INTERVIEW
2017.10.19
――その「ヒトツメの恋」と「Sweet My Soul」はそれぞれMVを撮られました。この撮影がすごく過酷だったそうですが……。
鷲崎 水曜日の「ヨナヨナ」が1時に終わって、おまけの放送が1時半まであって、夜中2時に車で出発して、4時間かけて富士のすそ野まで行って。明け方着いて。
青木 朝の6時からメイクを始めて。
鷲崎 それから陽が昇ったら「よし撮影だ」って、そのまま1本目「ヒトツメの恋」を正午過ぎまでかな。
青木 6、7時間で録り。
鷲崎 そのあと4時間かけて都内のスタジオに戻り、「Sweet My Soul」の撮影があって、僕はそのまま木曜の「ヨナヨナ」に行くという。
青木 夕方くらいに都内について、そこから6、7時間くらい撮影して、そこから10時半くらいにスタジオを出て。
鷲崎 そのままピュアリーモンスターちゃんと……(笑)。
――ラジオでも言っていましたけど、その車中で青木さんはリスアニ!の編集の対応をしていたんですよね。
鷲崎 そうだろうなと思ってました。澄川さんも自分ところのライターがMVを撮ってるなんて思わないよ(笑)。
青木 澄川さんには事前に、「ちょっと忙しくなるので連絡取りにくくなっちゃうかもしれません」ってメールは打ってましたけど(笑)。
――そんな2曲のほかにもまた反響が大きかったのが、青木さんのペンによる「24時からのシンデレラ」ですね。
鷲崎 これは最初に聴いたときから「ほんとに佑磨いいよ」と。
青木 ありがとうございます。「ヒトツメの恋」を作って、鷲崎さんが「Sweet My Soul」を作って。そこからCDにしようとなったときに、「ヒトツメの恋」はオッド・アイのテーマ・ソングというイメージだったので、もっと沢口さんや番組にフォーカスを当てたものを作れないかと思って作り出して。僕が作るとはいえ、どんな曲がいいだろうという話を鷲崎さんと山ほど話し合って、その中から出てきたアイデアが、「ヨナヨナ」が24時から始まる番組なので、そこでかかる魔法の歌にしようと。
――まさにラジオ発という曲になりましたが、沢口さんとしてはいかがでした?
沢口 最初に聴いたとき、ほんとに泣きそうになるくらいの歌詞で、「なんで佑磨さんこんなにわかるの?」って。
鷲崎 100パー俺が書くべきだったよね(笑)。横で見続けて、お前はこうだぜって俺が言うべきメッセージだったよね。
青木 それを8回くらいしか会ったことがない俺が、急に(笑)。
沢口 でもめちゃめちゃいい曲で。家に帰ってすぐ歌ってみたんですけど、すごく難しくて。感動はしたけど一度現実に戻ってめちゃめちゃ練習したのを覚えています。
――そもそも鷲崎さんと青木さんのが作る楽曲はご自身で歌うものですが、難易度的には難しいといわれてますよね。
鷲崎 自分ではわからないんだよね。
青木 自覚なんてないの。自分が歌いやすいように作ってるから。
鷲崎 そう。だからわからないんだよ。
沢口 だからレコーディングでおふたりが歌うとすごいんですよ。意味わからない。
青木 僕ら一発OKでした。
沢口 すごいですよね。心通じるものがすごすぎて。レコーディングで拍手しちゃいました。
青木 沢口さんが苦戦してるところで一発OKだったので。
鷲崎 聴いてる音楽が似てますからね。まあ似てるというか、こいつ俺んちに来てCD借りていくんですよ。タレントとただのファンの関係だったときから。
青木 僕が素人だったときに、家に招いてもらって「ソフト・ロックのCDを聴きたいんですけど」っていったら「ちょっと待ってろ」って20枚くらい貸してくれて。
――その鷲崎さんと青木さんとの関係も、「ヨナヨナ」以前からのものですからね。
鷲崎 「ヨナヨナ」はドラマが多いんです。
青木 ひっそりとこっちのドラマも動いていて。
――ほかの曲についても伺います。鷲崎さんによる「Catch Cold Christmas」も実に王道なアイドル・ソングで。
鷲崎「俺、うまい!」って思いながら、散歩しながら書いてました。
――ハロプロ感もあるクリスマズ・ソングですね。
鷲崎 スペシャルデー・ソングがほしいと思って。アイドルなら卒業かバレンタインかクリスマスがテーマの曲があるだろと思って、あとイベントが去年12月にあったのでそれに合わせたんだと思います。
――そしてもう1曲「ヤーヨは二人のあいことば」は鷲崎さんの楽曲のカバーで、これを沢口さんが歌うとまたハマりますね。
鷲崎 難しいと思うけど。
沢口 難しかったです!
鷲崎 自分の曲から1曲カバーしてもらうのはどうだろうというときに、これなら企画としても締まるかなと。いくつかある女性目線の曲の中で、歌ったらやっぱりかわいいよなって思って。アレンジもゴリゴリのままにしてほしい。アイドルらしくしないでほしいと。ゴリゴリでもう一回やってくれとお願いしましたね。しれっと“セックス”って言ってるしね(笑)。
沢口 しれっと(笑)。
青木 事務所の人間を招いての楽曲チェックの日に歌詞カード観ながらみんなで曲を聴いたときも、マネージャーが聴き流してたので、セーフ!と(笑)。
――オッド・アイとしてもこうしてCDがリリースされ、今後も楽曲が増えていくのかなと。
鷲崎 この先続くかわからないですけど。でも入口はアイドルだけど、いろいろ作っちゃえばいいんじゃない?って思っています。
青木 徐々に軸をずらしていって。
鷲崎 「ドリルキングみたいに社歌とか演歌とかいっぱいやっていいんじゃない?」って言ってたんですけど(笑)、ここまでやっちゃうとドリルキングにはなれないかなと。
青木 「ヒトツメの恋」「Sweet My Soul」「Catch Cold Christmas」ぐらいしかなかった頃は、徐々に沢口さんひとりで歌わせる別の企画をつくったりとか、僕と鷲崎さんふたりの曲もあってもいいんじゃないかって話もしてたんですけど、ちゃんとオッド・アイのイメージが出来つつあるなって。
――そして10月22日には“アニ玉祭 2017”にてライブも控えていますね。
鷲崎 もちろん!
