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INTERVIEW

2017.05.25

普段の元気で明るい表情から大人っぽさまで、いろんな自分を見てほしい――。Machicoメジャー1stアルバム『SOL』リリース記念インタビュー

普段の元気で明るい表情から大人っぽさまで、いろんな自分を見てほしい――。Machicoメジャー1stアルバム『SOL』リリース記念インタビュー

アルバム後半、次々飛び出す新境地・初挑戦!

――そんな、わりと幸せな片想いの曲と一味違うのが、続く「摩天楼グッバイ」です。

Machico そうですね。この曲は『SOL』の中でいちばんの新境地と言っても過言ではない、幸せになれない片想いの曲です。好きになった男性に既に相手がいて、自分はずっといちばんにはなれない。でもやっぱり好きな気持ちが大きくなって、この助手席にいる……っていう女性をイメージして歌いました。

――歌い方の面では、特にどのような部分に気を配られましたか?

Machico 曲調的には90年代のJ-POPをほうふつとさせるもので、歌詞からは大人の恋ならではの悩みを感じたので、「出しゃばらない」ことにいちばん気をつけて歌いました。主人公の女の人も「いちばんにはなれない」という心境なので、私も歌でグイグイ行くよりも一歩引いたところで歌いましたね。

――内面には強い想いがあるけど、表には出さない。

Machico そうです。想いを伝えて相手を困らせたくないから、一線は越えない……っていうことを意識しながら歌いました。

――そのスタンスも、ちょっと大人っぽいですね。

Machico ねぇ!こういうちょっと危ない感じの恋っていうのも、大人っぽさがあっていいですよね。普段の私のイメージは「元気で明るい!」だと思うんですけど(笑)、歌で大人っぽさも届けられると思っていて。曲ごとにいろんな自分になれるっていうのは、声優として演じるのと同じように歌で活動させていただいている醍醐味だと思います。

――また、終盤の新曲「ココロメロディー」では歌詞も手がけられています。曲からは最初に、どんな印象を受けましたか?

Machico 園田(智也)さんの作・編曲なんですけど、「fantastic dreamer」や「マケズギライなThank you」と全然違ったバラード曲だったのでびっくりしました。最初に感じたのは物悲しさだったので、そこから浮かんだイメージを絵で起こして、それに当てはまるワードやストーリーを考えていきました。

――今回は、どんな世界観が生まれたんでしょう?

Machico ロボットの男の子が、人間の女の子に恋をする物語です。異なった生き物同士だからこそ、乗り越えられない壁や届かない切なさはあると思うんですけど、男の子はロボットなので、女の子と出会って初めて温かい気持ちを持てたんです。だからその喜びを素直に感じて、「こういう気持ちにさせてくれてありがとう」と思っている……という、気持ち的には前向きな歌なんです。

――この曲も最初片想いを思い浮かべはしたんですが、ほかの曲よりも言葉の距離感に遠さを感じたのが印象的でした。

Machico 『ひとりぼっち惑星』みたいな、何もないところでぽつんと存在するような世界観にしたくて、サビ前の「星が奏でてく」とか「星が流れてく」っていうフレーズで何億光年みたいな距離感を出せればいいなと思っていたので、それが伝わったのはうれしいです!
――そしてアルバムラストを飾るのは「カーテン」です。バラードですが、この曲は歌声からすごくクセを取られた曲ですね。

Machico はい。優しい気持ちで終わるりたいいう気持ちもあったんですけど、この曲は歌詞もメロディラインもすごくきれいなので、自分の歌声のクセ付けをするよりはまっすぐに伝えたほうがきれいさを存分に出せるんじゃないかなと思って、まっすぐ歌いました。

――おっしゃる通り、歌われている気持ちがよりそのまま届きやすいように感じました。

Machico ただ、まっすぐ感を出す難しさという壁にはぶち当たりましたね。今まで歌をうたっていて、知らず知らずのうちに自分の歌いやすい感じで声を出していたり、音の移り変わりをやっていたりしたので。それを意識的になくしつつでもしっかり感情を入れて、いかにまっすぐさと混ぜて歌いきるか……というのはすごく悩みました。

――そうしてアルバムを閉じる曲ですが、全曲「TOMORROW」からの並びだと次の日に繋がるようなイメージもあります。

Machico そうなんですよ。ぜひ「カーテン」でゆっくり眠りについて、いい気持ちで次の日の朝を迎えて、「サッ!」ってカーテンを開けて青空を見てもらえたらなと思います。

――さて、この夏はMachicoさんにとって、本当に盛りだくさんのアツい夏になると思います。まず、ソロとしては初出場となるアニサマ(Animelo Summer Live 2017)がありますね。

Machico アニサマは、事務所の先輩のMay’nさんを観に毎年のように行かせていただいていました。最初の頃は、May’nさんをはじめ出演されているアーティストさんをファンの方たちと同じような感覚で観ていたんですけど……歳を重ねて自分の活動もちょっとずつ増えてくるにつれて、「私はいつまでこの客席から、一線を走っている方を見るんだろう?」と、ちょっと切なくなった時期もあって。

――「あっち側に立ちたい」という気持ちが芽生えた。

Machico そうです。出演されている方々と同じステージで一緒に音楽を繋げていきたいと思っていたので、ソロで出られるのはめちゃめちゃうれしいです。今まで頑張ってきたことが実を結んだんだと感じました。

――当日は、どんなステージにしたいですか?

