうちに血となり肉となっているんだな、と感じました。

――そんな楽曲を含む本作ですが、新曲ではハイカラの元メンバーであるユウスケ、カズト、MEGも参加したということで。久々の音はいかがでしたか?

SASSY このバンド編成をフルに活かしたものをライブでできないかな、と作っていたDracoVirgoによるインスト曲もDisc2には収録していたりするんですけど、そういったインストの新作のつもりで作っていた楽曲もあるんです。もちろんインストなのでメロディも乗っていなかったんですけど、それをMAAKIIIに聴かせたときに「沖縄の匂いがするアレンジを加えたらどうだろう」というアイディアが出てきて。ギターレスの編成だけどギターインストっぽく打ち込みのフレーズを差し替えたら面白いかなって思って。それでMEGとカズトを招集して、アンチノブナガ(HIGH and MIGHTY COLORのMAAKII以外のメンバーがハイカラ結成以前に活動していたバンド)時代にやっていたようなラウドなものにしたらどうかな、と進めていったんです。それで三線とかエイサーの太鼓の感じもいいよねってMEGと一緒にアレンジしたんですね。そうしたらMAAKIIIが「これ、メロディがあってもカッコいいね」ってアイデアが出て。インストじゃなくボーカル曲にしようってことで「ABRACADABRA」や「RYUKYU」が生まれました。

mACKAz 実際に会って制作をしたわけではなく、データのやりとりで音源上で揃うことができたんですが、データで送ってもらった音を聴いても、記憶の中にあるあの頃のギターの感じで。「これはMEGだなぁ」「ここはカズトっぽいなぁ」というのも変わっていないところもあり。ユウスケは何回かステージに出てもらったりもしているんですけど、それでも面白いですよね。芯にある部分は変わらないんだ、ということは感じました。

MAAKIII その「RYUKYU」については、ちょうどアルバムのアートワークの打合せを、東京にいるスタッフと沖縄から電話で相談していたんです。。首里城が見たくなって、首里城からパワーをもらいながら、こんなパワーのあるアルバムジャケットにしたいなって感じていたんですね。ちょうどインストとしてのこの曲の制作も始まっていて、シンフォニックメタルみたいなものが好きだから、琉球音階サウンドをメタルとミックスしたら面白いものになるなって感じていたし、首里城を眺めながら、アートワークでもわたしたちのルーツを出したいなって思っていたところでユウスケやカズト、MEGも参加してくれるって話だったから、ここで集結するのことに意味がある、という想いも湧いて。琉球メタルを完成させよう!と火がついたんです。その一週間後に首里城の火災があったので、やってやる!という想いはさらに強くなりました。そこから生まれた2曲は、もう運命だと感じましたし、ユウスケにリリックを書いてもらって、楽曲が完成しました。

――その1stアルバムにはどんなドラヴァゴを込めようと思っていましたか?

MAAKIII わたしたちがここに存在すれば、わたしたちの音楽になるんだよ、という証明になればいいなと思って。ジャンルに囚われずにわたしたちが素直に、そのときにそれぞれが感じていたムードが一個一個形になった曲を集めました。音楽を通して誰かと繋がれる喜びや熱を感じながらいろいろと挑戦させてもらって、やりきった感じがあります。

mACKAz 「KAIBUTSU」のできるきっかけとなった「FGO」の曲から入れよう、ということでアルバムとしては珍しくシングルのカップリング曲も収録して、新曲もあって。今まで2年ちょいやってきたものの全部を収録した1枚になっているので、『兎に角、ジェネシス!!!!!』のリミックスを収録したDisc2とあわせた2枚組で今の自分たちの全てを詰め込みました。

SASSY  MAAKIIIがハイカラ脱退後、また音楽活動を始めようとなって→トルソロをやりきって、そこからまたバンドへ、という流れでのドラヴァゴになっているので、ソロでの曲もまた、ドラヴァゴ誕生のきっかけなんですよね。それを収録したのは意味があると思いますし、よりドラヴァゴの今いる時間の、ホットなダンスチューンも加味しながらの3人になっていると思います。