青木 まだこれが二度目のステージなので。1年がかりの(笑)。
――でも今度はすでにCDで予習してきてくれるファンがいますしね。
鷲崎 そうなんです。ずっと聴いてきてくれたファンが、あのpredeiaで端っこだったあの子が……って思ってくれるかなと。最近ではprediaでもセンターになって。
沢口 そうなんですよ。
鷲崎 ドラマを感じて、って言ってしまうとけっけのイベントみたいですけど、そうやって想いをずっと積み重ねてきた人たちが、けっけが生で歌ってるのを観られるのはうれしいことなんだろうなって。俺自身はそうやって音楽に触れてきたことはそこまでなかったので。インディーから追っかけたのってMOJO CLUBぐらいだもん(笑)。
青木 最終的にどのゴール地点にたどり着いたかはわからないけど(笑)。
鷲崎 CD出る前からライブハウスに行ってたんですけど。
青木 MOJO CLUBは最終的に大宮ソニックシティでやります?(笑)。
鷲崎 わかんない。ベースの人(谷崎浩章)が後にプロペラに入るの。
――すみません、プロペラまではわからないです(笑)。その大宮ソニックシティでの光景を観て、またドラマを感じたい人も多いと思います。
鷲崎 もちろんそれ以外の人も楽しんでいただけるようにしたいとは思ってますけど。
青木 作った曲もその風景込みで楽しんでもらえるように。アイドルに明るくないながらも、わかりやすく一緒に楽しめる要素も織り込んであるので、ライブは2回目とはいえ、曲もある程度定着している部分もあると思うので。単純に僕もステージの真ん中に沢口さんがいて、お客さんが盛り上がっている風景をすごく見たいなと思っているところです。
――ライブの楽しみですね。では最後に改めて今後に向けてのオッド・アイの活動の意気込みをお願いします。
沢口 私、「ヨルナイト」でほんとに人生変わったので、私としては「ヨルナイト」を続けていきたいし。オッド・アイももっともっといろいろやりたいなという気持ちではいるので、これからも引き続き楽しみながらやっていきたいと思っています。
青木 オッド・アイの企画は火曜の沢口さん中心に動き出した企画で、沢口さんが輝くことがいちばんだと思って動いていますが、その後ろには脈々と鷲崎 健の影響を受けてこのA&G文化放送という場所に忍び込んできた私、青木と「水曜ヨルナイト」なりのドラマもちょっとだけ動いてたりしますので、試しにちょっと覗いてみていただけるといろいろ面白いことがあるかもしれませんので、オッド・アイともども「ヨルナイト」をよろしくお願いいたします!
鷲崎 けっけがちょっと人気出てきたことによって、プラチナムは絶対俺に興味があると思うんです(笑)。それはそうだろうと自信あるんですけど、ほかにもライター業をしながら音楽やってる、そんなマイナーな掟 ポルシェみたいな人がいっぱいいると思うんです。掟さんがマイナーなのに(笑)。そういう佑磨みたいなやつが俺に興味持ってるんじゃないかなと、繋がろうと思ってるんじゃないかと思って。そんな簡単にはつながってやらねえからなって(笑)。
青木 15年の積み重ねで今ここにいますからね。ちょっとやそっとでは仲良くはなれませんからね、この人。
鷲崎 ほんとすごく心がオープンなふりして全然閉じてるから。木曜はいつも通りで月曜はマンスリーアシスタントということで毎月毎月いろんな人とやってるけど、これが不思議なことで月に一回番組が終わってる感じの寂しさもあって。そういう特殊な形でもあると思っていて。走り出しちゃって、ここから変えようみたいに思ってることは特にないんですけど、毎回新鮮な気もちで観られるように。今月から聴き出した人もずっと聴いてる人もちゃんと楽しめるような番組にしたいなと……すげえ普通のこと言ってるな(笑)。
Interview&Text By 澄川龍一(リスアニ!)
●リリース情報
超!A&G+「鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト」スペシャルCD
【TypeA】
「ヒトツメの恋」
歌:オッド・アイ(鷲崎健、沢口けいこ、青木佑磨)
発売中
品番:QRAG-147
価格:¥1,852+税
<CD>
1.ヒトツメの恋
2.Sweet My Soul
3.24時からのシンデレラ
4.Catch Cold Christmas
<DVD>
1.ヒトツメの恋
購入はこちらから
【TypeB】
「Sweet My Soul」
歌:オッド・アイ(鷲崎健、沢口けいこ、青木佑磨)
品番:QRAG-148
価格:¥1,852+税
<CD>
1.Sweet My Soul
2.ヒトツメの恋
3.24時からのシンデレラ
4.ヤーヨは二人のあいことば
<DVD>
1.Sweet My Soul
購入はこちらから
●イベント情報
『アニ玉祭2017』スペシャルステージ~ヨナヨナ・フェス2017
10月22日(日)16時開場 17時開演
会場:大宮ソニックシティ・大ホール
出演:鷲崎健、沢口けいこ、青木佑磨、predia、学園祭学園、オッド・アイ
チケット当日券発売決定
価格:当日券6,300円(税込)
「大宮ソニックシティ・大ホール」当日券売り場にて
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