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2016.12.11

劇場版『モンスト』主人公・焔レン役、坂本真綾のオフィシャルインタビューが到着!

劇場版『モンスト』主人公・焔レン役、坂本真綾のオフィシャルインタビューが到着!

劇場版アニメ『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』(ワーナー・ブラザース映画配給)が12月10日(土)より全国公開された。

2013年10月にリリースされたスマホアプリ、ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」(通称、モンスト)は、世界累計利用者数が3,500万人を突破(2016年4月時点)。2015年10月にはアニメ版 「モンスターストライク」(通称、モンストアニメ)の配信をYouTubeにて開始すると、2016年8月27日には世界累計再生回数1億回を突破し大きな話題を呼んだ。

劇場版モンストは、中学生・焔レン(ほむら れん)とその仲間たちが無くしてしまった”ある時期の記憶”を辿る冒険の物語。主人公の少年少女が世界を脅かす強大な敵と、互いの絆を信じて「モンスト」で戦う姿を通じて、友情とは本気で相手に感情をぶつけることだという熱いメッセージを発信。

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脚本家は「僕だけがいない街」「ハイキュー!!」などで高く評価されている岸本卓。ストーリー構成はゲーム「428 ~封鎖された渋谷で~」などでストーリーテリングが高く評価されたイシイジロウ、アニメシリーズ『妖怪ウォッチ』のTV版と映画版を手掛けた加藤陽一といった豪華クリエイター陣が集結。劇場版モンストのために執筆されたオリジナルストーリーは、繊細かつダイナミックな少年たちのはじめての冒険を描く。

この度、主人公・焔レンの小学生時代を演じる坂本真綾のオフィシャルインタビューが到着した。

 

<焔レン役(小学生)・坂本真綾 オフィシャルインタビュー>
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――10歳のレンを演じるにあたって、14歳のレンを演じている小林裕介さんのお芝居を参考にされたのでしょうか?
坂本真綾(以下、坂本) 参考にしました。小林くんが1年かけて作ってきたレンというキャラクターのことは、絶対に知っておかなきゃと思いました。実際にYouTube版を見てみると、この映画版とは全体のトーンやテンションがかなり違う。参考になったような、余計わからなくなったような(笑)。小林くんとは他の作品でご一緒していて、いつも自然な演技で素敵だなと思っていたので、あの小林くんがやっている役の少年時代をできるっていうことに、嬉しさと妙な安心感がありました。私が演じるのは、レンくん自身も忘れている記憶の話。小林くんも、「僕も初めて知るエピソードがいっぱいあったし、レン本人も覚えていないことだから。多少ズレがあったとしてもそれはそれで成り立つ。自由に好きなようにやってください」と言ってくれました。

――『モンストアニメ』について全体的にどんな印象を持ちましたか?
坂本 見る前は、バトルものなのかなって思ったんです。もちろんアクションシーンはありますが、それよりも今回の映画は、主人公たちの心の成長が描かれている。『スタンド・バイ・ミー』のように少年たちがだんだん大人にスライドするきっかけになるような物語。たった数時間の出来事の間に子供がグッと大人に近づくような、そんな人間ドラマに焦点が当たっています。もちろん見所のひとつとしてアクションシーンはあるんですけど。それ以上に印象に残るのはやっぱり、彼らのセリフやぶつかり合い、そういう部分だと思います。

――坂本さんの中で特に印象的だったシーンやセリフはありますか。
坂本 レンがドラゴンにモノローグ的に話しかけるシーンがあるんです。それは行方不明になったお父さんについて言及するようなシーンで。文字で読んだ時は結構悲しげに語るのかなと思ったんですが、監督が、「寂しそうなセリフですけどあえて明るく。暗く悩んでいるような雰囲気じゃなく、むしろちょっと笑いながら話すぐらいの感じでやってください」と言ってくれて、なるほどと思いました。そのぐらいいつも強いところを見せたいのがレンくんだし、逆にそうやって笑って見せることで、見ている側に、彼の本当の寂しさが伝わってくる部分もあると思うので。台本を読んでいたときにはわからなかったんですけど、監督の言葉でなるほどなと思った部分でした。

――レンが仲間と一緒に旅に出て成長していく姿がとても印象的な物語ですが、坂本さんの中で印象に残ったキャラクターはいますか?
坂本 自分で演じたのでやっぱりレンくんの気持ちが一番わかるし、共感しましたね。私は春馬みたいに冷静なタイプでもないし、皆実ほどムードメーカーでもない。葵ちゃんはすごくしっかり者だし。

――坂本さんは葵のようなクールなイメージがありますよ。
坂本 どうなんでしょう、そうだったら嬉しいですけど。確かに今まで私が演じてきたキャラクターは、この中で言ったら葵や春馬みたいに、一歩引いた視点で包んで全体を見ているようなキャラが多いので。レンくんみたいに猪突猛進で周りが見えなくなるみたいなキャラクターは今まであまりやったことがなかったタイプかもしれないですね。

――レンは前向きで明るいけれど影もある。わかりやすい主人公ではなく、成長の途中なんだなって思わせてくれる主人公ですよね。
坂本 そうですね。もともとYouTube版で見ている人はびっくりするかもしれないですけど、(映画での)レンくんは結構わがまま。周りに対して吐き捨てるようなことを言ったりもする。昔はそういうところがあったんだなって、逆に親近感を覚える人もいるんじゃないかなと思います。いろんなことがあって後のレン君になるんだなって。今回のバックボーンを知って、より一層レンくんに共感を持つ人は覚えるんじゃないかなと思います。

