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REPORT

2018.09.22

突然の重大発表にメンバーも大号泣!22/7、TV番組「22/7 計算中」スペシャルイベントをレポート

「僕は存在していなかった」で22/7がデビューしてから丸1年。2018年9月20日。好評放送中のTV番組「22/7 計算中」のスペシャルイベントがマイナビBLTIZ赤坂にて開催された。バラエティ番組の公開収録的ステージや熱いライブが展開されたこの日、最後に待っていたのは大号泣のエンディングだった……。

イベントは「シャンプーの匂いがした」でオープニングの幕を開けた。8人はアニメーションMVをバックにキャラクターに合わせて広いステージの上で、それぞれの踊りを個性豊かにパフォーマンス。大きな歓声のファンに応える。

続いては7月より放送されている22/7が出演するTV番組「22/7 計算中」の特別企画「346 計算中」へ。「22/7 計算中」は、放送ではMCの三四郎が実写で登場し、メンバーたちがCGやイラストで登場する形だが、この日はそれを逆転させての進行となった。つまり、メンバーが実体としてステージに立ち、三四郎がキャラクターとして現れるというもの。SDキャラになりCGで登場した三四郎の相田周二がかわいらしい動きで喝采を浴びる一方、相方の小宮浩信はカキワリの1枚絵に一生懸命声を当てる様子が笑いを誘う。

VTR企画「インスタ映えキング決定戦」では、番組でメンバーが行っているのと同様に、三四郎のふたりが主観カメラを付けて原宿にロケ取材。独特なロケのスタイルに四苦八苦したり、番組の中でメンバーが行なった取材スタイルをなぞったりする芸人らしい笑いを取る姿に爆笑が巻き起こる。コーナーの最後には三四郎がメンバーたちに購入してきた「お土産」が持ち寄られるが、その内容にもそれぞれ「格差」を付けてあり、なかにはメンバーが激辛実食するシーンもあり、ステージを盛り上げた。

ライブステージに向かう時間には番組でのメンバーのロケシーンを振り返る藤間桜MCによるVTRが流れた。彼女たちがどのようにロケをしていたのかがオンエアとは別アングルのカメラで映し出されるという、ファンにとって貴重なムービーが披露された。

お待ちかねのライブパートは最新シングルの表題曲「理解者」からスタート。新衣装に身を包んだ8人のメンバーがステージに現れ、背景には同作のムービーが映し出される。落ち着いた序盤からエモーショナルに展開していく楽曲に合わせ、大きくなる振り付け。髪を振り乱すことをいとわずに熱く踊る天城サリー、重力を感じさせない軽やかなステップを見せる花川芽衣、センターを務める西條和のストイックなスタイル、軸のブレない踊りの海乃るりなど、ここでもメンバーの個性がそれぞれの踊りに現れていたのが見どころのひとつだ。フォーメーション的にも円をモチーフとしたステージングで視覚的にも楽しませるステージが展開された。“リーダー就任”後、初のステージになった帆風千春が踊りの興奮冷めやらぬなか「ライブ初披露です」と紹介した次の曲は「絶望の花」。メロウな雰囲気のライティングに照らされたメンバーは情感たっぷりに歌い上げる。続いて涼花萌、高辻麗、武田愛奈の3人を呼び込み歌ったのは「不確かな青春」。11人が横一線で並び、流れるようにキュートに振り向いていく仕草に会場は更にヒートアップし、ハーモニーを重ねるさまにうっとりする。落ちサビでソロが4連で続き、それぞれが組になってキメを作る場面にはより熱い声援が送られていた。

続く「叫ぶしかない青春」は大ぶりの振り付けで、それぞれの踊りが目を引く。上半身の動きに力を込める帆風、倉岡水巴の流れるような振り、宮瀬玲奈のバランスの取れた動き、普段のクールなキャラとのギャップを示す白沢かなえの熱い動きなど、魅了するポイントの多い楽曲。回転する動きではスカートの翻りが綺麗で、軽やかなハーモニーへと繋げ、互いに手を伸ばしてから跳ねるかわいさまで見どころ満載のナンバーだった。

