レーベル25年の歴史を感じるスペシャルライブ“NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL”イベントレポート

アニメおよびそれに関連した音楽作品を制作するNBCユニバーサル・エンターテイメント主催のレーベル・イベント「NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL」が、2月3日(土)さいたまスーパーアリーナで開催された。

1992年にOVA『天地無用!魎皇鬼』をリリースして以来、パイオニアLDC、ジェネオン エンタテインメント ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント、NBCユニバーサル・エンターテイメントと社名を変えながら、25年にわたってアニメファンの心に残る作品を届けてきた同レーベル。今回のイベントには20組以上にも及ぶアーティストが登場し、その歴史の重みと影響力の大きさを改めて感じさせると共に、この先の未来への期待も抱かせる豪華な一夜となった。

暗転と同時に色とりどりのサイリウムが灯るなか、イベントはレーベルがこれまで制作してきたアニメ作品を紹介する映像からスタート。1992年から順に作品が表示されて期待が高まっていく中、映像の終了と共にステージ中央に姿を現したのはsatこと八木沼悟志。ピンスポットに照らされた彼がゆっくりとキーボードに向かうと、観客も察知してサイリウムの色をオレンジに変える。そして音玉の破裂音と共に南條愛乃が登場し、fripSideのライブが幕開けだ。1曲目はfripSide第二期の始まりを飾った曲である「only my railgun」。この10年のアニソン史においてもっとも重要な楽曲のひとつとも言える同曲がのっけから投入されたことで、客席のボルテージも瞬く間に沸点へ。間奏で南條が「今日は最後まで盛り上がっていきましょう!」と煽り、2曲目の「LEVEL5 -judgelight-」へと繋げる。

この日のイベントでは「特攻隊長」の役割を担ったという彼らは、さらに『とある科学の超電磁砲』関連曲のメドレーで畳みかけ、「けっこう激しい曲になったと思います」(sat)との紹介に続けてヘビーなギターをフィーチャーした最新曲「killing bites」も披露。サイリウムが一面緑色に染まった「Two souls-toward the truth-」を挿み、最後は天誅ガールズをバック・ダンサーに迎えて「black bullet」で天井知らずの熱狂を生み出して、まさに獅子奮迅の活躍ぶりで先陣としての大任を果たした。

続いてはステージの照明がエックスの形に点灯され、二番手の黒崎真音が「X-encounter」で鋭い身のこなしと共にパフォーマンスを開始。そこから「刹那の果実」と「楽園の翼」の『グリザイア』シリーズ主題歌をメドレーで届けて、激情的な世界を展開した前者、すべてを包み込むような歌声で魅せた後者と、多彩な曲調で大きな翼を広げていく。MCで「(NBCユニバーサルには)『ありがとう』の言葉では足りないぐらいの気持ちがあるんです」とレーベルに対する深い思い入れを語った彼女。「UNDER/SHAFT」では低音の効いた歌声で熱く盛り上げ、締めには「私にとって大事な大事な曲です」と『とある魔術の禁書目録Ⅱ』EDテーマ「メモリーズ・ラスト」を晴れやかな表情でオーディエンスとの繋がりを慈しむように歌ってみせた。

客席までせり出した花道に立つ黒崎が歌唱後、メインステージの方を指さすと、そこに現れたのは純白のワンピースに身を包んだやなぎなぎ。ステップを踏んで身体をゆったりと揺らせながら「ユキトキ」を歌い、会場を柔らかな空気に塗り替えていく。歌い終えて軽やかにお辞儀した彼女は「(サイリウム)を緑のやなぎ色にしてくださってありがとうございますー」と思わずほっこりとなってしまうMCを展開。「次は海の中を漂うような曲を聴いていただければと思います」との言葉に客席からは歓声が上がり、『凪のあすから』の前期&後期EDテーマだった「アクアテラリウム」「三つ葉の結びめ」を続けて歌う。さらにオリエンタルな雰囲気を湛えた新曲「間遠い未来」(『覇穹 封神演義』EDテーマ)をライブ初披露し、最後は自身が劇伴も担当した『Just Because!』のOPテーマ「over and over」で柔らかくも凛としたステージを締めくくった。