――こういったキャラクターを演じる事は珍しいということですが、男の子を演じる時はどんな心境で臨むのですか。
坂本 男の子の役を演じること自体そんなに多いわけじゃないんですけど、今までやった男の子の役は、年齢的にもう少し上。小さいといっても10歳ですけど、これくらいの年齢の子は自分の中では不慣れという意識があったんです。なので今回やったことのない役に挑戦するのは、自分にとってチャレンジでもありました。でも男の子といってもまだ声変わり前だし、男らしい声ってわけじゃない。声の音で少年っぽさを出すというよりは、マインドの部分で彼の持っている熱血なところを演じたいと思いました。レンくんって子供らしく常に動いているんですよね。走っていたり、ボールを投げながらしゃべっていたり、常にじっとしていない。そういう子供ならではの動きのある話し方など、声色ではない部分で少年っぽさが出せたらいいなというのを目標にしていました。

――ご自身の手応えとしてはいかがですか?
坂本 私の中では結構実験的にやってみた役なので(笑)。私にとっても勉強になりましたし、こういう役をいただいたってことにすごく感謝しています。それなりに長い時間いろんなキャラクターをやってきて、その都度もちろんキャラクターは大事ですし、その都度勉強になる部分もあるんです。現場に行くのがすごく緊張する、そういう気持ちで挑める役にまたここで出会えたっていうのは貴重な機会でした。私を選んでくださったのが誰なのかはわからないけど、なんでですかって聞きたいぐらい。ありがたいなって(笑)。私としては、小林くんが演じる14歳のレンくんにスライドするという点から、(共通点を)どなたかが感じてくださったのかなと思っています。

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――この映画は、レンたちが子供だけで街を出て旅に出る冒険の物語です。坂本さんが子供の頃に体験した初めての冒険について教えてください。
坂本 9歳ぐらいのとき、初めてひとりで飛行機に乗ったときのことをよく覚えています。私の祖父母が九州と北海道に住んでいて、遊びに行くときは飛行機に乗らないといけないんです。家族で毎年のように飛行機に乗って行っていたんですが、ある年の夏休みに「ひとりで行ってきなさい」と言われて。いつも乗っているから大丈夫と思ったんですけど、やっぱりひとりになった瞬間に不安になりました。誰にも話しかけられないから心細い。ほんの1時間ちょっとなのに、すごく長く感じたんですよね。そんな中、飛行機の中でジュースをこぼしてしまって、すごく恥ずかしかった。子供っぽいことをしてしまったって思ったんですよね(笑)。女の子ってませているから、そこでも堂々とふるまいたかったのに、失敗しちゃった……って。でもその時に助けてくれた隣の席のおじさんやフライトアテンダントの方の存在が、いまだに印象に残っているんです。私は当時からこういう仕事を始めていましたけど、ずっとこういう道で行くか、あるいは飛行機にまつわるお仕事につきたいって思ったりもしたので、その時の経験に相当影響を受けたんだと思いますね。今でもひとり旅は好きですし。あの時、ひとりで何かをやり遂げる喜びを初めて知ったんだと思います。

――ひとりでやり遂げたという経験は、坂本さんにとってどんな意味があったんでしょう。
坂本 私は末っ子で、普段から周りのみんながいろいろ構ってくれていたんですよね。自分も甘えることに慣れていたと思うんですけど、だからこそ親が「ひとりで行かせてみよう」って思ったんじゃないでしょうか。もともと自分の力でやりたいという欲求は強い方だったので。今も、あえて難しいことに挑戦してみるとか、行ったことのない場所にひとりで行ってみるのが好き。ドMなんでしょうか(笑)、自分を困らせたい、ちょっと自分を試したいという気持ちがあるんだと思います。

――人生におけるスリルが好きなんですね。
坂本 そうですね。強くなりたいというか。これを克服することで先に行けるんじゃないかっていう気持ちがあるんです。お仕事でも、このレン役のようにあまりやったことがないキャラクターに挑んでみたいって思う。ちょっと自分にはハードルが高いかなっていうラインに挑戦することが好きなのかなって思います。

――最後に、作品を楽しみにしている方々に向けて見どころやメッセージをお願いします。
坂本 私はこの『モンストアニメ』という作品に出ることになって、それを入り口に『モンスト』を知ったので、本当にビギナーなんです。『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』は必ずゲームの『モンスト』をやっていないといけないのかなと思ってたんですけど、そうではない。映画を入り口にしても楽しめる作品になっています。最初にこの映画を観ると、その後のレンくんが知りたくなるでしょうし、そこからYouTube版を観たり、また、その流れからゲームをやったりという順番もありだなと思っています。今までゲームやYouTube版で応援してきた方はもちろん、はじめましてな人でも大丈夫。私もそうでしたから、一緒に楽しんでほしいなと思います。


●作品情報
『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』
新宿ピカデリー他 全国公開中
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【キャスト】
坂本真綾、村中 知、Lynn、木村珠莉、河西健吾、福島 潤、小林裕介、水樹奈々、山寺宏一、北大路欣也

【スタッフ】
監督:江崎慎平(「ガンスリンガーストラトス」)
脚本:岸本 卓(「ハイキュー!!」「僕だけがいない街」)
ストーリー構成:イシイジロウ、加藤陽一(「妖怪ウォッチ」「宇宙兄弟」)
キャラクターデザイン原案:岩元辰郎
モンスターデザイン原案:近藤雅之
キャラクターデザイン・総作画監督:金子志津枝
制作:ライデンフィルム/ウルトラスーパーピクチャーズ/XFLAG PICTURES
製作:XFLAG

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