TVアニメ『PERSONA5 the Animation』のイベントが、東京・オリンパスホール八王子にて開催された。豪華なシャンデリアが天井を飾り、上質なソファがある重厚な洋館を思わせるステージは、” Masquerade Party”と題したイベントに合わせたセットで、キャスト陣が会場に集まった紳士・淑女をおもてなし。イベントMCは、AbemaTV『PERSONA5 the Animation 純喫茶ルブラン屋根裏放送局』でもMCを務めているハライチの岩井勇気が務めた。

岩井の呼びこみで、優雅なワルツをBGMにキャストがステージ上に姿を現す。主人公・雨宮蓮役の福山潤は恭しく観客に向かって礼、坂本竜司役の宮野真守は厳つい顔でメンチを切ったと思ったら笑顔でバレエダンス、高巻杏役の水樹奈々もバレエのターンを見せるなど、９人のキャスト陣それぞれ個性的な仕草で登場した。

全員揃ったところで、福山がステージの中央に立ち、イベントのタイトルコール。すると、OPムービーがスクリーンに流れ、イベントオリジナルの朗読劇へ。昼の部のナビゲーションは、保志総一朗が演じる明智吾郎。物語は、明智が怪盗団の仲間になった直後のお話。事件の真相を追うため、渋谷のクラブで秘密裏に開催されている仮面舞踏会に潜入捜査をすることに。

仮面舞踏会で踊ってごまかすシーンでは、キャスト陣もダンスを披露。宮野と奥村春役の戸松遥がステージ中央に躍り出て、ノリノリでスリラーダンスをしてしまう場面も！そのクラブを仕切る犯人と思わしき人物のDJ役をMCの岩井が挑戦。イベント台本を見て自分の台詞があることに当日驚いたのだとか（笑）。

いよいよVIPルームに潜入する際に、パスワードが必要。ということで、パスワードをゲットするゲームの結果次第で朗読劇の結末が変化する。昼の部のゲームは「～MISSION～パスワードを推理しろ！」と題し、会話から得られた３つのヒントから一人一文字＝全部で９文字のパスワードを導き出すというもの。第１問は、「円盤型で真ん中に穴があいている」「音楽に用いられる記録メディア」「カラス除けにも使用される」ということで、答えは「コンパクトディスク」なのだが、１文字目に福山が出したのはまさかの「シ」！みんなの「えー!?」に反応し、「コ」に書き直す福山。「CDプレイヤー」と勘違いしたのだそう（笑）。宮野はMCの岩井さんの似顔絵を披露したり、モスガナ役の大谷育江は「´ヘ｀」と顔文字で「わからない」と言いつつも前の流れから「ク」と書き直し、なんとか正解にたどり着いた。第２問・第４問はあっさり正解し、第３問はヒントから答えの「あくとくしょうほう」と想像しにくく、９人が導き出した答えは「れずとしし☆うほう」となり、不正解となった。

ゲームの結果、大半のパスワードが手に入ったということで、MISSIONは成功ルートの物語が展開。パスワードを入力する場面では、先ほど間違えた「れずとしし☆うほう」を入力するおちゃめなシーンもありつつ、怪盗団の華麗な活躍で事件を見事に解決した。

朗読劇のエンディングを飾るように次はLynのライブへ。アニメ第１クールのOPテーマ「BREAK IN TO BREAK OUT」、さらにEDテーマ「INFINITY」が披露され、Lynのパワフルで艶のある歌声に酔いしれた。

スクリーンに、2018年12月30日に放送される年末特番アニメーション「Dark Sun…」の予告映像が流れると、衝撃的なシーンの連続に会場からは歓声が上がった。「Dark Sun…」について福山は「いや～濃密ですよ」とコメントすると、宮野も「思わせぶりでテレビは終わりましたからね」としみじみと話し、さらに作品への期待が高まった。

最後の挨拶では、キャスト陣から作品に対する熱い想いが語られた。

明智吾郎役の保志総一朗は「テレビをご覧の皆様、明智くんはショッキングな感じで終わりましたが、決して悪い人じゃありません。わかんないですけど。年末の特番を楽しみにしていてください」とコメント。
奥村春役の戸松遥は「今回のイベントもすごく楽しかったのですが、（オープニングの）ダンス、マモ先輩に「なんだあのダンスは！」と言われてしまったので、反省しつつ」と苦笑しつつ、ファンへ感謝を伝えた。
佐倉双葉役の悠木碧は「ゲームからアニメ、イベント、こうして長い間双葉に関わらせていただいてとても幸せです」「サラダバー！」と双葉を思わせるメガネ姿で照れ笑い。
新島真役の佐藤利奈は「前回イベントに出させていただいて、ものすごくおもしろくてものすごく疲れたんですよね（笑）。今日はパワー満タンで来たんですけど、もう疲れています。だってみんなおもしろいんだもん」と終始笑いっぱなし。
喜多川祐介役の杉田智和は「イベント出るのが少し怖かったんです。でも祐介だったらこの場合、”逃げる”とか”辛い”のほかの選択肢、”状況を楽しむ”ことをするんじゃないかなって」と笑いを取りつつ感想を語った。
モルガナ役の大谷育江は「１回やってみたいことがあるんです」と、ライブビューイングの観客と一緒に「マスカレードパーティー！」「ウェーイ!!」とコール＆レスポンスを楽しんだ。
高巻杏役の水樹奈々は「アニメでは竜司と杏は単細胞コンビとして、気が付けばヒロインじゃない立ち位置にいて（笑）。真とか春ちゃんとかと主人公がいい感じになってるけど！　女子として見てもらえない。だけど、それが楽しくて！」とニッコリ。
坂本竜司役の宮野真守は「本当に楽しいんです。アフレコが。皆さんキャラクターそのままですし、何を言っても成立しちゃってる。これはみんなキャラクターに真剣に向き合っているからこそだと思います」とキャラクターとキャストとのシンクロ率の高さを語った。
最後に、主人公・雨宮蓮役の福山潤の「主人公という立場だと気張ってしまうのですが、『ペルソナ５』のゲームの収録はみんなとの収録というわけではなく、アニメが始まる前に去年初めて皆さんと一緒にイベントをやらせていただいて、そこでぱっぴぃ先輩（保志）に脳天を撃ち抜かれる想いをしたら、TVアニメでは本当に頭をぶち抜かれて（笑）」のオチに、思わずキャスト陣も観客もうなり思わず拍手が上がった。

ラストは福山が「今後も『ペルソナ５』をよろしくお願いいたします。そしてまたどこかでお会いできることを願って」と音頭を取って、キャスト全員の「ありがとうございました！」の言葉で仮面舞踏会の幕を降ろしたのだった。

Text By 磯貝綾子

『PERSONA5 the Animation』Masquerade Party [昼の部]～Detective Daylight～
2018.11.25＠オリンパスホール八王子

【出演】福山潤、宮野真守、水樹奈々、大谷育江、杉田智和、佐藤利奈、悠木碧、戸松遥、保志総一朗、Lyn、MC岩井勇気(ハライチ)

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●作品情報
TVアニメ『ペルソナ５』特番アニメーション後編
『Stars and Ours』
2019年3月放送決定！

©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project

関連リンク

• 『PERSONA5 the Animation』公式サイト