MCでは「それぞれの青春を感じていただけたのでは」(帆風)、「メンバーもひとつになって、この活動に熱中しているということで、これが私たちの“青春”だと思っています」(天城)とそれぞれ語り、喝采を浴びる。次の楽曲「韋駄天娘」ではさらに熱を帯びる。新曲ながらファンから早くも人気の高いこのナンバー、マイクリレーをしていくなかでコールが飛び交い、メンバーたちも心の内側から感情を爆発させるかのごとく踊り、先ほどまでよりもさらに個性が強くなる。リスアニ!WEBのインタビューでもこの曲をお気に入りとして挙げていた天城は特に熱く、手をウサギのように頭に当てるかわいらしい仕草も魅力いっぱいに、海乃はストレートなロングヘアを振り乱して踊るさまが特に目立った。楽曲の最後にそれぞれのメンバーから笑顔が弾ける様子から満足度の高いステージングだったことが伺えるし、さらなる磨きのかけ方が期待できる。次の「未来があるから」もさらにテンポが高いスピードナンバー。踊りの方は小刻みに始まり、落ち着いた動きから楽曲とシンクロして加速していく線的な振り付け。最終的には全体を覆うハイボルテージな楽曲に仕上がっていった。

MCでは帆風が「1年前を振り返ると何をさせていただくにもはじめて初めてで、ワクワクとか戸惑いとかいろんな感情があったことを覚えています。そのなかでも期待感が未来にあって、でもすべてが順調にいくわけではなく自分たちの不甲斐なさに涙する日もありました。でもこうやって笑ってステージに立てているのはメンバーがいるからだと実感しています」、西條が「去年の今日リリースしたデビューシングル。この曲は私にとってずっと特別なんですけど、それを今日こうしてまた皆さんの前で披露できるのがすごくうれしいです」と語り、「僕は存在していなかった」を歌う。彼女たちがそれぞれ語るように、これまで歌い続けてきたこの楽曲もこの日は特別な意味合いを持ち、揃った踊りと楽曲の中で見つめ合うメンバー同士の視線の遣り取りにも熱い感情が乗っていることが見て取れる。彼女たちにとって初心であるこの曲を本編最後にていねいに歌い上げ、ステージを後にした。

アンコールを求めるファンの「ナナブンノ!」「ニジュウニ!」のコールに応え戻ってきたTシャツ姿の11人に会場は再度大きな歓声が。そして11人は、「11人が集まった理由」を歌う。アコースティックなサウンドやストリングスが温かく、一人ひとりが微笑みながら目線を交わしハーモニーを繋いでいく様子がかわいらしく、感動を誘いステージを終えた。

だが、本当の感動はこのあとに待っていた。最後にメンバーが三四郎を呼び込むやいなや“緊急発表”の文字がスクリーンに映し出される。そして“新メンバー加入”の文字が!フロアのファンはざわめき、ステージ上のメンバーも困惑したりフリーズする様子が見て取れる。そして映し出されたのは「東条悠希:高辻麗」の文字とかわいらしいキャラクターのイラスト。そう、“新メンバー”とはこれまで担当キャラクターを持っていなかった彼女が当てるキャラクターのことだったのだ。悲鳴のような歓声が湧き、本人の喜びはもちろんメンバーたちも抱き合い、同時にもらい泣きの涙を流しながら喜ぶ。ファンからも喜びの声に続けてバンザイのかけ声まで投げかけられる。それだけではない。続けて「柊つぼみ:武田愛奈」、「神木みかみ:涼花萌」がキャラクターとともに次々と発表されたのだ。新キャラクターを受け取ったメンバーたちは、これまでの悔しさと言葉にならないうれしさを同時ににじませ、まずは番組「22/7 計算中」への登場に意欲を見せていた。

