走りたくて仕方がないっ!鈴木このみ1stワンマンライブ「鈴木っ!! 走るなっ!!」レポート!

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2014年3月15日(土)、鈴木このみの1stワンマンライブ「鈴木っ!! 走るなっ!!」が、新宿BLAZEにて開催された。14歳でアニソングランプリ優勝、15歳の2012年4月にデビュー、そして活動2年目の最後に1stアルバム『17』をリリースし、今回のワンマンライブ開催まで辿り着いた。さらなる飛躍が期待される3年目に向けて最高のスタートダッシュを切るべく、バンドメンバーもファンもスタッフも、すべてが一体となって彼女を盛り上げようとしていた熱いステージ。以下、その様子をレポートする。

歌舞伎町、かつてのコマ劇場跡地のそばにあるライブハウス、新宿BLAZE。周辺の喧騒をものともせず、ここに集まったファンたちは開演前から熱気に満ちていた。会場の内外で高まりを隠せない様子のファンがごった返し、ロビーの寄せ書きコーナーにはファンからの熱い想いがびっしりと書かれていた。それだけ皆がこのライブを待ち望んでいたのだと伺い知れる。

 

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ライブはピアノの音色(キーボード伴奏)とともに「DAYS of DASH(Pf Ver.)」で始まった。いきなりのバラード、かつ『17』のラストを飾るトラックが先頭を切るという構成に驚かされる。そしてTVアニメ『さくら荘のペットな彼女』後期OPテーマを飾った爽やかなポップス「夢の続き」のBand Ver.で繋ぎつつ、鈴木の持ち味であるハイスピードな楽曲のコーナーへ移行する。

 

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TVアニメ『フリージング ヴァイブレーション』OPテーマとして記憶に新しい「AVENGE WORLD」では早くも客席のボルテージが急上昇。サビでは裏拍で「Hi! Hi!」の熱いコールが叫ばれていた。さらに激しいロックサウンドと荘厳なクワイアが調和するデビュー曲「CHOIR JAIL」、囚人Pとのコラボ曲「囚人-Paradox2013-」を続け、畳み掛けるように会場の熱量を上げていく。

 

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MCではこれまでの活動を振り返り、5枚のシングルと1枚のアルバムをリリースできたこと、さらに今回のワンマンライブ開催まで辿り着けたことへの喜びと、支えてくれたファンへの感謝を、17歳の等身大の言葉で伝えていた。そして「発表はまだだいぶ先になりますが……」と前置きしたうえで、歌やパフォーマンスで新たなことに挑戦している、とも語る。「すごく難しいけど、これができたら絶対かっこいいと思う」とのこと。まだ17歳、今後に拡がる無限の可能性に期待が高まるところだ。

 

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もちろん激しい曲ばかりでなく、しっとり聴かせる歌もまた、鈴木このみの魅力のひとつ。アコースティックで披露した「運命のEngagement」は、穏やかに歌うことで一層メロディの良さが際立っていたし、「追憶の黒き魔剣士」は元が激しいメタルサウンドゆえにまるで新曲のように楽しむことができた。さらにカバーで披露したのは、なんと山下達郎の「僕らの夏の夢」(映画『サマーウォーズ』主題歌)。ビッグネームの楽曲にもまったく引けを取ることのない、その表現力は圧巻の一言に尽きる。歌い終えた時にはおのずと盛大な拍手が沸き起こっていた。

 

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アコースティック曲から一転し、セットリストは再びバンドサウンドへ。「Tears BREAKER」「約束の続き」とスピーディーで切ないメロディの曲が続いたかと思えば、ポジティブな応援ソング「I say “Happy day!”」が来る。「1,2,3!!」や「Hey,hey,hey! Happy day!」のコール&レスポンスが最高に楽しいこの楽曲は、今後のライブでもひときわ重要な位置を占めるだろう。そして真正面からエールを送る「Open Heart」を全力でぶつけつつ、このブロックの曲たちを締め括るかのように投じられたのが「Fly to the stars」(「DAYS of DASH」カップリング曲)。アルバム『17』には未収録の楽曲だが、月や星の光をイメージしたメロディが美しく、やはりこの曲も鈴木このみにとって欠かせないものだと感じさせられた。

