『劇場版 弱虫ペダル』主題歌「Link」リリース記念 LASTGASPインタビュー

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アニメ『弱虫ペダル GRANDE ROAD』のOP「Determination」、『弱虫ペダル Re:RIDE』主題歌「Days」で一躍その名を知らしめたLASTGASP。その彼らのニュー・シングル「Link」はファン待望の『劇場版 弱虫ペダル』の主題歌として書き下ろされた1曲。疾走感あるこの曲とともに『弱虫ペダル Re:ROAD』の主題歌「Believer」も収録したこのシングルで4曲もの楽曲でのコラボを果たす彼らにとっての『弱虫ペダル』とは。

自分が頑張りたいことを一生懸命にやるっていう、すごくシンプルなことを伝えている部分が、聴く人それぞれにも重なると思うんです

――LASTGASPと『弱虫ペダル』のコラボも4作目。みなさんが思う『弱虫ペダル』の魅力というと?

高山晴朗 ひとりひとりのキャラクターにバックグラウンドがあって、熱いところが魅力だと思うし、すごく大好きですね。

小野田 稔 僕はすごく好きなのが、アニメ『弱虫ペダル』ではないんですけど、新章で手嶋くんが、弱いながらも頑張って、強敵に立ち向かっていく姿と、それに煽られて他のメンバーが熱くなっているところなんです。あれは僕も熱くなるし、魅力だと思っていますね。

成瀬陽介 チームの絆感はバンドに通じるところもあると思っています。そこも魅力ですよね。

岡田勇希 魅力は沢山あるんですけど、自分を投影して見れる、読めるところですよね。自分だったらこんな風に思うのかな、とか。どんな経験をすればこんな風に感じられるのかな、とか。それぞれのキャラクターに自分を投影できるような、親近感を感じることのできる作品だと思うので、そういう部分で勉強になったりもしますし、ファンが魅了されるところでもあるんじゃないかなって思っています。

――そもそも『弱虫ペダル』という作品自体は、楽曲をやられる以前からご存知だったんですか?

岡田 元々は名前くらいしか知らなくて、お話をいただいてから全部読んだんですけど。でも、稔は知ってたんだよね?

小野田 アニメ入りではあるんですけど、でも1話から欠かさず見ていたんです。

――しかも小野田くんですしね。

(一同笑い)

小野田 そうなんですよ。小野田って名前の主人公なんてなかなかないんじゃないですかね。すごくドキーッ!としましたもん。

成瀬 確かに(笑)。

――アニメ『弱虫ペダル』2期のOP「Determination」がこの作品との最初のコラボとなりましたが、アニメのOPって作品の「顔」というイメージがあるだけに、プレッシャーはあったんでしょうか?

岡田 すごくありましたね。今までタイアップっていう経験がなかったですし、かつ何かひとつの作品に対して曲を作るっていうことをしたことがなかったので。自分の中だけの想いで曲を作るって言うのがすべてだったんですよね。それがきっかけから曲を作るっていうのが、果たして自分に出来るのかなっていう想いはもちろんなんですけど、さらにあのときは、このタイアップを手に出来なかったらバンドがどうなっていくかわからないってくらいのターニングポイントでもあったんですよね。

――ターニングポイント?

岡田 ここでいい曲を書いて世にLASTGASPの名前を届けていかなかったら、今後どうなっていっちゃうんだろうってくらいに、ピリッとした、背水の陣のような想いの中で曲を書いたような気がします。これはどうにか獲るしかない!という感じだったと思いますね。

――でも「Determination」は作品のイメージとピッタリのOPでしたよね。

岡田 すごくよくその声をいただいて、うれしいです。一番最初にアニメのOPを書いたときに、結構、悩んだんですよね。もっともっと作品に寄り添った世界観を軸とした歌詞にしなきゃいけないのかなぁ……みたいな気持ちもあったんですけど、結局、その意識で作ると納得のいくものが出来なくて。最終的には自分たちらしい、今まで通りな自分たちを貫いたものを出せないと、僕らも納得ができないし、せっかくの作品とのコラボを楽しめなくなっちゃうなっていう考えに至ったんですよね。だから比較的、自分らしく書いたんです。寄り添わせるというよりは、『弱虫ペダル』を読んだ後の自分の、そのままで作った曲で。それもあって、作品とピッタリだっていう言葉をいただくのは、客観的に不思議な感じもしました。ただ、今まで本当にがむしゃらにやってきたので、そこが、がむしゃらに頑張る登場人物や作品のテーマと重なったのかな、というのは感じています。

――でもそれがここまで4曲目。ひとつの作品とここまでがっちり組むことってなかなかないですよね。

小野田 すごくうれしいですね。感動してます。

岡田 ライブでも『弱虫ペダル』から僕らを知ってくれて見に来てくれる方もいらっしゃるんですけど、そういう方にも「作品に合ってて、大好きなんです」って言っていただけて。本当に単純に幸せだなって思います。

――実際にご覧になっていかがでしたか?