やなぎとバトンタッチで登場したのは、先ほどの天誅ガールズのメンバーを含む5人組アイドル・グループのLuce Twinkle Wink☆。まずは『ゲーマーズ!』のEDテーマだった「Fight on!」で見目麗しいパフォーマンスを披露する。かわいらしい口上を含む自己紹介でオーディエンスのハートを鷲掴みすると、リーダーの宇佐美幸乃が「最高のルーチェをお届けしたいと思います!」と語って、彼女たちの初アニメ・タイアップ曲でもある『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』のOPテーマ「1st Love Story」へ。客席へ手を振りながらゆっくりと花道を前進し、サビ直前でパッとそれぞれのフォーメーション位置につくと、サビでは凄まじいシンクロ率を誇るダンスで見る者の目を釘付けに。歌、ダンス、華やかさの三拍子揃ったステージで魅了した。

ここまでがNBCユニバーサルの“現在”を見せるものだったとするなら、ここからはいわばレーベルの歴史を辿るステージと言えるだろう。スクリーンに「あの名曲たちが復活! 歴史を体感せよ!」というメッセージが流されると、流田Projectによる「天地無用!魎皇鬼のテーマ」の演奏を皮切りに“25周年スペシャルメドレー”がスタートする。レーベルの始まりを告げた作品のOPテーマ(しかもインスト!)で幕を開ける粋な演出に続いては、KOTOKOによる「ぼくはもっとパイオニア」」(『天地無用!魎皇鬼』第二期OPテーマ)、そしてKOTOKOとやなぎなぎのデュエットによる「euphoric field feat. ELISA」(『ef – a tale of memories.』OPテーマ)と、レーベルの歴史を彩ってきた名曲たちのカバーがメドレー形式で次々と展開される。

Geroのワイルドな歌唱がハマっていた「遠い叫び」(『serial experiments lain』EDテーマ)、流田Projectがバンドとしての実力をまざまざと見せつけた「インフェルノ」(『ベルセルク』第1期OPテーマ)、ルーチェの宇佐美幸乃、錦織めぐみ、板山紗織が猫耳着用でにゃんにゃんと盛り上げた「はっぴぃ にゅう にゃあ」(『迷い猫オーバーラン!』OPテーマ)、まさかのやなぎなぎ×Geroによる「いちごコンプリート」(『苺ましまろ』OPテーマ)など、おそらく二度とは見られないであろうレアなカバーの連続に、会場の熱気もうなぎのぼり。そしてその頂点を衝撃(笑撃?)と共に飾ったのが、黒崎真音×KOTOKO×南條愛乃の通称・真音ガールズによる「Over The Future」(『絶対可憐チルドレン』OPテーマ)のカバーだろう。原曲は当時小学生だった可憐Girl’sによるものだが、ポップアップで登場した黒崎×KOTOKO×南條の3人はその可憐Girl’sの衣装を忠実に再現した制服風の衣装で本気のパフォーマンスを披露(しかもフルコーラス!)。マジメな表情でマジメに可愛らしく歌い踊る3人のプロ根性に喝采を贈りたくなる、おそらく伝説として語り継がれるであろうステージだった。



最後のポーズもバッチリ決めて去っていった真音ガールズに続いては、桃井はるこの出番。白のつなぎの衣装で威勢よく登場した彼女は、メドレーに引き続きバックを務めた流田Projectの演奏に乗せて「撲殺天使ドクロちゃん」のカバーで元気いっぱいに甘い声を届けていく。会場中が桃色のサイリウムで溢れるなか、続く「大魔法峠」のカバーでは流田豊も歌で助太刀して、懐かしくもフレッシュなコラボを展開。最後は「桃井はるこもとい、中原小麦が来たんだから、この曲をやらないわけにはいかないわよ♪」と、自身が声優として主演した『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』のOPテーマ「愛のメディスン」を歌い、萌えソングの第一人者らしい貫録のライブで盛り上げた。

