【AnimeJapan 2017】これまでとこれからを、精一杯ぶつけたステージに! “AnimeJapanへいくぞ!がんばっぺ!Wake Up, Girls!”レポート

3月25日、“AnimeJapan 2017”BLUEステージにて“AnimeJapanへいくぞ!がんばっぺ!Wake Up, Girls!”が開催。AnimeJapanのメインステージでは初となるライブイベントで、彼女たちはデビュー曲から新曲まで様々なナンバーを披露。そのパフォーマンスからは、“未来への期待と希望”が感じられた。

まず1曲目に置かれたのは、TVアニメ『Wake Up, Girls!』OPテーマ「7 Girls War」。アッパーで会場を盛り上げる力も持ちながら、Dメロ前の間奏では吉岡茉祐の堂々と躍動するソロパフォーマンスを皮切りに、各メンバーが個々の魅力をも見せつけられるまさに幕開けにふさわしい楽曲だ。

MCでは各々の自己紹介もそこそこに、WUGとしてはBLUEステージに初登場できた喜びも語られる。しかしいたずらにMCを長引かせることなく、限られた時間の中にパフォーマンスを詰め込もうと、7人はどんどん先へと進んでいく。

2曲目に披露されたのは「素顔でKISS ME」。少々意外な選曲のようにも思えたが、ほかの楽曲とはまったくテイストの違うこの曲を選択したことは、初見の観客へ向けての「私たち、こんな魅せ方もできるグループなんです!」とのメッセージのよう。そんなバリバリのEDMなのに、そこにほのかに混じるしなやかさこそが、この曲でも活きる確固たる“WUGらしさ”なのだろう。この曲でいちばん“入って”いたように見えたのが、奥野香耶。演じる菊間夏夜がスッと降りたかのようなクールな表情が、観る者を惹きつけて惹きつけてしょうがない。

そんな彼女たちは、さらに続けてあらたなものを提示。今冬彼女たち自身がアニメと同一のキャラを演じた舞台“Wake Up, Girls! 青葉の記録”で誕生した新曲「ゆき模様 恋のもよう」を披露する。楽曲やWUG自身の持つイノセントさと、今の彼女たちが持つ技術やチームワークのすべてが噛み合ったこの曲、サビではペアになった相手と小指をつなぐ振付などを、生ハモとともに美しく見せていく。また、Dメロでは高木美佑を先頭にして、パッと扇のように花開くフォーメーションも登場。タイミングと角度をきっちり合わせなければいけないこのパートは、その難易度の分映える、この曲の見せ場のひとつだ。また、後奏では7人がステージ上に散って頭上でクラップをしながら場内を煽っていたのだが、下手端にいた青山吉能が、ニコニコ顔で観客へ視線を送っていた姿が特に印象に残った。

曲明けのMCでは、その青山がヒロインを務める、4月から放送されるTVアニメ『恋愛暴君』の話題に。すでにこの作品のOPテーマをWUGが担当することも発表されているが、アニメPVではサビのみの公開。そこで「サビだけだと物足りないなー!ここで初披露しちゃいたいなー!」と自ら宣言し、その新曲「恋で?愛で?暴君です!」をフルコーラスで初披露!

その青山の歌声が自身演じるグリに自然と近づいていたのか、普段よりも少しキュートめに寄っていたのが印象的だったこの曲は、田中秀和楽曲らしく、キャッチーなのだけれどもコードとメロの相性が不思議で、歌いこなすことだけでも非常に難しい。しかしそれと同時に、とにかく振付の難度も、エグい。ポジションはコロコロ入れ替わり、しかもそこにラブコメ作品の主題歌らしいわちゃわちゃ感もしっかり併存させなければならないのだが、それをこれまで培った力でしっかりと表現していくWUG。初披露にしてそこまでの水準のものを見せてくれたこと自体も喜ばしいことだが、これがさらに披露を重ねてブラッシュアップされていくのかと考えると、最終的にはどんなどえらいことになってしまうのだろう……とわくわくが止まらない。曲明けには永野愛理から「結構細かいところまで、アニメに忠実な振付なんです!」と紹介されたことも、その想いをよりいっそう強くさせてくれた。

と、ここで今年放送が予定されているアニメ『Wake Up, Girls! 新章』の新情報をサプライズ発表! 作中で国民的アイドルグループとして描かれている“I-1club”の新キャラクタービジュアルを堂々公開してくれた。

放送時期も含めて、今後のさらなる情報解禁に、そして放送そのものにも場内の期待が高まったところで、このステージのラストを飾ったのは、彼女たちのはじまりの曲「タチアガレ!」。もちろんイントロでは、ファンからの“Wake Up, Girls!”のコールがこだまする。その声を受けてのダンスはさらに練度が増し、7人の動きがビシッと揃う。しかしそのなかでも、各メンバーに目を向けるとそれぞれの個性もしっかと立っている。

