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2017.10.30

夜の眉山を、全身全霊のステージが燃え上がらせる! “マチ★アソビ vol.19”FLOW LIVEレポート

夜の眉山を、全身全霊のステージが燃え上がらせる! “マチ★アソビ vol.19”FLOW LIVEレポート

10月7日~9日に開催された“マチ★アソビ vol.19”内、8日・眉山林間ステージにてFLOWがライブを開催。夜の野外にて1時間にわたって繰り広げられたそのステージは、会場中の観客と繋がりつつ全力でぶつかる、魂のライブだった。

OP映像とOPENING SEが流れる中、FLOWのメンバーがステージに登場。そのOPENING SEが徐々に加速し、M1「BURN」がスタート。その曲は、マチ★アソビを企画運営するufotableがアニメーションを手掛けたRPG『テイルズ オブ ベルセリア』のOPテーマ。このイベントとアニメ、両方にまつわる楽曲でそのステージを始めるという、このステージに寄り添った選曲をしてくれた。その心意気がうれしい。それに応えて、観客も1曲目にして思いっきり盛り上がる。
そのアツさを受けたKEIGO(Vocal)、「どんどんアツくいきましょうよ! ライブはみんなで作るもんだぜ!」と煽ると「Sign」「Steppin’ out」「虹の空」とアニメ主題歌を3曲立て続けにぶちかましていく。「Steppin’ out」では観客がタオルを回し眉山にFLOW旋風を巻き起こすと、ステージ上の5人もアグレッシブなナンバー続きでオーディエンスに全力をぶつけてくれているのが、観ていてビンビン伝わってくる。それを象徴したのが、「Sign」の間奏でお立ち台に登り、体を開いて歓声を受け止めたKEIGOの姿だろう。
さらに続けての「DAYS」のイントロで、観客からは悲鳴にも似た歓声がわーっと上がる。彼らの手がけたアニメソングの中でも非常に高い人気を誇るこの曲での盛り上がりは、言葉にするのが野暮に思えるくらい。隅から隅まで“楽しい”しかない、眉山会場全体を巻き込む1曲となった。


その熱を感じたのか、KEIGOは曲明けのMCで「(客席の奥の方を見ながら)あの山の上の方にも人がいっぱいいてくれてるね!」と、ステージの見える山の中腹でペンライトを振りライブを楽しんでいる観客にも言葉をかける。

そんな観客に、「この野外ステージで歌いたいと思って持ってきた曲があります」と告げてから歌い始めたのは、彼らのメジャーデビュー初期の楽曲「流星」。ここまでとはガラリと雰囲気の変わった聴かせるミドルナンバーだが、『どんなに遠く離れていても 僕たちはつながってる』と、頭サビの歌詞がいきなり星空広がるこの会場とリンク。かけがえのない思い出づくりが始まっていく。サビではワイパーで一体感が生まれ、ラストはラララの大合唱。早くもこのライブが、いつか終わってしまうのが惜しくなってくるようにも感じさせるひとときだった。

続くMCで「マチ★アソビをしっかりアソビきらなきゃ!(KEIGO)」と再びアクセルを吹かし始めたFLOW。ここからライブは後半戦に突入する。「INNOSENSE」の冒頭から広場にコールが響き渡れば、その一体感は続く「Re:member」でも変わらない。それを広場だけでなく、直前に言及した山の中腹の観客をも巻き込もうと、「そっちまで見えてるぞ!」とその方向を覗き込むような動きも見せ、「COLORS」でもそのボルテージはどんどん高まっていく。


その光景を前に、イントロ中に「かかってきな!(KOHSHI)」と宣戦布告してから始まったのが「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」。この日随一のハイスピードなナンバーで、眉山は爆アゲ。前述の宣戦布告どおり全力でぶつかってくれるFLOWに、これまた全力で声を返す観客。少々肌寒くなり始めていた眉山において、彼らはそれをまったく感じていなかったことだろう。
ただ、それでもFLOWは一切手加減してくれない。ここにおいて、さらに投入したのは「GO!!!」だったのだから。楽曲中多数登場するコール部を叫びまくる観客は、さらにステージから呼びかけられたウェーブやコール・アンド・レスポンスにも全力で応え、序盤KEIGOが呼びかけたように「みんなでステージを作って」いく。それを観たKEIGOからは、「徳島に、マチ★アソビに、そして自分たちに拍手!」と賞賛のシャウトが。
しかし、それでもまだライブは終わりではない。TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』のOP主題歌「風ノ唄」が、このライブのラストを飾る。開幕同様ufotableが制作したアニメの主題歌でも、冒頭からコールの沸き起こり方がとてつもなく、冒頭からピークを迎えたまま最後まで突っ走っていった。

最後に記念撮影と、FLOWが今掲げている「GO!!!」の歌詞中にも存在する「Fighting Dreamers」というスローガンを用いて「We are?(KEIGO)」「Fighting Dreamers!(観客)」とコール・アンド・レスポンスを行い、あっという間の1時間のステージは幕を下ろしたのだった。

終わってみれば、ライブ後半戦はなんと怒涛の6曲連続披露。ステージ上のFLOWは全員汗だくだった。そしてそれは、観客も同様。その事実を勲章にするかのように、下山する観客からは、その事実を勲章にするかのようにライブを振り返る会話がそこかしこから聞かれたのだった。

Text by 須永兼次

FLOW LIVE
2017.10.08@マチ★アソビ vol.19”内 眉山林間ステージ
【SET LIST】
M1.BURN
M2.Sign
M3.Steppin’ out
M4.虹の空
M5.DAYS
M6.流星
M7.INNOSENSE
M8.Re:member
M9.COLORS
M10.愛愛愛に撃たれてバイバイバイ
M11.GO!!!
M12.風ノ唄

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