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REPORT

2017.01.07

ぎっちり詰まった、Aqoursからのちょっと遅いクリスマスプレゼント!“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours冬休み課外活動”レポート

ぎっちり詰まった、Aqoursからのちょっと遅いクリスマスプレゼント!“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours冬休み課外活動”レポート

2016年12月27日、豊洲PITにて“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours冬休み課外活動~みんなでシャンシャン♪ Aqoursミニライブ2016♪~”が開催。スマホアプリ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』とのコラボシングル「ジングルベルがとまらない」のリリースを記念して行われたこのイベントは、“ミニ”という呼び名が似つかわしくないほど内容の濃いものとなった。

チームワークも個性のせり出しも、両方楽しめるミニライブに!

OP映像として、まずは9人それぞれのメンバーアイコンが映し出され、続けてメンバーそれぞれのイラストカットが、それとともに担当キャストがステージ上にひとりずつ登場。歓声が上がり場内のボルテージが高まったところで、「青空Jumping Heart」のTVサイズからライブはスタート。TVアニメのOP映像を背負いつつ、9人揃って勢いよく発進。一方観客から沸き起こるコールも、サビ部分をはじめ早くもおなじみな部分もあるのか、きっちり揃っていい滑り出しを見せる。

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全員で「メリークリスマス!」と呼びかけ、伊波杏樹(高海千歌役)が「今日は最後まで楽しんでいってねー!」と続ければ、早くも発売直後のニューシングル表題曲「ジングルベルがとまらない」の披露である。この曲でもチームワークよく序盤からパフォーマンスを繰り広げていく9人だが、サビで前列・後列に分かれてからのキメポイントの振りの揃い方が素晴らしい。またイントロやサビ明けで9人が輪になってぐるぐる周回するのも、純粋に視覚的な楽しさを観客に届けてくれた。最後には楽曲内のセリフのわちゃわちゃに合わせ、伊波と諏訪ななか(松浦果南役)がハグしたりと全員が入り乱れてフィニッシュ。
そのまま続いた1stシングルのカップリング「Aqours☆HEROES」では、楽曲自体の持つ元気さを活かしつつイントロから9人揃った跳ね方を魅せる。サビでもフリは揃えつつ、Dメロ前では入り乱れたりとこちらも技術と楽しさの入り混じったパフォーマンスで、横浜アリーナでこの何倍・何十倍も盛り上がるさまを楽しみにさせてくれた。

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曲が終わると、まずは大歓声のなか会場に挨拶。そしてこの日同時生配信していた各サイトを、最後に再び会場を煽って、メンバー各人の自己紹介へ。「ぜんっぜん元気が足りませんわ!」と一発目の「ダイヤッホー!」に全力でダメ出しをして会場をより盛り上げた小宮有紗(黒澤ダイヤ役)、興奮のあまりテンションも声のキーもMAXになっていた鈴木愛奈(小原鞠莉役)など、個性あふれる挨拶を届ける。この日のメンバーは時節に合わせてクリスマス衣装。会場からの「回ってー!」の声に、学年ごとにひらりひらりと回ってみせていた。さらに「同じ衣装なのに3年生のほうがセクシー!」という流れから、最初は降幡 愛(黒澤ルビィ役)が次々とポーズを決めると、さらに続けて斉藤朱夏(渡辺 曜役)が巻き込まれる。とりあえず合わせてひと通りやりきったものの、若干釈然としない表情で元のポジションに戻る……という“お約束”も垣間見えた。

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続けてヴィーナスフォートのクリスマスツリーや都内を走るアドトラックなど、Aqours盛りだくさんのクリスマスを振り返ったところで、「待ってて愛のうた」でライブ再開。イントロ部分で早着替えを済ませてから、ミドルテンポのこの曲を届ける。特に魅せ方の面でコントラストがついたのは2コーラス目。Aメロではソロ・パート担当メンバーのみがスポットライトを入れ替わり立ち替わり浴び、サビでは学年ごとにトライアングルになってフリを揃えて魅せる。さらに落ちサビでは9人が縦1列になって、順にソロパートを歌い継ぐ……という、アッパーでないからこそ織り込める要素をふんだんに散りばめていった。
そのまま後奏でフォーメーション移動すると、TVアニメBlu-ray第1巻特装限定版特典曲「Pops heartで踊るんだもん!」を早くも披露。シャッフル調のリズムのこの曲、タイトルとリンクするように観客と一緒に跳ねるように盛り上がる。上半身でのリズムのとり方が、9人しっかり揃っているのも美しい。さらに、Dメロ明けの間奏では全員が飛び出してきて、思いっきり跳ねる。観客もそれに合わせてギアをもう一段挙げ、終盤に向かってより会場の熱気を高めていた。
そして今度はEDM調の「ハミングフレンド」へ。この曲でも観客の、コール等での一体感は変わらず存在し、それに応えるかのようにステージ上からは小林愛香による演じるヨハネ(津島善子)の投げキッスのサービスが。パフォーマンス面では、サビ中コール部での2年生組3人の、ラスサビでは1年生組3人のジャンプが高く、非常にステージ映えするもの。間奏の幕開けのチョップ部分では全員が順にポーズを決めたかと思えば、全員手を繋いで打ち寄せる波のように前へうしろへと連動。ここでもチームワークバッチリだ。

