誰もが待ち望んでいた、宝石箱が開くとき。Pyxisデビュー・アルバム『First Love 注意報!』発売記念インタビュー!

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このたびメジャー・デビューを果たした、声優・豊田萌絵と伊藤美来によるユニット・Pyxis。

ユニット名が古代ギリシャ語で「宝石箱」を意味する彼女たちは、無謀にも何の展開も決まらぬうちにユニット結成を宣言し、自ら動き磨かれることでメジャー・デビューという輝きを得るに至った。本稿では彼女たちが輝きを得るまでの想いや、輝き放つアルバムの制作秘話について迫る。

自分たちの「やりたい」想いから始まり、繋がったメジャー・デビュー

――まずは、メジャー・デビューを知ったときのお気持ちからお聞かせください。

伊藤美来 「やっとデビューできる!」という感じでした。メジャー・デビューはふたりの活動のなかでのひとつの目標だったのでお話を聞いたときはワクワクしましたし、「これから頑張っていくぞ!」とも改めて思いましたね。

豊田萌絵 「ユニット組もうよ」と言ったのが去年5月のステージ上だったんですが……でもそのときは特に先の展開も何も決まっていなくて、本当にノリだったんですよ!

――つまり、「やりたい」というお気持ちだけで。

豊田 そうですね。なので普通とは順番が逆かもしれないんですが、それでもそんな私たちにお声をかけてくださって……すごくうれしかったです。

――むしろそのお気持ちから出発して、方向性が見えてからレコード会社さんと組まれたのは、お互いにとって幸せな出会いだったのでは?

伊藤 そうかも!本当に、ありがたかったです。

――そのきっかけになるであろうデビュー・アルバム『First Love 注意報!』が発売されました。全体的に、おふたりの歌声の相性がすごくいいと思ったのですが。

伊藤 うれしいです!私は全体を聴いたとき、「ポップな歌が揃っているな」って思いました。最初から最後まで明るめの曲が多いので、すごく元気な気持ちになれるハッピーな1枚に仕上がったように思います。あと、萌絵さんとふたりの歌声をCD音源として聴くことが今まであまりなかったので、ちょっとこっ恥ずかしいです(笑)。

豊田 私結構声質フェチで、いろんな人の声質を聴いたり解析するのが好きなんです。それで美来の声を聴いていると、明るい成分の多い中にも震え声みたいなものがあるのが特徴で、唯一無二の声質だなって思うんですよね。それで、私は割とハスキーめのちょっと息が抜けるような声質だから、ふたりの声がユニゾンで組み合わさるとすごくバランスよく噛み合うのかな、って思います。地声は全然違うはずなのに、不思議ですね。

伊藤 そこまで解析してもらってるなんて、今知ったよ(笑)。

豊田 だから、どんなに研究しても美来の声は絶対うまくマネできません!

――なるほど。ご自身含め研究ぶりがすごいですね……ちなみに、お気に入りの声のタイプってあるんですか?

伊藤 あー、聞きたい!

豊田 個人的な好みなんですけど……種﨑敦美さんの声が大好きです。元気な子もできるけど、割とおとなしめの感じでも印象に残る声質じゃないですか?あと、井口裕香さんも。ああいう方たちが普段喋っている声が好きなんです。

――さて、今回のアルバムのコンセプトは“初恋”です。おふたりがこの「初恋」という言葉からイメージするものは何でしょう?

伊藤 学校です。初恋って学生がするもの、みたいなイメージがあって。「青春=初恋」みたいな。今回のアルバムにも、そんな爽やかな楽曲がたくさん入ってます。

豊田 私は「少女マンガ」ですね。昔からずーっと好きで未だに読んでるんですけど、やっぱり少女マンガって初恋がテーマになることが多いですよね。

――じゃあ、イメージ的にはおふたり近いですね。

豊田 そうですね。少女マンガって舞台はほとんど学校ですし。このアルバムにも、それこそ少女マンガのようなストーリーの歌詞がたくさんありますよね。マンガ描けそうだったり、ドラマ作れそうなくらい、ストレートな歌詞の曲が多いです。

――そんな楽曲たちをレコーディングしていくなかで、大事にされたことは何でしたか?

