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2019.02.24

久しぶりにリリイベ参加の夏川椎菜、アドリブと無茶振りの増加にびっくり!? 「THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 02」リリースイベントレポート

久しぶりにリリイベ参加の夏川椎菜、アドリブと無茶振りの増加にびっくり!? 「THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 02」リリースイベントレポート

「アイドルマスター ミリオンライブ!」のCD「THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 02」リリースイベントが2018年12月30日、都内某所で開催され、桜守歌織役の香里有佐、最上静香役の田所あずさ、望月杏奈役の夏川椎菜、百瀬莉緒役の山口立花子、宮尾美也役の桐谷蝶々が出演した。

「THE IDOLM@STER THE@TER BOOST」はゲーム内イベントとCDドラマの配役を、投票によって決定する企画CD。テーマとキャラクターに合わせて、プロデューサー(ファン)たちによる熾烈な応援や、投票戦略の駆け引きが盛り上がる企画だ。「THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 02」のテーマは「三姉妹カフェ」で、今回のイベントに出演した5人が演じるアイドルが出演を勝ち取った。ドラマ内での配役は、空猫珈琲店の長女・一夏役を桜守歌織、次女・二葉役を最上静香、三女・三奈役を望月杏奈、ネコ・ミャオ役を宮尾美也、お客さん・悠利役を百瀬莉緒が担当した。

撮影裏話トークのコーナーで語られていたのが、アイドルとしてドラマ内の役を演じる二重性について。男の子である悠利を演じる莉緒を演じた山口は、莉緒が悠利役を演じたらどうなるか、悠利の中に莉緒らしさを感じさせるにはどうすればいいか、声の高低などをかなり試行錯誤したそうだ。

田所は次女・双葉の家庭環境や悩みに「最上ちゃんが共感できると思った」とのことで、静香自身が叫んでいるように演じたそう。双葉の視点で台本を読むと、お姉ちゃんにはっきりしてほしいと姉(一夏)に対するストレスが溜まったと語っていた。

夏川が工夫したのは三奈としての会話のテンポ。杏奈の普段ののんびりゆったりした口調で話すとドラマCDの尺に入りきらなくなってしまうことから、三奈役ならではの演技として少し早く話すようにしたとのこと。美也ものんびり口調なことから、杏奈と美也の掛け合いではさらにテンポに気を使ったそうだ。

楽曲「オーディナリィ・クローバー」に関するトークでは、パート分けについて盛り上がった。「ミリオンライブ!」では全員が楽曲をフルサイズで歌唱した上で、楽曲が完成してから歌唱パートが判明する形式のため、ここぞというパートを誰が担当するかはキャスト自身も注目しているようだ。今回印象的な英語のフレーズは香里が担当しているが、田所はできあがった音源の香里の発音の良さに「負けた理由がわかった」と白旗を上げていた。

英語について香里が「英語が好きで、学校も英語(教育)に力を入れていたんです」と語ると、(難しいイメージがある)英語が好きという言葉に、ざわざわとどよめくキャスト陣。桐谷は「わたしも(学生時代)国際英語コースだったのに、使わないから忘れちゃった」とオチをつけていた。

お題に合わせた「空猫珈琲店へようこそ」のスピンオフドラマをアドリブで作るコーナーでは、夏川が「久し振りにリリイベに来たらアドリブが増えててびっくりした!」とのことで、夏川と田所はリリイベ出演は随分久しぶりなんだそう。「ドローン」「ゆくM@S くるM@S(「アイドルマスター」シリーズの年末特番)」「あげみざわ」というお題に沿って5人がリレーでアドリブエチュードを展開した。

まず盛り上がったのが最初の順番ぎめで、じゃんけんをする5人からは“オチ担当の最後だけは嫌だ”という暗黙の空気が漂う。途中で負け抜けてしまい、他のメンバーが順番を決めた残り物が回ってくることになった夏川は「最後はやだ!」と本気の懇願。どうしようかな、と散々引っ張った田所が結局夏川にオチを任せるという、お約束のくだりが盛り上がっていた。