そしてここからは、レーベル作品とゆかりのある4人の女性声優とLuce Twinkle Wink☆によるコラボ・ステージへ。まずは小澤亜李と水瀬いのりにルーチェの板山と宇佐美が加わって『がっこうぐらし!』のOPテーマ「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」。可愛らしい振り付けと華やかな歌声に、観客もコールで楽しげに応える。『うらら迷路帖』のOPテーマ「夢路らびりんす」には原田彩楓と本渡 楓に加えて、ルーチェの桧垣果穂と錦織めぐみが参加。そして水瀬をセンターにルーチェの板山&深沢という3人で「ぽっぴんジャンプ♪」「ときめきポポロン♪」とチマメ隊の必殺曲をメドレーで披露し、ラストは声優4人とルーチェの総勢9人が舞台に並んで「Daydream café」という『ご注文はうさぎですか?』関連曲の連発で賑やかに締め括り。心がぴょんぴょんと弾んでしまった人もきっと多かったことだろう。



休憩を挿み、後半戦の先陣を切ったのは、この日限定で1年半ぶりに復活を果たしたALTIMAだ。「CYBER警報」の発令に合わせて姿を現したMOTSU、SAT、MAONの3人は、ライブの鉄板曲「CYBER CYBER」でブランクを感じさせない攻め攻めのパフォーマンスを展開。オーディエンスもサイバーコールで熱く声をあげる。MOTSUの「さっき小学生じゃなかったっけ?」というMAONへのツッコミもありつつ、SATの「僕にとっては大切なユニットなので、今日は本当にうれしいです」という言葉に、今回の復活に対する情熱を覗かせた彼ら。続けて「我々と言えばもう一人いませんか」(SAT)とKOTOKOを呼び込み、『天地無用!』のOPテーマ「天地無用!」を90年代感たっぷりのシンセ・サウンドでカバーして、久々のステージを全うしてみせた。

続いてはうらたぬき、志麻、となりの坂田、センラというネットで人気の男性歌い手4人によって結成されたユニット、浦島坂田船が登場。王子様もかたやという揃いの煌びやかなコスチュームに身を包んだ彼らは、Fourpe名義で歌った『スタミュ』第2期OPテーマ「SHOW MUST GO ON!!」を歌唱。うっとりするようなイケメンボイスとフォーメーションを駆使したステージ捌きで客席から黄色い声を引き出して、アニメファンにもその存在感を見せつけた。

その歓声を引き継ぐ形でステージに立ったのは、そらるとまふまふによる音楽ユニットのAfter the Rainだ。彼らは『アトム ザ・ビギニング』のOPテーマ「解読不能」と『クロックワーク・プラネット』のEDテーマ「アンチクロックワイズ」という2曲のヒット曲を立て続けて披露。そらるの美声とまふまふの超ハイトーンが交差するテクニカルな歌唱で見るものを圧倒してみせた。そして最後には浦島坂田船の4人も迎え入れて、まふまふがA応Pに楽曲提供した『おそ松さん』第2期OPテーマ「君氏危うくも近うよれ」を6つ子ばりの6人編成でセルフ・カバー。まふまふ本人は「アニソン界にとってアウェイ」と謙遜していたが、彼らもまた今後アニソン界の新しい才能としてさらに注目を集めることだろう。

そして歌い手と言えば忘れてはならないのがGero。「かかってこいやー!」と雄叫びを上げるやいなや花道を一気に駆け抜けて、『BROTHERS CONFLICT』のOPテーマ「BELOVED×SURVIVAL」を勇ましく歌い上げていく。ハード・ロック好きなら痺れること間違いなしの強烈なハイトーン・シャウトで会場の熱気をワンランク上に押し上げたかと思いきや、グリーン一色に染まったサイリウムを見て「みなさん、キレイなゲロ色をありがとうございます」と笑いを取るのも忘れないのが彼らしいところ。レーザー演出がガンガン飛び交った「~Outgrow~」ではオーディエンスにクラップをうながして一体感を生み出し、「まだまだ盛り上がっていこー!」と熱い言葉を残してステージを去った。