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1stライブにニューシングル、Aqoursはまだまだとまらない!

曲明けのMCではTVアニメBlu-ray特装限定版特典の各学年曲の話題でそれぞれが盛り上がりつつ、次第に2016年を振り返っていく流れに。「今年1年、いろんな曲をリリースさせていただけたし、TVアニメとかもあって、うれしいこといっぱいの1年だったよね」と伊波がまとめたところで、いつの間にかバインダーを手にした諏訪に全員で「(せーの、)すわわ、それなーにー?(棒)」とキレイに(?)ネタフリ。各種情報が改めてアナウンスされていくが、最後に初出し情報!アニメーションPV付の3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」が、4月5日に発売されることが決定したのだ。この曲のセンターを務めるのは諏訪演じる松浦果南とのことで、まだ多くは情報が明かせないなかでも「春に、聴くと、いい……」と春を楽しみにさせてくれるひと言も絞り出してくれた。

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ますます会場の熱は高まるばかりだったが、ここで一旦優しく9人で歌い上げるバラード「聖なる日の祈り」に。曲中の鈴の音も織り込まれた「ジングルベルがとまらない」のカップリングは、曲のムードに合わせて、さながらミュージカルの一場面であるかのようにフリもしなやかに。曲中多用されている追っかけが、さらにそう思わせるのかもしれない。

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そして、「Aqours、サンシャイン!!」の掛声を挟み、2016年最後の歌唱曲に彼女たちが選んだのは、1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」。アニメ−ーションPVをバックに、改めてはじまりの1曲で今年を締めくくる。やはりリリースからの時期的な積み重ねもあり、9人の練度が特に高かったのがこの曲。サビの手の上げ下げのタイミングに至るまで9人揃っていて、年の瀬にこの曲がAqoursにとってのアンセムであることを改めて再確認させてくれた。間奏の諏訪・鈴木ふたりを土台にした斉藤の馬跳びも、キレイに決まり歓声が上がる。2016年のラストに彼女たちの現状のMAXで盛り上がり、「終わりよければすべてよし」を体現してくれたステージになった。

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配信終了後はステージ最前まで行き、学年ごとに分かれてそれぞれ上手・下手・センターを順に挨拶してまわり、最後に改めて手を繋いで一礼。降壇時も最後の最後まで気を抜かず、最後に鈴木が客席に向かって投げキッスをし、イベントは幕を下ろした。

フルライブと同じような座組で8曲披露しながら、目立った息切れがないのがこの9人のすごいところ。そうした華やかな振り付け以外の目立ちにくい部分の力量も培いながら、持ち歌も充実しつつある彼女たちが、いよいよ2月末には横浜アリーナでの1stライブを行う。実に大きな会場だが、その前哨戦のような部分もあったこの日のミニライブを見れば、誰もがそこへの不安は払拭できたはず。あとはこのまま伊波の言葉通り、一歩一歩着実に積み重ねた9人が、横浜アリーナでは私たちに最高の景色を見せてくれることだろう。

Text by 須永兼次

“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours冬休み課外活動~みんなでシャンシャン♪ Aqoursミニライブ2016♪~”
2016.12.27@豊洲PIT
出演者:伊波杏樹(高海千歌役)、逢田梨香子(桜内梨子役)、諏訪ななか(松浦果南役)、小宮有紗(黒澤ダイヤ役)、斉藤朱夏(渡辺 曜役)、小林愛香(津島善子役)、高槻かなこ(国木田花丸役)、鈴木愛奈(小原鞠莉役)、降幡 愛(黒澤ルビィ役)

SET LIST
M1.青空Jumping Heart(TV Size)
M2.ジングルベルがとまらない
M3.Aqours☆HEROES
M4.待ってて愛のうた
M5.Pops heartで踊るんだもん!
M6.ハミングフレンド
M7.聖なる日の祈り
M8.君のこころは輝いてるかい?

©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

関連リンク

『ラブライブ!サンシャイン!!』公式サイト

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