伊藤 楽曲のストーリーを読み取って歌う、ということです。ストーリーの主人公の女の子がそれぞれの曲の中で中心になるので、その気持ちになるようにイメージをしていました。

――同じ“初恋”とくくられても、曲ごとに微妙に感情が違うわけですからね。

伊藤 そうなんですよ。その風景も曲ごとに全然違うので、それぞれの曲の舞台をイメージしながら歌うように気をつけていました。そうすると、気分も乗るし楽しいんです。

豊田 私はレコーディングの合間が印象に残っています。休憩時間とかに「この中で誰がいちばんリア充?」みたいな話をしていて(笑)。リア充オーラのすごいディレクターさんをみんなでイジりまくったり、レコード会社のスタッフさんの過去のモテエピソードをひたすら聞いたり……もちろん歌うのも楽しかったんですけど、そうして休憩時間にたわいもない話をして皆さんがいい雰囲気を作ってくださったおかげで、レコーディングが順調だったんだと思います。

――そうしてできた今回のアルバムですが、リード曲はアルバムラストを飾る「初恋の棘」です。

豊田 この曲は、今回のアルバムで最初にレコーディングした曲です。私たちも「この曲がリード曲で、MVも撮る」と聞いたうえで歌ったので、いちばん緊張したというか……「頑張らねば!」って思いましたね。

――この曲の第一印象、いかがでしたか?

伊藤 かっこよさもかわいさもある、盛りだくさんないいとこ取りをしている曲だな、と思いました。それにキャッチーで、どこか懐かしさのあるメロディですよね。

――なので、昭和歌謡好きな豊田さんは気に入られたのでは?

豊田 そうですね。しかもこのアルバムにはほかにも懐かしめの曲が何曲かあるんで、それも個人的にはうれしいです。

――Aメロの後半部分、「我慢してた」のあたりに休符が入るのも、印象深いポイントのひとつです。珍しい譜割りで耳に残る反面、難しさも感じたのですが。

伊藤 はい、難しかったです(笑)。しかもキーも一気に高くなるので、当てに行かないといけなくて……なので、難関な箇所ではあったと思います。でも全体としては歌っていてリズムもいいしノリやすくて、歌いやすかったです。

やりたいことも盛りだくさん!Pyxisはまだ輝き始めたばかり

――そしてこの曲には、おっしゃられたようにMVがございます。今回は学校とダンスショットの2シーンで構成されていますが、衣装含めて本当にかっこいいですね。

伊藤 ありがとうございます。ちょっと情熱的な歌でもあるので、それに合わせたかっこいい衣装とダンスで魅せようと頑張りました。

――赤と黒がベースというのが、またいいですね。

豊田 そのイメージは、私が案を出させてもらってスタイリストさんに作っていただいたんです。初恋から赤やハートを連想して、そこにかっこよさをプラスできるように赤と黒の組み合わせをお願いしました。さらに細かい部分だと、ハートを散りばめたり棘のスタッズをたくさんつけたりして。衣装でも「初恋の棘」の感じを表現してもらいました。

――振付けは、小指がカギのように感じたのですが。

豊田 そうですね。今回は棘感のある小指がポイントなんです。割と随所にこの棘が出てきますし、MVでもこれを口に当てたふたりのアップカットとかがあるほどで。

――そしてもう1シーンが、教室でのシーンです。

豊田 最後のほうに、図書館でふたりが相合傘を落描きしてて、そこにお互いに好きだった人の名前を書くんですが、そこには西暦が書いてあるので、逆算すると何歳の設定かがわかると思います。

伊藤 たしか2010年って書いてなかった? だから6年前だよ。

豊田 あ、ギリ中学だ。

伊藤 でも同級生の設定でしょ?

豊田 ……うん、下に合わせよう。下に(笑)。

――また、1曲目に置かれた、アルバムと同タイトルの曲「First Love 注意報!」はうって変わってド真ん中なアイドルソングで、ここからアルバムが始まるのも勢いがあっていいですね。

豊田 そうですね。わかりやすくライブで盛り上がれそうな1曲で。聴いた瞬間みんなピンときたので、アルバムのタイトルにもなりました。

伊藤 曲の勢いもPyxisらしい元気さやかわいさもあるので、お気に入りの曲です。

――コール部分も多いので、ライブで盛り上がりそうですね。

豊田 入れられそうな場所がいっぱいありますもんね。でも今回はコールだけじゃなくてふたりの掛け合いがある曲も多いので、本当にライブが楽しみです。

――ちなみに、この2曲以外におふたりが語りたい曲を挙げるなら?