ここでスクリーンに「新たな未来を創造する新人アーティスト、ついに登場!」というメッセージが映し出され、サプライズで登場したのはなんと声優の山崎はるか。まさかの登場に客席がどよめくなか、彼女が水蓮寺ルカ役として出演した『劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』のテーマソング「僕ら、駆け行く空へ」を爽やかな歌声で歌いこなす。「みなさーん、まだいけますかー!」と呼びかけて最後は伸びやかなロングトーンでフィニッシュ。彼女は今年4月より放送される新アニメ『魔法少女サイト』のEDテーマでNBCユニバーサルよりソロ・デビューすることが決まっているので、ファンは続報を楽しみに待とう。

驚きと興奮が冷めやらぬなか、スクリーンに今度は「新たな仲間となるアーティストたち、ついに登場!」と表示される。今度は何が起こるのかと誰もが期待を胸に待ち構えていると、今度はまさかの飯田里穂がシークレットで登場。カラフルな衣装に身を包んだ彼女は、ポニーテールを揺らしながら『ゲーマーズ!』のOPテーマ「GAMERS!」を笑顔いっぱいに歌唱する(ちなみにこの楽曲はAfter the Rainのまふまふが作詞・作曲・編曲を手がけている)。最後はみんなでジャンプをキメて、「皆さんこれからどうぞよろしくお願いします!」と挨拶してステージを終えた彼女。レーベルの新しい仲間として今後どのような活動を繰り広げていくのか楽しみなところだ。

そんなサプライズ二連発に続いては、この日の出演者ではいちばんのベテランとなる石田燿子が『ああっ女神さまっ』のOPテーマ「「OPEN YOUR MIND ~小さな羽根ひろげて~」」で会場にあたたかな歌声を響き渡らせていく。実は彼女も今年で歌手活動25周年を迎えるとのことで、NBCユニバーサルとは「仲間というか同期という気持ち」があるという。そのようにレーベルと寄り添えたことの感謝の気持ちを込めて、ここで選ばれた楽曲が『藍より青し』のOPテーマ「永遠の花」だ。気持ちを込めて一音一音を噛みしめるように歌う石田の姿が印象に残る一幕だった。

続いてメインステージ上段にグランドピアノと共に出現したのはタイナカサチ。スモークが幻想的な光景を生むなか、『Fate/stay night』前期OPテーマの「disillusion」をまずは弾き語りで披露。おごそかとも神秘的とも言える鬼気迫るパフォーマンスに多くの人が息を呑む。演奏後、深々とお辞儀をした彼女は、MCで自身が2006年に『Fate/stay night』という作品のテーマ曲でデビューしたことを改めて報告。そして「2006年に閉じ込めたまま独り占めしてしまってたのですが、今日この会場で解放できることをうれしく思っています。それではもう1曲、解放します」と語り、後期OPテーマ「きらめく涙は星に」を全身を使った力強い動きと共に歌う。2曲のみながら記憶に残るステージとなった。

ここで高瀬一矢がDJブースに上がり、レーベルの音楽史に大きく貢献してきたI’VEのスぺシャル・メドレーがスタートする。まずはIKUが朗々とした歌声で「Red fraction」を熱く、続けてダンサー2人を伴って「sign」を爽快にと、2曲をまったく異なる表情で歌い上げる。そしてやなぎなぎが自身のデビュー曲「ビードロ模様」と「ひぐらしのなく頃に」の妖艶なカバー、黒崎真音が「Magic∞world」と、歌い手が次々と入れ替わりながらI’VE産のヒット・チューンを繋げていく。ルーチェの宇佐美幸乃はソロでも十分に魅力的な歌唱力で「楽園PROJECT」を披露し、Geroは『BROTHERS CONFLICT』つながりでEDテーマの「14 to 1」を熱唱。ふたたびIKUがマイクを握り「Rimless~フチナシノセカイ~」「Shining stars bless☆」を歌うと、ここでハート型のライトが明滅し始め、KOTOKOが登場してまさかの「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」を投下! 甘い声で「みんなと出会うために生まれてきたのですね~!」とサービス満点の合いの手を入れて会場は一気にピンク一色に変化する。〈すきすきすkiss〉のコールで興奮が最高潮に達したかと思いきや、続くガチなトランス曲「Suppuration -core-」でさらにギアを加速。怒涛のI’VEメドレーでさいたまスーパーアリーナを蹂躙していく。

そしてついに、この日一夜限りの復活を遂げた川田まみがステージに降臨する。2016年のライブを最後に歌手活動を引退した彼女。まずは高瀬と笑顔を交わし、ステージ上でKOTOKOと抱擁すると、『灼眼のシャナII』の映像をバックにOPテーマ「JOINT」を大歓声のなか力強く歌う。真っ赤なドレス姿の彼女は「みなさんおひさしぶりです! 川田まみです!」と晴れやかに挨拶し、「私を育ててくれたアニメと言えばもうひとつ。聴いてください」と『とある魔術の禁書目録』メドレーで3曲を続けて披露。ブランクを感じさせない歌いっぷりは流石としか言いようがない。

ここで川田は「この2年間の私の近況をお話させてください」と語り始める。そこで明かされたのは、なんと妊娠と出産を経て今は一児の母となったこと、そして夫は彼女の楽曲を多数手がけてきたコンポーザーの中沢伴行だということだ。おめでたい報告を受けて一気に祝福ムードに包まれる会場。彼女は「いつかパワフルになった川田まみで何かお届けできたらと思いつつ」と今後を期待させる言葉を残しつつ、花道からセンターに躍り出てパワフルに魅せた「Borderland」、炎の上がる演出と共に情熱的に盛り上げた「No buts!」にて復活ライブを最高の形で締めくくった。「最高でしたー!」と両手を大きく広げて感謝の気持ちを示し、深く長くお辞儀をする彼女の姿を多くの人が目に焼き付けたことだろう。

その感動的なステージに続いたのは、fripSideとはまた違う形でみずからの音楽表現を追求する南條愛乃だ。彼女は川田と抱き合った後、「あなたの愛した世界」「黄昏のスタアライト」「きみを探しに」という〈グリザイア〉シリーズのエンディングを飾った名曲群を続けて披露。「きみを探しに」ではライブの定番となっている終盤の<愛してる>の合唱で、お客さんと気持ちを通わせながら優しい気持ちになれるステージを作り上げていく。続く「一切は物語」では、彼女のソロライブツアーのファイナル公演以来となるやなぎなぎとのデュエットも実現。照明の明滅やレーザーによる演出も込みで見るものを荘厳な世界へと引き込む。

そしてここでもうひとつ、After the Rainとの貴重な初コラボも披露。『アトム ザ・ビギニング』のテーマ曲を共に担当したという縁のあるこの二組、今回は同アニメのEDテーマだった南條の「光のはじまり」で声を交わす。そらるはボーカル、まふまふはコーラスとキーボードで参加して、独特の眩しさを持ったこの楽曲に新しい光を与えていた。「初めてハモッてもらって貴重な経験ができました」と喜ぶ南條は、最後にソロで「ゼロイチキセキ」を歌唱。手を振りながら会場を見渡す彼女の幸福感に満ちた表情が、そのままファンの充足感にも直結するようなライブだった。

ここまで錚々たるアーティストが繋いできた熱気を受けつつ、それを上回る熱演でこの日のイベント最後のアクトとしての大任を成し遂げたのがKOTOKO。南條とハイタッチを交わしてステージ中央に立った彼女は、まずエッジーなダンス・チューン「Re-sublimity」でSSAをダンスフロアに早変わりさせると、そこから「きれいな旋律」「Chercher ~シャルシェ~」という『マリア様がみてる』関連曲の連発で包容力のあるステージも展開。曲ごとに様々な表情を見せる堂々としたパフォーマンスはやはりベテランならではのものだ。

爽やかな風を吹かせた「覚えてていいよ」に続いては、「みんなのパワーを次の曲で使い切ってほしいんだ!」と呼びかけて「ハヤテのごとく!」へ。そこから「七転八起☆至上主義!」「daily-daily Dream」と今度は『ハヤテのごとく!』のテーマ曲を連続コンボで叩き込む。熱狂が止まらないなか、KOTOKOはMCにて「私も来年には15周年を迎えます。実は15周年に向けて、今年からまたNBCさんでお世話になることになりました」と報告。ジェネオンのレーベル改名第1弾アーティストだった彼女の帰還に、会場も割れんばかりの声援で祝福する。最後は「輝ける存在になれるようにという思いを込めて、この曲を歌います」と『灼眼のシャナ』後期OPテーマ「being」を熱唱。サビ終わりのどこまでも高く伸びるロングトーンは、その思いと願いを天へと届けて託すような歌声だった。

総勢20組超が登場、6時間以上にも及んだイベントのグランドフィナーレは、satとmotsuを進行役にスタート。2004年にジェネオンからリリースされた松平健「マツケンサンバII」をBGMに、出演アーティストたちが次々と登場して改めて挨拶する。そしてラストは全キャストによる「only my railgun」の大合唱で締め括り。「only my railgun」に始まり「only my railgun」で終わる、NBC祭りにふさわしい賑やかでファミリー感に溢れたエンディングに、出演者はもちろん会場に駆け付けたすべてのファンが笑顔になったことは言うまでもない。レーベルの25年間の歩みをしっかりと辿りつつ、その先の〈未来〉をも提示してみせた同イベントは、アニメ音楽の歴史にも確かな足跡を残したのではないだろうか。

また6月24日(日)には、“NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL~25th ANNVERSARY~”の後夜祭イベント“NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL~AFTER PARTY~”が、市川市文化会館で開催されることが発表された。出演はALTIMA、飯田里穂、真音ガールズ(黒崎真音・KOTOKO・南條愛乃)、山崎はるか、Luce Twinkle Wink☆の5組。こちらにもぜひ足を運んでみてほしい。

Text by 北野 創

“NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL”
2018年2月3日(土)【埼玉】さいたまスーパーアリーナ

<セットリスト>
M01「only my railgun」(「とある科学の超電磁砲」前期OP)/fripSide
M02「LEVEL5 -judgelight-」(「とある科学の超電磁砲」後期OP)/fripSide

「とある科学の超電磁砲」メドレー
*M03「future gazer」(OVA「とある科学の超電磁砲」OP)/fripSide
*M04「way to answer」(PSP 「とある科学の超電磁砲」OP)/fripSide
*M05「sister’s noise」(「とある科学の超電磁砲S」前期OP)/fripSide
*M06「eternal reality」(「とある科学の超電磁砲S」後期OP)/fripSide
M07「killing bites」(「キリングバイツ」OP)/fripSide
M08「Two souls-toward the truth」(「終わりのセラフ 名古屋決戦編」OP)/fripSide
M09「black bullet」(「ブラック・ブレット」OP)/fripSide
M10「X-encounter」(「東京レイヴンズ」OP)/黒崎真音

「グリザイア」メドレー
*M11「刹那の果実」(「グリザイアの楽園」OP)/黒崎真音
*M12「楽園の翼」(「グリザイアの果実」OP)/黒崎真音
M13「UNDER/SHAFT」(「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」OP)
M14「メモリーズ・ラスト」(「とある魔術の禁書目録II」後期ED)/黒崎真音
M15「ユキトキ」(「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」OP)/やなぎなぎ

「凪のあすから」メドレー
*M16「アクアテラリウム」(「凪のあすから」前期ED)/やなぎなぎ
*M17「三つ葉の結びめ」(「凪のあすから」後期ED)/やなぎなぎ
M18「間遠い未来」(「覇穹 封神演義」ED) /やなぎなぎ
M19「over and over」(「Just Because!」OP)/やなぎなぎ
M20「Fight on!」(「ゲーマーズ!」ED)/Luce Twinkle Wink☆
M21「1st Love Story」(「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」OP)/Luce Twinkle Wink☆

「25周年スペシャルメドレー」BAND:流田Project
*M22「天地無用! 魎皇鬼のテーマ」(OVA「天地無用! 魎皇鬼」第一期OP)/流田Project
*M23「ぼくはもっとパイオニア」(OVA「天地無用! 魎皇鬼」第二期OP)/KOTOKO
*M24「euphoric field feat. ELISA」(「ef – a tale of memories.」OP)/KOTOKO×やなぎなぎ
*M25「輪廻の果てに…」(「真月譚 月姫」ED)/やなぎなぎ
*M26「遠い叫び」(「serial experiments lain」ED)/Gero
*M27「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」(「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」OP)/流田Project
*M28「インフェルノ」(「ベルセルク」第1期OP)/流田Project
*M29「はっぴぃ にゅう にゃあ」(「迷い猫オーバーラン!」OP)/宇佐美幸乃&錦織めぐみ&板山紗織(Luce Twinkle Wink☆)
*M30「いちごコンプリート」(「苺ましまろ」OP)/やなぎなぎ×Gero
*M31「まほろDEまんぼー」(「まほろまてぃっく」ED)/深沢紗希&桧垣果穂(Luce Twinkle Wink☆)×流田豊
*M32「Over The Future」(「絶対可憐チルドレン」OP)/黒崎真音×KOTOKO×南條愛乃
M33「撲殺天使ドクロちゃん」(「撲殺天使ドクロちゃん」OP)/桃井はるこ
M34「大魔法峠」(「大魔法峠」OP)/桃井はるこ
M35「愛のメディスン」(「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」OP)/桃井はるこ
M36「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」(「がっこうぐらし!」OP)/小澤亜李×水瀬いのり×板山紗織&宇佐美幸乃(Luce Twinkle Wink☆)
M37「夢路らびりんす」(「うらら迷路帖」OP)/原田彩楓×本渡楓×桧垣果穂&錦織めぐみ(Luce Twinkle Wink☆)
M38「ぽっぴんジャンプ♪」(「ご注文はうさぎですか?」ED)/水瀬いのり×板山紗織&深沢紗希(Luce Twinkle Wink☆)
M39「ときめきポポロン♪」(「ご注文はうさぎですか??」ED)/水瀬いのり×板山紗織&深沢紗希(Luce Twinkle Wink☆)
M40「Daydream café」(「ご注文はうさぎですか?」OP)/小澤亜李×原田彩楓×本渡楓×水瀬いのり×Luce Twinkle Wink☆

~休憩~

M41「CYBER CYBER」/ALTIMA
M42「天地無用!」(「天地無用!」OP)/ALTIMA×KOTOKO
M43「SHOW MUST GO ON!!」(「スタミュ」第2期OP)/浦島坂田船
M44「解読不能」(アトム ザ・ビギニング」OP)/After the Rain
M45「アンチクロックワイズ」(「クロックワーク・プラネット」ED)/After the Rain
M46「君氏危うくも近うよれ」(「おそ松さん」第2期OP)/After the Rain×浦島坂田船
M47「BELOVED×SURVIVAL」(「BROTHERS CONFLICT」OP)/Gero
M48「~Outgrow~」(「東京レイヴンズ」後期OP)/Gero
M49「僕ら、駆け行く空へ」(「劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH」OP)/山崎はるか(シークレット)
M50「GAMERS!」(「ゲーマーズ!」OP)/飯田里穂(シークレット)
M51「OPEN YOUR MIND ~小さな羽根ひろげて~」(「ああっ女神さまっ」OP)/石田燿子
M52「永遠の花」(「藍より青し」OP)/石田燿子
M53「disillusion」(「Fate/stay night」前期OP)/タイナカサチ
M54「きらめく涙は星に」(「Fate/stay night」後期OP)/タイナカサチ

~I’VE SPECIAL UNITメドレー~DJ高瀬一矢
*M55「Red fraction」(「BLACK LAGOON」OP)/IKU
*M56「sign」(「あの夏で待ってる」OP)/IKU
*M57「ビードロ模様」(「あの夏で待ってる」ED)/やなぎなぎ
*M58「ひぐらしのなく頃に」(「ひぐらしのなく頃に」OP)/やなぎなぎ
*M59「Magic∞world」(「とある魔術の禁書目録II」前期ED)/黒崎真音真
*M60「楽園PROJECT」(「To LOVEる -とらぶる- ダークネス」OP)/宇佐美幸乃(Luce Twinkle Wink☆)
*M61「14 to 1」(「BROTHERS CONFLICT」ED)/Gero
*M62「Rimless~フチナシノセカイ~」(「とある魔術の禁書目録」前期ED)/IKU
*M63「Shining stars bless☆」(「ななついろ★ドロップス」OP)/IKU
*M64「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」(「カラフルキッス ~12コの胸キュン!~」主題歌)/KOTOKO
*M65「Suppuration -core-」(「神無月の巫女」挿入歌)/KOTOKO
M66「JOINT」(「灼眼のシャナII」前期OP)/川田まみ

「とある魔術の禁書目録」メドレー
*M67「PSI-missing」(「とある魔術の禁書目録」前期OP)/川田まみ
*M68「masterpiece」(「とある魔術の禁書目録」後期OP)/川田まみ
*M69「See visionS」(「とある魔術の禁書目録II」後期OP)/川田まみ
M70「Borderland」(「ヨルムンガンド」OP)/川田まみ
M71「No buts!」 (「とある魔術の禁書目録II」前期OP)/川田まみ
M72「あなたの愛した世界」(「グリザイアの果実」ED)/南條愛乃
M73「黄昏のスタアライト」(「グリザイアの楽園」ED)/南條愛乃
M74「きみを探しに」(「グリザイアの楽園」ED)/南條愛乃
M75「一切は物語」(「ベルセルク」第2期ED)/南條愛乃×やなぎなぎ
M76「光のはじまり」(「アトム ザ・ビギニング」ED)/南條愛乃×After the Rain
M77「ゼロイチキセキ」(「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」ED)/南條愛乃
M78「Re-sublimity」(「神無月の巫女」OP)/KOTOKO
M79「きれいな旋律」(「マリア様がみてる 3rdシーズン」ED)/KOTOKO
M80「Chercher ~シャルシェ~」(「マリア様がみてる 3rdシーズン」ED)/KOTOKO
M81「覚えてていいよ」/KOTOKO
M82「ハヤテのごとく!」(「ハヤテのごとく!」前期OP)/KOTOKO
M83「七転八起☆至上主義!」(「ハヤテのごとく!」後期OP)/KOTOKO
M84「daily-daily Dream」(「ハヤテのごとく!!」後期OP)/KOTOKO
M85「being」(「灼眼のシャナ」後期OP)/KOTOKO

【ALL ARTIST】
M86「only my railgun」(NBCFes. ver)(ALL CAST)


●イベント概要
“NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL~AFTER PARTY~”
2018年6月24日(日)
開場 16:00/開演 17:00
会場:市川市文化会館

チケット料金:前売り 7,020円※3歳未満入場不可、3歳以上有料

出演:ALTIMA/飯田里穂/真音ガールズ(黒崎真音・KOTOKO・南條愛乃)/山崎はるか/Luce Twinkle Wink☆

【チケット先行】
animelo mix先行予約
<申込期間:2018年3月12日(月)0:00~2018年3月18日(日)23:59>
受付はこちら
フィーチャーフォンもしくはスマートフォンからの受付

※お電話での受付は行っておりません。
※animelo mixサイト会員登録(有料)が必要です。
※1名様1回で2枚までお申し込みできます。
<各予定数を超えた場合は抽選となります。尚、席番号は抽選となります。>
※抽選結果発表(通知):3/21(水) 13:00~
※入金期間:3/21(水)13:00~3/27(火)21:00

主催:スリーナインエンタテインメント
企画・制作:スリーナインエンタテインメント
後援:NBCユニバーサル・エンターテインメント
協賛:animelo mix(dwango)
協力:KMミュージック

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