岡田 最初は違和感しかなかったんですよ。

高山 それわかる。「あれ?これ、俺たちの曲?」みたいな感じで。最初は『弱虫ペダル Re:road』を見に行って、その時に違和感を感じて。

成瀬 うわぁ~~~!っていうよりも、遠くで起きていること、みたいな感覚でしたし。

岡田 その後にテレビシリーズの第二期があって。なんか現実味がなかったんです。嬉しいんですけど。むしろ「不思議だな」って感覚が勝ってしまってました。

――ライブの景色は変わりましたか?

岡田 ROOKiEZ is PUNK’Dと一緒に2マンツアーを廻らせていただいたんですけど、そのときは本当に見たことのない景色ばっかりでしたね。パシフィコでのイベントもそうなんですけど、このアニメと出会ったことで、沢山の新しい経験をさせてもらっているなぁってことはすごく感じます。

――そんな今、ファン待望の『劇場版 弱虫ペダル』の主題歌「Link」です。4曲目ともなると、作品との距離も縮まっているのではないでしょうか?

岡田 でも正直、結構大変だったんです。同じ作品なので、自分が見て感じている感情はずっと繋がっているんですね。そこからひねりだして音にして言葉にしてっていう作業なので、ここまでの曲と似て来ちゃうんです。それをどうしようか。どう噛み砕いて、どう変化をつけようかっていうのは悩みました。でも最終的には「Determination」の時よりも、より自分たちらしくしようっていうのは敢えてやりました。そうすることでまたお互いの熱量も上昇していくんじゃないかなって気持ちでしたね。

――制作はいかがでしたか?

高山 前回よりは時間に余裕があったので、作品に合った疾走感をこれまで以上に入れられるように、と意識した制作になりましたね。

小野田 アニメのOPでは初めての書き下ろしだったりもして、不安もあったんですけど、今回はここまでやってきた経験もあったので、岡田が一人で作っている間も心配はしていなかったですね。それとスタッフさんたちがやりやすい雰囲気を作ってくれるので、笑いながら和気あいあいと作れた気はしますね。

成瀬 岡田がいい曲を書いてくれるということを信じていた分、自分たちの音を重ねていくときにも、この曲で間違いはない、と自信を持って出来ましたね。

――それほどまでの人気作品と出会い、歩んできた時間だったんですね。

高山 ちょうど1年くらいですね。

岡田 早かったね。

小野田 あっという間だったよね。

成瀬 これで4曲ですしね。

――「Link」、そして同じシングルに収録されている『弱虫ペダル Re:ROAD』主題歌「Believer」と作る中、テーマとしては深まりましたか?

岡田 読んでいくうちに、バンドとか、人それぞれのことっていうのを感じたんです。僕らはバンドですが、そこには学生や主婦や、スポーツ選手や、サラリーマンやお店の人や…。人それぞれが色んな役割を担っていると思うんですけど、自分が頑張りたいことを一生懸命にやるっていう、すごくシンプルなことを伝えている作品だと僕は思っていて。それも自分たちのバンド活動に重なるのかなとも思うし、聴く人それぞれにも重なるとも思うんです。そこに気づいてからは『弱虫ペダル』と自然にリンク出来たと思います。

――映画とのリンクも楽しみですね。

小野田 オリジナルストーリーですし。漫画では見れない彼らが見られるので楽しみですね。

――最後に今後の目標を。

岡田 武道館でライブが出来るようになりたいですね。少しずつでも実力で出来る会場を大きくしていって、いつかやることを目標に頑張りたいです。

Interview&Text By えびさわなち


●リリース情報
『劇場版 弱虫ペダル』主題歌
「Link」
8月19日発売
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品番:THCS-60065
価格:¥1,200+税
<CD>
1.Link(『劇場版 弱虫ペダル』主題歌)
2.Believer(『弱虫ペダル Re:ROAD』主題歌)
3.Link(Off Vocal)
4.Believer(Off Vocal)

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/劇場版弱虫ペダル製作委員会
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル GR 製作委員会

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