豊田 私、「恋でした」がすごく好きですね。曲ももちろんなんですけど、歌詞の組み方が面白いんですよ。「スクロール式の項目チェックしよう」って言った次には項目チェックのセリフが入ってるっていうのが、楽しかったし衝撃的でもありました。

――でもチェックで気づいたときには、もう取り返しがつかないっていう。

豊田 そう。もう手遅れなんですよね。

伊藤 今回のアルバムの中の、唯一の失恋ソングです。

――落ちサビはピアノがメインで、桜舞う別れの季節を想像させられます。

伊藤 たしかに。青春感と寂しさがあるかも。

豊田 「サヨナラ」っていう言葉にも、すごくそんな感じがあるよね。

伊藤 しかもカタカナっていうのが切ない。言いたくないけど言ってるイメージがする。

豊田 だからカタカナのほうが、目で見て印象に残るよね。

――では、伊藤さんは?

伊藤 「13番」がすごく好きです。メロディも最初に聴いたときから覚えやすく爽やかで、メロディからも「あ、初恋の曲だ!」って伝わってくるようでした。野球部の男の子を応援する女の子の歌なんですけど、歌詞がストーリーや情景を詳しく語ってくれているので、イメージもしやすかったですし。で、“13”番だからスタメンじゃない……っていうのも、またキュンと来ます。しかも最後には彼が監督に呼ばれて、その頑張るところを見届ける……っていう曲なんですけど、本当にドラマになりそうな、ロマンティックでドラマティックな曲だなって思います。

――この終わり方だと、その後の想像も膨らみますね。

伊藤 そうですね。それについては皆さんのお好きなように、想像を膨らませながら楽しんで聴いてほしいです。

――そして早くも、来年1月15日には赤坂BLITZでの2ndワンマン・ライブが決定しています。開催がまだだいぶ先だからこそ言える、やりたいことや願望はありますか?

豊田 「First Love 注意報!」で、派手な演出をしたいです。間奏にはすごくかき回すような音も入っているので、そこに合わせて派手めな演出ができたらなって思ってます。あと、衣装もこだわって、初恋ならではの衣装を作りたいですね。

伊藤 もえさんは衣装の絵を描いてくれますからね。私はバズーカを撃ちたいです!あとセットとかも含めて、派手な色合いや楽しそうな雰囲気があるようにこだわりたいですね。セットリストもいろいろ工夫できそう。

――たしかに。アルバム曲と1stワンマンでの「Jewel」とで11曲ありますから、曲数的にもフルライブにはバッチリです。

伊藤 ぜひ、期待して待っていてほしいです。

――もし「Jewel」が歌われるなら、ライブで初めて聴いて「この曲好き!」ってなる方もいるかもしれませんね。

豊田 そうですね。だからもし歌われたら、ある意味特別な曲になるような気がします。

――そんな日がやって来るのも楽しみなところですね。では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

伊藤 メジャーデビューできたのは、本当に応援してくださるファンの皆様のおかげだとつくづく思っています。Pyxisはファンの皆様から声援を受けてどんどん成長していくユニットです。この初恋のキュンキュンする曲を私たちの気持ちだと思って、たくさん聴いていただけたらうれしいです!

豊田 アルバムをきっかけにPyxisに興味を持ったよという方は、気兼ねなくライブとかにも遊びに来てくれたらうれしいです。そんなに敷居は高くないので(笑)。逆にPyxisを入り口に、個人の声優としての活動やStylipSの活動にも幅広く興味を持ってもらえたら、それもすごくうれしいです。ぜひ、いろんな私たちを見てみてください!

Interview & Text by 須永兼次


●リリース情報
Pyxisメジャーデビューアルバム
『First Love 注意報!』
発売中

【初回限定盤(CD+DVD)】
int-160902-001-002.jpig

品番:TECI-1511
価格:¥3,600+税

【通常盤(CD)】
int-160902-001-002.jpig
品番:TECI-1512
価格:¥3,000+税

<CD>
1. First Love 注意報!
2. Shiny day
3. 新しいキミ
4. Please!Please!
5. 恋でした
6. ハズム恋リズム
7. Welcome! My best friend
8. 13番
9. トキメキセンセーション!(Album Mix)
10. 初恋の棘

<DVD>
「初恋の棘」Music Video+Music Videoメイキング映像

●ライブ情報
「Pyxis Live 2017 “Pyxis Party” 〜First Love 注意報!〜」
1月15日(日)赤坂BLITZ
出演者 Pyxis(豊田萌絵、伊藤美来)
昼の部 開場13:30/開演14:30
夜の部 開場17:30/開演18:30

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