北川勝利・藤村鼓乃美 ボーダーズの“音の場” #02

2014.01.31

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 ――では第2回いってみましょうか。まず先手の藤村さんが選んだのは、YUKIの「ドラマチック」。YUKIは元々お好きだったんですか?

藤村 大好きです! はぁ……かわいい。

北川 『ハチミツとクローバー』って、2クール作品だった?

藤村 1期が2クールで、少し空いてから2期があったんです。

北川 そうか、これは1期の方だよね。2期のOPテーマってなんだっけ?

藤村 YUKIさんの「ふがいないや」でした。

――EDテーマは2期ともスネオヘアーでしたね。さて、それではなぜこの曲を選ばれたのかっていうのを聞いていきましょう。

藤村 私、寒くなってくると無性に『ハチクロ』が観たくなるんですよ。毎年この時期になると必ず。

――冬が深まっていく寂しさと連動する感じで。

藤村 そうそう。そういう切なさとかを、登場人物の青春の甘酸っぱさを感じて埋めたい。

――埋めたい(笑)。なるほど。

藤村 それで観たくなってがっつり観ちゃうんです。となると冬はやっぱりこの曲だなって。

――いいですねえ。

藤村 昨日も家で聴いてて「やっぱ最高だなぁ」ってひとりで言ってましたもん。

北川 ああ、開けっぱなしの風呂場で(笑)。

藤村 いやいやさすがにパソコンの前です!(笑)。

――YUKIさんは昔から聴いてたんですか?

藤村 はい。YUKIさんって昔からずっとかわいいじゃないですか。なにごとでしょうねこれは。

北川 僕、中学校が一緒だったんですよ。

藤村 え!? そうだったんですか!?

北川 そうそう。函館で。

――すごいですね。同じ中学校からふたりのミュージシャンが輩出されてるという。そんな北川さんから見て当時のYUKIさんってどうでした?

北川 ええ!? えーっと……バレーボール部のかわいい子でした(笑)。

――結構スレスレなことを言いましたね(笑)。でもそんな同級生が自分と同じく音楽やっていて。

北川 そう。高校生になっても、音楽やってるっていうのは人づてに聞いてたんです。でもJUDDY AND MARYで世に出てきたときは「これは! すげえ!」って思いましたよ。

――JUDDY AND MARY以降もソロでやってますけど、聴かれたりしてますか?

北川 はい。個人的にも好きで聴いてます。

――ちなみに、北川さん的には『ハチクロ』ってどう見えてました?

北川 オンエア当時に見てたんですけど、こう斜に構えて「ふーん」って姿勢で見ようとするのに、気がつくと泣いちゃってる(笑)。

藤村 泣いちゃうんですよね。作中で流れる挿入歌も素晴らしいんですよ。

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――続きましては後手、北川さんですけども、CHAKAの「明日へのメロディー」を選ばれましたね。

北川 はい。あの、また高校生の頃の話なんですけど(笑)。僕はもともとPSY・Sが好きで、松浦雅也さんがやってたラジオ番組をよく聴いてたんです。そのラジオで流れるいろんな音楽を聴いた体験が、「日本にもまだまだ知らない音楽がいっぱいあるんだな」って視野を広げるきっかけになったんです。その後2002年にROUND TABLE featuring Ninoで初めてアニメに関わらせてもらったときに、いろいろ聴いてたアニメ音楽の中にこの曲があって、「CHAKAさんの歌だ!」ってびっくりして。アレンジも鷺巣詩郎さんですし、曲自体が素晴らしくて、『カードキャプターさくら』って僕はちゃんと見たことはなかったんですが、「アニメの音楽ってこんなことになってるんだ!」っていう驚きがあったんですよ。

――僕も当時はそこまで聴き込まなかったんですけど、中年になった今聴くとすごくソウルフルでかっこいいんですよね。

北川 ROUND TABLE featuring Ninoとして自分がやりたいことが、この曲にすごく詰まってたんです。打ち込みのハウスな感じで弦が生でゴージャスで、曲は素敵だし歌はソウルフルだし、こういう音楽がアニメの絵に乗ってみんなが楽しく聴いてるっていう。なんていうか、作品に寄り添ったものじゃなくても全然いいっていうか、音楽として素敵なものがアニメに乗っかってて、こういうのいいじゃんって。

――まさにここから先々のROUND TABLEの道筋が始まっていったというわけですね。

北川 この曲に詰まってた素敵なものたちに勇気づけられたといか。もっとあれもこれもやりたいなと思ったきっかけです。

――これはいい話が聞けましたね。藤村さんは聴いてみていかがですか?

藤村 あの、私『カードキャプターさくら』大好きで!VHSで1巻から全部持ってて、フィギュアとかポスターで家がすごいことになってるんです。

――そうか、男側からすると美少女キャラとしてオタク的な人気がありましたけど、藤村さんはモロに女の子の憧れとしての。

北川 直撃世代だ。

藤村 まさに直撃です。

――じゃあ『さくら』は『セーラームーン』とか『プリキュア』的な一種のアイドルとして。

藤村 もう大好きです。永遠のアイドルですよ。この曲ももちろん知ってたんですけど、当時は「さくらちゃんかわいいなぁ」って何も考えずに聴いてたので(笑)。こうしてあらためて聴くと音楽としていいなあって思うところがあって、今ぐっときてます。

――すごいですね、音楽的な感動と当時の思い出が合体して藤村さんの中で爆発してますね(笑)。

藤村 10数年越しに、やっとひとつの曲として自分の中に落とし込んでるなあって感じてます。

 

(次回につづく・・・)


本日のおすすめCD♪

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 YUKI 「ドラマチック」
2005.6.29リリース 11thシングル
ESCL-2706

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 CHAKA 「明日へのメロディー」<劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード ED曲>
2001.12.19リリース
VICL-60820
(『劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード 主題歌コレクション』収録)

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