INTERVIEW
2017.04.21
フジムラトヲル、石川智久、松井洋平からなるテクノユニット、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。『ウィッチクラフトワークス』『トリニティセブン』『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』『魔法陣グルグル』など、数々のアニメ作品に劇伴や主題歌、キャラソン等の楽曲を提供し、近年、アニソン・シーンにて大きな活躍を見せている。大ヒットを記録したTVアニメ『おそ松さん』のEDテーマ「SIX SAME FACES ～今夜は最高!!!!!!～」の作詞・作曲・編曲を手がけたことでも知られている。
そんな彼らの連載『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』は、《お気に入り》《影響》など、彼らが受けた様々なインプットをアウトプット＝《報告》するという内容だ。TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDはどのような活動をしているのか？メンバーは一体どんな人物なのか？……魅力的な楽曲を次々と生み出している彼らの実態が今明らかになる!?
アニソン・シーンの最先端で活躍している彼らの初となる連載。
第6回は、日仏の「カッコイイ親父」が登場!?
■『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』前回の連載はこちら
■『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』これまでの連載はこちら
この時期になると、近所の川沿いに咲く桜並木が楽しみでして、同じ構図の桜写真が毎年ワタクシのiPhoneにアーカイブされていくのでした。
どうも、リーダーのフジムラトヲルです。
今月もまだまだ、TECHNOBOYSは作曲100本ノック。
思いこんだら試練の道を突き進んでいるのでございます。
そう、まずひとつが発表になりましたね。
今夏より放送開始のTVアニメ『賭ケグルイ』の劇伴を、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが担当することになりました！
本作は、原作・河本ほむら氏、作画・尚村 透氏による学園ギャンブル漫画という、父親がギャンブル狂だったワタクシにとっては、何ともピッタリな内容。
ちなみに、その反面教師なのか、小生まったくギャンブルをいたしません。
人生がギャンブルみたいなものですぜ……。
TECHNOBOYSにとっても、初めての世界感にチャレンジということで、どんな音楽になるのでしょうか。
そのヒントは、第一弾PVに潜んでいるとかいないとか。
ご期待くださいませ。
そんなこんなで、今月のTECHNOBOYSハイレゾ情報は、「WHIMSICAL WAYWARD WISH」です。TECHNOBOYS名義では、先月紹介いたしました「打ち寄せられた忘却の残響に」に続く、いわゆるひとつのセカンドシングルでございます。
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND「WHIMSICAL WAYWARD WISH」
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劇場化も発表されております、TVアニメ『Fate/kaleid liner プリズマイリヤ ドライ!!』のエンディングテーマでもありました。
ゲストボーカルは、幸田夢波さん。
複雑なコーラスワークが特徴的なこの曲を、見事に歌い上げていただきました。
アニメでは、物語の内容に合わせて、途中の回から2コーラス目が流れるという、粋な演出も印象的でしたね。
ハイレゾに関しては、もちろん24bit/96kHzと32bit/96kHzの2ヴァージョンをご用意。
マスタリングエンジニアも、毎度おなじみ、小池光夫氏（24bit/96kHz）と原田光晴氏（32bit/96kHzも）の両巨頭。
イリヤの世界観に浸りながら、マスタリングの違いを満喫していただけたら、これ幸いでございます。
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat. 幸田夢波
WHIMSICAL WAYWARD WISH
Lantis
2016.08.10FLAC・WAV 96kHz/24bit WAV 96kHz/32bit
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TECHNOBOYSのメンバーが自分のお気に入りを紹介する「Favorite Pulse」。
今月は松井洋平なのです。
さて、今回はなんだかすっかりトレードマークのトップハット。
いわゆるシルクハットですが、我が家には色（黒、白、ブルーetc.）や素材（フェルト、ストロー、ビニールetc）、クラウンの高低などで12~3ほど所有しております。
石川作曲、松井作詞によるクラシック作品のウィーン公演の折に普段ライブでつけているものを購入して以来、公私問わず被りつづけ、フランスで19世紀のヴィンテージ（毛皮！）を手にいれることもできました。
このヴィンテージの保管、移動用に何かいいものはないかな…と探した結果、革製トップハット専用のケースというものが存在します。
それが破格値でオークションにでており、ヴィンテージハットと合わせ家宝と呼んでおります。
映画『SHERLOCK 忌まわしき花嫁』でも小道具として出てきてました！
いつかは本場英国のクリスティーズでオーダーメイドを…。
TECHNOBOYSのメンバーが影響を受けた音楽からハイレゾリリースされている作品をご紹介。
今回、石川智久がオススメするのは Serge Gainsbourg 『You’re Under Arrest』(1987)。
Serge Gainsbourg 『You’re Under Arrest』（邦題『囚われ者』）
言わずと知れた仏のマルチアーティスト、セルジュ・ゲンズブール(1928-1991)。
現在だと娘のシャルロット・ゲンズブール監督の方が有名だろうか。
ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン等と浮名を流し、今もモンパルナスにある墓には花と”切符”が絶えないカッコイイ親父の音楽は『Je t’aime moi non plus』、『夢見るシャンソン人形』が有名だろうが、今回は彼の最期のオリジナルアルバムを選んだ。
驚くのは、生ベースに(おそらく)DX7のベースを(手弾きで)重ねていたり、ドラムマシンに生のハイハットを足していたり、と芸が細かい。
当時まさに斬新な音場。
そこに彼の仏語ラップ（しゃべっているだけで且つ淫語かスラング）が入って渋すぎる。
ジタンを吸いながら録音していたに違いない。
そして鍵盤の恐ろしい和音進行も魅力のひとつだ。
最後の曲『おれの外人部隊』はエデット・ピアフのカヴァーだが、その和音進行は原型をとどめていない程モダンだ。
ちなみにウチのリーダー、フジムラトヲルの親父がとてもよく似ていたので、彼もこんなカッコイイオヤジになるのかもしれない。
デニムの上下を着ることができたなら。
では次回の『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』もお楽しみに！
Serge Gainsbourg
You’re Under Arrest
Universal Music
1987.11.02FLAC 96kHz/24bit
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TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
トラックメーカー・フジムラトヲル（Ba/Syn/Vo）、作曲家・石川智久（Pf./Syn/Vo）、作詞家・松井洋平（Gt./Syn/Vo）からなるテクノユニット。現在まで2枚のオリジナル・アルバムをリリースしており、その活動範囲は海外にまで及ぶ。細野晴臣氏が音楽監修を務めた2007年の映画『EX MACHINA -APPLESEED SAGA-』をはじめとして、『ウィッチクラフトワークス』『トリニティセブン』『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』『紅殻のパンドラ』『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』『賭ケグルイ』『魔法陣グルグル』など、数々のアニメ作品に劇伴や主題歌、キャラソン等の楽曲を提供。ユニットだけでなく、個人として作品に携わることも多い。宇都宮隆氏、松岡英明氏、浅岡雄也氏ら、時代を創ったボーカリストとのコラボレーション・ナンバーや、TVアニメ『おそ松さん』のエンディングテーマ「SIX SAME FACES ～今夜は最高!!!!!!～」など、制作したそれらの楽曲は大きな話題を呼んでいる。
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