最後の挨拶でもメンバーたちはうれしさのあまり涙が止まらず、それぞれ率直な思いや感動の言葉を次々に述べていた。キャラクターがつかず悩んでいた涼花から相談されていたという倉岡は「絶対に辞めてほしくなかった」とメンバー同士の絆を感じさせる言葉を、花川は「11人一緒に今日から2年目をスタートすることができて本当にうれしいです」と語った。自分自身もキャラクターが決まらない3ヵ月間を過ごしていたという白沢は「3人の気持ちが痛いほどわかった」「みんなで決めた目標が3つあって、1つ目が“アイドルとアニメファンを繋ぐ存在になる”、2つ目が“22/7のTV番組を開始する”、3つ目が“11人でキャラをもらって表題曲を歌う”ことで、それが2年目に叶いそうで本当にうれしいです」涙ながらに語った。宮瀬も号泣しながら「ファンの皆さんが“3人にもキャラクターを”とずっと言ってくれていたことを知っているから、そのみんなの声で3人にキャラクターができたと思うし、皆さんの声のおかげ」と、声を振り絞った。西條はゆっくりと「私は感情を表に出すのが苦手で、うれしさを伝える術がわからなくて……」と語るが、メンバーの様子やファンの声援からは十分に彼女の気持が伝わっていることがわかった。海乃は「麗ちゃんとはラジオを一緒にやらせてもらっても、ふたりで共有できないで(分けられていることをスタッフに)怒っていたんです。でもこんなにかわいいキャラクターを描いてもらって、嬉しさしかないですし、これから表題曲も11人で歌っていきたいです」と話す。天城は発表の仕方に驚かされたと話しつつ「これからもキャラクター11人、メンバー11人で頑張っていきますので2年目も応援をよろしくお願いします!」と元気よくアピールした。

そして新キャラクターを受け取った3人はそれぞれ以下のように語った。

「いただいたキャラクターとともに一緒に成長していけたらいいなと思います」(武田)

「泣かないと決めていたのに、みんながあんなに泣くほど思ってくれていたとわかって、泣いてしまいました」(涼花)

「分けられていることにずっと苦しんでいたのですが、8人もその気持は一緒だったんだなと改めてわかったし、この節目の日にまたここから11人で頑張っていけるという希望が湧いてきました」(高辻)

最後の挨拶を務めるリーダーの帆風も涙をこらえきれずに語る。「メンバーだけでなくファンの方々も苦しかったことがたくさんあったと思います。それでもここまで皆さんついてきてくれてありがとうございます。皆さんが今ここにいるからこうやってうれしい発表の喜びを共有できて、みんなが22/7を好きでいてくれたからだとすごく思います。メンバーとキャラクター22人で、22/7。22という数を背負って、もっともっと皆さんを楽しませることができると思います。22/7に着いてきてくれますか?」と呼びかけ、大きな歓声を受けて記念すべきデビュー1周年の日を締めくくった。

 

<新キャラクター&各イラストレーターからのコメント>


「作品発表後でしたので、ほかのキャラクターと似てしまわないようにツインテールの元気な女の子を目指して描いてみました。たくさんの方々に見ていただき、大きく長く続くコンテンツになってずっと元気をもらえるキャラクターに育ってくれたらうれしいです」(渡辺明夫/東条悠希 デザイン)


「普段いそうな、でもかわいくて近づき難いような女の子をイメージしてデザインしました」(岸田メル/柊つぼみ デザイン)


「見てほしい点は髪の色やシルエットで、全体的にフワフワ感多めのデザインにしましたので、そのあたりを楽しんでいただければ。ついに11人全員が揃います。これからも22/7がどうなっていくのか、いちファンとして楽しみです」(黒星紅白/神木みかみ デザイン)

TEXT BY 日詰明嘉

22/7 計算中 Special Event
2018年9月20日(木)マイナビBLITZ赤坂
<LIVEパート セットリスト>
M1. 理解者
M2. 絶望の花
M3. 不確かな青春
M4. 叫ぶしかない青春
M5. 韋駄天娘
M6. 未来があるから
M7. 僕は存在していなかった
EC. 11人が集まった理由

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