演じる久海菜々美よろしく笑顔でポニーテールをなびかせながら、1サビで笑顔でレスを返しまくる山下七海の姿も光り、田中美海は2コーラス目に入ってからよりダンスのメリハリが増していく。そのBメロではスライドするような動きをスーッと美しく魅せたり、後奏では笑顔のままくるりと華麗にスピンジャンプも決めていた。また、ある種その対極にいたのが、吉岡。曲前の煽りからパフォーマンスまで、思いっきり爆発するような力強さをぶつけていく。そのパッションを受けた会場全体が、Dメロ明けの「タチアガレー!」の大合唱でこの日いちばんのボリュームを発するのは至極当然のこと。ボルテージ最高潮のまま、彼女たちのステージは幕を下ろした。

王道曲から意外な曲、そして新曲まで、短い時間にバラエティ豊かな楽曲をうまく揃えた今回のステージ。新章に向けて、ワグナーはもちろん興味を持ち出した観客へも十分なアピールになっていた。あらたな主題歌担当作品も誕生し、これから7人でステージに立つ機会もまた増えることだろう。そこで見るたびにアップデートされた彼女たちでいてほしいし、その願いはおそらくかなうはず。そう確信させるのにあまりあるほどの、充実した40分間だった。

Text by 須永兼次

AnimeJapanへいくぞ!がんばっぺ!Wake Up, Girls!
2017.03.25@AnimeJapan 2017 BLUEステージ
【SET LIST
M1.7 Girls War
M2.素顔でKISS ME
M3.ゆき模様 恋のもよう
M4.恋で?愛で?暴君です!
M5.タチアガレ!


●作品情報
Wake Up, Girls! 新章

2017年放送予定

【STAFF】
原作・脚本:Green Leaves
監督:板垣伸
キャラクター原案:近岡直
キャラクターデザイン:菅原美幸
音楽:神前暁 MONACA
音楽制作:DIVE II entertainment
アニメーション制作:ミルパンセ

【CAST】
島田真夢:吉岡茉祐
林田藍里:永野愛理
片山実波:田中美海
七瀬佳乃:青山吉能
久海菜々美:山下七海
菊間夏夜:奥野香耶
岡本未夕:高木美佑

<I-1clubとは…>
アイドル界の頂点に君臨する国民的人気アイドルユニット。
モットーは「休まない、愚痴らない、考えない、いつも感謝」
現在のセンターは鈴木萌歌。

鈴木萌歌(CV.山本希望)
I-1clubセンター。
選抜メンバー内では最年少の逸材。渾名は「もか」。

近藤麻衣(CV.加藤英美里)
I-1clubキャプテン。一期生。200人あまりのメンバーを束ねるリーダー。
メンバーの多くに恐れられている。渾名は「まいまい」。

吉川愛(CV.津田美波)
真夢の数少ないI-1clubでの友人。
今もメールを送り、近況報告をしている。渾名は「よしめぐ」。

相沢菜野花(CV.福原香織)
I-1クラブ二期生。奇矯な言動が目立つ「へっぽこ番長」。
しかしその腹はなかなか読めない。渾名は「ナノカス」。

鈴木玲奈(CV.明坂聡美)
「W鈴木」のひとり。萌歌と姉妹ではない。
I-1クラブ二期生。努力型の苦労人。
歌唱力はグループトップクラス。渾名は「れんれん」

小早川ティナ(CV.安野希世乃)
I-1クラブ三期生。イギリス人とのハーフ。
スタイル・ファッションセンスが抜群。渾名は「てぃーな」

高科里佳(CV.上田麗奈)
I-1clubの第5期生。岩崎志保のアンダーを務める少女。

TVアニメ『恋愛暴君』

テレビ東京 毎週木曜日深夜2:35~
BSジャパン 毎週土曜日深夜0:30~
AT-X 毎週土曜日夜11:30~
リピート放送:毎週日曜深夜2:30~/毎週火曜午後3:30~/毎週金曜朝7:30~

【STAFF】
原作:三星めがね(COMICメテオ連載)
監督:濁川 敦
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:いとうまりこ
総作画監督:谷津美弥子
美術設定:小山真由子 松本浩樹
美術監督:松本浩樹 菊地明子
色彩設計:いわみみか。
音楽: MONACA
音楽制作:DIVEⅡentertainment
音響監督:本山哲
音響制作:HALF H・P STUDIO
編集:近藤勇二(REAL‐T)
撮影監督:岩崎敦
撮影:T2studio
アニメーション制作:EMTスクエアード

【CAST】
グリ:青山吉能
藍野青司:小野賢章
緋山 茜:沼倉愛美
黄蝶ヶ崎 柚:長野佑紀
白峰 樒:原 由実 ほか

【音楽】
OPテーマ:恋?で愛?で暴君です!/Wake Up, Girls!
EDテーマ:「スキ」を教えて/smileY inc.

(C)Green Leaves / Wake Up,Girls!3製作委員会
(C)三星めがね・COMICメテオ/恋愛暴君製作委員会

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