――渾身のアルバムにつけたタイトルは『Opportunity』。みなさんのライブのタイトルでもありますね。

MAAKIII わたしたちもいろんな機会をいただいて音楽が出来ているし、いろんな人に出会わせてもらっているんですけど、それは偶然じゃなくて、自分たちの意志があるからこそスタートできていること。偶然のチャンスとは決定的に違った、意志を持っているからこそ出会えたチャンスを差すのが「Opportunity」という単語だと思うんです。ここからまたわたしたちの名刺代わりになるアルバムを作ることでまたどんどん機会が繋がって、チェーンのように強く結びついていくといいな、という想いで作りました。

――ライブが見たくなるアルバムですよね。音が隅々まで詰まっていて。

mACKAz 昨今の「抜きの美学」みたいなシンプルな音作り、という時代に逆行しています(笑)。足しまくる。

SASSY そこはそれぞれのツールだったり育った環境もあると思うんです。余白も切り取り線も全て聴いてもらってDracoVirgoの良さが伝わると思っています。それが自分たちのカラーだとも思います。曲で聴くと「メロディに行くまでのこの部分はいらないよね」って思うかもしれないですけど、ライブでは実はそこが一番カッコよくなっている。それも見据えた構成になっているので、そういったところも想像してもらいたいです。

――今作を発売してすぐにツアーにも出らている皆さん。意気込みをお願いします。

SASSY 一曲一曲こだわり抜いて作った。それをまとめる盤がやっとできて、これで初めてチームになる気がしています。2年半活動をしてきましたが、ここからがスタートなイメージですね。武器が出来たことでここからどんな楽しい旅が待っているのか。そんな気持ちの入ったライブになると思います。

MAAKIII DracoVirgoの目撃者になってほしい。音楽を通してDracoVirgoという未確認生物を見るような感覚でわたしたちと一緒に楽しんでもらいたいです。

――最後に伺います。アニメの曲は今後もやっていきたいですか?

mACKAz やりたい!絶対にやりたいです!

MAAKIII アニメは大好きですから。ぜひまたやりたいです!

SASSY  MAAKIIIの制作はすごく憑依型なので、きっとアニメの世界観にフィットした曲を作ると思います。

MAAKIII いい楽曲を作ります!ぜひDracoVirgoにアニメソングをやらせてください!

Interview & Text By えびさわなち


●リリース情報
DracoVirgo 1st Full Album
『Opportunity』
1月15日発売

品番:UMCK-7048/9
価格:¥3,600+税
初回生産限定デジパック仕様
※初回盤終了次第、通常盤に切り替わります。

<Disc1>
1.Rainbow Butterfly
2.“KALMA”
3.阿弥陀の糸
4.hanaichimonme
5.FLY
6.清廉なるHeretics (毛蟹 feat. DracoVirgo)
7.Oh Eh Oh
8.ABRACADABRA
9.RYUKYU
10.HATENA
11.ハジメノウタ
12.KAIBUTSU
*1,5,7,9,10 新曲

<Disc2>「兎に角、ジェネシス!!!!! – DracoVirgo version – 」収録曲
M1.Massatsu – DracoVirgo Instrumental –
M2.×××× – DracoVirgo NADAR mix –
M3.トリックスター – DracoVirgo GAULTIER mix –
M4.ココニオイデヨ – DracoVirgo OSSIAN mix –
M5.超感覚的知覚 – DracoVirgo MICROCOSM mix –
M6.kIRA○kIRA – DracoVirgo LUCIFER mix –
M7.Opportunity – DracoVirgo Instrumental –
M8.DASH!脱出!奪取! – DracoVirgo LEONORA mix –
M9.いーじゃんっ! – DracoVirgo SHEPHERD mix –
M10.SPAAAAAAAAAARK!!! – DracoVirgo OZ mix –
M11.スノーボールアース – DracoVirgo ALICE mix –
M12.Magma – DracoVirgo Instrumental –

●ライブ情報
DracoVirgo “Opportunity 2020~Rainbow Butterfly~”

1月18日(土) 大阪・Zeela

1月19日(日) 名古屋・ell.FITS ALL

1月25日(土) 東京・渋谷WWW
OPEN/START 17:30/18:00
チケット代 スタンディング 4,000円(税別/D代別)

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