はちゃめちゃなお題をアドリブ演技に落としこもうとした結果シュールな展開が続くのだが、話の勢いで山口から悠利が一夏たちをドローンで監視していた、という設定がぽろっとでると、三姉妹からは「きもーい!」とガチの反応が。最後は名探偵三奈がドローン盗撮犯を見つけて追い詰める展開で、あわてながら悠利を演じる山口の姿に会場は爆笑だった。演じ終わった山口は「悠利に申し訳ない…」と反省しきりだったが、「ドラマCDで、一夏ちゃんって23回言ってた」と悠利の熱烈すぎる一夏愛? についても語っていた。

ドラマ後半は、空猫珈琲店を演じた5人のその後を、書き下ろし脚本で描く朗読劇パートだ。悠利役の芝居を気に入った莉緒が、歌織とお互いの役に入って会話をする設定が面白い。この作品を通して、莉緒と歌織がどんどん仲良くなっていく様子に、静香と杏奈はちょっと複雑な心境に。そんな4人の関係を仲立ちするために、美也がのんびり奮闘するお話だった。

演技面で惹きつけられたのが、まずは悠利役から莉緒の演技にスパッと切り替える山口のスイッチで、トークで話題になった役柄の使い分けがよく伝わってきた。夏川が演じる杏奈は、小さな声の抑えた演技の中に、いろいろと複雑な感情が伝わってきてとても良かった。ライブではなかなか出す機会が限られる平常モードの杏奈だけに、じっくりと生の演技が見られたのはリリースイベントならでは。ドラマ中には山口、香里、桐谷によるヨガの実演も。特に莉緒としてヨガを指導する役の山口は、頑張ってヨガの練習をしたそうだ。

面白かったのが猫モードの美也を演じている時の桐谷。ペンギンのヒレのように太ももの横に添えた手を、台詞や感情に合わせてゆーらゆーらと波打たせていて、彼女の中にある美也とミャオのテンポを身体全体で表現しているようだった。美也はまさにこのドラマの平和の象徴で、最後は杏奈が「美也さん」から「みゃお」と呼び方を変えて、暖かい空気の中ドラマは終わったのだった。

ミニライブパートでは、まずは「オーディナリィ・クローバー」を披露。曲調と物語の内容に合わせて、5人でねこ手のポーズを取ったり、小さく敬礼をしたり振付もかわいらしい感じだ。個人的に、ダンスが際立って感じて見えたのが田所。ゆったりしたかわいらしいダンスだからこそ、動きに溜めがあって、メリハリがキレよく見せていることがわかりやすい。静香の楽曲に多いソリッドで直線的な動きでは見えにくい要素だけに、投票ユニット楽曲ならではの見どころだったかもしれない。

間奏では5人がポジションを入れ替えながらわちゃっと集まって、姉妹が順番に受け渡してきた商品? プレゼント? を夏川が客席に向かって両手で差し出すという、三姉妹カフェの役柄が入った動きもあった。最後は5人揃ってのキュートな猫の手ポーズで締めくくった。

ラストの楽曲前には、5人からの挨拶があった。田所はこの役をくれたプロデューサーへの感謝と、次女役で静香が一皮むけたと語っていた。山口はみんなで芝居ができた嬉しさを語り、「悠利と一夏の中学時代のエピソードを知りたい!」と熱烈アピール。歌織さんらしさを大事に演じたという香里は、「一夏ちゃんが泣いちゃうシーンは、歌織さんが感情をあらわにしたあたらしい一面だと思います。歌織さんらしさと、新しい一面がつまった大好きな役になりました」と語っていた。桐谷はミャオが水に落ちた時のコミカルにおぼれる演技や、美也として動物を演じることが新境地だったそう。夏川は自分が最初に望月杏奈役に決まった時に命をかけて演じようと思ったことに重ねて、「三奈役をもらった杏奈も同じ気持ちで演じたんじゃないかな」と語ると、今度はプロデューサー視点で「杏奈は甘える姿を見せる機会がそんなになかったので、杏奈が存分に甘える姿が見られて嬉しかったです」と続けていた。挨拶の最後は「2019年も、応援ください!(応援するよ!)」と決め台詞で締めくくったりと、大活躍の夏川だった。

ラストナンバーは「DIAMOND DAYS」、前投票企画である「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES」時代から受け継がれてきた楽曲だが、香里と山口が前列に並んでの優しい歌い出しは、今の「ミリオンライブ!」ならではのものだった。

Text By 中里キリ

©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. ©BNEI/PROJECT iM@S

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