リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2019.11.09

スフィア10周年記念ツアーを笑顔で完遂!手応えと共に2月の全曲ライブへ――。「LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour2019 “A10tion!”」最終公演レポート!

スフィア10周年記念ツアーを笑顔で完遂!手応えと共に2月の全曲ライブへ――。「LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour2019 “A10tion!”」最終公演レポート!

スフィアの全国ツアー「LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour2019 “A10tion!”」の最終公演が10月27日(日)、千葉・幕張メッセ イベントホールで開催された。10周年を迎え、9月から全国5ヶ所9公演を行ってきた彼女たちの集大成となったイベントの模様をレポートする。

チケットが完売状態となり、多数のファンが駆けつけた最終公演。彼らの熱い視線が注がれるステージで、回転台から寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生が登場し「Music Power→!!!!」でライブがスタートした。寿の「幕張、盛り上がっていくぞ!」という言葉から「Miracle shooter」でライブの勢いを一気に加速させる。さらに「10s」から各メンバーの個性を反映した楽曲を次々と披露。ロックナンバー「My Sweet Words」の間奏で花道を渡って中央ステージに移動すると、続く「パルタージュ」では優雅にハーモニーを響かせる。豊崎の「みんな一緒に歌いましょう」という呼びかけから始まった「SPOTLIGHT」で会場が暖かなムードに包まれたのもつかの間、「CITRUS*FLAG」ではフラッグを取り出し、振り付けをダイナミックさに演出。最後に戸松が「今日1日よろしく!」と元気よく挨拶し、オープニンブロックを駆け抜けた。

6曲を終えてようやくの初MCで、メンバーは口々にツアーファイナルを迎えたことへの感慨を語る。戸松が「あっという間のツアー、あっという間にファイナル!」と驚きの声をあげると、高垣は「(ツアーの中でも)ここ千葉が一番熱い。もう目が血走っちゃうくらい」と得意のダジャレで盛り上げる。また、歓声の中に黄色い声が聞こえたことを喜んだメンバーは、今度は客席全体からの黄色い声をリクエスト。そんな無茶ぶりにもすぐに応じたファンに、メンバーは「(自分たちが)イケメンになったみたい」と笑う。

4人のコーラスが印象的な「When You Feel Love?」、そしてバンドによる「Heart to Heart」の演奏を経て、スフィアのライブではお馴染みのコーナーへ。トップバッターの寿がロックナンバー「Bubblicious」で勢いよくソロコーナーをスタートさせると、戸松はTVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」のオープニングテーマ「Resolution」を11月20日の発売を前に一足早く届けて会場を湧かせる。

豊崎がバラード「一千年の散歩中」でライブ後半戦の幕を開けると、高垣は「戦姫絶唱シンフォギアXV」エンディングテーマ「Lasting Song」で「ウォーウォー」の大合唱を引き出し、会場のテンションを一気に引き上げた。

またソロコーナーの合間には朗読劇も。今回のツアーでは堀江由衣がCAを務める音雨エアラインの飛行機による時空の旅が展開していた。この日は、堀江に加えて機長として宮野真守も参加。彼の操縦によるラストフライトの行き先は2009年2月15日、つまりスフィアのデビュー日だ。しかし当時のスフィアにイベントで歌わせないことでデビューを阻止しようとする何者かが出現。その何者かが生み出した偽の記憶で過去の世界が包まれようとする中、現在のスフィア4人はこの10年の記憶が詰まったデビュー曲「Future Stream」を歌唱。見事、デビューを遮ろうとした邪魔者……20年後のスフィアを撃退し、10年前のデビューという歴史的な出来事を守りきったのだった。

ソロコーナーが終わるとピアノソロにギターが絡んで「best friends」へ。黒いコートを着たメンバーが歌唱に加わっていき、絆の強さを感じさせるバラードを歌い上げる。すると一転して「Absolute Pride」「鋼のVictress」と「10s」の中でも山場となるメタル調の楽曲を連発。「Absolute Pride」で激しいダンスを見せ、「鋼のVictress」では「Fire!」と力強くシャウト。炎が吹き上がるステージの中央ではバンドマスター・平井武士がギターソロを高らかに響かせ、ラストスパートの口火を切る。

