リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2019.07.03

ライフリング4初のライブイベント“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.1”レポート!

ライフリング4初のライブイベント“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.1”レポート!

アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』のメインキャスト4人――Machico(小倉ひかり役)、熊田茜音(渋沢泉水役)、南 早紀(姪浜エリカ役)、八巻アンナ(五十嵐雪緒役)――からなるアニメ公認アイドルユニットのライフリング4が、結成ライブイベント“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.1”を6月1日(土)に東京・大塚Hearts Nextで開催。2019年4月に結成が発表されてから初めて公の場に姿を現すこともあり、会場にはその活動に期待を寄せるファンが詰めかけ、熱気溢れるステージとなった。

『ライフル・イズ・ビューティフル』は射撃競技の一種であるビームライフル競技に取り組む女子高生たちの青春模様を描いた、「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」で連載中のサルミアッキ原作による4コマ漫画。普段はどこか抜けた性格だが集中すると天才的な射撃の腕前を発揮する主人公・小倉ひかり、ひかりの幼馴染で誰に対しても面倒見のよいまとめ役の渋沢泉水、容姿端麗&スポーツ万能のお嬢様だけどそれを鼻にかけない努力家の姪浜エリカ、無口で無表情な変わり者だが射撃の実力は全国トップクラスの五十嵐雪緒という、全員一年生の部員で構成された千鳥高校射撃部の面々が、ゆくゆくは世界で活躍することをめざしてライバルたちと競い合う、コミカル(+スポ根要素が少々)なストーリーが魅力の作品だ。その千鳥高校射撃部の4人を演じるのが、このたびライフリング4を結成した声優たちとなる。

そんな彼女たちの初ステージの舞台となった大塚Hearts Nextは、お客さんが数百人も入ればいっぱいになるぐらいの広さのライブハウス。ステージとフロアの距離も近く、演者のパフォーマンスを間近で楽しむことができる会場だ。フロアは思うように身動きが取れないほどの盛況ぶりで、場内は開演前から異様な熱気に包まれている。やがてメンバー4人がステージに現れ、まずはこの日の会場で販売された結成記念シングルの表題曲「GO! GO! ライフリング4!!!!」でライブをスタート。それぞれが演じるキャラクターをイメージした衣装を身にまとった4人の快活なパフォーマンスに、観客たちはのっけから熱狂的な歓声を上げて盛り上がる。

「GO! GO! ライフリング4!!!!」は、KOH(ClariS「アネモネ」、i☆Ris「Goin’on」ほか)が作編曲、彼と宮崎まゆ(Run Girls, Run!「never-ending!!」、petit milady「A or A!?」ほか)が作詞を担当したきらびやかなアップチューン。千鳥高校射撃部の4人がライフル競技に対して抱いている情熱やワクワク感が、シンセを中心とした明るいテイストのサウンドや歌詞で表現されており、どこか夏っぽい爽やかさも感じさせる。ライフリング4の4人はそれを生歌で鮮やかに歌唱。普段よりも甘やかな声音のMachico、まっすぐで自信に満ち溢れた歌を聴かせる南、感情の起伏を抑えながらも柔和な雰囲気が心地良い八巻、人懐っこい温かさを持った熊田と、いずれもが各々の演じるキャラクターの魅力を歌声でしっかりと打ち出しており、四者四様のスタイルが混ざり合ってライフリング4としての理想の形が作り出されていく。

歌唱後、自己紹介へ。このライブで初めて人前で歌って踊るという熊田は、元気いっぱいに挨拶しながらも、手が震えていて緊張気味。その隙を逃さず南が「おててつなごうか?」と自然な流れで密着したのは流石と言えよう。さらに八巻の古墳好きという珍しい趣味にも触れつつ、ライブはこの日が初披露となるカップリング曲「Bright day, Stand up!」へと続く。

4人のブライトなハーモニーから始まるこの楽曲は、千鳥高校射撃部メンバーの共に歩んでいく絆とまっすぐな思いが形になった、清らかで胸のすくようなロックチューン(作詞は宮崎まゆ、作編曲は金崎真士)。4人で声を合わせるパートも比較的多く、歌詞の最後の一節“Shooting world 世界へと”でみんな一斉に上方を指差し、そこからゆっくりと腕を下ろしていく振り付けにも、彼女たちの団結感と夢に向かって一緒に突き進んでいこうとする意志が感じられる。観客たちも百戦錬磨の強者たちが揃っている模様で、初披露曲であるにも関わらずコールなどを良いタイミングでバッチリと入れて、メンバーも「すごい!何も言わなくても完璧!」(Machico)と喜ぶ。