 

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そして鈴木が「次の曲で鬱憤を晴らしてもらえれば……」と語るや否や沸き立つ場内。そうくればもちろんこの曲、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」! ヘヴィなイントロに合わせて叫ぶような大歓声が上がり、曲中でキバオブアキバのパートをファンが皆で叫ぶ光景はまさに圧巻。とりわけサビの「ホレろ」「モテろ」を打ち返し合うときの熱量と一体感は、まさにライブでしか味わえない体験だ。約3分強のフルコーラスが本当に一瞬のことに感じられたが、それを惜しむ間もなく「DAYS of DASH」のイントロが流れて再びボルテージは頂点に。終始とにかくキャッチーなメロディと心地良いシンセの音、爽やかさと切なさの混じる歌詞に乗せられて、大きく揺れるライブハウス。鈴木の代表曲とも言える2曲は、ワンマンライブでも満を持してハイライトを刻んだのだった。

 

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何から何まで楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、タイトルが「走るなっ!!」なのに駆け足で終わろうとしている本公演。惜しまれながらも「次が最後の曲です」と語り、披露したのはバラード「あなたに」。『17』の新曲でありタイアップのないこの曲を本編ラストに持ってきたのは意外に思えたが、サビでその意味がわかった。

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ここまで支えてくれたファンへの感謝を“伝えたい事はまだまだ、たくさんあるよ”という歌詞に乗せて、“あなたに あなたに”と繰り返す。鈴木の伸びやかな歌声は歌詞を言霊のようにして、聴くものを魅了する。歌い終えると盛大な拍手が巻き起こり、その大きな音に背中を押されるかのようにステージをあとにした。

 

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アンコールに応えて再登場した鈴木は、2014年4月放送開始のTVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』を意識した、ヘソ出しショートパンツのセクシーな衣装で再登場。「ゲームで勝ち進んでいく『ノーゲーム・ノーライフ』のように、私も歌で人生を勝ち進んでいきたい。私にとって歌はこうなんだという気持ちがこもっています」と語り、同作のOPテーマ「This game」を初披露。美しいピアノのイントロで始まり、ソリッドなギターリフ、ベースの軽快なスラップ、そして激しく打ち付けるドラムなど、バンドサウンドの魅力がこれでもかと詰め込まれたこの曲は、ライブの生演奏で聴いたときのトリップ感が半端ない。この様子は5月21日発売のCDシングル「This game」初回限定版特典のDVDに収録されるので、ファンならぜひとも抑えておきたいところ。

 

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そして「This game」終了後にも鳴り止まない「もう一回!」の声。それに応えて再登場した鈴木は、本当に最後の曲として、「世界は疵を抱きしめる」を歌い切ってフィニッシュ。“走るなっ!!”とダッシュを禁じられていた本公演が終わり、ここからヨーイドン!とばかりに、全力で駆け抜けていく3年目の活動が始まった。

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鈴木このみ1stワンマンライブ「鈴木っ!! 走るなっ!!」 SETLIST
2014年3月15日@新宿BLAZE

M01 DAYS of DASH(Pf Ver.)
M02 夢の続き
M03 AVENGE WORLD
M04 CHOIR JAIL
M05 囚人-Paradox2013-
M06 運命のEngagement
M07 追憶の黒き魔剣士
M08 僕らの夏の夢(カバー)
M09 Tears BREAKER
M10 約束の続き
M11 I say “Happy day!”
M12 Open Heart
M13 Fly to the stars
M14 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い
M15 DAYS of DASH
M16 あなたに

EN1 This game
EN2 世界は疵を抱きしめる

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