最後のブロックの1曲目は、5色に分かれたルーレットの結果で決定することに。メンバーそれぞれに好きな曲を選んでおり、寿は「Neo Eden」、戸松は「Sticking Places」、高垣は「君の空が晴れるまで」、豊崎は「キミが太陽」をセレクト。そしてとても小さな青の部分は、ご褒美企画として2020年春から1年間イギリスで生活することを発表した寿を除く3人も渡英するというもの。このチーフマネージャー・M氏からの提案に、「美菜子に会いに行きたい!」「ビジネスに乗りたい!」と完全に乗り気の3人。客席から「美菜子! 美菜子!」とコールが飛ぶ中、ルーレットに接近して矢を放った高垣は見事に青に的中?メンバーは口々に「やった!」「不正などない!」と喜びの声をあげた。

ひとしきり喜んだのち、改めて次の曲を選ぶためにルーレットが開始。高垣が放った矢がルーレットを外すという一幕もありつつ、最終的には豊崎が選んだ「キミが太陽」に決定。コートを脱ぎ捨てカジュアルな格好になったメンバーと客席が「ありがと」と感謝の言葉を交換してライブはクライマックスへ。高垣による「幕張と言えば夢の国、でもここからはイカの国!」という不思議なMCから始まったのはアッパーな「HIGH POWERED」。さらにシンガロングを誘う「GO AHEAD!!」「Future Is Now!」と続き、ライブ本編は一体感に包まれたまま幕を下ろした。

アンコールを受けて、ツアーTシャツに着替えた4人は元気よく「Pl@net Spheres!!」でライブを再開。さらに次の楽曲が「ウルトラマンタイガ」第2クールエンディングテーマであることを紹介すると、高垣の「『Sign』、聴いてくだサイン」というダジャレから「Sign」へ。続くMCにおけるグッズ紹介ではオックスフォードシャツを身に着けた寿が花道をランウェイ代わりに練り歩きパリコレならぬ“マクハリコレ”を披露し、豊崎による告知タイムでも残る3人がその背後で好き勝手にコンテンポラリーダンスを繰り広げる。アンコールらしい、そしてスフィアらしい和気あいあいとした雰囲気の中、最後の挨拶が始まる。

戸松は「ライブっていいもの」と2ヶ月に及ぶツアーを振り返り、寿は「『「この景色は一生忘れない』という場面をまた積み重ねられた」と最終公演で見えた景色を噛みしめる。さらに高垣が「2020年からも私達らしく歩んでいく」と決意を新たにすると、豊崎もそれに同調し「ワールドワイドになるし、人妻が3人で、30代もふたり」と笑いながら「これからも前代未聞の“ベテラン声優アイドルユニット”として頑張る」とかつて宮野がスフィアに名付けたフレーズを引用して意気込んだ。そんな4人が最後に歌ったのは定番曲の「LET・ME・DO!!」。中央ステージで360度全方位からの声援を浴びながら満面の笑みで歌い終え、ステージを去っていった彼女たちだったが、それでも鳴り止まないファンの声に応えてステージにふたたび登場。改めて感謝の言葉を語り、ツアーを締めくくった。

なおイベント中に告知されたように、スフィアは2020年2月に全曲ライブ「LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live 2020 “スフィアだよ!全曲集合!!”」を2月15日、16日に行なう。会場は東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ。2020年春に控える寿の渡英前の貴重な機会であり、レア曲の披露も必至なだけにファンなら必ず抑えておきたいイベントとなりそうだ。

Text By はるのおと

LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour2019 “A10tion!”
2019.10.27@幕張メッセ イベントホール
<SET LIST>
M1.Music Power→!!!!
M2.Miracle shooter
M3.My Sweet Words
M4.パルタージュ
M5.SPOTLIGHT
M6.CITRUS*FLAG
M7.When You Feel Love?
M8.Bubblicious / 寿美菜子
M9.Resolution / 戸松遥
M10.Future Stream
M11.一千年の散歩中 / 豊崎愛生
M12.Lasting Song / 高垣彩陽
M13.best friends
M14.Absolute Pride
M15.鋼のVictress
M16.キミが太陽
M17.HIGH POWERED
M18.GO AHEAD!!
M19.Future Is Now!
EN20.Pl@net Spheres!!
EN21.Sign
EN22.LET・ME・DO!!

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP