映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」エンディング主題歌「僕ら」をリリース!ラックライフインタビュー

メジャー・デビューシングル「名前を呼ぶよ」で初めてタッグを組んだラックライフとアニメ『文豪ストレイドッグス』。第二期EDテーマ「風が吹く街」を経て、三度目の『文スト』ED曲は、劇場版『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』へ書き下ろした「僕ら」。そんな新曲のこと、そして『文スト』への想いをボーカル・PONが語る。

――アニメ『文豪ストレイドッグス』と繋がり深いラックライフですが、先日上演された舞台「文豪ストレイドッグス」でも劇中で「サニーデイ」が流れていました。

PON そうらしいですね!うれしいです。でもまさか、「作品のために書き下ろした楽曲じゃない曲を使ってくれるのか!」って驚きましたね。繋がりがあるからこそだと思うと、本当にありがたいお話です。舞台を観には行けなかったんですけど、舞台の探偵社の皆さんが、ラックライフの東京公演のライブに来てくださって。緊張しました、めっちゃ(笑)。

――そんなラックライフ。今度は劇場版『文豪ストレイドッグス』とのタッグとなります。舞台での曲然り、やはり「『文スト』にはラックライフでしょう!」というイメージになりましたね。

PON そうですね(笑)。劇場版の制作が発表されたときには、「まだオファーが来てないな」と思ってましたし(笑)。「やりたいな」ってみんなでも言ってて。そんなときにアニメの打ち上げがあったんです。その会場に「劇場版決定!」っていうデカいポスターが貼ってあって、皆さんがいろいろとそこに書き込んでいたんですね、寄せ書きのように。そこに「エンディング歌いたいなー。PON」って書いて(笑)。そこでアピールしました。「いつでもいけます!」って気合いも書き込んで。それで打ち上げが始まって、皆さんとご挨拶をする中で、監督の元にもご挨拶に伺って「僕ら、エンディングはいつでもイケるんで!」って熱弁したら監督も「頼もうと思っててさ」って(笑)。「えー!?」ですよ。「そんな軽い感じで!?」って。「これはサプライズですか!?」ってなったんですけど、周囲の人たちはすごくざわついていましたね(笑)。スタッフさんたちはみんな、その話は聞いていないから。確認できてない話だって言うのでざわついたんですけど、監督的にはラックライフでいきたいから、とお話をしていただけたので、うれしかったですね。

――第1期からラックライフはずっとアニメ『文スト』のED曲をやってきて、あの世界を繋いできていますしね。ちなみに第2期はいかがでしたか?

PON 第2期、良かったです。特に「黒の時代」は本当に良かった。織田作之助が最後に「うぁぁぁぁぁ」って叫びまくる中で僕らの「風が吹く街」が流れ出したときはもう、「ニクイね!」ってなりました。「いい仕事するね!」って。

――ずっとタッグを組んできた作品って初めてですよね?

PON そうですね。(第1期EDテーマの)「名前を呼ぶよ」が僕らのメジャー・デビューシングルでしたし。

――それもあって『文豪ストレイドッグス』とラックライフはとても結びつきが深くなっている印象があります。作品との親和性はご自身の中で深まりましたか?

PON もう何でもいけるんじゃないかと思ってきていますね、だんだん。

――何でもいける?

PON (中島)敦とPONのシンパシーがスゴくて。今回もシナリオを読みながら「やっぱり敦はいろんなものと戦いながら、多少ウジウジしながら、それでも前を向いて戦っていくスタンスなんだな」って感じたんです。敦のそんなすごく人間らしい部分が、自分にも当てはまるな、と思う部分がすごくある。結局、俺が人として似ている部分があるから、その部分を胸を張ってしっかり歌えば、何を歌っても『文豪ストレイドッグス』には当てはまるんじゃないかな、というくらいの自信が出てきたというか。大丈夫な気がする、と思うようになりましたね。

――敦を演じているわけではないけれど、敦の気持ちはすごくよくわかるよ、と。

PON そうなんです。相当なファン、というレベルですね(真顔)。敦のことはわかるよ、と。ちゃんと前を向く強さ、みたいなものがすごく好きです。ナヨナヨしてますからね、普段は。それでも前を向ける。そこは自分に近いものを感じますね。

――その「僕ら」はどのように作っていったのでしょうか。

PON 自分の過去とか、自分自身の気持ちとか、戦いながら日々を生きていく、というところでの敦と自分を重ねながら、それはバンドにも通じるところがあるな、とも思ったんです。最初「僕ら」というのはラックライフ、というつもりで作り始めたんですよ。ラックライフが日々と戦いながら手を繋いで、4人で「僕らはどこまでもいけるぞ」と言っているのをイメージしながら書き始めて。それで1番の歌詞を書いたくらいで行き詰ってしまったんです。「これ以上何を書いたらいいか全然わからへん」と思っているときに「劇場版のエンディングをラックライフが担当します」という公式のアナウンスがあったんです。曲が出来ていないのに、それが先行で発表された、というプレッシャーの中で、ツィッターで、ラックライフが劇場版文ストのエンディングをやることにどういうことを思っているのかな、と検索していたら、ラックライフを応援してくれる人も『文豪ストレイドッグス』が好きと言っている人たちも、「ラックライフで良かった」って言っていたんです。「ラックライフ、劇場版エンディング決定おめでとう!」「楽しみにしてるぞー」っていうツィートをたくさん見て。曲作りをしているときって独りで戦っている感がすごくあるんですよね。自分が作らなければ先には進まない、と独りで頑張ってると思ってしまうんですけど、その真っ只中でみんなが喜んでくれたり祝福してくれるのを目にして「独りだと思っていたけど、すごくたくさんの人たちが背中を支えてくれているんだな」っていうのを感じたんです。いちばん先っちょにたまたま自分がいるだけで、その後ろにはメンバーがいて、さらにその後ろにスタッフさんがいて、そしてラックライフの音楽を楽しみにしてくれている人たちがこれだけたくさんいてくれるんやっていうのを強く感じて、感動して、うれしくなって、その日のうちに書きあげました。

――「名前を呼ぶよ」でも「風が吹く街」でも、敦だけではなく、そのほかの登場人物たちにもシンクロしていくのがラックライフの『文スト』曲なように感じるのですが、今回の曲もきっと敦だけじゃなく、ほかの登場人物たちの気持ちにもシンクロしていくのかな、と。

PON 敦がいちばん分かりやすくはあるんですけど、みんな過去にいろんなことがあって、それぞれが信念を持って戦っている人たち、という感じが「文豪ストレイドッグス」にはあると僕は感じているので。それぞれにドラマがあって、その先で全然違う人たちと肩を組んで戦う、という。だからみんな、すごく人間らしい人たちばかりですよね。正直、誰にも当てはまる曲だな、とも思います。それは『文豪ストレイドッグス』のキャラクターだけじゃなく、聴いてくれている人にも。僕は自分のために頑張れないタイプなんですよ。でもバンドを10年もやってこれているのは、聴いてくれた人たちが「楽しかったです」って言ってくれたのを思い出して「またあの人たちに会いに行かなきゃな」と思って、歌を作っていたりもしたので、そういう部分も敦と似ていると思うんですね。

――――敦の強さも「誰かのための」強さですよね。

PON 自分自身のためには「僕なんて」って言いがちだし、でも頼りにされたり「おまえにしか出来ないことがある」って言われて立ち上がる。すごく近しいものを感じます。僕も音楽を聴いてくれている人たちがいるから、支えられて背中を押されて、この歌が出来た、というのがうれしかったことで。みんながいたからこの曲が書けたな、とすごく思っています。

――アレンジをしていくときにはメンバーとどんな話をしたんですか?

PON アレンジで行き詰ることはなく、「こうだね」「こういう感じだね」とサクサクと音が出来ていきました。派手にストリングスが入ったりするのはこれまでになかったので、そういうチャレンジをしながら、気づいたらCメロでベースがスラップしていてビックリしたりとかもありましたね(笑)。

――実際に、劇場版でご自身が楽しみにしていることはなんでしょうか。

PON ストーリーはもちろんなんですけど、シナリオを文字で読んでいるので自分の中で想像はしているものの、そこにどんな絵がついて、この瞬間にはどんな顔をしているんだろうっていうのが楽しみなんです。小説を先に読んでいて、映画化されたのを見るような感じで、想像はしているもののどうなるか。楽しみですね。

――そうして完成した曲を劇場で聴けるのも楽しみですね。

PON 生々しさはすごく大事にしたいなと思ったんです。劇場で流れる、というのもありますが、そのとき自分がどんな顔で、誰を想って歌っているかまで伝わればいいなと思って。2番以降はライブハウスで出会った人たちを思い出したりしながら大事に歌わせていただいたので、そんな気持ちまで伝わったらうれしいですね。でも劇場で聴いたら俺は感動しちゃいます。私情が入っていますけど(笑)。劇場で聴いてくれた人たちが感動してくれたらいいなぁ。

――そんな「僕ら」を収録したシングルには、ラックライフらしい「ライターライナー」と「贅沢病」の2曲を収録。アニメや劇場版でラックライフに出会った人も、バンドの息づかいや勢い、熱を感じることのできる一枚になっていますね。

PON 「僕ら」のちょっと後に作った2曲なんですが、いろんなカラーのラックライフを知ってもらえると思うんです。それがタイアップ・シングルのいいところで、タイトル曲から自分たちを知ってくれた人たちが僕らをより知ってくれるチャンスなので、ラックライフらしい曲を入れよう、と意識しました。

――ラックライフらしさというと、楽曲のロックな躍動感もですが、やはりPONさんの歌詞。どこか情けないようなところもありつつ前へと顔をあげる感じはどうしても敦と通じますよね。

PON もう敦ですよね、そういうところは(笑)。楽しんでもらいたいです。

――生々しいまでにラックライフを体現した一枚。じっくり聴き込んでもらいたいですね。では最後に読者へメッセージをお願いします。

PON 今年は10周年なのでラックライフは飛ばしていきます。それで3月15日には横浜ベイシスで「僕ら」のリリースパーティーライブをします。実はこの横浜ベイシスは、ラックライフがメジャーデビューを発表した場所でもあって、しかも横浜は『文豪ストレイドッグス』の聖地でもあって、さらに3月15日がラックライフの生まれた日でもあるんです。なので、このライブには期待をしてもらいたいです。ぜひ遊びに来てください。

Interview&Text By えびさわなち


●リリース情報
5th Single
「僕ら」
2月28日発売

【CD+DVD】
品番:LACM-14734
価格:¥2,268(税込)

<CD>
01.僕ら(映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」エンディング主題歌)
02.ライターライナー
03.贅沢病

<DVD>
2017.7.8「生きてるだけで丸儲け」ツアー at TSUTAYA O-WEST公演 ライブ映像
01.赤い糸
02.風が吹く街
03.ブレイバー
04.君の匂い
05.リフレイン

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