そしてここからは、メンバーへの質問コーナーに。まだ結成されて間もない彼女たちが、どんな性格でどんな絆を育んでいるのかを知ってもらうべく、スタッフの用意した質問ボックスから各々一枚ずつ質問を引き、それに回答するというコーナーだ。まずMachicoが引いたのは「メンバーと一日だけ入れ替わるとしたら誰と入れ替わる?」というもの。そこでMachicoは「この尊み、わかるでしょ?」と熊田をチョイス。メンバー最年少で声優としてのキャリアもまだ浅い彼女は、一緒にレッスンや仕事をしている中で何をしても喜んでくれるらしく、「そんな清い時代を思い出したい!(笑)」というのが理由だという。また、熊田と八巻は背が高いので、ふたりのように「背の高い世界を見たい」とも語っていた。

続いて熊田が引いた質問は「メンバーのなかで一番コミュ力が高いと思う人は?」。彼女は「みんな高いかなあ」と前置きしつつ、南を選択。その理由について「南ちゃんは、私が喋りが下手で、会話に入るか入るまいか迷っているときにフイッと(輪の中に)入れてくださって」と語る。なんでも彼女は熊田を見ていると緊張ばかりしていた昔の自分の姿が重なるらしく、「くまちゃんには何かしてあげたい!という気持ちが強い」(南)のだと言う。ただ、その後に「すごくかわいいから。レッスン着も超いい匂いだし(笑)」(南)と本音を漏らすのが彼女らしい。

そして八巻は「メンバーの中で一番怒らせたくない人は?」という質問に南と回答。その理由は、Machicoはちゃんと怒ってくれて自分を正しい道に引き戻してくれそうだし、熊田は友達と喧嘩するときの感じが思い浮かぶが、南に対してはそもそも怒るイメージがないので、いざ怒ったときにどうなるのかわからなくて怖いからだと言う。南自身も「たしかに怒られることが多いから(笑)」と語り、他のメンバーからの「怒ってみて」というリクエストに応えようとするも、照れてしまって「やっぱ止める……」とかわいらしい一面を見せる。八巻からも「ピュアにそういうの出してくるの、何?(笑)」とツッコまれていた。

最後は南が「高校生に戻れるとしたら何をしたい?」という質問を引き、「そんなの制服を着たいに決まってるじゃん!」と即答。観客からの「まだいける!」という声に笑顔を見せつつ、高校時代はかわいいデザインの制服を着ていたことを明かし、Machicoと一緒になって「やっぱ制服はいいよね」としみじみ語る。さらにここで服の話繋がりで衣装のことに触れ、メンバーが一人ずつその場で回って衣装を披露するサービスも行われた。

その後、ライフリング4が公益社団法人日本ライフル射撃協会の公認宣伝大使に就任したことに触れ、現状ではまだまだマイナーな存在であるライフル射撃競技の魅力をより多くの人に広めるべく活動していきたい旨を語ったメンバーたち。このライブイベントでもそれを実現すべく、ここでメンバーによる射的チャレンジのコーナーが行われる。5月にツイッターのPeriscope配信で意見を募った際にリクエストが多かったというこの射的。今回はお祭りの射的の屋台などで使われるコルク銃を用い、点数の書かれた的をひとり2発ずつ狙い撃って、合計で100点以上を獲得できればご褒美がもらえるというゲームになる。なおかつ的を狙う際には、クジで引いたお題に沿った台詞を言わなくてはならず、彼女たちの声優としての力量も試されるルールとなった。

一人目の八巻は「好きな人を守るイケメン」という設定に。「待て!待ってくれ。そいつは俺の大切な人なんだ……。だから、手を出したら……許さないぞー!」と勇ましい声音で決めるも、残念ながら2発ともはずれ。二人目の南は「ご主人様を守るメイド」を引き、可憐な声で「Machicoさま!そんなにおへそを出しては敵に狙われてしまいます!」と、Machicoがよく着用しているへそ出し衣装をいじったアドリブを披露。そんなやり取りで会場を沸かせつつ、南は一発目で20点、二発目で50点の計70点を獲得。彼女はこれまで隠していた(?)射撃の才能を発揮し、「これがへその力!」とドヤ顔を見せていた。