Machico とにかく楽しみたいですね。あとは、私を知らない方にも「気になる!」って思ってもらえるようなステージを見せたいです。しかも今年は1日目がソロで、2日目はアイドルマスター ミリオンスターズとして出させていただけるので、歌をうたっているときのMachicoと声を当てているときのMachicoを比べて観ていただけると思うので、そうやって2日連続で観ていただけるのも、すごくうれしいです。

――そしてその前、7月にはツアーがあります。しかも今回は会場数がまたひとつ増えて、4公演。

Machico そうなんです!(拍手)。「いつか、広島で凱旋ワンマンやりたいなぁ」っていう念願が、今年かなうんですよ!しかもファイナルを飾るということで、最初日程を見たときは「ファイナル……ファイナル!?」って思いました。

――二度見されるほどの衝撃が(笑)。

Machico まさかトリを飾る公演に選ばれるとは思っていなかったので、びっくりでしたね。今回のアルバムを引っさげてということでライブ映えする曲もたくさんあるので、デビューして5年間培ってきたものを活かして、より最高なものを広島で出せたら……って思っています。

――“Day’s Melody:”っていうライブタイトルも、『SOL』との繋がりを感じさせますね。

Machico そうですね。特に最後の“:(コロン)”は“足跡”っていう意味を持っているので、自分が歩んできた足跡という意味も込めてつけさせていただきました!

――本当に、デビューからの5年間を感じられるようなツアーをめざされているんですね。

Machico それはすごく思っています。“5周年記念ツアー!”というものではないんですけど、内容面で自分の5年間に触れられるような構成にできたらと思っています。だから『SOL』以外にどんな曲が来るのか……っていうのも、楽しみに待っていていただけたらなと思いますね。とにかくいろんなことを考えていますので!

Interview & Text By 須永兼次


●リリース情報
Machicoメジャー1stアルバム
『SOL』
5月24日発売

【初回限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:COZX-1324~5
価格:¥4,000+税

【通常盤(CD)】

品番:COCX-39951
価格:¥3,000+税

<CD>
1.ワイルドカード
2. OVER HEAT
3. fantastic dreamer
4. 紅花火
5. キミコンパス
6. マケズギライなThank you
7. 摩天楼グッバイ
8. 勇気のつばさ
9. ココロメロディー
10. ラブ★スト
11. TOMORROW
12. カーテン

<Blu-ray>
1. OVER HEAT MV
2. OVER HEAT メイキング映像
3. fantastic dreamer MV
4. 勇気のつばさ MV
5. TOMORROW MV

●配信情報
ニコニコ生放送
Machicoメジャー1stアルバム「SOL」発売&デビュー5周年記念 スペシャル特番
5月25日(木)21時~
視聴はこちら

●イベント情報
発売記念イベント
5月27日(土) 14:00スタート(13:30開場)
会場:AP秋葉原
6月3日(土) 12:00スタート
会場:アキバ☆ソフマップ1号店 8Fイベントスペース
6月4日(日) 15:00スタート
会場:タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
6月10日(土) 12:00スタート
会場:アニメイト秋葉原
6月10日(土) 16:30スタート(16:00開場)
会場:とらのあな秋葉原店C 4Fイベントスペース
6月11日(日) 11:00スタート
会場:アニメイト広島
6月11日(日) 15:00スタート
会場:HMV広島本通 店内イベントスペース
※参加方法など詳しくはオフィシャルサイトをチェック!

●ライブ情報
ワンマンツアー
Machico Live Tour 2017「DAY’S melody:」
7月15日(土)【愛知】SPADE BOX 開場17:00/開演17:30
7月16日(日)【東京】渋谷クラブクアトロ 開場 16:00/開演17:00
7月22日(土)【大阪】OSAKA MUSE 開場 16:00/開演17:00
7月23日(日)【広島】セカンド・クラッチ 開場16:30/開演17:00

チケット料金
4,500円(オールスタンディング・女性エリア(税込)・整理番号有)
※3歳以上有料
※ドリンク代別途(アルコールの販売はございません)
※女性エリア有(女性のみご購入及びエリアへの入場が可能です。会場の構造上後方になる場合がございます。)
※参加規約有
※ライブに関する詳細、その他注意事項などはMachico公式HP(https://machi.co/)をご参照ください。

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