続く熊田は「モンスターを狩る女ハンター」になりきり「今日こそは捕獲してやる、いっけーー!」と気合い充分のクールな美声を響かせて、一発目で20点をゲット。だが二発目は外してしまい、これでここまでの合計点数は90点に。ご褒美がもらえるか否かは、最後の挑戦者・Machicoの結果次第という、バラエティー的には実においしい展開となる。「私はやるときにはやる女なので」と自信を覗かせたMachicoは、「罠をしかける女スパイ」というお題を引き当て、いつになく大人っぽい声音で「私の罠に引っかかったようね。あなたの食べているその綿あめ、それは私が毒を仕込んだ綿あめなのよ!」と一発目を発射。見事20点の的を撃ち抜き、合計110点でご褒美獲得と相成った。残りの一発では、一番小さな100点の的を片手撃ちで「あなたのハートにレボリューション!」と狙うもはずれ。とはいえご褒美のロールケーキをゲットすることができて大喜びの4人だった。

そして、まだ持ち曲が2曲しかないライフリング4の初ステージは早くも終わりを迎えることに。だが、オーディエンスの「もう一回聴きたい!」という声に応えて「GO! GO! ライフリング4!!!!」をもう一度披露することになる。この楽曲、サビの部分にファンが参加できるパートが設けられており、ここで「声優界の中でも説明がめちゃめちゃ下手」と自称するMachicoが、事前にコール&レスポンス講座を実施。フロアを上手、中央、下手の3ブロックに分け、順番に手を上げたり、歌詞の“Go! Go! Let’s go!”の部分を歌ったりといったレクチャーを行う。それをすぐに習得した観客を受けて「ウィキペディアに自分で〈説明上手〉って書いていいかな(笑)」と自慢げなMachico。本番でも息の合ったコール&レスポンスが行われ、1曲目に歌われたとき以上の一体感と昂揚感が生まれた。

最後にメンバーがひとりずつ今後の活動に対する意気込みを語り、楽しいライブもこれで終幕か……と思いきや、ステージ袖からスタッフが手招きして、一通の封筒がメンバーに手渡される。そこにはなんと次回のイベントの告知が。“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.2”は7月27日(土)に東京・AKIHABARA Twin Box GARAGEで開催。チケットなどの詳細は後日発表される予定だ。『ライフル・イズ・ビューティフル』とライフル射撃競技をもっと世に広めるべく、アニメ公認アイドルユニットとしてついに本格始動したライフリング4。次のライブではさらにレッスンを積み重ね、絆と結束を固めたパフォーマンスによって、我々のハートを撃ち抜いてくれることは間違いないだろう。

Text By 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
ライフリング4結成記念シングル
「GO! GO! ライフリング4!!!!/Bright day, Stand up!」
発売中

品番:LACZ-10024
価格:¥1,000(税込)

<CD>
01. GO! GO! ライフリング4!!!!
作詞:KOH(SUPA LOVE)宮崎まゆ(SUPA LOVE) 作曲・編曲:KOH(SUPA LOVE)
歌唱:(小倉ひかり(CV.Machico)、渋沢泉水(CV.熊田茜音)、姪浜エリカ(CV.南早紀)、五十嵐雪緒(CV.八巻アンナ)
02.Bright day, Stand up!
作詞:宮崎まゆ(SUPA LOVE) 作曲・編曲:金崎真士(SUPA LOVE)
歌唱:(小倉ひかり(CV.Machico)、渋沢泉水(CV.熊田茜音)、姪浜エリカ(CV.南早紀)、五十嵐雪緒(CV.八巻アンナ)
03.GO! GO! ライフリング4!!!!(Instrumental)
04.Bright day, Stand up!(Instrumental)

●作品情報
アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』

【スタッフ】
原作:「ライフル・イズ・ビューティフル」サルミアッキ(集英社「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」連載)
監督:高橋正典
シリーズ構成・脚本:高橋龍也
キャラクターデザイン・総作画監督:向川原憲
プロップデザイン・美術デザイン:石口十
美術監督:大西達朗(草薙)
色彩設計:井上あきこ(Wish)
HOA:トライスラッシュ
グラフィックアート:荒木宏文
撮影監督:染谷和正(T2 Studio)
アニメーション制作:Studio 3Hz
協力:公益社団法人日本ライフル射撃協会、興東電子株式会社、株式会社銀座銃砲店、中央大附属高校

【キャスト】
小倉ひかり(こくらひかり):Machico
渋沢泉水(しぶさわいずみ):熊田茜音
姪浜エリカ(めいのはまえりか):南早紀
五十嵐雪緒(いがらしゆきお):八巻アンナ

(C)サルミアッキ/集英社・千鳥高校射撃部

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP